“土地に蹴球文化が根付くか否かの分岐点” JFL首位高知は大輪の花を咲かせられるか

2024.08.23 17:00 Fri
MF16上月翔聖、MF10佐々木敦河、GK21大杉啓
©kochi united sc
MF16上月翔聖、MF10佐々木敦河、GK21大杉啓
高知ユナイテッドSCが日本フットボールリーグ(JFL)の中断期間を余すことなく活用する。JFLで今季ここまで14勝1分け2敗の勝ち点43、リーグ3位の28得点、リーグダントツ最少の8失点、2位と勝ち点10差…圧倒的な戦績を見せつける高知ユナイテッドSC。

Jリーグ参入に向けては「2025シーズンJ3クラブライセンス」を申請する一方、「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」「チケット収入1000万円」をクリアできるかが難題に。
この点が日本全国のサッカーファンに広く知れ渡って久しいが、ここ最近はクラブ職員の尽力、そして大きな“前進”が伝わってくる。

察するに、高知県内のオフィシャルパートナーを中心とした各方面との連携が拡大し、集客増に向けたPR活動が効果を発揮か。
地元行や食品会社とのタイアップ商品販売開始に始まり、“Jクラブがある街”でお馴染みのように、中断明け初戦となる8月31日の第18節・ヴェルスパ大分戦(H)に合わせ、「当日は営業時間を切り上げて観戦へ」と表明する企業が。

地元のケーブルテレビ局もV大分戦について「全社員で応援しに行きます」と公式Xで表明。招待チケットではなく、大量の一般チケットを手にした写真が強烈なインパクトを醸す。

また、高知県内で事業を営む筆者の知人も、社員総出で観戦予定とのこと。Jリーグ云々もそうだが、長らく野球王国、サッカー不毛の地と呼ばれてきた高知県に蹴球文化が根付くか否か、今まさに分岐点を迎えている模様だ。

21日には、県内の民放テレビ局全3社、また高知新聞などから、高知県を代表するマスコットキャラクターが一堂に会し、高知市内の中心部でV大分戦に向けたPR活動を展開。「オール高知」の結束力が、間違いなく強まっている。

少なくとも、来たるV大分戦は、リーグ戦におけるクラブの観客動員記録が更新されるように思う。

◆JFL第18節
〜高知銀行Presents〜
ついにJぜよ!高知家大集合
8月31日(土) 18:00キックオフ
高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分
高知県立春野総合運動公園陸上競技場

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