「感動的だ」「拷問に近かっただろう」躍進続くモロッコ、スペイン戦で我慢し続けたモロッコ人警備員の反応が話題「彼が本当のヒーロー」

2022.12.13 22:20 Tue
Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)も残り4試合。13日から準決勝が行われ、ファイナリストが決定する。今大会最も躍進しているのが、アフリカ勢初となるベスト4に進出したモロッコ代表。ベルギー代表、クロアチア代表、カナダ代表と同居し、突破が厳しいと思われたグループFを首位通過すると、ラウンド16ではスペイン代表をPK戦の末に撃破。準々決勝ではポルトガル代表を1-0で退けることに成功した。
躍動感あふれるパワフルなプレー、スピーディーなカウンターを仕留めるなど、力強い戦いを見せている。

そのモロッコだが、試合のスチュワード(警備員)の行動が大きな話題となっている。

ツイッターにファンが投稿した動画だが、その試合はラウンド16のスペイン代表戦。モロッコはPK戦で勝利を収めたが、この試合でモロッコ人のスチュワードがスタンドで警備を行っていた。
しかし、母国がピッチ上で繰り広げている熱戦を振り返ることなく、自身の仕事に従事し、ピッチに背中を向けて職務を全う。スタンドを見守り続けると、PK戦のシーンでもピッチに目をやることなく背を向けていた。

仕事なので当たり前とも言われるかもしれないが、間近で母国がスペインに勝利するかもしれないという状況。我慢し続けたスチュワードは、アクラフ・ハキミが最後のPKを決めた瞬間、スタンドの反応を見て顔を覆い、初めて少しピッチに目をやったという。

これには「感動的だ」、「彼は誘惑され、拷問に近かっただろう」、「彼の反応が素晴らしい」、「可愛い反応だ」、「彼が本当のヒーローだ」とコメントが寄せられ、職務を全うした姿が反響を呼んでいる。


1 2

モロッコの関連記事

税関でユニフォーム没収、試合拒否もまさかの3-0勝利!? アフリカの国際大会で珍事発生

アフリカの国際大会でとんでもない珍事が起こっていた。 事件が起きたのはCAFコンフェデレーションカップ。CAFチャンピオンズリーグの下位に当たるカップ戦で、アフリカサッカー連盟(CAF)のクラブが参加する国際大会だ。 ヨーロッパで言うところのヨーロッパリーグ(EL)に該当する大会。その準決勝1stレグが21日に行われ、モロッコのルネサンス・ベルカンとアルジェリアのUSMアルジェが対戦した。 1stレグはUSMアルジェのホームで行われた中、試合に向けて入国したルネサンス・ベルカンのユニフォームが税関職員により全て没収されることとなった。 その理由はユニフォームのデザイン。ルネサンス・ベルカンのユニフォームは、西サハラの係争地域を含むモロッコの地図が描かれている。 しかし、アルジェリアはこの地図のデザインを政治的な挑発とみなしたとのこと。そのため、入国した際に全てのユニフォームを没収したという。 当然着る物がなくなったルネサンス・ベルカンの選手たちはプレーすることはできない。21日の試合では、USMアルジェの選手たちがピッチに登場したが、ルネサンス・ベルカンの選手たちはロッカールームに留まり、試合が中止に。不戦勝でUSMアルジェの勝利になると思われた。 しかし、ルネサンス・ベルカンは、これまで同じユニフォームを着用しており、過去にも同様のデザインを使用。今まで何も問題がなかったにも関わらず、急に没収されてしまう事態となっていた。 すると、CAFの競技委員会は25日、ルネサンス・ベルカンが3-0で勝利するという結果を発表。試合は没収試合となり、USMアルジェに対しては、追加制裁を与える可能性もあるとし、懲戒委員会に付託したという。 イギリス『BBC』のアフリカ版はCAFに説明を求めると、「行政から独立した有能な組織によって処理された」と説明。「CAFは行政レベルでも、指導者レベルでも、ここでは立場を持たない」とし説明したという。 つまりは、政治が介入したことで発生した事態ということで、アルジェリア側に非があるとして、ルネサンス・ベルカンの勝利となったということだ。 アルジェリアとモロッコの間には長年にわたり緊張が続いており、2021年には国交を断絶。モロッコ側は、ラバトからの直行便が拒否されており、2023年のアフリカ・ネーションズチャンピオンシップを辞退していた。 かつてはスペインの植民地であったモロッコは、スペインから独立した1975年以降に西サハラ地域を支配し主権を主張。一方で、アルジェリアは西サハラの独立を目指しており、支援を続けていたことで、利害関係が一致せずに関係が悪化していた。 <span class="paragraph-title">【写真】税関で没収されてしまったルネサンス・ベルカンのユニフォーム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="fr" dir="ltr"> <br><br>« La délégation du RS Berkane déclare leur solidarité ouverte et inconditionnelle avec leur équipe, il dénonce l’harcèlement et les provocations dont a été victime de la part des autorités algériennes à l&#39;aéroport Houari Boumediene le Vendredi 19 Avril.… <a href="https://t.co/XV37Sx9K90">pic.twitter.com/XV37Sx9K90</a></p>&mdash; SOCCER212 (@SCCR_212) <a href="https://twitter.com/SCCR_212/status/1781754710682136802?ref_src=twsrc%5Etfw">April 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.26 16:57 Fri

オケケ先発のナイジェリアが北京五輪以来の出場権獲得!バンダ2発のザンビアも逆転突破【パリ五輪アフリカ最終予選】

パリ・オリンピック女子サッカーのアフリカ最終予選第2戦の2試合が9日に各地で行われ、ナイジェリアとザンビアが本大会出場を決めた。 なでしこジャパンと同組となるグループCの椅子を争うのは、ナイジェリア女子代表と南アフリカ女子代表。第1戦ではナイジェリアがラシーダット・アジバデ(アトレティコ・マドリー)のPK弾で南アフリカにホームで1-0と先勝していた。 アウェイでの第2戦でも、逆転突破を目指すバニャナ・バニャナ(南アフリカ)の攻撃に対し、オケケ(マイナビ仙台レディース)をはじめとした守備陣が危なげない対応を続け、勝敗を決定づけるゴールこそ奪えなかったものの、大きな破綻なくゴールレスドローで試合終了。第1戦のリードを生かしたスーパーファルコンズ(ナイジェリア)が、北京大会以来となる4大会ぶりのオリンピック出場を決めた。 もう1枠を巡る争いでは、ザンビア女子代表がモロッコ女子代表を逆転した。 本拠地での初戦を1-2で落としていたザンビアは、敵地戦でアトラス・ライオネス(モロッコ)にポゼッションを譲るも、38分にバーバラ・バンダが試合を動かし、合計スコアをタイに戻す。 後半はモロッコが主導権を握る中で両者ともにゴールが生まれず、試合は延長戦にもつれ込むと、延長前半終了間際にザンビアがPKを獲得し、これをバンダが決めて決勝点に。コッパー・クイーンズ(ザンビア)が2大会連続2度目のオリンピック出場権を獲得した。 ◆パリ・オリンピックアフリカ最終予選 第2戦 ナイジェリア 0-0(AGG:1-0) 南アフリカ モロッコ 0-2(AGG:2-3)ザンビア 2024.04.10 14:20 Wed

W杯制した新監督率いるモロッコがザンビア下し先勝!マイ仙台オケケ先発のナイジェリアはホームで白星【パリ五輪アフリカ最終予選】

パリ・オリンピック女子サッカーのアフリカ最終予選第1戦2試合が5日に各地で行われ、モロッコとナイジェリアが先勝した。 2枠を巡っての最終予選を迎えているアフリカ勢。東京オリンピックで五輪初出場を果たし、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)ではなでしこジャパンともグループステージで同居したザンビア女子代表が、2023年のW杯では初のノックアウトステージ進出を果たしたモロッコと対戦。アウェイのモロッコが2-1で勝利を収めた。 モロッコは、スペイン女子代表を率いて2023女子W杯を制したホルヘ・ビルダ監督が昨年10月に新指揮官へ就任。互いに決定機を生かせない前半は、33分に不運なハンドでモロッコがPKを献上したが、GKカディジャ・エル・ルミチのセーブで難を逃れると、前半終了間際にジネブ・レドゥアニが左45度からのスーパーゴールを決め、先制に成功する。 終盤はザンビアの猛攻を受け、80分にはFKからルショモ・ムウェンバに同点ゴールを許したが、試合終了直前にロゼラ・アヤネ(トッテナム)が劇的な決勝点をマーク。敵地戦を白星で飾った。 もう1試合のナイジェリア女子代表vs南アフリカ女子代表は、WEリーグのマイナビ仙台レディースに所属するDFオケケも先発したナイジェリアがホームで勝利。43分にラシーダット・アジバデ(アトレティコ・マドリー)が決めたPKが決勝点となり、4大会ぶりの出場へ向けて先手を取っている。 第2戦はホーム&アウェイを入れ替え、いずれも9日に行われる。 <span class="paragraph-title">【動画】ホルヘ・ビルダ監督率いるモロッコがザンビアを下し先勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="g0TZ8S5O-98";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.06 16:15 Sat

モロッコ代表デビュー戦で好パフォーマンス、ブラヒム・ディアスが居心地の良さ語る「とても愛されていると感じた」

レアル・マドリーのMFブラヒム・ディアスがモロッコ代表デビューの感想を語った。スペイン『Relevo』が伝えた。 モロッコ人の父親とスペイン人の母親の元に生まれ、スペインで生まれ育ったディアス。2021年6月に行われたリトアニア代表との親善試合でスペイン代表デビューを飾ったが、以来ラ・ロハからは遠ざかっていた。 クラブでの活躍ぶりから、今回の代表ウィークでのスペイン代表再招集も噂されていたが、モロッコの政府高官クラスがかねてからディアスを勧誘。この誘いをついに受け入れた24歳は、アンゴラ代表、モーリタニア代表との親善試合に臨むモロッコ代表に初招集された。 10番を背負い、22日のアンゴラ戦でさっそく先発したディアスは、87分までプレー。中盤で精力的に動き回り、多くのチャンスを演出するなど攻撃のタクトを振った。 モロッコ代表デビューを1-0の勝利で終えたディアスは、「特別な1日だった」とコメント。積極的にボールを預けてくれた新たな仲間たちへの感謝も述べた。 「チームメイトとはとても良い感じだったし、彼らは僕を探し、ボールをくれた。とても幸せだ。とても愛されていると感じたし、今はこの瞬間を楽しむ時だ」 「ここで彼らが、どれだけ僕を愛してくれるのかがわかった。チームメイトはたくさん僕をサポートしてくれた。とても良かった。非常に良い気分だし、自分が経験したことにとても満足している。非常に愛されていると感じる。僕が感じているのは幸せだ。それしか言えない」 また、次のモーリタニア戦に向けては「とても良い感触だったし、次はゴールを決めるよ」と意気込んでおり、さらなる好パフォーマンスが期待される。 2024.03.23 20:56 Sat

モロッコ代表に新たに2人の強力アタッカー加入…ブラヒム・ディアス&ベン・セギルが初招集

モロッコ代表の前線に強力な2選手が正式に加わることになった。 王立モロッコサッカー連盟(FRMF)は13日、今月末の国際親善試合に臨むモロッコ代表を発表。この24名の招集メンバーに、レアル・マドリーMFブラヒム・ディアス、モナコMFエリーズ・ベン・セギルが初招集された。 モロッコ人の父親とスペイン人の母親の元でスペインで生まれ育ったディアスは、マンチェスター・シティ、レアル・マドリー、ミランと世界屈指の強豪クラブで研鑽を積んできた。そして、ミランでの3シーズンにおよぶレンタル期間を経て、今シーズンから復帰したエル・ブランコではここまで前線のメインキャストの一人として印象的なパフォーマンスを披露している。 この活躍を受け、過去に世代別代表でプレーし、2021年6月のリトアニア代表との親善試合でA代表デビューも飾ったスペイン代表は同選手の再招集を検討していたが、先日に父親の母国でのプレーを決断したディアスは、今回初めてワリド・レグラギ率いるチームに招集されることになった。 一方、モロッコにルーツを持ちフランスで生まれ育ったベン・セギルは、昨シーズンにモナコでプロデビューを飾った新進気鋭のアタッカー。これまでフランスの世代別代表でプレーしていたが、ディアス同様にモロッコ代表でのプレーを決断した。 なお、今回のインターナショナルマッチウィークでアンゴラ代表、モーリタニア代表と国際親善試合を戦う同国代表では、MFソフィアン・アムラバト、DFアクラフ・ハキミ、FWユセフ・エン=ネシリら主力が順当に招集されている。 2024.03.14 23:03 Thu

ワールドカップの関連記事

37歳カバーニがウルグアイ代表を引退、2010年W杯ではベスト4進出

ボカ・ジュニアーズのFWエディンソン・カバーニ(37)が30日、自身のインスタグラムでウルグアイ代表からの引退を発表した。 「間違いなく美しい時間だった。言いたいこと、伝えたいこと、思い出したいことはたくさんあるが、今はクラブのキャリアに専念し、自分が居るべき場所で全てを捧げたい」 こう綴ったカバーニは2008年2月にウルグアイ代表デビュー。これまで136試合出場58ゴールを挙げた。ワールドカップ(W杯)には4大会連続出場。17試合出場で5ゴールをマークした。2010年南アフリカW杯ではFWルイス・スアレス、FWディエゴ・フォルランと共に強力な前線を形成し、ベスト4進出に貢献していた。 またコパ・アメリカでは2011年に優勝を経験していた。 2024.05.31 08:00 Fri

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

オーストラリア代表が6月のW杯予選で若手をテスト? 主将は招集外濃厚、バイエルン移籍の18歳を初招集か

オーストラリア代表は、6月に開催される2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア二次予選のラスト2試合で若手をテストか。 豪代表は日本代表と同じく、W杯アジア二次予選の突破が決定済み。現在I組首位で2位パレスチナ代表とは勝ち点「5」差…そのパレスチナおよびバングラデシュ代表と対戦する6月で勝ち点1でも積めば、ほぼ確実に首位突破だ。 そんなこんなで新戦力、また若手をテストする余地がある模様。豪『news.com.au』によると、キャプテンで正守護神のGKマシュー・ライアン(32)は6月招集外になる見込みという。 また、オランダ1部・エールディビジのAZで日本代表DF菅原由勢とチームメイトのライアンは、6月末の契約満了に伴う退団が濃厚。豪代表としては、不動の正GKに6月を新天地探しに専念してもらう意向だ。 これに伴い、6月6日のバングラデシュ戦、11日のパレスチナ戦は、アジア杯後にプレミアリーグのアストン・ビラへ移籍した通算2キャップのGKジョー・ガウチ(23)がゴールマウスを守ることになるとみられている。 なお、豪代表のグラハム・アーノルド監督は、U-23豪代表がパリ五輪行きを逃したことを恩恵として捉え、この世代の選手に初めて声をかける可能性も。 今夏バイエルンへ移籍するアデレード・ユナイテッドのFWネストリ・イランクンダ(18)を、ドイツ渡航前にA代表デビューさせることを検討し、ラージリストに含めているとのことだ。 アーノルド監督は、25日に行われるAリーグ・メン(豪1部)のオールスターゲームを視察したうえで、6月の最終メンバー23人を選定する。 2024.05.23 17:20 Thu

韓国代表が元神戸FWキム・ドフン氏を暫定監督に任命…蔚山でACL制覇などの実績、6月の2試合を担当

大韓サッカー協会(KFA)は20日、指揮官不在の韓国代表に関して、キム・ドフン氏(53)暫定的に指揮を執ることを発表した。 韓国代表は、アジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後新監督探しの時間がなく、U-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督が暫定指揮。3月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦っていた。 その後、6月の北中米W杯アジア2次予選に向けて監督探しを再会。しかし、候補として名前が浮上していたジェシー・マーシュ氏はカナダ代表監督に就任するなど、後任が見つからない状況だった。 キム・ドフン氏は、現役時代は韓国代表のストライカーとしても活躍。“コリアン・ボンバー(爆撃機)”の愛称で親しまれ、全北現代ダイノス(現:全北現代モータース)、城南一和(現:城南FC)でプレー。また、1998年から1999年にはヴィッセル神戸dメオプレーし、2シーズンで58試合27ゴールと得点を量産した。 引退後は指導者となり、2015年に仁川ユナイテッドで初となる監督に就任。2017年からは蔚山現代FC(現:蔚山HD FC)で指揮を執り、コロナ禍の2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して退任。2021年からはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズで監督を務めていたが、2022年7月に相手コーチと取っ組み合いの喧嘩をし、頭突きなどの暴力行為で解任されていた。 KFAは監督の選任は続いているものの、6月のW杯予選に間に合わない可能性を考慮し、暫定的にキム・ドフン氏が指揮を執ると発表した。 「代表チーム監督選定のための交渉が継続されており、6月のAマッチ前まで監督選任が終わらない可能性がある。この場合を備え、今日(20日)午前、国家代表電力強化委員を開き、この問題を議論し、その結果、6月の2試合を引き受ける臨時監督でキム・ドフン監督を選任することにした」 また、キム・ドフン氏については「キム・ドフン監督は指導者として多様なキャリアを築きながら能力と成果を見せた」と評価。「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も背景として作用した」と、これまでの指導実績をもとに選んだとした。 2024.05.20 18:20 Mon

監督不在の韓国代表、最有力候補とされる元リーズのマーシュ氏と交渉中も報酬でズレか?

ユルゲン・クリンスマン監督との契約をアジアカップ後に解消してから監督不在の韓国代表。新監督候補はいるものの、マネーゲームをする気がなく、大韓サッカー協会(KFA)は監督選定を慎重に行う方針のようだ。韓国『聯合ニュース』が伝えた。 アジアカップではベスト4の成績を残した韓国。しかし、準決勝を前にチーム内で問題が発生。選手同士が衝突した中、準決勝ではヨルダン代表相手に2-0で敗れていた。 それまでもクリンスマン監督の手腕には疑問符がついており、マネジメントの問題もあったために契約解除となった中、3月の北中米ワールドカップ予選ではU-23韓国代表のシン・テヨン監督が暫定的に指揮を執っていた。 6月の活動に向けて新監督を探しているKFA。新たな監督候補を11人リストアップ。韓国人で4人、外国人で7人をピックアップした中、外国人監督の3、4名に絞ったという。 最終候補に対してランク付けをし、最も優先順位の高い人物から細部を詰めていく交渉をスタートしていくというKFA。最有力候補と見られていたのが、元リーズ・ユナイテッドの監督であった、アメリカ人指揮官のジェシー・マーシュ氏(50)と見られている。 KFAの幹部が4月にマーシュ監督とロンドンで会談していたことが発覚。ザルツブルクでは南野拓実も指導し、2019年から2021年まで指揮。オーストリア・ブンデスリーガで2度の優勝を経験している。その後は、RBライプツィヒでも指揮を執り、リーズで1年間指揮を執っていた。 実力に疑いはないものの、問題は報酬面だという。KFAは代表チームの監督の年俸について150〜200万ドル(約2億3000万〜3億1000万円)を水準としており、税金を含めるとおよそ倍になるという。ただ、マーシュ監督がこれまでもらっていたサラリーはそれ以上となっており、その部分での交渉が今は詰まっていないという。 韓国はアジア2次予選でグループCに入り、勝ち点10で首位。6月の2試合では最下位のシンガポール代表、2位の中国代表と対戦。予選突破はまだ決まっていない状況だけに、監督が決まらないと再び支障が大宇頃になりそうだ。 2024.05.13 17:55 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly