主将クリバリ弾でエクアドルに競り勝ったセネガルが逆転で2位通過を決定《カタールW杯》
2022.11.30 02:08 Wed
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループA最終節、エクアドル代表vsセネガル代表が29日に行われ、セネガルが1-2で勝利した。
互いに勢いを持って試合に入ったが、序盤は勝利が必要なセネガルがよりパワーを使って攻撃に出ていく。
ボールハンターのイドリサ・グイエをトップ下に近い位置に配置して前から圧力をかけてショートカウンターを繰り出す“テランガのライオンたち”は、開始3分にイドリサ・グイエ、8分にディアとボックス内で続けて際どいシュートを放つ。
前半半ばから終盤にかけてもセネガルペースが続くが、エクアドルの堅守を前になかなか決定機まで持ち込めず。試合は膠着状態に陥る。しかし、0-0でハーフタイム突入かに思われた前半終了間際に試合が動く。
42分、相手DFを振り切ってボックス内に侵入したイスマイラ・サールに対してカバーリングでの対応を試みたDFインカピエがアフターで交錯。このファウルでセネガルにPKが与えられる。これをサール自ら冷静にゴール右下隅へ蹴り込み、セネガルが先手を奪った。
これで突破へゴールが必要となったエクアドルはハーフタイム明けに2枚替えを敢行。グルエソとフランコを下げてシフエンテス、サルミエントとより攻撃的な選手を中盤に投入し、[4-4-2]に並びを変えた。
そして、早い時間帯の同点ゴールを目指すエクアドルは序盤からボールを握ってサイドを起点に揺さぶりをかけ、幾度か攻撃的なサイドバックのクロスから際どい場面を作り出す。
押し込みながらもあと一押しが足りない状況が続いたエクアドルだったが、セットプレーからゴールをこじ開ける。67分、右CKの場面でキッカーのプラタが左足アウトスウィングで正確なクロスを入れると、中央で競り勝ったトレースのヘディングシュートがファーに流れる。これをドフリーのカイセドが右足で突き刺し、再び突破へ優位な立場を取り戻した。
一方、耐え切れずに追いつかれたセネガルだったが、百戦錬磨のディフェンスリーダーが決定的な仕事を果たす。失点からわずか2分後の70分に相手陣内右サイドでFKを得ると、ボックス中央のバレンシアのクリアボールにゴール右で反応したクリバリが右足インサイドのボレーシュートをゴール左隅へ流し込み、瞬く間に勝ち越した。
これで再び突破へ優位に立ったセネガルは温存していたナンパリズ・メンディ、よりアスリート能力が高いディエンをパテ・シスとI・エンディアイエに代えて同時投入。すると、エンジン全開のメンディが八面六臂の活躍で反撃に出たいエクアドルの攻勢を封じ込めるクローザーとしての見事な存在感を示す。
その後、試合は1点差のまま6分が加えられた後半アディショナルタイムに突入。エクアドルは長身DFポロソを前線に上げて決死のパワープレーを敢行したが、守護神メンディとクリバリを中心に最後まで集中力を維持するセネガルの堅守を再びこじ開けることはできず。
この結果、エクアドルを退けてグループA2位通過を決めたセネガルは、12月4日に行われるラウンド16でグループB首位チームと対戦する。
エクアドル代表 1-2 セネガル代表
【エクアドル】
カイセド(後23)
【セネガル】
サール(前44[PK])
クリバリ(後25)
PR
ここまで1勝1分けでグループ2位に位置するエクアドルは、引き分け以上で自力でのグループリーグ突破を決められる優位な条件で最終節を迎えた。スコアは1-1も首位のオランダ代表を圧倒した前節からは先発2人を変更。累積警告でサスペンションのメンデス、ベンチスタートのポロソに代えてグルエソ、フランコを起用。並びを[5-4-1]から[4-3-3]に変更した。一方、カタール代表を破って今大会初勝利を挙げて逆転での突破に望みを繋いだ3位のセネガル。勝利で自力での突破を決められる運命の最終節ではカタール戦から先発3人を変更。ディアタとディエディウ、ナンパリズ・メンディに代えてパテ・シス、パプ・グイエ、イリマン・エンディアイエとやや守備的なメンバーに入れ替え、並びも[4-4-2]から[4-2-3-1]と微調整を施した。ボールハンターのイドリサ・グイエをトップ下に近い位置に配置して前から圧力をかけてショートカウンターを繰り出す“テランガのライオンたち”は、開始3分にイドリサ・グイエ、8分にディアとボックス内で続けて際どいシュートを放つ。
一方、序盤は相手のスピードと予想以上の勢いを持った入りに面食らったエクアドルだが、10分過ぎにセットプレーの流れから2戦連発中のエネル・バレンシアに続けてシュート機会が訪れると、引き続き重心は低いものの徐々に相手の攻撃にアジャストしていく。
前半半ばから終盤にかけてもセネガルペースが続くが、エクアドルの堅守を前になかなか決定機まで持ち込めず。試合は膠着状態に陥る。しかし、0-0でハーフタイム突入かに思われた前半終了間際に試合が動く。
42分、相手DFを振り切ってボックス内に侵入したイスマイラ・サールに対してカバーリングでの対応を試みたDFインカピエがアフターで交錯。このファウルでセネガルにPKが与えられる。これをサール自ら冷静にゴール右下隅へ蹴り込み、セネガルが先手を奪った。
これで突破へゴールが必要となったエクアドルはハーフタイム明けに2枚替えを敢行。グルエソとフランコを下げてシフエンテス、サルミエントとより攻撃的な選手を中盤に投入し、[4-4-2]に並びを変えた。
そして、早い時間帯の同点ゴールを目指すエクアドルは序盤からボールを握ってサイドを起点に揺さぶりをかけ、幾度か攻撃的なサイドバックのクロスから際どい場面を作り出す。
押し込みながらもあと一押しが足りない状況が続いたエクアドルだったが、セットプレーからゴールをこじ開ける。67分、右CKの場面でキッカーのプラタが左足アウトスウィングで正確なクロスを入れると、中央で競り勝ったトレースのヘディングシュートがファーに流れる。これをドフリーのカイセドが右足で突き刺し、再び突破へ優位な立場を取り戻した。
一方、耐え切れずに追いつかれたセネガルだったが、百戦錬磨のディフェンスリーダーが決定的な仕事を果たす。失点からわずか2分後の70分に相手陣内右サイドでFKを得ると、ボックス中央のバレンシアのクリアボールにゴール右で反応したクリバリが右足インサイドのボレーシュートをゴール左隅へ流し込み、瞬く間に勝ち越した。
これで再び突破へ優位に立ったセネガルは温存していたナンパリズ・メンディ、よりアスリート能力が高いディエンをパテ・シスとI・エンディアイエに代えて同時投入。すると、エンジン全開のメンディが八面六臂の活躍で反撃に出たいエクアドルの攻勢を封じ込めるクローザーとしての見事な存在感を示す。
その後、試合は1点差のまま6分が加えられた後半アディショナルタイムに突入。エクアドルは長身DFポロソを前線に上げて決死のパワープレーを敢行したが、守護神メンディとクリバリを中心に最後まで集中力を維持するセネガルの堅守を再びこじ開けることはできず。
この結果、エクアドルを退けてグループA2位通過を決めたセネガルは、12月4日に行われるラウンド16でグループB首位チームと対戦する。
エクアドル代表 1-2 セネガル代表
【エクアドル】
カイセド(後23)
【セネガル】
サール(前44[PK])
クリバリ(後25)
PR
セネガルの関連記事
ワールドカップの関連記事
|
セネガルの人気記事ランキング
1
「本当に集中できない」元審判の家本氏が選手への“レーザー問題”に自身の体験交え言及「試合を打ち切る覚悟だった」
元国際審判員の家本政明氏が、試合中の選手にレーザーポインターが向けられた件について言及した。自身のツイッターで伝えている。 問題が起きたのは、29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選のセネガルvsエジプトの2ndレグ。2戦合計スコア1-1のイーブンとなった試合は延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 だが、このPK戦で問題が発生。エジプトの1人目のキッカーを務めたFWモハメド・サラーに、セネガルサポーターから無数のレーザーが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー1人に向けられたものは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトは1-3で敗戦。W杯出場を逃したが、試合後にはエジプトサッカー協会(EFA)が、レーザー照射に加え、試合中に選手が人種差別や脅迫を受けたと主張し、怒りの声明を発表していた。 家本氏は「サラー選手へのレーザーポインタ照射。映像を見て悲しくなりました」とし、「なぜ主審は試合を中断して照射停止を促さなかったのか。選手の安心、安全の確保と試合環境を整える権限を持っているのは主審とマッチコミッショナーです」と主審の対応を疑問視。また、「僕も試合中に照射を受けたことがありますが、本当に試合に集中できません」と自身の体験を交え、レーザー照射の悪質さに言及した。 その上で、「もちろん一番の問題は主審ではなく、レーザーポインタを浴びせ続けた方々だというのは、声を大にするまでもありません。行きすぎた勝利至上主義の弊害です。本当に悲しい出来事です」としている。 その後、ツイッターユーザーからの「試合を中断すべきだったのか」との質問には、「僕が国際審判だった頃、同様の事を何試合か経験しました。その時は試合を中断して選手をベンチ前に引き上げさせて事態を改善するようマッチコミッショナーと運営サイドに働きかけました」と自身の体験を説明。「もし全く改善されないなら、試合を打ち切る覚悟でした。なぜなら、それができるのは主審の決断だけだからです」と主審時代の強い覚悟を口にしている。 PK戦時にはサラーの顔面が緑色に染まるほど膨大な数のレーザーポインターが向けられ、選手の安全にも関わってくるレベルのものであっただけに、今回のセネガルサポーターの行いがどう処分されるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】選手も危険だ…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.03.31 12:31 Thu2
高価なものなんかいらない! 心優しきマネ「少しでもみんなに還元する」
リバプールに所属するセネガル代表FWサディオ・マネが金銭の使い方についての考えを述べている。スペイン『アス』が『nsemwoha.com』を引用して伝えた。 昨季、チャンピオンズリーグ(CL)を制したリバプール。その攻撃の一角を担っているマネは、2016年夏にサウサンプトンから加入して以降、瞬く間にトッププレイヤーへと駆け上がっていった。 多くのスター選手たちと同じように高額な給与を貰っているマネだが、それを私利私欲のために使わず、貧困に困っている人々の助けになってほしいと、謙虚な姿勢をみせた。 「フェラーリ10台、高価な腕時計20個、自家用ジェット2機…そんなもの必要かい?」 「僕は貧しくて畑で働かなくてはならなかったんだ。裸足でサッカーをし、教育など多くのことができなかった中で必死に生き抜いたよ」 「今はサッカーのおかげで稼いだお金で人々を助けることができるよ。学校やスタジアムを建て、貧困に苦しむ人々に衣服や靴、食料を提供したり、貧しい地域に住む家庭に月々70ユーロ(約8000円)を寄付したりすることができる」 「高級車、高級住宅、旅行、飛行機さえいらない。僕がこれまで受けたものを少しでもみんなに還元することを望んでいるよ」 2019.10.18 17:40 Fri3
ご意見番ロイ・キーン氏、カラフルな装いのセネガル応援団を「迷惑だ」と口に...
辛口ご意見番でお馴染みのマンチェスター・ユナイテッドOB、ロイ・キーン氏が残念な言葉を口にした。イギリス『サン』が伝えている。 現役時代にアイルランド代表として2002年の日韓ワールドカップ(W杯)を経験しているロイ・キーン氏。今回のカタールW杯ではイギリス『ITV』のコメンテーターとして現地に赴いている。 4日には決勝トーナメント1回戦のイングランド代表vsセネガル代表を担当。試合はイングランドが3-0で完勝を収め、2大会連続となるベスト8進出を決めたが、同氏は試合後、会場に詰め掛けたセネガルの応援団について「迷惑だ」と口にしたという。 どうやら応援団の大きな声や、独特かつカラフルな装いが気に食わなかったようで、隣にいた司会者が気を遣ってやんわり場を濁そうとするも、キーン氏はさらに「W杯は素敵な舞台だが、それでも鬱陶しい」と続けたとのことだ。 なお、ギャリー・ネビル氏とイアン・ライト氏はセネガルの応援団について「素晴らしい」と称えていたとのこと。キーン氏の方は多少なりとも冗談交じりのつもりだったのかもしれないが、それでも少し残念な言い方ではある。 2022.12.05 15:24 Mon4
FIFA、W杯予選でサラーにレーザー照射で妨害のセネガルに処分! 2000万円以上の罰金
国際サッカー連盟(FIFA)は、カタール・ワールドカップ(W杯)のアフリカ予選でエジプト代表FWモハメド・サラーにレーザーが向けられた一件でセネガルサッカー連盟(FSF)に18万ドル(約2340万円)の罰金を科したことを発表した。 先月29日に行われたセネガルvsエジプトの2ndレグでは2戦合計スコア1-1のイーブンとなった中、延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 そのPK戦の際にはエジプトの一人目のキッカーを務めたサラーの顔に、セネガルサポーターから無数のレーザーポインターが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー一人に向けられたそれは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトはPK戦を1-3で敗戦。無念の予選敗退となっていた。 FIFAの規律委員会はセネガルサポーターによるレーザーポインターなどによる幾つもの妨害行為、ファンによるピッチへの侵入、攻撃的な横断幕などを問題視。FSFに対して、前述の罰金と将来的なホームゲームでの無観客開催という処分を科した。 また、FIFAは今回の一件同様に、今年1月以降に起きたW杯予選での同様の問題に関して調査を進めており、各国のサッカー連盟に対して処分を科している。 <span class="paragraph-title">【動画】一体何個あるのか…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.05.02 22:44 Mon5