「死の序列が浮かび上がる」レッチェがセリエAに猛抗議、スタッフ急死での延期試合の決定に不満を示し無地のユニフォームで抗議「踏みにじられた価値観」
2025.04.28 16:30 Mon
レッチェがセリエAの決定に抗議の姿勢を見せる
セリエAのレッチェは27日、仲間の死が踏み躙られたとしてリーグの決定を非難した。レッチェは27日、セリエA第34節でアタランタと対戦。イェスパー・カールションのゴールで0-1と勝利を収めていた。
本来この試合は25日に予定されていたが、24日にレッチェのフィジオセラピストであるグラツィアーノ・フィオリータ氏が48歳の若さで他界。チームが滞在していたホテルで命を落としていたという。
試合は25日から27日に延期されたものの、レッチェはこの決定に不満を示し、敬意を表していないリーグを痛烈に批判。アタランタ戦では通常のユニフォームではなく、白いユニフォームに喪章と「Nessun Valore Nessun Colore(価値観も色もない)」というメッセージが書かれた物を着用した。
「レッチェは、グラツィアーノ・フィオリータ氏の死からわずか数時間後にアタランタとの試合日程を変更するというレガ・セリエAの決定は、同氏の遺族、クラブ、そしてレッチェファンを襲った痛ましい喪失に対して、極めて無礼であると考えている」
「サッカーを知る者にとっての『チーム』とは、スポットライトの他にある泡のような存在であり、メディアにあまり馴染みのない自分物がリーダーとなり、他の人々にとって模範となる存在だ。26年間レッチェで活躍した我々がグラツィアーノもそうだった。そして、我々にとっては、これからも彼は我々と共にいるだろう」
「グラツィアーノ・フィオリータは、妻と4人の子供から遠く離れたチームとの遠征中に亡くなり、今も自宅から数千キロ離れた場所で、裁判官の帰宅許可を待っている」
「この試合は本来今日行われるべきではなかったが、延期の試みは全て冷笑的に却下された。アンドレア・アボディ スポーツ大臣は、より適切な日程で試合を再調整しようと最後まで努力されましたが、実現しませんでした。感謝します」
「チームは再考の希望を捨て、今日サレントを出発したばかりだが、ピッチに立つことになる。試合への出場を拒否したり、ユースチームの選手を起用したりすることで、グラツィアーノの記憶をたたえることはできません」
「重大な不正に直面した時、我々はあからさまにルールを破るという対応はしない。それはまるで、リーグ戦でどちらが悪いかを競うようなものだ。我々は『踏みにじられた価値観の試合』を戦うが、それは我々を代表しない、無名の白いジャージを着て行う。そこには色もバッジもロゴもない」
「グラツィアーノが故郷に戻り、彼の国民からの当然の栄誉を与えられるときが来たら、我々は再びジャージを着るでしょう」
26年間にわたりレッチェでフィジオセラピストとして働いてきたグラツィアーノ氏。シーズン最終盤ということもあり日程調整が難しかった可能性はあるが、人の死を軽く扱われたと感じられても仕方ないだろう。
本来この試合は25日に予定されていたが、24日にレッチェのフィジオセラピストであるグラツィアーノ・フィオリータ氏が48歳の若さで他界。チームが滞在していたホテルで命を落としていたという。
「レッチェは、グラツィアーノ・フィオリータ氏の死からわずか数時間後にアタランタとの試合日程を変更するというレガ・セリエAの決定は、同氏の遺族、クラブ、そしてレッチェファンを襲った痛ましい喪失に対して、極めて無礼であると考えている」
「同様に痛ましい他のケースでは、より合理的な判断がなされた。クラブの威信に基づいた、あるいはさらに悪いことに、亡くなった人物の職業を考慮した、死の序列が浮かび上がってくる」
「サッカーを知る者にとっての『チーム』とは、スポットライトの他にある泡のような存在であり、メディアにあまり馴染みのない自分物がリーダーとなり、他の人々にとって模範となる存在だ。26年間レッチェで活躍した我々がグラツィアーノもそうだった。そして、我々にとっては、これからも彼は我々と共にいるだろう」
「グラツィアーノ・フィオリータは、妻と4人の子供から遠く離れたチームとの遠征中に亡くなり、今も自宅から数千キロ離れた場所で、裁判官の帰宅許可を待っている」
「この試合は本来今日行われるべきではなかったが、延期の試みは全て冷笑的に却下された。アンドレア・アボディ スポーツ大臣は、より適切な日程で試合を再調整しようと最後まで努力されましたが、実現しませんでした。感謝します」
「チームは再考の希望を捨て、今日サレントを出発したばかりだが、ピッチに立つことになる。試合への出場を拒否したり、ユースチームの選手を起用したりすることで、グラツィアーノの記憶をたたえることはできません」
「重大な不正に直面した時、我々はあからさまにルールを破るという対応はしない。それはまるで、リーグ戦でどちらが悪いかを競うようなものだ。我々は『踏みにじられた価値観の試合』を戦うが、それは我々を代表しない、無名の白いジャージを着て行う。そこには色もバッジもロゴもない」
「グラツィアーノが故郷に戻り、彼の国民からの当然の栄誉を与えられるときが来たら、我々は再びジャージを着るでしょう」
26年間にわたりレッチェでフィジオセラピストとして働いてきたグラツィアーノ氏。シーズン最終盤ということもあり日程調整が難しかった可能性はあるが、人の死を軽く扱われたと感じられても仕方ないだろう。
1
2
イェスパー・カールションの関連記事
レッチェの関連記事
セリエAの関連記事
|
レッチェの人気記事ランキング
1
昇格レッチェ、サンプから2選手を補強
レッチェは17日、サンプドリアからイタリア人GKウラジミロ・ファルコーネ(27)、ノルウェー代表MFクリストファー・アスキルドセン(21)を1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。 18日のメディカルチェック受診後に正式加入となる両選手の契約には、レッチェに買い取りオプション、サンプドリアに買い戻しオプションの条項がある。 ローマ生まれでサンプドリアのプリマヴェーラからトップチームに昇格したファルコーネ。イタリアの世代別代表にも招集されてきた実力者だが、サンプドリアのトップチームにはなかなか定着できず。これまでコモやリボルノ、コゼンツァといった国内の下部カテゴリーのクラブへのレンタル移籍を繰り返していた。 昨シーズンはサンプドリアでのキャリアハイとなる公式戦12試合に出場していたが、セリエA昇格のレッチェに旅立つことになった。 一方、母国ノルウェーのスターベクでプロキャリアをスタートしたアスキルドセンは、2020年1月にサンプドリアへステップアップ。すでにノルウェーのA代表デビューも飾っている190cmの大型MFは、昨シーズンのセリエAで途中出場を中心に19試合に出場していた。 2022.07.17 21:17 Sun2
立て直し図るユナイテッドが期待の若手MFドルグ獲得でレッチェと合意、アモリム監督にとって最初のサインに
マンチェスター・ユナイテッドがレッチェのデンマーク代表MFパトリック・ドルグ(20)の獲得で合意に至ったとのことだ。 3シーズン目を迎えるも低迷が続いていたエリク・テン・ハグ体制は昨年10月に終焉となり、ルベン・アモリム監督の下で立て直しを図るユナイテッド。プレミアリーグでは23試合を消化して12位と厳しい状況にあり、今冬の移籍市場で戦力強化があるか注目されていた。 クラブは特に手薄となっている左ウイングバックの補強に動き、ドルグが有力なターゲットに。2700万ユーロ(約44億円)のオファーこそレッチェに拒否されたものの、交渉自体は継続されていた。 そんな中で、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、新たなオファーによってユナイテッドとレッチェは口頭合意に至ったとのこと。移籍金は3000万ユーロ(約48億7000万円)+ボーナス500万ユーロ(約8億1000万円)になると伝えられている。 選手とは数日前に長期契約で合意しており、残すはサインのみ。これがアモリム監督にとって最初の選手契約になることが確実となっている。 ドルグは10代で母国デンマークからイタリアへ渡り、2023年8月にレッチェでファーストチームデビュー。傑出した推進力と左足の精度を併せ持っており、右ウィングとしてもプレー可能な選手は、今シーズンのセリエAで21試合3ゴール1アシストを記録している。 2025.01.29 10:35 Wed3