アーセナル移籍に近づくメリーノ、ソシエダ会長が経緯を明かす「日本滞在中の5月に電話があった」、移籍容認も「今週も話し合う」と簡単には手放さず

2024.08.20 18:45 Tue
ソシエダの中心選手としてプレーするメリーノ
Getty Images
ソシエダの中心選手としてプレーするメリーノ
レアル・ソシエダヨキン・アペリバイ会長が、アーセナルへの移籍が近づいているとされるスペイン代表MFミケル・メリーノ(28)について言及した。スペイン『Noticias de Gipuzkoa』が伝えた。

メリーノはオサスナの下部組織出身で、ドルトムント、ニューカッスルとスペイン国外でもプレー。2018年7月にソシエダに加入した。

ソシエダでは公式戦242試合に出場し、27ゴール30アシストを記録。チームの中心としてプレーしているが、残り契約は1年になっている。
ラージョ・バジェカーノとのラ・リーガ開幕戦ではメンバー外となっていたメリーノ。アーセナル行きが大きく近づいているとされる中、ソシエダのアペリバイ会長が言及。昨シーズン終了後にアーセナルから打診があり、現在も交渉が続いていることを明かした。

「昨日と同じだ。先週、我々は週半ばにアーセナルと会談し、土曜日にも話し合いをしたが、それ以降は話し合っていない。今週もまた話し合いをする予定だ。どう進むのかを見てみるつもりだ」
「昨年、そしてクリスマスに契約更新の話をした時、彼はレアル・ソシエダにとても愛着を感じていること、そしてもしプレミアリーグの2つ、3つのチームが来たら、プレミアリーグに戻るという夢を叶え、大きな成功を収めたいと言っていた。そうでなければ、契約更新について話し合うことになっていた」

「昨シーズンの初めから我々はそのことをハッキリと認識し、(5月に)日本滞在中にロベルト・オラべからアーセナルから電話があったと連絡があった。この会話からも、ミケルがアーセナルにおそらくイエスと答えるだろうということは分かっていた」

「シーズン当初から、クリスマスでの2人での会話でも、ラ・レアルに残る可能性は、2、3チームのうちの1つから連絡が来なければということは明らかだった」

今年5月に来日して東京ヴェルディと対戦した際には既にメリーノの退団を覚悟していたというソシエダ。そして、既に後任の確保に動き出していたという。

「そこから、我々は良くシーズンのチーム作りを始めた。ロベルトと、エリック・ブレトスがイマノル・アルグアシルに名前を挙げて、日本から帰国して最初のミーティングを行った。後任は、ルカ・スチッチになると思っていた」

アペリバイ会長の言葉通り、ザルツブルクからクロアチア代表MFスチッチを獲得したソシエダ。ただ、メリーノのアーセナル移籍はまだ決定していない。ただ、メリーノは既にチームのトレーニングを離れているという。

「我々はミケル・メリーノを売却するようにアーセナルと会話をしたのではなく、アーセナルがメリーノを買うように話をした。我々は、ラ・レアルの利益を守る」

ソシエダとしてはメリーノの売却自体は覚悟の上。ただ、見合わない評価額であれば、手放す気はないと考えている状況。両クラブの話し合いは今後も続いていくことになるが、どういった結末を迎えるだろうか。

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バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat
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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.24“ソシエダ旋風”リーガ最強の2トップ/レアル・ソシエダ[2002-2003]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.24</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2002-2003シーズン/レアル・ソシエダ 〜リーガ最強の2トップ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2002-03realsociedad.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:レイモンド・ドゥヌエ(43) 主なタイトル実績:リーガエスパニョーラ2位 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層6:★★★★★★☆☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソシエダ旋風</div> 2002-03シーズン、バスクの古豪がリーガエスパニョーラで旋風を巻き起こした。1980年代前半にリーガ2連覇を達成するなど黄金期を迎えたソシエダだったが、1990年代は低迷。1999-2000シーズン以降は3年連続13位でシーズンを終えるなど、2000年代に入っても光は差さなかった。しかし、迎えた2002-03シーズン、無名の指揮官・ドゥヌエの招へいが転機となり、チームは一変する。 開幕戦から第8節までで6勝2分けという好スタートを切ったソシエダは、リーガのリーディングを快走。第10節ではロナウドやラウール、ロベルト・カルロス、フィーゴらを擁するレアル・マドリーを相手にサンチャゴ・ベルナベウで1-1のドローを演じた。さらに、第12節ではバルセロナを2-1で撃破。第18節まで無敗とし、シーズンを折り返した。その後、シーズン後半戦にかけて失速したチームは一時、3位まで後退したものの、第32節から第35節まで4連勝を記録し、再び首位に浮上。最後は一押しが利かず、レアル・マドリーの後塵を拝すことになったが、サポーターに21年ぶりのリーグ制覇を夢見させた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">補完性抜群の2トップ</div> 元々、チームにはシャビ・アロンソやカルピン、デ・ペドロなど、中盤に素晴らしいタレントを擁していた。そして、デシャンやデサイー、マケレレらをデビューさせたナントでリーグ制覇を達成してソシエダに迎えられたドゥヌエが、彼らの能力を最大限に発揮させることに成功した。 このチームの特長は、2トップの破壊力を活かす攻撃だ。190cm近い身長のコバチェビッチの武器は何といっても、強烈かつ高精度のヘディング。彼から制空権を奪えるディフェンダーは皆無で、時にはボックス外からヘディングシュートを決めることもあった。一方、相棒のニハトは高さこそないものの、抜群のスピードと決定力、豊富な運動量を活かして相手を翻弄。“タワー”のコバチェビッチ、“衛星”のニハトは素晴らしい補完性を発揮した。このシーズンは、最終的に2人でシーズン43ゴールをたたき出し(コバチェビッチ20ゴール、ニハト23ゴール)、リーガ最強2トップの称号をほしいままにした。 もちろん、強力な2トップを活かした中盤のアシスト役の存在も忘れてはならない。シャビ・アロンソの展開力と、サイドからのクロスがあってこその2トップ。右サイドの職人であるカルピンは当時33歳だったが、素晴らしい推進力を誇った。そして、逆サイドのデ・ペドロは、正確無比な左足でコバチェビッチへのピンポイントクロスを次々に供給した。 守備陣はセンターバックのハウレギとGKのヴェスターフェルトが中心だった。特に、有数のPKストッパーだったヴェスターフェルトは至近距離からのシュートに強く、その素晴らしいレスポンスを活かしたセービングで、幾度もチームの窮地を救った。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFシャビ・アロンソ (21)</span> 弱冠21歳ながらリーダーとしてチームをけん引したバスク出身のピボーテ。“新たなグアルディオラ”と称されていた通り、当時から素晴らしい展開力を発揮していた。ドゥヌエ体制によりチームの中核となったことで、その才能が一気に開花。順調にキャリアアップし、2004年から2009年までリバプールで活躍した後は、レアル・マドリーに復帰した。キャリアの晩年は、グアルディオラのバイエルンで過ごし、2017年に現役を引退した。 2019.04.15 17:00 Mon
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「メッシ&C・ロナウドだ」「まさかのダンス」衝撃ゴールの久保建英、ゴールパフォーマンスも話題! 元同僚のヴィニシウスに捧げる?「ヴィニシウスのダンス?」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英のゴールパフォーマンスが話題だ。 23日、ラ・リーガ第36節が行われ、ソシエダはアルメリアと対戦。久保はこの試合も[4-3-3]の右ウイングで先発フル出場した。 すると前半アディショナルタイム49分に久保が見せつける。相手のクリアボールを拾って繋ぐと、ボックス右でパスを受けた久保がボールを晒しながらボックス内に侵入。するとキックフェイントで相手をかわし、ゴール左に豪快に蹴り込んだ。 衝撃的なゴールで今シーズンのラ・リーガ9ゴール目を決めた久保だが、ゴールパフォーマンスも話題を呼んでいる。 ゴールを決めた久保はそのままコーナーフラッグ付近へと走り出すと、ジャンプして両手を広げながら着地。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)のゴールパフォーマンスを真似たのだ。 さらに、レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールのダンスも披露。人種差別問題に悩まされている元チームメイトのことを思ってのパフォーマンスなのでは?と話題となっている。 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元オランダ代表FWアリエン・ロッベンを彷彿とさせるゴールに、C・ロナウドのゴールパフォーマンス、そしてヴィニシウスのダンスと衝撃の一連の流れにはファンも「クリロナからのヴィニシウスダンス」、「久保最高すぎる」、「まさかのダンスもやるなんて」、「ヴィニシウスのダンス?」、「メッシ&C・ロナウドだ」、「思慮深いな」、「ロッベンだ」とゴール以外にも驚きを与えている。 なお、このゴールでチームは勝利。久保はマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)を <span class="paragraph-title">【動画】衝撃ゴールの後のパフォーマンスが話題!最後にはダンスも</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%B9%85%E4%BF%9D%E5%BB%BA%E8%8B%B1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#久保建英</a> <a href="https://t.co/Lr2Yj4jcZD">https://t.co/Lr2Yj4jcZD</a> <a href="https://t.co/ArJaGBHPwy">pic.twitter.com/ArJaGBHPwy</a></p>&mdash; WOWOWサッカー (@wowow_soccer) <a href="https://twitter.com/wowow_soccer/status/1661112868102873088?ref_src=twsrc%5Etfw">May 23, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.24 08:30 Wed
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久保建英、地元神奈川で圧巻の45分!世界レベルのアタッカーが子供たちに伝えたプロとしての矜持「楽しむ気持ちを忘れずに」

【親善試合】横浜FC 1-2 ソシエダ(7月25日/ニッパツ三ツ沢球技場) ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が、日本ツアーで横浜FCと対戦。前半45分のみの出場だったが、切れ味鋭い動きで攻撃をけん引し、2ー1での勝利に貢献した。 圧巻の45分だった。久保は[4-3-3]の右ウイングで先発すると、外側と内側のレーンをうまく使いながらプレー。ドリブル、ターン、パスといったチャンスメイクに加え、31分には左サイドからのクロスに飛び込む動きからこぼれ球に反応してシュートを放つなどゴールを脅かした。 久保がボールを持つたび、ニッパツ三ツ沢球技場からはひときわ大きな声があがった。自身が生まれた神奈川県でのプレーについては、「本当の地元は川崎」と前置きした上で、「神奈川はいろいろなJリーグのチームがある。切磋琢磨して盛り上げてほしい」と幼少期に無我夢中でボールを蹴った土地のさらなる活性化に期待を膨らませた。 日本代表MFを一目見ようと駆けつけたのは、9,595人のファン・サポーター。「たくさん来てくれて非常にうれしかった」と声援に感謝を述べ、「他の選手たちの名前も呼んでもらえてうれしかった。Jリーグじゃないチームとして、ソシエダを応援してくれるとうれしい」とチームにも関心が集まっていたことに喜びを示した。 平日のナイターゲームではあったが、すでに夏休みに突入しており、スタンドには子どもたちの姿も多く見られた。久保と同じように神奈川の地でサッカーに励む少年少女らにとって、世界屈指のテクニックをその目で見ることができた今日という日は、色濃く刻まれるに違いない。 世界最高峰の舞台に立つ久保は、夢に向かって進む若者に必要なマインドセットを聞かれると、「その質問を僕にするのは最適かわからないですけど」と述べてから、「自分はサッカーは楽しくやっているんで、子どもたちもサッカーを楽しむ気持ちを忘れずに。ただ、サッカーをして頑張っている僕らを見て、『こうなりたい』ってリアルで目指してくれたらいいなと思います」とプロとしての矜持を滲ませた。 2025.07.26 08:00 Sat

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