【ELプレーオフ プレビュー】上田&堂安は突破へ勝利必須! 日本人4選手参戦のPO第2戦

2024.02.22 18:00 Thu
日本人4選手参戦のPO第2戦
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日本人4選手参戦のPO第2戦
ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントのプレーオフ2ndレグが22日に開催される。ELグループステージ2位通過8チームと、チャンピオンズリーグ(CL)の3位敗退8チームで争われるプレーオフ第2戦の展望を、注目カードを中心に紹介。

◆ELプレーオフ2ndレグ
▽2/22(木)
《26:45》
スタッド・レンヌ vs(AGG:0-3) ミラン
フライブルク vs(AGG:0-0) RCランス
トゥールーズ vs(AGG:1-2) ベンフィカ
カラバフ vs(AGG:4-2) ブラガ
《29:00》
ローマ vs(AGG:1-1) フェイエノールト
スポルティングCP vs(AGG:3-1) ヤング・ボーイズ
スパルタ・プラハ vs(AGG:2-3) ガラタサライ
マルセイユ vs(AGG:2-2) シャフタール
◆上田&堂安は大一番に挑む
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今回のプレーオフにはFW上田綺世、MF守田英正、MF堂安律、GK小久保玲央ブライアンの日本人4選手が参戦している。

フェイエノールトの上田は難所スタディオ・オリンピコで行われる2ndレグでベスト16進出を目指す。

デ・カイプでの1stレグは1-1のドロー決着。3シーズン連続の対戦となったなか、ホームのフェイエノールトがやや優勢に進めて前半終了間際の最高の時間帯にFWパイシャオンのヘディングシュートで先制に成功。後半も入りは悪くなかったものの、“EL男”の異名を持つFWルカクに一瞬の隙を突かれて失点。その後、一進一退の攻防となったが、より多くの決定機を作り出したホームチームは最後で仕留め切れなかった。なお、同試合でスタメンのチャンスを与えられた上田だったが、なかなか効果的にボールに絡めず、後半序盤でピッチを退いた。
難所攻略を目指すスロットのチームは直近のRKCヴァールヴァイクに1-0の勝利。前半に退場者を出した格下に苦戦を強いられたが、主砲ヒメネスに加え、1stレグを欠場したDFヘールトライダ、MFティンバーの主力が復帰しており、その点はローマ戦に向けてプラス材料だ。ただ、同試合で途中出場の上田に関してはベンチスタートが濃厚だ。

対するローマは直近のフロジノーネ戦を3-0で勝利し、3戦ぶりの白星を奪取。[4-2-3-1]への布陣変更は嵌らず、前半は低調なパフォーマンスに終始したが、本来の[4-3-3]に戻した後半は安定。FWディバラを完全休養させるなど主力のプレータイムをコントロールしつつ、デ・ロッシ監督が正GKに任命したスヴィラールの状態もさらに上がってきており、熱狂的なロマニスタが集うオリンピコでの一戦に良い形で臨めるはずだ。

堂安のフライブルクはイーブンの状況でRCランスとのホームゲームに臨む。堂安もスタメン出場した敵地での1stレグは、右ウイングに入った日本代表MFが幾つか決定機を演出したものの、チーム全体で最後の精度を欠いて0-0のドローに終わった。

直近のブンデスリーガではフランクフルト相手に[3-5-2]の布陣で臨み、3-3のドロー。右ウイングバックでの起用となった堂安は、味方のミドルシュートを抜け目なく押し込んで今季2点目を記録するなど好調を維持。チームとして勝ち切れなかった部分は痛かったものの、勝ち抜けへゴールが必要な2ndレグに向けて3ゴールを奪えたことはポジティブな要素だ。

上田、堂安と異なり守田のスポルティングCPは初戦の3-1の勝利によって余裕を持ってヤング・ボーイズとのホームゲームを戦える。守田が60分から途中出場となった1stレグはエースFWギョケレシュのPK弾など効率よくゴールを奪い、後半最終盤に退場者を出した相手に危なげなく勝ち切った。

また、直近のモレイレンセ戦ではスタメン起用の守田がセットプレーの流れから今季2点目を記録するなど2-0の快勝。チーム、守田ともに良い形で今回のリターンレグに臨めるはずだ。

◆ミランは逃げ切り図る、マルセイユは新体制初陣
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優勝候補の一角を担うミランはその下馬評通り、スタッド・レンヌとのホーム初戦で3-0の完勝。敵地での2ndレグでは余裕を持って逃げ切りを図る。

戦前は復調レンヌ相手に苦戦も予想されたが、蓋を開けてみれば、MFロフタス=チークのドッピエッタに、FWレオンにもゴールが生まれる好内容で完勝を収めた。1stレグでのパフォーマンスの差を鑑みれば、敵地と言えども問題なく逃げ切れるかに思われる。ただ、直近のモンツァ戦では幾つかのポジションでターンオーバーを行った結果、格下にまさかの2-4の敗戦。公式戦7試合ぶりの黒星を喫した。また、今週末にアタランタとの上位対決を控えており、その一戦に気を取られるようなことがあれば、再び痛い目をみる可能性も十分にあり、気を引き締めて臨みたいところだ。

イーブンの状況でシャフタール・ドネツクとのホームでの2ndレグに臨むマルセイユは、ジャン=ルイ・ガセ新体制での初陣となる。敵地での1stレグでは2度のリードを追いつかれる拙い試合運びによって2-2のドロー。さらに、直近のスタッド・ブレスト戦で0-1の敗戦を喫した結果、今季途中就任のガットゥーゾ監督が解任。開幕から不甲斐ない戦いが続きフラストレーションを募らすホームサポーターの前で戦う今回の一戦はより重圧を感じるなかでの難しい戦いとなる。

また、初戦で思わぬ苦戦を強いられながらも後半アディショナルタイムにMFディ・マリア、FWイカルディと百戦錬磨のアルゼンチン人アタッカーの決勝点で勝ち切ったベンフィカ、ガラタサライはいずれもタフなアウェイゲームで逃げ切り突破を図る。

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ローマは1日、レバンテからU-17スペイン代表DFブバ・サンガレ(16)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年となる。 マリ人の両親の下、スペインで生まれ育ったサンガレは、レバンテのカンテラへ加入。スペインの世代別代表に名を連ねる右サイドバックは、昨年12月6日に行われたコパ・デル・レイのアモレビエタ戦でクラブ最年少記録となる16歳4カ月でのファーストチームデビューを飾った。 攻守両面でスケールの大きさを感じさせる逸材は、ローマにとって今夏最初の補強選手となったが、当面はプリマヴェーラが主戦場となる。 <span class="paragraph-title">【動画】ローマ加入が決まったサンガレ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> Benvenuto alla Roma, Buba Sangaré! <a href="https://twitter.com/hashtag/ASRoma?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ASRoma</a> <a href="https://t.co/2eyMVN3msy">pic.twitter.com/2eyMVN3msy</a></p>&mdash; AS Roma (@OfficialASRoma) <a href="https://twitter.com/OfficialASRoma/status/1807762608042152272?ref_src=twsrc%5Etfw">July 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.07.02 14:52 Tue
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ローマがレンヌMFル・フェ獲得に近づく…個人間合意で選手はクラブに退団希望を通知

ローマが、スタッド・レンヌのフランス人MFエンゾ・ル・フェ(24)の獲得に近づいているようだ。 放出濃厚なアルジェリア代表MFフセム・アワールに代わる攻撃的MFを探すローマは、ル・フェの獲得に動いている。 レンヌ1年目で公式戦35試合に出場も0ゴール5アシストと思ったほどのインパクトを残せずにいたが、ローマの新任スポーツディレクター(SD)のフローラン・ギゾルフィ氏はニース時代から同選手の才能を高く評価していた模様だ。 フランス『レキップ』によると、すでにローマと5年契約で合意に至ったとされるル・フェは、元ローマでレンヌの新SDであるリッキー・マッサーラ氏に対して退団希望を伝えたという。 クラブ間では昨夏獲得時の2000万ユーロ(約34億5000万円)の要求するレンヌに対して、ローマの1800万ユーロ(約31億円)のファーストオファーは拒否されたようだが、ル・フェの意向やマッサーラ氏とローマの関係性を鑑みれば、交渉がまとまる可能性は高い。 ロリアンの下部組織出身のル・フェは、2019年5月にファーストチームデビュー。卓越した足元の技術と創造性に優れる攻撃的MFは、2019–20シーズンのリーグ・ドゥ(フランス2部)優勝に貢献。 その後、自身初のリーグ・アンの舞台でも安定したパフォーマンスを披露。2022-23シーズンは35試合5ゴール5アシストの数字を記録。ドルトムントを筆頭に国内外の複数クラブの関心を集めていた。 2024.06.29 18:20 Sat
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ストライカー獲得目指すミラン、ザークツィーとの交渉停滞でルカクへの関心本格化か

ミランがベルギー代表FWロメル・ルカク(31)の獲得を狙っているようだ。 昨夏の移籍市場では、紆余曲折を経てローマにレンタル移籍することとなったルカク。セリエAでは流石のパフォーマンスを披露しており、32試合でチームトップタイの13ゴールを記録した。 しかし、攻撃陣の刷新を計画中のローマはルカクを買い取らないことに決定。今夏、チェルシーに帰還することとなったが、ロンドンのクラブはすでにルカクを戦力と見なしておらず、今夏の売却を計画している。 そんな中で、移籍市場に精通するジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、ミランがルカクの獲得を検討中とのこと。すでにチェルシーに対しては接触しており、選手との交渉も予定しているという。 ミランはフランス代表FWオリヴィエ・ジルーが退団し、新たなストライカー獲得を計画。しかし、筆頭候補だったボローニャのオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーは、代理人であるキア・ジョーラブシャン氏への高額な手数料支払いをめぐって交渉停滞中であり、クラブは代替案にも目を向けているようだ。 ルカクに対しては、アントニオ・コンテ監督が就任したナポリも獲得を熱望と報じられているが、流浪のベルギー代表ストライカーの新天地がどこになるかが注目されている。 2024.06.26 15:40 Wed
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ベティスが関係良好リーズから元スペイン代表CB補強か?

レアル・ベティスが、リーズ・ユナイテッドの元スペイン代表DFディエゴ・ジョレンテ(30)の獲得に動いているようだ。 モロッコ代表DFチャディ・リアドのクリスタル・パレス移籍に、元ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスの退団によってセンターバック確保が今夏の優先事項となるベティス。 ここまで数人の候補の名前も伝えられた中、先日にスペイン人MFマルク・ロカを完全移籍で買い取るなど良好な関係を築くリーズからもう一人の選手獲得へ交渉を進めているようだ。 スペイン『レレボ』によると、ベティスは1年半に渡ってローマへレンタル移籍していたジョレンテ獲得へリーズと接触。レアル・ソシエダから獲得時の移籍金を少しでも回収したいチャンピオンシップのクラブは完全移籍での売却を求めており、これがベティスにとっての障害となる可能性が高いという。 ただ、両クラブはいくつかの支払い方式など前向きに解決策を話し合っており、今後数週間で合意に達する可能性が高いという。 レアル・マドリーのカンテラ出身で、ソシエダ、リーズで活躍したセンターバックは、2023年1月にローマへ半年間のレンタル加入。翌シーズンもレンタル期間延長でジョゼ・モウリーニョ、ダニエレ・デ・ロッシと2人の指揮官の下で主力を担ったが、ローマは獲得コストや年齢面などの考慮し、今夏の買い取りを見送っていた。 2024.07.03 18:55 Wed

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