攻撃陣爆発のスパーズが自力でトップ4フィニッシュ! ソン・フンミンがサラーと並びアジア人初のPL得点王に《プレミアリーグ》
2022.05.23 02:11 Mon
プレミアリーグ最終節、ノリッジ・シティvsトッテナムが22日にキャロウ・ロードで行われ、アウェイのトッテナムが0-5で圧勝した。直近のリーグ2連勝によってアーセナル(勝ち点66)を抜き、土壇場でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に浮上したトッテナム(勝ち点68)。引き分け以上で自力でのトップ4フィニッシュが決定するコンテ率いるチームは、すでに降格が決定している最下位のノリッジ(勝ち点22)とのアウェイゲームに臨んだ。
コンテ監督はこの重要な今季最終戦に1-0で競り勝った前節のバーンリー戦から先発1人を変更。ルーカス・モウラに代えてクルゼフスキを起用した以外、同じメンバーを継続。ウイルス性の胃腸炎がチーム内に蔓延していた中、一時出場が危ぶまれたケインも無事スタメンに名を連ねた。
プレミアリーグへの名残惜しさを見せるホームチームがアグレッシブな入りを見せた中、トッテナムが得意のカウンターで早い時間帯に決定機を創出する。8分、相手セットプレーを撥ね返してのカウンターからクルゼフスキが右サイドのスペースに抜け出す。そのままDFを振り切ってボックス内に侵入しマイナスに折り返すと、これを収めたホイビュルクが冷静に右足のシュートを狙うが、枠を捉え切れない。
この絶好機を逸したトッテナムだったが、以降も良いリズムで相手を押し込んでいく。すると、今冬にユベントスから加入し、チームを一段階上のレベルに押し上げた頼れる助っ人2選手が大きな仕事を果たす。
引き分けでも4位フィニッシュを決められる中で大きな先制点を手にしたトッテナムだが、落ち着くことなく果敢に2点目を狙う。その一方で、22分には不用意な自陣でのロストからラシツァに枠のわずか左に外れる際どいシュートを打たれて肝を冷やす。
その後はやや膠着状態がしばらく続いたが、相手のミスを突いてエースに貴重な2点目が生まれる。32分、相手が自陣でのスローインの流れからGKクルルにバックパスを入れたところでクルゼフスキがプレッシャーをかけてキックミスを誘発。これをボックス手前右でカットしたベンタンクールがすかさずクロスを入れると、ボックス中央のケインが無人のゴールへヘディングシュートを流し込んだ。
これで開始直後の緊張感も和らいだトッテナムは、リスクを管理しながら畳みかける攻めで一気に勝負を決めにかかる。前半終了間際にはベン・デイビスの意表を突くミドルシュート、ケインのヘディングシュートで3点目に迫ったが、ここは相手GKクルルの好守に阻まれた。
プレッシャーがかかる敵地での一戦を2点リードで折り返したトッテナムは、失うものがないホームチームに押し返される立ち上がりとなる。
それでも、冷静に相手の攻勢を凌ぐと、55分にはボックス左でケインからラストパスを受けたソン・フンミンに決定機。だが、左足の鋭いシュートはGKクルルのビッグセーブに遭う。さらに、60分には右サイド深くでケインが入れた高精度のクロスにソン・フンミンが完璧なタイミングで飛び込むが、至近距離からのシュートは再びクルルの驚異的な反応にはじき出される。
韓国代表FWが2度の決定機を逸した中、再び大きな仕事を果たしたのはスウェーデン代表MF。64分、ケインのスルーパスに抜け出したクルゼフスキはボックス右でDFをかわして左足を振り抜くと、絶妙なコントロールシュートがゴール左上隅を射抜いた。
これで勝利をほぼ確実なものとしたトッテナムは、もう一つの目標であるソン・フンミンの得点王獲得へ攻撃のギアを上げていく。そして、殊勲のクルゼフスキを下げて投入したルーカスがその目標達成の上で重要な役割を果たすことに。
70分、ペナルティアーク付近でケインからの足元へのグラウンダーパスを絶妙なフリックでゴール前に流すと、これに反応したソン・フンミンが冷静にゴール右下隅へシュートを流し込み、得点ランキングトップタイの22点目に到達する。
さらに、ベンタンクール、エメルソンを下げて今季限りでの退団も噂されるウィンクス、ベルフワインを投入した直後の75分には韓国代表FWに2点目が生まれる。相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのルーカスが入れたクロスのこぼれを回収したソン・フンミンがボックス手前から右足を振り抜くと、このシュートがゴール右隅に決まった。
これで最終戦での目標をすべてコンプリートしたアウェイチームは、危なげなく相手の反撃を凌ぎ切り5-0の完封勝ち。自力で来季のCL出場権を獲得となる4位フィニッシュに成功した。
なお、同時刻開催の試合でリバプールFWモハメド・サラーが1ゴールを挙げたため、単独でのタイトルとはならなかったものの、今季23ゴールのソン・フンミンがアジア人初となる得点王に輝いた。
コンテ監督はこの重要な今季最終戦に1-0で競り勝った前節のバーンリー戦から先発1人を変更。ルーカス・モウラに代えてクルゼフスキを起用した以外、同じメンバーを継続。ウイルス性の胃腸炎がチーム内に蔓延していた中、一時出場が危ぶまれたケインも無事スタメンに名を連ねた。
この絶好機を逸したトッテナムだったが、以降も良いリズムで相手を押し込んでいく。すると、今冬にユベントスから加入し、チームを一段階上のレベルに押し上げた頼れる助っ人2選手が大きな仕事を果たす。
16分、自陣中央でボールを持ったホイビュルクからのフィードに3列目からの飛び出しで反応したベンタンクールがそのままフリーでボックス左に侵入。冷静に右足アウトで中へ折り返すと、これをクルゼフスキが左足で左隅に流し込んだ。
引き分けでも4位フィニッシュを決められる中で大きな先制点を手にしたトッテナムだが、落ち着くことなく果敢に2点目を狙う。その一方で、22分には不用意な自陣でのロストからラシツァに枠のわずか左に外れる際どいシュートを打たれて肝を冷やす。
その後はやや膠着状態がしばらく続いたが、相手のミスを突いてエースに貴重な2点目が生まれる。32分、相手が自陣でのスローインの流れからGKクルルにバックパスを入れたところでクルゼフスキがプレッシャーをかけてキックミスを誘発。これをボックス手前右でカットしたベンタンクールがすかさずクロスを入れると、ボックス中央のケインが無人のゴールへヘディングシュートを流し込んだ。
これで開始直後の緊張感も和らいだトッテナムは、リスクを管理しながら畳みかける攻めで一気に勝負を決めにかかる。前半終了間際にはベン・デイビスの意表を突くミドルシュート、ケインのヘディングシュートで3点目に迫ったが、ここは相手GKクルルの好守に阻まれた。
プレッシャーがかかる敵地での一戦を2点リードで折り返したトッテナムは、失うものがないホームチームに押し返される立ち上がりとなる。
それでも、冷静に相手の攻勢を凌ぐと、55分にはボックス左でケインからラストパスを受けたソン・フンミンに決定機。だが、左足の鋭いシュートはGKクルルのビッグセーブに遭う。さらに、60分には右サイド深くでケインが入れた高精度のクロスにソン・フンミンが完璧なタイミングで飛び込むが、至近距離からのシュートは再びクルルの驚異的な反応にはじき出される。
韓国代表FWが2度の決定機を逸した中、再び大きな仕事を果たしたのはスウェーデン代表MF。64分、ケインのスルーパスに抜け出したクルゼフスキはボックス右でDFをかわして左足を振り抜くと、絶妙なコントロールシュートがゴール左上隅を射抜いた。
これで勝利をほぼ確実なものとしたトッテナムは、もう一つの目標であるソン・フンミンの得点王獲得へ攻撃のギアを上げていく。そして、殊勲のクルゼフスキを下げて投入したルーカスがその目標達成の上で重要な役割を果たすことに。
70分、ペナルティアーク付近でケインからの足元へのグラウンダーパスを絶妙なフリックでゴール前に流すと、これに反応したソン・フンミンが冷静にゴール右下隅へシュートを流し込み、得点ランキングトップタイの22点目に到達する。
さらに、ベンタンクール、エメルソンを下げて今季限りでの退団も噂されるウィンクス、ベルフワインを投入した直後の75分には韓国代表FWに2点目が生まれる。相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのルーカスが入れたクロスのこぼれを回収したソン・フンミンがボックス手前から右足を振り抜くと、このシュートがゴール右隅に決まった。
これで最終戦での目標をすべてコンプリートしたアウェイチームは、危なげなく相手の反撃を凌ぎ切り5-0の完封勝ち。自力で来季のCL出場権を獲得となる4位フィニッシュに成功した。
なお、同時刻開催の試合でリバプールFWモハメド・サラーが1ゴールを挙げたため、単独でのタイトルとはならなかったものの、今季23ゴールのソン・フンミンがアジア人初となる得点王に輝いた。
1
2
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「本当に日本のアニメ好きなのね」 スパーズ新加入FWが新たなアニメパフォを披露! SNS上ではその姿に「進撃のソランケ」「ソランケが巨人化」
トッテナム新加入のイングランド代表FWドミニク・ソランケが愛する日本アニメから新たなゴールパフォーマンスを披露した。 昨季のプレミアリーグで19ゴールと大ブレイクを遂げ、イングランド屈指のストライカーに数えられるまでになったソランケ。一方で、大のアニメ好きとしても有名で、ゴールパフォーマンスはキャラクターをモチーフにしたものが多い。 この夏の来日時も『東映アニメーションミュージアム』を訪問したりと、アニメ好きをさらけ出す27歳FWは26日に行われたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第1節のカラバフ戦で68分のチーム3点目をマーク。3-0の勝利に貢献した。 そして、今回のゴールセレブレーションでは『進撃の巨人』の主人公であるエレン・イェーガーをインスパイア。イェーガーが巨人化の直前にやる自らの手を噛む仕草をお披露目した。 SNS上ではファンから「進撃の巨人パフォーマンス最高っす」「進撃のソランケ」「本当に日本のアニメ好きなのね」「ソランケが巨人化」などの声が上がっている。 ソランケはこれで公式戦2戦連発。新天地でもゴールが決まり始めたとあって、今後もセレブレーションに注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】ソランケが新たなアニメパフォを披露</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke. Poacher. <a href="https://t.co/ghVIKb6ivP">pic.twitter.com/ghVIKb6ivP</a></p>— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1839583255592624255?ref_src=twsrc%5Etfw">September 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【画像】ソランケの進撃の巨人パフォに現地メディアも反応</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke continues his anime celebration tradition with the Eren Yeager hand bite <a href="https://t.co/raRzIXSXoP">pic.twitter.com/raRzIXSXoP</a></p>— Football on TNT Sports (@footballontnt) <a href="https://twitter.com/footballontnt/status/1839415445943697479?ref_src=twsrc%5Etfw">September 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.27 19:45 Fri2
スパーズ元オーナーのジョー・ルイス氏がインサイダー取引認める…昨年7月は無罪主張も…
トッテナムの元オーナーであるイギリスの大富豪、ジョー・ルイス氏(86)が、ニューヨークでのインサイダー取引の容疑で自身の罪を認めた。アメリカ『ブルームバーグ』が報じている。 ルイス氏は昨年7月25日にニューヨークでインサイダー取引計画を画策した罪で刑事告発された。今回の容疑は2013年から2021年までにかけての証券詐欺16件と共謀3件となる。 検察当局は、ルイス氏が投資した企業に関する情報を友人、個人助手、自家用パイロット、恋人らに渡し、数百万ドルの利益を得ることができるようにすることで、企業の役員室へのアクセスを悪用したと述べた。 これに対して、ルイス氏の弁護士デイビッド・ゾーナウ氏は「政府は、非の打ちどころのない高潔さと驚異的な業績を誇る86歳のルイス氏を起訴するという重大な判断ミスを犯した。ルイス氏は、こうした不当な告発に答えるために自発的にアメリカに来ており、我々は法廷で彼を精力的に弁護するつもりだ」と、自身の顧客の無実を訴えていた。 しかし、『ブルームバーグ』の最新報道によると、ルイス氏は24日にニューヨークの法廷にて「とても恥ずかしいし、自分の行為について法廷に謝罪する」と、自家用パイロット、恋人らへの3件のインサイダー取引を認めた。 一方で、それ以外の16件の容疑に関しては引き続き自身の無罪を主張している。 投資会社『タビストック・グループ』の創始者であり、イギリスの実業家、投資家として知られるルイス氏は、アメリカ『フォーブス』によると、総資産が61億ドル(約9000億円)ともされる世界的大富豪。 2001年には同じく同氏が設立した『ENIC』がトッテナムの過半数の株式を取得し、オーナーを務めていたが、2022年10月以降はルイス・ファミリー・トラストのブライアン・アントワン・グリントン氏、ケイティ・ルイーズ・ブース氏の両名が後任に任命された。 また、クラブ運営に関してはダニエル・レヴィ会長がほぼ主導権を握っており、昨年7月にルイス氏が起訴された際にクラブ広報担当者は「これはクラブとは関係のない法的な問題なので、コメントすることはない」との対応を見せていた。 2024.01.25 06:30 Thu3
トッテナムがアーセナルの元CEOの招へいを発表、新CEOに就任するヴィナイ氏「クラブを前進させる絶好の機会だと感じている」
トッテナム・ホットスパーは、かつてアーセナルで最高経営責任者(CEO)を務めていたヴィナイ・ヴェンカテシャム氏(44)を新CEOに任命したという。『The Athletic』が伝えた。 ヴィナイ氏はオックスフォード大学を卒業後、三井物産で石油取引に従事。その後、デロイト・トーマツで戦略コンサルタントを務めるなどし、2010年にアーセナルに加わった。 当初は海外企業とのパートナーシップを取り扱い、後にグローバル・パートナーシップの責任者となると、アーセナルの商業面での役職を担い、一気に出世を果たす。特にスポンサーの拡大に尽力し、クラブにとって重要な収入面で大きな役割を果たすことに。かつてのサプライヤーであるプーマから現在のサプライヤーであるアディダスに切り替えた際にも尽力。大きな評価を受け、2020年からはアーセナルのCEOに就任していた。 在籍した14年間で大きな出世を果たしたヴィナイ氏。その間にチームは浮き沈みを経験するも、この数年は上昇気流に乗り、優勝争いも繰り広げるまでに復活したが、2024年夏で退任していた。 スパーズでは新シーズンから役職に就くとのこと。最大のライバルをよく知るヴィナイ氏はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーに加入できることを大変嬉しく思う。少し時間をかけてエネルギーを充電し、今後の選択肢を検討してきたが、ダニエル(・レヴィ)、取締役会、そしてスタッフ全員と共にクラブを前進させる絶好の機会だと感じている」 また、ダニエル・レヴィ会長もヴィナイ氏のCEO就任を喜んだ。 「クラブは近年著しい成長を遂げており、経営陣の拡充が不可欠となっている。私はヴィナイ氏を長年の友人として知っており、プレミアリーグとECAで共に仕事をしてきた。成功に向けてクラブを発展させていく中で、彼が取締役会に加わってくれることを大変嬉しく思う」 今シーズンは低迷が著しいトッテナム。チームの立て直しの一翼を担うことができるだろうか。 2025.04.12 21:05 Sat4
スカッとゴール! 天才デレ・アリ、空中での反転トラップからそのままボレー
ストレスフルなこの社会。観るだけでスカッとするようなゴールで気分を晴らすのもアリなのでは。今回の企画では、朝の通勤時間などにオススメの爽快なゴールを映像付きでご紹介していきます。 2021年1月23日にご紹介するのは、今から5年前にトッテナムのイングランド代表MFデレ・アリが決めたゴールです。 <div id="cws_ad">◆抜群のセンスと極上のテクニック!“神童”デレ・アリが決めた、シーズンベストゴールに選ばれた衝撃のワンダーゴール!<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJiZEdkTk44NCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> ◆ここがスカッと! 浮き球のパスをトラップすると、2トラップ目で相手選手をかわしつつ反転、そしてそのままボレーシュートでゴール左隅に決める。デレ・アリの創造性溢れるワンダーゴールです。 ◆2015-16シーズンベストゴール 今シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を得られず、やや干されているデレ・アリですが、イングランド人らしからぬスキルフルなプレースタイルで、トッテナムの攻撃を支えてきました。 デレ・アリがブレイクを果たした2015-16シーズンの2016年1月23日に行われた、プレミアリーグ第23節のクリスタル・パレス戦では、リーグ史に残るスーパーゴールを決めています。 ホームのクリスタル・パレスに先制されながらも、1-1と追いついて迎えた84分、敵陣ボックス手前で右サイドから大きなサイドチェンジのボールを、MFクリスティアン・エリクセンがヘディングで中央やや左にいたアリに落とします。 アリはこれを地面に落とさずトラップすると、プレッシャーをかけに来たMFミル・ジェディナクを反転しながらのフリックで華麗にかわすと、高く上がったボールの落下点に完璧にミートするボレーシュートを放ちます。トップスピンのかかったボールは、低くコントロールされ、ゴール左下にキレイに決まりました。 このゴールはイギリス『BBC』が選ぶこのシーズンのプレミアリーグベストゴールに選出されています。 2021.01.23 07:00 Sat5