ホームで競り勝ったインテルがアトレティコ相手に先勝! 途中出場アルナウトビッチが決勝弾【CL】
2024.02.21 07:09 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、インテルvsアトレティコ・マドリーが、20日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、ホームのインテルが1-0で先勝した。
昨シーズン準優勝チームのインテルは、今グループステージでレアル・ソシエダ、ベンフィカ、ザルツブルクと同居したグループDをソシエダに次ぐ2位で突破。さらに、セリエAでは直近6連勝と安定感抜群の戦いを見せ、最高の状態でベスト8進出を懸けた重要な初戦を迎えた。4-0で圧勝したサレルニターナ戦からは両ウイングバックをダルミアン、ディマルコのレギュラーコンビに戻した以外、同じメンバーを継続した。
対するアトレティコは昨季のグループステージで最下位敗退という屈辱を味わったが、今季はラツィオ、PSV、セルティックと同居したグループEを無敗で首位通過。安定感を欠くラ・リーガでは4位に甘んじている状況だが、直近のラス・パルマス戦では堅守が自慢の相手に5-0のマニータの快勝を収め、公式戦連敗の悪い流れを払拭して敵地へ乗り込む形となった。その試合からは先発4人を変更。ヴィツェル、エルモソ、デ・パウル、グリーズマンの主力を復帰させ、グリーズマンの相棒にはラス・パルマス戦ドブレーテのジョレンテを起用した。
現役時代のラツィオで共闘し、共に名門クラブの指揮官として再会するインザーギ、シメオネの両名将に注目集まったラウンド16屈指の好カード。
互いに[3-5-2]の布陣での戦いとなったが、インテルはアトレティコが望むマッチアップが明確な形を避けて、ポジションチェンジやディフェンスラインの攻撃参加を効果的に使いながらうまくズレを作り出していく。
対してアウェイでの初戦という状況を考慮したアトレティコは守備に重きを置きながらロングカウンターを狙っていく。グリーズマンに良い形でボールが入ると、ジョレンテ、サムエウ・リーノのところで深い位置を取るが、攻撃にかける枚数の少なさによってインテル守備に対応される。
キックオフから膠着状態が続いたが、前半終盤にかけてインテルが優勢に進め始める。37分には右のバレッラからのアーリークロスに反応したラウタロ・マルティネスがヘディングで最初の枠内シュートを記録すると、直後にはデ・パウルの不用意な横パスを引っかけたテュラムの運びから再びラウタロがシュートに持ち込むが、ここはDFにブロックされた。
ややインテル優勢もゴールレスで折り返した試合。ハーフタイムに両ベンチはアクシデントによって動く。インテルはテュラム、アトレティコはヒメネスにアクシデントが起きたか、それぞれアルナウトビッチ、サビッチが投入された。
後半はインテルが勢いを持って入ると、49分には左サイドを突破したディマルコの高精度のクロスからファーに飛び込んだアルナウトビッチにビッグチャンスも、ここはシュートを枠に飛ばせない。また、62分にはボックス内でラウタロの落としに反応したアルナウトビッチに再びの決定機も、今度はゴール至近距離からのシュートを枠の上に外した。
一方、アトレティコは54分にサウールを下げて負傷明けのモラタを投入。この交代でジョレンテがインテリオールにポジションを下げる。すると、この交代直後にはリーノに決定機が訪れるなど押し返すことに成功した。
後半半ばを迎えて試合が膠着し始めると、両ベンチが動きを見せる。ホームで勝ち切りたいインテルはディマルコ、ダルミアンに代えてカルロス・アウグスト、ダンフリースの両ウイングバックに加え、ムヒタリアンを下げてフラッテージを投入。対するアトレティコはエルモソ、モリーナ、グリーズマンに代えてヘイニウド、バリオス、コレアをピッチに送り出した。
すると、結果的に一連の交代策が試合を動かす形に。79分、アトレティコ陣内でデ・パウルとヘイニウドがルーズボールをお見合いの形で譲り合うと、フラッテージが突っついたボールに反応したラウタロが背後へ抜け出す。ラウタロのシュートはGKオブラクのビッグセーブに阻まれたが、こぼれ球に詰めたアルナウトビッチがきっちり押し込んだ。
苦しみながらもホームで先手を奪ったインテルは、ここからゲームコントロール優先の戦いにシフト。前に出てきたアトレティコの攻撃を受け止めながらロングカウンターであわよくば追加点を狙う。
一方、アトレティコはゴールを目指す姿勢は見せるものの、グリーズマン不在の影響でなかなか前線で起点を作れず。また、圧倒的な強さを誇るホームでの2ndレグを意識したか、そこまでリスクを冒すことはなく最後まで攻撃のギアは上がらなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームのインテルが1-0のスコアで先勝し、アドバンテージを手にした。一方、今大会初黒星を喫したアトレティコも来月13日に控えるホームでの2ndレグに十分な望みを繋いでいる。
昨シーズン準優勝チームのインテルは、今グループステージでレアル・ソシエダ、ベンフィカ、ザルツブルクと同居したグループDをソシエダに次ぐ2位で突破。さらに、セリエAでは直近6連勝と安定感抜群の戦いを見せ、最高の状態でベスト8進出を懸けた重要な初戦を迎えた。4-0で圧勝したサレルニターナ戦からは両ウイングバックをダルミアン、ディマルコのレギュラーコンビに戻した以外、同じメンバーを継続した。
現役時代のラツィオで共闘し、共に名門クラブの指揮官として再会するインザーギ、シメオネの両名将に注目集まったラウンド16屈指の好カード。
互いに[3-5-2]の布陣での戦いとなったが、インテルはアトレティコが望むマッチアップが明確な形を避けて、ポジションチェンジやディフェンスラインの攻撃参加を効果的に使いながらうまくズレを作り出していく。
とりわけ、3バック両脇の攻撃参加、低い位置に下りてボールを引き出すバレッラやチャルハノールの精度の高いサイドチェンジやミドルレンジのパスで良い揺さぶりをかける。しかし、アトレティコの要所を締める集中した守備を前になかなかフィニッシュの数を増やすことができない。
対してアウェイでの初戦という状況を考慮したアトレティコは守備に重きを置きながらロングカウンターを狙っていく。グリーズマンに良い形でボールが入ると、ジョレンテ、サムエウ・リーノのところで深い位置を取るが、攻撃にかける枚数の少なさによってインテル守備に対応される。
キックオフから膠着状態が続いたが、前半終盤にかけてインテルが優勢に進め始める。37分には右のバレッラからのアーリークロスに反応したラウタロ・マルティネスがヘディングで最初の枠内シュートを記録すると、直後にはデ・パウルの不用意な横パスを引っかけたテュラムの運びから再びラウタロがシュートに持ち込むが、ここはDFにブロックされた。
ややインテル優勢もゴールレスで折り返した試合。ハーフタイムに両ベンチはアクシデントによって動く。インテルはテュラム、アトレティコはヒメネスにアクシデントが起きたか、それぞれアルナウトビッチ、サビッチが投入された。
後半はインテルが勢いを持って入ると、49分には左サイドを突破したディマルコの高精度のクロスからファーに飛び込んだアルナウトビッチにビッグチャンスも、ここはシュートを枠に飛ばせない。また、62分にはボックス内でラウタロの落としに反応したアルナウトビッチに再びの決定機も、今度はゴール至近距離からのシュートを枠の上に外した。
一方、アトレティコは54分にサウールを下げて負傷明けのモラタを投入。この交代でジョレンテがインテリオールにポジションを下げる。すると、この交代直後にはリーノに決定機が訪れるなど押し返すことに成功した。
後半半ばを迎えて試合が膠着し始めると、両ベンチが動きを見せる。ホームで勝ち切りたいインテルはディマルコ、ダルミアンに代えてカルロス・アウグスト、ダンフリースの両ウイングバックに加え、ムヒタリアンを下げてフラッテージを投入。対するアトレティコはエルモソ、モリーナ、グリーズマンに代えてヘイニウド、バリオス、コレアをピッチに送り出した。
すると、結果的に一連の交代策が試合を動かす形に。79分、アトレティコ陣内でデ・パウルとヘイニウドがルーズボールをお見合いの形で譲り合うと、フラッテージが突っついたボールに反応したラウタロが背後へ抜け出す。ラウタロのシュートはGKオブラクのビッグセーブに阻まれたが、こぼれ球に詰めたアルナウトビッチがきっちり押し込んだ。
苦しみながらもホームで先手を奪ったインテルは、ここからゲームコントロール優先の戦いにシフト。前に出てきたアトレティコの攻撃を受け止めながらロングカウンターであわよくば追加点を狙う。
一方、アトレティコはゴールを目指す姿勢は見せるものの、グリーズマン不在の影響でなかなか前線で起点を作れず。また、圧倒的な強さを誇るホームでの2ndレグを意識したか、そこまでリスクを冒すことはなく最後まで攻撃のギアは上がらなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームのインテルが1-0のスコアで先勝し、アドバンテージを手にした。一方、今大会初黒星を喫したアトレティコも来月13日に控えるホームでの2ndレグに十分な望みを繋いでいる。
インテルの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
記事をさがす
|
インテルの人気記事ランキング
1
インテルが退団選手を発表…復帰のサンチェスら5選手
インテルが1日に5選手の退団を発表した。 その5選手はイタリア人GKエミール・アウデーロ(27)、元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)、元オランダ代表MFデイヴィ・クラーセン(31)、コロンビア代表MFフアン・クアドラード(36)、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(35)だ。 5選手のうち、センシ、クラーセン、クアドラード、サンチェスの4選手はそれぞれ契約満了による別れに。アウデーロに関してはサンプドリアからのレンタルプレーヤーであり、その契約終了に伴って退団する運びとなった。 そのなかで、サンチェスは昨夏からインテルに再加入すると、公式戦33試合で4得点5アシストをマーク。チームのスクデット獲得に貢献したが、立ち位置はラウタロ・マルティネスとマルクス・テュラムからなる2トップの完全なバックアッパーだった。 2024.07.02 09:15 Tue2
ジエリンスキとタレミ確保済みのインテル、残すはGK補強のみとマロッタ会長宣言「攻撃陣はこれで十分」
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長が今夏の補強について語った。『フットボール・イタリア』が伝えた。 先日、中国の『蘇寧グループ』からアメリカの企業『オークツリー』へのオーナー移行があったインテル。最高経営責任者(CEO)を務めていたマロッタ氏が新会長に就任した。 2024-25シーズンに向けては、ナポリ退団のポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(30)やポルト退団のイラン代表FWメフディ・タレミ(31) を数カ月前から確保。正式加入が待たれるなか、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(35)ら5名の契約満了による退団を発表している。 移籍市場幕開けのイベント、グラン・ガラに出席したマロッタ氏は、イタリア『スカイ・スポーツ』にコメント。ジェノアのアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(27)獲得も噂されていたが、残すはゴールキーパー補強のみだと語った。 「我々はバランスシート(損益)に気を配ることで生き延びているし、売却の必要はない。(SDの)ピエロ・アウシリオと(GMの)ダリオ・バッチンの働きもあり、我々は早めに行動することができた。ご存知の通り、ピオトル・ジエリンスキとメフディ・タレミと契約を交わしており、チームには競争力がある」 「あとは新しいゴールキーパーが決まれば、チームの準備は整う。もちろん、常に予想外の事態に備えなければならないが、何も起こらないだろう」 「我々は全員グズムンドソンが良い選手であることを知っているが、攻撃陣はこれで十分だ。我々はゴールキーパーと交渉中だ」 獲得へ向かっているとみられるのは、ジェノアの元スペイン代表GKジョゼップ・マルティネス(26)。ボーナス込みの移籍金約1500万ユーロ(約26億円)で加入間近となっている。 また、マロッタ氏はバイエルンからのアプローチが報じられたトルコ代表MFハカン・チャルハノール(30)にも言及。ユーロ2024を戦うなか、「僕はインテルで本当に幸せ」と残留を強調した件を喜んだ。 「正直に言うと、我々はいかなるリクエストも受け取っていないが、チャルハノールの声明を歓迎する。彼がこのような素晴らしい帰属意識を持っていることを誇りに思う」 2024.07.02 18:23 Tue3
セビージャが5選手の退団を発表! 元レアルのFWマリアーノは1年で満了、ハンニバルらレンタル組も帰還
セビージャは1日、5選手の退団を発表した。 今回退団が発表されたのは、元ドミニカ代表FWマリアーノ・ディアス(30)。そしてレンタル移籍中だったフランス人MFブバカリ・スマレ(25)、チュニジア代表MFハンニバル・メイブリ(21)、元U-21フランス代表MFルシアン・アグメ(22)、U-20アルゼンチン代表FWアレホ・ベリス(20)もクラブへと戻ることとなる。 マリアーノは、レアル・マドリーからフリートランスファーで加入。1年契約を結んだ中、2023-24シーズンはラ・リーガで9試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で3試合、コパ・デル・レイで1試合の出場に終わった。 スマレはレスター・シティからレンタル移籍で加入。ラ・リーガで28試合に出場し1アシスト、CLで4試合、コパ・デル・レイで2試合とチームを支えてきたが、買い取りオプションは行使されずに退団となった。 ハンニバルは、2024年1月にマンチェスター・ユナイテッドからレンタル移籍で加入。ラ・リーガで6試合の出場に終わり、セビージャは買い取らないことを決断した。 アグメはインテルからレンタル移籍で加入。ラ・リーガで12試合、コパ・デル・レイで1試合の出場に終わった。 ベリスは、トッテナムから2024年2月にレンタル移籍。ラ・リーガで6試合に出場したがノーゴールに終わっていた。 2024.07.02 10:05 Tue4
恩師を追いかけたインテル移籍でキャリア暗転…ホアキン・コレアに母国名門が急接近か
インテルの元アルゼンチン代表FWホアキン・コレア(29)について、リーベル・プレートが買い手となるかもしれない。 シモーネ・インザーギ監督を追いかける形でのラツィオからインテルへの移籍が、結果的に大失敗だったJ・コレア。 それは、長らく定着していたアルゼンチン代表からのフェードアウトに繋がり、カタールW杯優勝メンバーになれず。インテルで構想外と化し、今季はマルセイユにレンタル放出された。 ただ、マルセイユでも年間ノーゴールノーアシスト。再起を誓ったレンタルも失敗し、今夏ミラノ復帰も相変わらず構想外。インテルは契約をあと1年残すコレアの買い手を探す。 かつてラツィオで猛威を振るった変幻自在のドリブルは、母国でこそ最も輝くものか。アルゼンチン『TycSports』によると、リーベル・プレートが獲得へ力を入れているという。 これを受けたイタリア『カルチョメルカート』いわく、「インテル内部はJ・コレア放出に誰も反対しない」とのこと。8月で30歳となるホアキン・コレアだが、今後やいかに。 2024.06.26 16:00 Wed5