もう残るはリーガだけ…/原ゆみこのマドリッド

2025.04.29 21:00 Tue
©︎RFEF
「急にヒマになっちゃったわね」そんな風に私が淋しさを覚えていたのは月曜日、週末まで試合の予定がないことに気がついた時のことでした。いやあ、アトレティコなどは4月の頭にコパ・デル・レイ準決勝敗退、リーガでも躓いて、とっくに目標が来季のCL出場圏に留まることに変わっていたんですけどね。先週末のコパ決勝で優勝を果たせなかったレアル・マドリーも少し遅れてCL準々決勝アーセナル戦で敗退し、ミッドウィークフリー組に合流。今週はCL準決勝1stレグがあるとはいえ、バルサvsインテル戦だし、ELはアスレティックvsマンチェスター・ユナイテッド、コンフェレンスリーグはベティスvsフィロレンティーナと、マドリッドにはまったく縁のないカードばかりなんですよ。

え、それでも日曜にリバプールの優勝が決まったプレミアリーグとは違い、スペインはリーガの決着がついていないだけ、まだ楽しみがあるんじゃないかって?それはそうなんですが、1位と2位の差が勝ち点4だけ、しかも来週末には直接対決があるとはいえ、マドリーは今季のクラシコ(伝統の一戦)3連敗中ですからね。おまけにコパ決勝の終盤にレッドカードをもらったリュディガーの出場停止処分が4試合以上になる見込みと、そう、これはアトレティコのコレアと同じケース。3試合までなら、同じ大会での出場停止ですが、それ以上は違う大会も含むとあって、逆転優勝の懸かった大事な残り試合のほとんどに出られないとなると、かなりマドリーの分が悪くならない?

まあ、そんなことはともかく、土曜にカルトゥーハで行われたコパ決勝がどんな試合だったか、お伝えしていくことにすると。前日には決勝担当の主審とVAR審判の記者会見で、昨今のレアル・マドリーTVによる度を越えたジャッジミスあげつらい個人攻撃を批判され、クラブは声明を出して、審判団変更を要求。更にスタジアムでの公式前日練習や記者会見をボイコットしたため、一時は試合もボイコットするんじゃないかと心配されたなんてこともあったんですが、幸い決勝は審判もそのままで、無事に開催できることに。
それが何と、アンチェロティ監督は「No podía aguantar todo el partido/ノー・ポディア・アグアンタル・トードー・エル・パルティードー(1試合丸々はもたなかった)」という理由で、足首のネンザが治ったばかりのエムバペをスタメンに入れなくてねえ。そのせいばかりではないと思いますが、とにかく前半のマドリーはバルサに攻められてばかりだった上、開始10分には、1カ月半のリハビリを終えたばかりで、即先発となった左SBのメンディが負傷。「だから最初から自分を先発にしてくれていれば」と当人が思ったかどうかはわかりませんが、フラン・ガルシアが急遽、ピッチに入るというアクシデントも発生することに。

でも28分、バルサに先制点を奪われてしまったのは別にフラン・ガルシアのせいではなく、ええ、ボールを持ったジャマルを懸命に足止めしていましたからね。ただ、他の選手たちも全員、ジャマルしか見ていなかったのが致命的。駆けあがってきたペドリにパスを出され、そのシュートでGKクルトワが破られてしまったから、さあ大変!それでも43分にはダニ・オルモのFKがゴールポストに当たって命拾いするなんてことあったため、1-0でハーフタイムに入れたのは不幸中の幸いだったかと。
それが後半、頭からロドリゴに代わってエムバペが入り、更に10分にはルーカス・バスケスとセバージョスもモドリッチとギュレルに交代すると、面白いぐらい形勢が変わるんですから、サッカーは本当にわからない。そう、25分にはエリア前でデ・ヨングにファールで倒されたエムバペがそのFKを自ら蹴り、同点ゴールが入ったかと思えば、34分にはギュレルの蹴ったCKをチュアメニがヘッドで2点目をゲット。とうとう1-2と逆転してしまったとなれば、もう優勝はマドリーのものと確信したファンもきっと多かったはずですが…。

そうは問屋が卸さなかったんですよ。というのも34分には常にチームの救世主だったクルトワがミスを犯し、ジャマルがセンターから放ったロングボールをクリアしようと出て来たのが大失敗。フェラン・トーレスに空のゴールに同点弾を流し込まれてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。その後、44分にビニシウスがガス欠となり、ブライムを入れたマドリーには、ロスタイム終盤にもヒヤリとさせられる出来事が発生。ええ、アセンシオがラフィーニャをエリア内で倒したとして、主審がペナルティを宣告した時は誰もが絶望したものかと。

でも大丈夫。それは前日記者会見で、「レアル・マドリーTVへの報復処置を審判組合で考えている」と言っていたVARのゴンサレス・フエルテス審判がプロ意識を発揮し、デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審にモニターチェックを勧めてくれたためで、判定はラフィーニャのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)に。逆に彼にイエローカードが出たんですが、おかげで気づくともう後半は終了の時間で、実際、夜10時キックオフの試合だったため、この時点では日付が変わっていたんですけどね。そこから試合は2-2で延長戦突入です。

いやあ、コパでは16強対決セルタ戦、準決勝レアル・ソシエダ戦2ndレグ、CLでも16強対決アトレティコ戦2ndレグで延長戦を経て勝っていたマドリーでしたからね。この手の展開はお手の物なはずだったんですが、延長戦前半は大したことも起きず、後半6分にはリュディガーがヒザの痛みに耐えきれずに交代。アンチェロッティ監督はエンドリックを入れて、フェラン・トーレスの6本に並ぶ大会ピチチ(得点王)ゴールを期待したものの、いよいよPK戦入りも視野に入ってきた11分、再び予想もしなかったミスをマドリーが犯すとは!

そう、自陣エリア近くでモドリッチが送ったパスをブライムが受け取れず、ボールを奪ったクンデがエリア前からシュート。これがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)となってしまったから、私もビックリしたの何のって。だってえ、こういう土壇場に根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)ゴールを挙げるのは大抵、マドリーの方って相場は決まっていましたからね。

それが、「Son pequeños detalles que algunas veces no te cuestan nada y otras te cuestan mucho/ソン・ペケーニョス・デタジェス・ケ・アルグーナス・ベセス・ノー・テ・クエスタン・ナーダ・イ・オトラス・テ・クエスタン・ムーチョ(些細なことで、何ともない時もあれば、大事になることもある)」(アンチェロッティ監督)のせいで、マドリーの選手たちからなら耳タコの言葉。「Hemos dado la vuelta al marcador porque hemos creído hasta el final/エモス・ダードー・ラ・ブエルタ・アル・マルカドール・ポルケ・エモス・クレイードー・アスタ・エル・フィナル(ウチがスコアを引っくり返したのは、最後まで信じていたから)」(フェラン・トーレス)なんて台詞を、逆にバルサの選手に言われてしまうとはもう、世も末だったかと。

いえまあ、マドリーが最後の最後まで同点に追いついて、PK戦に持ち込もうと努力していたことは否定しませんけどね。13分にはエムバペがエリア内でガビに倒されながら、ブライムがオフサイドだったため、ペナルティが認められないなんてこともあった後、ロスタイム中にはかなりクラブのイメージを悪くする出来事あったんですよ。そう、敵ゴールに向かっていたエムバペの手がエリック・ガルシアの顔に当たり、相手が倒れてファールを取られた際、ベンチにいたリュディガーが激高。ヒザを冷やしていた氷の袋を主審の方に投げつけ、レッドカードを出されたんですが、この時、抗議をしたルーカス・バスケスとベリンガムも退場に。

結局、そのまま試合は3-2で終了となり、カルトゥーハのピッチはバルサの優勝お祝い会場と化したんですが、はあ。もちろん、マドリーの選手たちからの敗戦の弁はまったくなく、何人かが後で個人のSNSでメッセージを送ったぐらい。いえ、前日会見をボイコットしたアンチェロッティ監督もさすがに試合後会見は避けることができなかったか、「Estuvimos más cerca de ganar nosotros que el rival/エストゥビモス・マス・セルカ・デ・ガナール・ノソトロス・ケ・エル・リバル(ウチは相手より、ずっと勝利に近かった)」と負け惜しみのようなことを言っていましたけどね。

対照的にバルサの方からは、この決勝に備えて金髪にしたジャマルが「1点取られたって、2点取られたって、何てことない。Este año no pueden con nosotros y se ha demostrado/エステ・アーニョ・ノー・プエデン・コン・ノソトロス・イ・セ・ア・デモストラードー(今季のウチには敵わないことが示された)」と言っていたり、ペドリも「Ganar así sabe mucho mejor. Es el primero de un posible triplete y vamos a por todas/ガナール・アシー・サベ・ムーチョ・メホール。エス・エル・プレミオ・デ・ウン・ポシーブレ・トリプレテ・イ・バモス・ア・ポル・トーダス(こんな風に勝つ方がずっと気分がいい。これは三冠を可能にするためのご褒美で、ボクらはすべてを獲りにいくよ)」と皆、景気いいっちゃありませんって。

ええ、これでフリック監督のチームはCL準決勝インテル戦に挑む前に勢いをつけることができて、今週、来週のミッドウィークは忙しいとはいえ、間に挟まるリーガは前節、一番乗りで2部降格が決まったバジャドリーとの試合。勝たない訳などないって感じですが、私にとって、気懸りなのはマドリーにこの先、最後までリーガを争う気力が残っているのかどうか。何せ、彼らはモンジュイックのクラシコでバルサとの勝ち点差を縮める前、まずはこの日曜午後2時(日本時間午後10時)から、サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦に挑まないといけませんからね。

それも相手は現在7位で来季のEL出場を目指しているだけに全然、気が抜けないんですが、リュディガー、メンディ、そしてカマビンガも負傷で出場できず。加えて、アンチェロッティ監督の立場もますますきな臭くなってきていて、クラシコに負けたら即解任もあるとか、リーガ逆転優勝ができても、ブラジル代表監督になるから、クラブW杯の指揮は執らないとか、もう気の毒になってくるぐらいでねえ。これは同じく、悲劇の3月にCL、コパ、リーガ全ての優勝可能性を失いながら、シメオネ監督体制がまったく揺るがないアトレティコとはあまりに対照的かと。

そんなお隣さんは今週末、土曜午後2時にメンディソローサでアラバス戦なんですが、残り5試合で勝ち点6差を覆し、マドリーを抜かして2位になるなんてお為ごかし、もう信じているファンはいないはずですしね。ただ、17位のアラベスは残留争い界隈チームの1つのため、弟分のレガネスを援護射撃するため、何とか勝ってもらいたいところかと。それが、土日練習休みの後、月曜夕方からマハダオンダ(マドリッド郊外)でのセッションを再開したチームだったんですが、その日の正午過ぎにスペインの大部分を襲ったスーパー大停電のトバッチリを受けちゃったんですよ。

おかげで飛行機や電車が軒並み運航停止となったため、フリアン・アルバレス、デ・パウル、ジョレンテ、ギャラガー、モリーナ、リケルメらがミニバケーション先から帰って来られず、欠席となったなんて話もあったんですが、まあ試合はかなり先ですからね。唯一の心配は目標のない今、アトレティコファンの少ないアウェイだと、選手たちの気が緩んでしまいそうなことでしょうか。

そして19位で17位とは勝ち点4差のあるレガネスは日曜、こちらもアウェイでのセビージャ戦を迎えるんですが、当然ながら、前節のジローナ戦で退場したシセは出場停止に。ただその試合、10人になりながら、土壇場のムニルのゴールで1-1に追いついて、勝ち点1をもぎ取るという根性は見せていたため、シーズン後半絶不調。ここ6試合白星がなく、でいよいよ降格圏まであと勝ち点5と近づいてきたセビージャ相手なら、十分、勝機はあるのでは?

そしてまた、ブカネーロス(応援団)が試合開始10分過ぎにスタンドに現れるストがあるであろう、エスタディオ・バジェカスでの金曜試合ではラージョとヘタフェの弟分ダービーが見られるんですが、今回は勝ち点2差で11位、12位と並んでいる似た者同士の対戦となることに。片やここ4試合白星なし、もう一方は3連敗中ながら、どちらもあと1勝すれば、ほぼ暫定確定となりますからね。競った試合になるはずですが、ホームチームではアトレティコ戦でイエローカードをもらったGKバタジャとラティウが出場停止に。一方のヘタフェは前節のマドリー戦の後、ボルダラス監督がルイス・ミジャ、アランバリ、ジェネら、レギュラー選手たちの疲労蓄積を訴えていたんですが、コパ決勝で試合の間が1週間以上空いたため、その辺は大丈夫なんじゃないでしょうか。

レアル・マドリーの関連記事

「もしかしたら、とてもオメデタイ人たちだったのかも」そんな風に私が呆れていたのは木曜日、アリ・サミ・イェン・スポル・コンプレクシから引き揚げるアトレティコの選手たちが、CLリーグフェーズのトップ8に「Nos vamos a meter/ノス・バモス・ア・メテール(ウチは入れる)」と確信していたという、マルカ(スポーツ紙 2026.01.24 20:00 Sat
「たった3日で雰囲気がガラッと変わったら、そっちの方が怖いよね」そんな風に私が訝っていたのは月曜日。レバンテ戦でミソギは済んだため、ベルナベウのファンはCLモナコ戦でレアル・マドリーを応援してくれるはずという楽観論をスポーツ紙で読んだ時のことでした。 スペイン・スーパーカップ(スーペルコパ)決勝でバルサに負けた後 2026.01.21 17:00 Wed
「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat
レアル・マドリーは17日、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)の獲得合意を発表した。契約期間は2025年6月1日~2030年6月30日までの5年間となる。 なおボーンマスによれば、マドリーは契約解除金として5000万ポンド(約97億円)を支払ったとのことだ。 ハイセンは197cmの 2025.05.17 20:00 Sat
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオが、女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追を受けている中、ついに口を開いた。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレス・ガルシア(アル 2025.05.16 23:40 Fri

ラ・リーガの関連記事

「そりゃ敗退はしてないけどさ」そんな風に私が呟いていたのは木曜日。前夜のショックから立ち直ろうと努めていた時のことでした。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ最終節はまたしてもメトロポリターノのスタンドに座り、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の2元中継でベンフィカvsレアル・マドリーを追いながら、 2026.01.31 11:46 Sat
「補強のアテもないのに4人も出すなんて一体、何考えているんだろう」そんな風に私が憤りを感じていたのは月曜日。冬の移籍市場が閉まるまで1週間しかないにも関わらず、アトレティコは選手を獲らないかもしれないという噂が聞こえてきた時のことでした。日曜日のマジョルカ戦後、シメオネ監督が「Seguramente buscaremo 2026.01.27 17:33 Tue
「もしかしたら、とてもオメデタイ人たちだったのかも」そんな風に私が呆れていたのは木曜日、アリ・サミ・イェン・スポル・コンプレクシから引き揚げるアトレティコの選手たちが、CLリーグフェーズのトップ8に「Nos vamos a meter/ノス・バモス・ア・メテール(ウチは入れる)」と確信していたという、マルカ(スポーツ紙 2026.01.24 20:00 Sat
「たった3日で雰囲気がガラッと変わったら、そっちの方が怖いよね」そんな風に私が訝っていたのは月曜日。レバンテ戦でミソギは済んだため、ベルナベウのファンはCLモナコ戦でレアル・マドリーを応援してくれるはずという楽観論をスポーツ紙で読んだ時のことでした。 スペイン・スーパーカップ(スーペルコパ)決勝でバルサに負けた後 2026.01.21 17:00 Wed

レアル・マドリーの人気記事ランキング

1

プレーオフ進出の16クラブが決定!シティがレアル・マドリーorバイエルンとラウンド16を懸けて激突【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズが29日に全日程を終了。この結果、プレーオフに進出する16チームが決定した。 新フォーマットで開催されている今大会のCLでは、リーグフェーズで上位8チームに入ったリバプール、バルセロナ、アーセナル、インテル、アトレティコ・マドリー、レバークーゼン、リール、アストン・ビラのラウンド16進出が決定。 プレーオフ2ndレグでホーム開催となるシード権を得る9位~16位には、同大会最多優勝を誇るレアル・マドリーやミラン、バイエルン、ドルトムント、パリ・サンジェルマン(PSG)、ベンフィカら強豪クラブが入った。 一方、プレーオフ1stレグがホーム開催となる17位~24位には、前々回王者のマンチェスター・シティや最多7度の準優勝を誇るユベントスらに加え、日本人所属のモナコやフェイエノールト、セルテック、スポルティングCPが入った。 なお、リーグフェーズの順位によってプレーオフの組み合わせの大枠は決まっているが、正式な対戦カードは31日に行われる抽選会で決定。その後、1stレグが2月11日(火)、12日(水)、2ndレグが18日(火)、19日(水)に開催される。 ◆CLプレーオフ対戦カード モナコ(17位)orブレスト(18位) vs PSG(15位)orベンフィカ(16位) スポルティングCP(23位)orクラブ・ブルージュ(24位) vs アタランタ(9位)orドルトムント(10位) セルティック(21位)orマンチェスター・シティ(22位) vs レアル・マドリー(11位)orバイエルン(12位) フェイエノールト(19位)orユベントス(20位) vs ミラン(13位)orPSV(15位) 2025.01.30 08:25 Thu
2

ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed
3

21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu
4

名手ファン・デル・ファールトの長男ダミアンがアヤックスと長期契約…世代別オランダ代表に名を連ねる18歳

アヤックスがラファエル・ファン・デル・ファールト氏の長男と長期契約を結んだ。 絶大なタレント性でサッカーファンを魅了した左足の名手、元オランダ代表MFファン・デル・ファールト氏。アヤックスやハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム等で活躍した。 その長男は、元日本代表FW高原直泰氏とともにプレーしたハンブルガー時代に生まれた、ダミアン・ファン・デル・ファールト(18)。 少年時代は父親の移籍に伴い、ドイツ、デンマーク等で生活し、2023年にアヤックスのU-18チームへ入団。昨夏U-19チームに昇格し、世代別のオランダ代表にも名を連ねている。 父の古巣でもあるアヤックスとはU-19昇格と同時に新契約を締結も、7日、新たに2029年6月までの契約延長にサイン。近い将来のトップチーム昇格が念頭にあるのは間違いないだろう。 アヤックスのフットボール・ダイレクター(FD)を務めるマリジン・ボイカー氏いわく、ダミアンは父ラファエルと同じく攻撃的MFで、より守備にも協力的な現代型のフットボーラー。 「彼との契約延長を嬉しく思う。ダイナミックな攻撃的MFで、ボックス内への侵入も多い。何より優れたキック精度とテクニックがあり、エネルギッシュなプレッシングも魅力的だ」 「次のステップはヨング・アヤックス(オランダ2部/セカンドチーム)に上がること。今後数年間でさらなる成長があると確信しているよ」 <span class="paragraph-title">【写真/2枚目】ファン・デル・ファールト親子</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="hu" dir="ltr">It’s a ‘Van der Vaart’ thing <br><br>Damián 2029 </p>&mdash; AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1876698684404207889?ref_src=twsrc%5Etfw">January 7, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.08 14:20 Wed
5

終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル②~モウリーニョ体制プレイバック~

2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly