アーセナル戦も3失点敗北のラングニック、トップ4滑り込みに白旗 「今日の結果で…」

2022.04.24 09:00 Sun
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドラルフ・ラングニック監督がプレミアリーグでのトップ4入りを絶望視した。イギリス『BBC』が報じている。タイトルの可能性もほぼなくなり、逆転でのトップ4滑り込みを標に定めるユナイテッド。23日に敵地で行われた第34節でライバルの一角であるアーセナルのホームに乗り込んだが、1-3で敗れた。

この試合に向けて、不安定なイングランド代表DFハリー・マグワイアを外すなどの策も講じたが、前々節のノリッジ・シティ戦、前節のリバプール戦に続く複数失点で守りが大きく乱れた。
トップ4争いも佳境に入ったなか、痛恨の連敗を喫してしまったドイツ人指揮官は結果とともに守りの脆弱さを嘆き、アンラッキーな部分もあった試合だったと振り返っている。

「改善されたパフォーマンスを披露できたが、最終的に残念な結果に終わってしまった。序盤の失点からよく立ち直ったし、前後半ともに何度もチャンスがあったんだがね」
「今日のパフォーマンスで脆弱だったのはボックス内とその周辺でうまく守れなかったというところ。それと、非常にアンラッキーなVAR判定が3つもあったと感じている」

そんなユナイテッドは1-2の55分に決めれば再び同点のPKチャンスを獲得したが、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが失敗。ラングニック監督もその場面を悔やんだ。

「あれが同点ゴールに繋がっていたら非常に助けとなり、おそらく試合全体も変わっていただろう。結局、我々からしたら、非常にアンラッキーなものだった」

ともあれ、これで4位のアーセナルとは残り4試合で6ポイント差。残り試合数的にまだトップ4入りの可能性があるが、ラングニック監督は望みが絶たれたかとの質問に同意した。

「ほぼ間違いない。戦前の段階ですらあまり可能性が残されていなかったが、今日の結果でなくなってしまった」


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「サッカーは90分であり、80分や75分ではない」3点差逆転目指すも4失点で敗退、アスレティック指揮官は「はるかに拮抗した展開」と振り返る

アスレティック・ビルバオのエルネスト・バルベルデ監督が、マンチェスター・ユナイテッド戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 8日、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグが行われ、アスレティックはユナイテッドと対戦。3点差を追いかけるアウェイゲームでは立ち上がりからリスクを負うと、31分にミケル・ジャウレギサルが先制ゴールを奪う。 これで3点差とし、その後も押し込んでいく中、72分に失点すると、80分、85分、91分と残り10分で3失点。ミスも絡んでの大敗となり、2戦合計7-1で敗退となった。 試合後、バルベルで監督は試合を振り返り、80分間は良い戦いをしたとコメント。ただ、90分間を戦い抜かなければいけないと語った。 「我々は非常に良いプレーをした。80分間は相手ボックスに迫り、プレッシャーをかけ続けた。しかし、最後の10分間は酷いプレーだった。サッカーは90分であり、80分や75分ではない」 「相手をボックス内に押し込み、1-0という最も困難な局面を乗り越えて同点に追いつこうと攻めていたことを考えると、この結果は圧倒的だ。ただ、最後の10分間は非常に悪く、一瞬の隙が生まれてしまった」 また、2試合で7失点と大きな差がついたスコアラインだが、バルベルデ監督は内容はそこまで差がないと語り、戦い続けられなかったことがよくなかったとした。 「1stレグも2ndレグもユナイテッドにとっては、決して楽な試合ではなかったはずだ。スコアが示すよりも、はるかに拮抗した展開だった」 「我々は粘り強く戦い抜いたが、最後まで粘り強く戦わなければならなかった。なぜなら、こうしたチームは容赦してくれないからだ」 <span class="paragraph-title">【動画】3点差追いかけたアスレティック、先制するも後半4失点で敗退</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TqTAAMsrbXU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.09 14:50 Fri

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