もう残るはリーガだけ…/原ゆみこのマドリッド
2025.04.29 21:00 Tue
「急にヒマになっちゃったわね」そんな風に私が淋しさを覚えていたのは月曜日、週末まで試合の予定がないことに気がついた時のことでした。いやあ、アトレティコなどは4月の頭にコパ・デル・レイ準決勝敗退、リーガでも躓いて、とっくに目標が来季のCL出場圏に留まることに変わっていたんですけどね。先週末のコパ決勝で優勝を果たせなかったレアル・マドリーも少し遅れてCL準々決勝アーセナル戦で敗退し、ミッドウィークフリー組に合流。今週はCL準決勝1stレグがあるとはいえ、バルサvsインテル戦だし、ELはアスレティックvsマンチェスター・ユナイテッド、コンフェレンスリーグはベティスvsフィロレンティーナと、マドリッドにはまったく縁のないカードばかりなんですよ。
え、それでも日曜にリバプールの優勝が決まったプレミアリーグとは違い、スペインはリーガの決着がついていないだけ、まだ楽しみがあるんじゃないかって?それはそうなんですが、1位と2位の差が勝ち点4だけ、しかも来週末には直接対決があるとはいえ、マドリーは今季のクラシコ(伝統の一戦)3連敗中ですからね。おまけにコパ決勝の終盤にレッドカードをもらったリュディガーの出場停止処分が4試合以上になる見込みと、そう、これはアトレティコのコレアと同じケース。3試合までなら、同じ大会での出場停止ですが、それ以上は違う大会も含むとあって、逆転優勝の懸かった大事な残り試合のほとんどに出られないとなると、かなりマドリーの分が悪くならない?
まあ、そんなことはともかく、土曜にカルトゥーハで行われたコパ決勝がどんな試合だったか、お伝えしていくことにすると。前日には決勝担当の主審とVAR審判の記者会見で、昨今のレアル・マドリーTVによる度を越えたジャッジミスあげつらい個人攻撃を批判され、クラブは声明を出して、審判団変更を要求。更にスタジアムでの公式前日練習や記者会見をボイコットしたため、一時は試合もボイコットするんじゃないかと心配されたなんてこともあったんですが、幸い決勝は審判もそのままで、無事に開催できることに。
それが何と、アンチェロティ監督は「No podía aguantar todo el partido/ノー・ポディア・アグアンタル・トードー・エル・パルティードー(1試合丸々はもたなかった)」という理由で、足首のネンザが治ったばかりのエムバペをスタメンに入れなくてねえ。そのせいばかりではないと思いますが、とにかく前半のマドリーはバルサに攻められてばかりだった上、開始10分には、1カ月半のリハビリを終えたばかりで、即先発となった左SBのメンディが負傷。「だから最初から自分を先発にしてくれていれば」と当人が思ったかどうかはわかりませんが、フラン・ガルシアが急遽、ピッチに入るというアクシデントも発生することに。
でも28分、バルサに先制点を奪われてしまったのは別にフラン・ガルシアのせいではなく、ええ、ボールを持ったジャマルを懸命に足止めしていましたからね。ただ、他の選手たちも全員、ジャマルしか見ていなかったのが致命的。駆けあがってきたペドリにパスを出され、そのシュートでGKクルトワが破られてしまったから、さあ大変!それでも43分にはダニ・オルモのFKがゴールポストに当たって命拾いするなんてことあったため、1-0でハーフタイムに入れたのは不幸中の幸いだったかと。
そうは問屋が卸さなかったんですよ。というのも34分には常にチームの救世主だったクルトワがミスを犯し、ジャマルがセンターから放ったロングボールをクリアしようと出て来たのが大失敗。フェラン・トーレスに空のゴールに同点弾を流し込まれてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。その後、44分にビニシウスがガス欠となり、ブライムを入れたマドリーには、ロスタイム終盤にもヒヤリとさせられる出来事が発生。ええ、アセンシオがラフィーニャをエリア内で倒したとして、主審がペナルティを宣告した時は誰もが絶望したものかと。
でも大丈夫。それは前日記者会見で、「レアル・マドリーTVへの報復処置を審判組合で考えている」と言っていたVARのゴンサレス・フエルテス審判がプロ意識を発揮し、デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審にモニターチェックを勧めてくれたためで、判定はラフィーニャのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)に。逆に彼にイエローカードが出たんですが、おかげで気づくともう後半は終了の時間で、実際、夜10時キックオフの試合だったため、この時点では日付が変わっていたんですけどね。そこから試合は2-2で延長戦突入です。
いやあ、コパでは16強対決セルタ戦、準決勝レアル・ソシエダ戦2ndレグ、CLでも16強対決アトレティコ戦2ndレグで延長戦を経て勝っていたマドリーでしたからね。この手の展開はお手の物なはずだったんですが、延長戦前半は大したことも起きず、後半6分にはリュディガーがヒザの痛みに耐えきれずに交代。アンチェロッティ監督はエンドリックを入れて、フェラン・トーレスの6本に並ぶ大会ピチチ(得点王)ゴールを期待したものの、いよいよPK戦入りも視野に入ってきた11分、再び予想もしなかったミスをマドリーが犯すとは!
そう、自陣エリア近くでモドリッチが送ったパスをブライムが受け取れず、ボールを奪ったクンデがエリア前からシュート。これがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)となってしまったから、私もビックリしたの何のって。だってえ、こういう土壇場に根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)ゴールを挙げるのは大抵、マドリーの方って相場は決まっていましたからね。
それが、「Son pequeños detalles que algunas veces no te cuestan nada y otras te cuestan mucho/ソン・ペケーニョス・デタジェス・ケ・アルグーナス・ベセス・ノー・テ・クエスタン・ナーダ・イ・オトラス・テ・クエスタン・ムーチョ(些細なことで、何ともない時もあれば、大事になることもある)」(アンチェロッティ監督)のせいで、マドリーの選手たちからなら耳タコの言葉。「Hemos dado la vuelta al marcador porque hemos creído hasta el final/エモス・ダードー・ラ・ブエルタ・アル・マルカドール・ポルケ・エモス・クレイードー・アスタ・エル・フィナル(ウチがスコアを引っくり返したのは、最後まで信じていたから)」(フェラン・トーレス)なんて台詞を、逆にバルサの選手に言われてしまうとはもう、世も末だったかと。
いえまあ、マドリーが最後の最後まで同点に追いついて、PK戦に持ち込もうと努力していたことは否定しませんけどね。13分にはエムバペがエリア内でガビに倒されながら、ブライムがオフサイドだったため、ペナルティが認められないなんてこともあった後、ロスタイム中にはかなりクラブのイメージを悪くする出来事あったんですよ。そう、敵ゴールに向かっていたエムバペの手がエリック・ガルシアの顔に当たり、相手が倒れてファールを取られた際、ベンチにいたリュディガーが激高。ヒザを冷やしていた氷の袋を主審の方に投げつけ、レッドカードを出されたんですが、この時、抗議をしたルーカス・バスケスとベリンガムも退場に。
結局、そのまま試合は3-2で終了となり、カルトゥーハのピッチはバルサの優勝お祝い会場と化したんですが、はあ。もちろん、マドリーの選手たちからの敗戦の弁はまったくなく、何人かが後で個人のSNSでメッセージを送ったぐらい。いえ、前日会見をボイコットしたアンチェロッティ監督もさすがに試合後会見は避けることができなかったか、「Estuvimos más cerca de ganar nosotros que el rival/エストゥビモス・マス・セルカ・デ・ガナール・ノソトロス・ケ・エル・リバル(ウチは相手より、ずっと勝利に近かった)」と負け惜しみのようなことを言っていましたけどね。
対照的にバルサの方からは、この決勝に備えて金髪にしたジャマルが「1点取られたって、2点取られたって、何てことない。Este año no pueden con nosotros y se ha demostrado/エステ・アーニョ・ノー・プエデン・コン・ノソトロス・イ・セ・ア・デモストラードー(今季のウチには敵わないことが示された)」と言っていたり、ペドリも「Ganar así sabe mucho mejor. Es el primero de un posible triplete y vamos a por todas/ガナール・アシー・サベ・ムーチョ・メホール。エス・エル・プレミオ・デ・ウン・ポシーブレ・トリプレテ・イ・バモス・ア・ポル・トーダス(こんな風に勝つ方がずっと気分がいい。これは三冠を可能にするためのご褒美で、ボクらはすべてを獲りにいくよ)」と皆、景気いいっちゃありませんって。
ええ、これでフリック監督のチームはCL準決勝インテル戦に挑む前に勢いをつけることができて、今週、来週のミッドウィークは忙しいとはいえ、間に挟まるリーガは前節、一番乗りで2部降格が決まったバジャドリーとの試合。勝たない訳などないって感じですが、私にとって、気懸りなのはマドリーにこの先、最後までリーガを争う気力が残っているのかどうか。何せ、彼らはモンジュイックのクラシコでバルサとの勝ち点差を縮める前、まずはこの日曜午後2時(日本時間午後10時)から、サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦に挑まないといけませんからね。
それも相手は現在7位で来季のEL出場を目指しているだけに全然、気が抜けないんですが、リュディガー、メンディ、そしてカマビンガも負傷で出場できず。加えて、アンチェロッティ監督の立場もますますきな臭くなってきていて、クラシコに負けたら即解任もあるとか、リーガ逆転優勝ができても、ブラジル代表監督になるから、クラブW杯の指揮は執らないとか、もう気の毒になってくるぐらいでねえ。これは同じく、悲劇の3月にCL、コパ、リーガ全ての優勝可能性を失いながら、シメオネ監督体制がまったく揺るがないアトレティコとはあまりに対照的かと。
そんなお隣さんは今週末、土曜午後2時にメンディソローサでアラバス戦なんですが、残り5試合で勝ち点6差を覆し、マドリーを抜かして2位になるなんてお為ごかし、もう信じているファンはいないはずですしね。ただ、17位のアラベスは残留争い界隈チームの1つのため、弟分のレガネスを援護射撃するため、何とか勝ってもらいたいところかと。それが、土日練習休みの後、月曜夕方からマハダオンダ(マドリッド郊外)でのセッションを再開したチームだったんですが、その日の正午過ぎにスペインの大部分を襲ったスーパー大停電のトバッチリを受けちゃったんですよ。
おかげで飛行機や電車が軒並み運航停止となったため、フリアン・アルバレス、デ・パウル、ジョレンテ、ギャラガー、モリーナ、リケルメらがミニバケーション先から帰って来られず、欠席となったなんて話もあったんですが、まあ試合はかなり先ですからね。唯一の心配は目標のない今、アトレティコファンの少ないアウェイだと、選手たちの気が緩んでしまいそうなことでしょうか。
そして19位で17位とは勝ち点4差のあるレガネスは日曜、こちらもアウェイでのセビージャ戦を迎えるんですが、当然ながら、前節のジローナ戦で退場したシセは出場停止に。ただその試合、10人になりながら、土壇場のムニルのゴールで1-1に追いついて、勝ち点1をもぎ取るという根性は見せていたため、シーズン後半絶不調。ここ6試合白星がなく、でいよいよ降格圏まであと勝ち点5と近づいてきたセビージャ相手なら、十分、勝機はあるのでは?
そしてまた、ブカネーロス(応援団)が試合開始10分過ぎにスタンドに現れるストがあるであろう、エスタディオ・バジェカスでの金曜試合ではラージョとヘタフェの弟分ダービーが見られるんですが、今回は勝ち点2差で11位、12位と並んでいる似た者同士の対戦となることに。片やここ4試合白星なし、もう一方は3連敗中ながら、どちらもあと1勝すれば、ほぼ暫定確定となりますからね。競った試合になるはずですが、ホームチームではアトレティコ戦でイエローカードをもらったGKバタジャとラティウが出場停止に。一方のヘタフェは前節のマドリー戦の後、ボルダラス監督がルイス・ミジャ、アランバリ、ジェネら、レギュラー選手たちの疲労蓄積を訴えていたんですが、コパ決勝で試合の間が1週間以上空いたため、その辺は大丈夫なんじゃないでしょうか。
え、それでも日曜にリバプールの優勝が決まったプレミアリーグとは違い、スペインはリーガの決着がついていないだけ、まだ楽しみがあるんじゃないかって?それはそうなんですが、1位と2位の差が勝ち点4だけ、しかも来週末には直接対決があるとはいえ、マドリーは今季のクラシコ(伝統の一戦)3連敗中ですからね。おまけにコパ決勝の終盤にレッドカードをもらったリュディガーの出場停止処分が4試合以上になる見込みと、そう、これはアトレティコのコレアと同じケース。3試合までなら、同じ大会での出場停止ですが、それ以上は違う大会も含むとあって、逆転優勝の懸かった大事な残り試合のほとんどに出られないとなると、かなりマドリーの分が悪くならない?
まあ、そんなことはともかく、土曜にカルトゥーハで行われたコパ決勝がどんな試合だったか、お伝えしていくことにすると。前日には決勝担当の主審とVAR審判の記者会見で、昨今のレアル・マドリーTVによる度を越えたジャッジミスあげつらい個人攻撃を批判され、クラブは声明を出して、審判団変更を要求。更にスタジアムでの公式前日練習や記者会見をボイコットしたため、一時は試合もボイコットするんじゃないかと心配されたなんてこともあったんですが、幸い決勝は審判もそのままで、無事に開催できることに。
でも28分、バルサに先制点を奪われてしまったのは別にフラン・ガルシアのせいではなく、ええ、ボールを持ったジャマルを懸命に足止めしていましたからね。ただ、他の選手たちも全員、ジャマルしか見ていなかったのが致命的。駆けあがってきたペドリにパスを出され、そのシュートでGKクルトワが破られてしまったから、さあ大変!それでも43分にはダニ・オルモのFKがゴールポストに当たって命拾いするなんてことあったため、1-0でハーフタイムに入れたのは不幸中の幸いだったかと。
それが後半、頭からロドリゴに代わってエムバペが入り、更に10分にはルーカス・バスケスとセバージョスもモドリッチとギュレルに交代すると、面白いぐらい形勢が変わるんですから、サッカーは本当にわからない。そう、25分にはエリア前でデ・ヨングにファールで倒されたエムバペがそのFKを自ら蹴り、同点ゴールが入ったかと思えば、34分にはギュレルの蹴ったCKをチュアメニがヘッドで2点目をゲット。とうとう1-2と逆転してしまったとなれば、もう優勝はマドリーのものと確信したファンもきっと多かったはずですが…。
そうは問屋が卸さなかったんですよ。というのも34分には常にチームの救世主だったクルトワがミスを犯し、ジャマルがセンターから放ったロングボールをクリアしようと出て来たのが大失敗。フェラン・トーレスに空のゴールに同点弾を流し込まれてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。その後、44分にビニシウスがガス欠となり、ブライムを入れたマドリーには、ロスタイム終盤にもヒヤリとさせられる出来事が発生。ええ、アセンシオがラフィーニャをエリア内で倒したとして、主審がペナルティを宣告した時は誰もが絶望したものかと。
でも大丈夫。それは前日記者会見で、「レアル・マドリーTVへの報復処置を審判組合で考えている」と言っていたVARのゴンサレス・フエルテス審判がプロ意識を発揮し、デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審にモニターチェックを勧めてくれたためで、判定はラフィーニャのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)に。逆に彼にイエローカードが出たんですが、おかげで気づくともう後半は終了の時間で、実際、夜10時キックオフの試合だったため、この時点では日付が変わっていたんですけどね。そこから試合は2-2で延長戦突入です。
いやあ、コパでは16強対決セルタ戦、準決勝レアル・ソシエダ戦2ndレグ、CLでも16強対決アトレティコ戦2ndレグで延長戦を経て勝っていたマドリーでしたからね。この手の展開はお手の物なはずだったんですが、延長戦前半は大したことも起きず、後半6分にはリュディガーがヒザの痛みに耐えきれずに交代。アンチェロッティ監督はエンドリックを入れて、フェラン・トーレスの6本に並ぶ大会ピチチ(得点王)ゴールを期待したものの、いよいよPK戦入りも視野に入ってきた11分、再び予想もしなかったミスをマドリーが犯すとは!
そう、自陣エリア近くでモドリッチが送ったパスをブライムが受け取れず、ボールを奪ったクンデがエリア前からシュート。これがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)となってしまったから、私もビックリしたの何のって。だってえ、こういう土壇場に根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)ゴールを挙げるのは大抵、マドリーの方って相場は決まっていましたからね。
それが、「Son pequeños detalles que algunas veces no te cuestan nada y otras te cuestan mucho/ソン・ペケーニョス・デタジェス・ケ・アルグーナス・ベセス・ノー・テ・クエスタン・ナーダ・イ・オトラス・テ・クエスタン・ムーチョ(些細なことで、何ともない時もあれば、大事になることもある)」(アンチェロッティ監督)のせいで、マドリーの選手たちからなら耳タコの言葉。「Hemos dado la vuelta al marcador porque hemos creído hasta el final/エモス・ダードー・ラ・ブエルタ・アル・マルカドール・ポルケ・エモス・クレイードー・アスタ・エル・フィナル(ウチがスコアを引っくり返したのは、最後まで信じていたから)」(フェラン・トーレス)なんて台詞を、逆にバルサの選手に言われてしまうとはもう、世も末だったかと。
いえまあ、マドリーが最後の最後まで同点に追いついて、PK戦に持ち込もうと努力していたことは否定しませんけどね。13分にはエムバペがエリア内でガビに倒されながら、ブライムがオフサイドだったため、ペナルティが認められないなんてこともあった後、ロスタイム中にはかなりクラブのイメージを悪くする出来事あったんですよ。そう、敵ゴールに向かっていたエムバペの手がエリック・ガルシアの顔に当たり、相手が倒れてファールを取られた際、ベンチにいたリュディガーが激高。ヒザを冷やしていた氷の袋を主審の方に投げつけ、レッドカードを出されたんですが、この時、抗議をしたルーカス・バスケスとベリンガムも退場に。
結局、そのまま試合は3-2で終了となり、カルトゥーハのピッチはバルサの優勝お祝い会場と化したんですが、はあ。もちろん、マドリーの選手たちからの敗戦の弁はまったくなく、何人かが後で個人のSNSでメッセージを送ったぐらい。いえ、前日会見をボイコットしたアンチェロッティ監督もさすがに試合後会見は避けることができなかったか、「Estuvimos más cerca de ganar nosotros que el rival/エストゥビモス・マス・セルカ・デ・ガナール・ノソトロス・ケ・エル・リバル(ウチは相手より、ずっと勝利に近かった)」と負け惜しみのようなことを言っていましたけどね。
対照的にバルサの方からは、この決勝に備えて金髪にしたジャマルが「1点取られたって、2点取られたって、何てことない。Este año no pueden con nosotros y se ha demostrado/エステ・アーニョ・ノー・プエデン・コン・ノソトロス・イ・セ・ア・デモストラードー(今季のウチには敵わないことが示された)」と言っていたり、ペドリも「Ganar así sabe mucho mejor. Es el primero de un posible triplete y vamos a por todas/ガナール・アシー・サベ・ムーチョ・メホール。エス・エル・プレミオ・デ・ウン・ポシーブレ・トリプレテ・イ・バモス・ア・ポル・トーダス(こんな風に勝つ方がずっと気分がいい。これは三冠を可能にするためのご褒美で、ボクらはすべてを獲りにいくよ)」と皆、景気いいっちゃありませんって。
ええ、これでフリック監督のチームはCL準決勝インテル戦に挑む前に勢いをつけることができて、今週、来週のミッドウィークは忙しいとはいえ、間に挟まるリーガは前節、一番乗りで2部降格が決まったバジャドリーとの試合。勝たない訳などないって感じですが、私にとって、気懸りなのはマドリーにこの先、最後までリーガを争う気力が残っているのかどうか。何せ、彼らはモンジュイックのクラシコでバルサとの勝ち点差を縮める前、まずはこの日曜午後2時(日本時間午後10時)から、サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦に挑まないといけませんからね。
それも相手は現在7位で来季のEL出場を目指しているだけに全然、気が抜けないんですが、リュディガー、メンディ、そしてカマビンガも負傷で出場できず。加えて、アンチェロッティ監督の立場もますますきな臭くなってきていて、クラシコに負けたら即解任もあるとか、リーガ逆転優勝ができても、ブラジル代表監督になるから、クラブW杯の指揮は執らないとか、もう気の毒になってくるぐらいでねえ。これは同じく、悲劇の3月にCL、コパ、リーガ全ての優勝可能性を失いながら、シメオネ監督体制がまったく揺るがないアトレティコとはあまりに対照的かと。
そんなお隣さんは今週末、土曜午後2時にメンディソローサでアラバス戦なんですが、残り5試合で勝ち点6差を覆し、マドリーを抜かして2位になるなんてお為ごかし、もう信じているファンはいないはずですしね。ただ、17位のアラベスは残留争い界隈チームの1つのため、弟分のレガネスを援護射撃するため、何とか勝ってもらいたいところかと。それが、土日練習休みの後、月曜夕方からマハダオンダ(マドリッド郊外)でのセッションを再開したチームだったんですが、その日の正午過ぎにスペインの大部分を襲ったスーパー大停電のトバッチリを受けちゃったんですよ。
おかげで飛行機や電車が軒並み運航停止となったため、フリアン・アルバレス、デ・パウル、ジョレンテ、ギャラガー、モリーナ、リケルメらがミニバケーション先から帰って来られず、欠席となったなんて話もあったんですが、まあ試合はかなり先ですからね。唯一の心配は目標のない今、アトレティコファンの少ないアウェイだと、選手たちの気が緩んでしまいそうなことでしょうか。
そして19位で17位とは勝ち点4差のあるレガネスは日曜、こちらもアウェイでのセビージャ戦を迎えるんですが、当然ながら、前節のジローナ戦で退場したシセは出場停止に。ただその試合、10人になりながら、土壇場のムニルのゴールで1-1に追いついて、勝ち点1をもぎ取るという根性は見せていたため、シーズン後半絶不調。ここ6試合白星がなく、でいよいよ降格圏まであと勝ち点5と近づいてきたセビージャ相手なら、十分、勝機はあるのでは?
そしてまた、ブカネーロス(応援団)が試合開始10分過ぎにスタンドに現れるストがあるであろう、エスタディオ・バジェカスでの金曜試合ではラージョとヘタフェの弟分ダービーが見られるんですが、今回は勝ち点2差で11位、12位と並んでいる似た者同士の対戦となることに。片やここ4試合白星なし、もう一方は3連敗中ながら、どちらもあと1勝すれば、ほぼ暫定確定となりますからね。競った試合になるはずですが、ホームチームではアトレティコ戦でイエローカードをもらったGKバタジャとラティウが出場停止に。一方のヘタフェは前節のマドリー戦の後、ボルダラス監督がルイス・ミジャ、アランバリ、ジェネら、レギュラー選手たちの疲労蓄積を訴えていたんですが、コパ決勝で試合の間が1週間以上空いたため、その辺は大丈夫なんじゃないでしょうか。
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一番信用ならないチームは…/原ゆみこのマドリッド
「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ(2部)に敗退したお隣さんは平日中、みっちりバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングに明け暮れていたんですが、それだとやっぱり、話題があまりなくて……。 ようやく今週になって、火曜日午後9時(日本時間翌午前5時)にベンフィカとのCLノックアウトステージプレーオフ1stレグがやって来たため、週2試合ペースに戻ったんですが、怖いのは来週水曜日にベルナベウで開催される2ndレグで万が一、敗退するようだと、マドリーの今季はもうリーガだけ、シーズン終了まで週1試合ペースが続くことになります。 1月28日のCLリーグフェーズ最終節でそのマドリーに4-2で勝利。しかも後半アディショナルタイムの全員攻撃でGKトゥルビンが決めたヘッドのおかげで、プレーオフ出場圏の末席に滑り込めたベンフィカのモウリーニョ監督は、「Me gustaría mucho eliminar al Madrid, y que Arbeloa gane la Liga/メ・グスタリア・ムーチョ・エリミナール・アル・マドリッド、イ・ケ・アルベロア・ガネ・ラ・リーガ(私はマドリーを敗退させたい。そしてアルベロアはリーガ優勝するように)」と言っていたんですけどね。 でもCL早期敗敗退となると、アルベロア監督の来季続投が怪しくなってきて……。当人は試合前日記者会見で否定していたんですけどね。あと1年ベンフィカと契約がありながら、違約金を払わず退団できる条項が付いているため、モウリーニョ監督がマドリーに戻って来る可能性もあるなんて話も出て来たりするんですが、それは勘弁。グアルディオラ監督時代のバルサとのあんな刺々しい雰囲気はもう味わいたくないですって。 ちなみにマドリーのこの試合の欠場者はリハビリ中のミリトン、ベリンガム、そして前回のダ・ルス訪問で退場処分を受けたロドリゴとアセンシオ。それでも土曜日のリーガでリュディガー、トレントが先発復帰、カルバハルも途中出場したため、バルベルデが右SBから中盤に戻る今回はきっと、あんなザル守備にはならないと思いますが……。 CLはちょっと脇に置いておくことにして、先に週末にあったリーガ24節のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは前節、ようやく8試合ぶりに白星を挙げた弟分のヘタフェで、コリセウムに上位のビジャレアルを迎えたんですが、やっぱり勝利は選手たちの自信になるんですかね。この日は前半終盤にベイガにエリア内で倒されてサトリアーノがPKを獲得すると、アランバリが決めて先制。53分にも冬の市場で一緒に来たFWの同僚、もう2得点しているルイス・バスケス(アンデルレヒトから移籍))に遅れをとっていたサトリアーノ(同オリンピック・リヨン)が、ファン・イグレシアスのクロスをヘッドで決め、ヘタフェを2点リードに導くと、反撃を75分のミカウターゼの一発だけに抑えて、2-1で勝っているんですから、嬉しいじゃないですか。 これには直近のセルタ戦でスコアレスドローだった時は、pito(ピト/ブーイング)まで聞こえるようになっていたコリセウムのファンも大満足したはずですが、ヘタフェに来るレベルですし、新しいFWたちは決してゴール量産タイプではないんですけどね。ボルダラス監督によると、「Son chicos que venían de tener pocos minutos en sus equipos y poco protagonismo/ソン・チコス・ケ・ベニアン・デ・テネール・ポコス・ミヌートス・エン・スス・エキポス・イ・ポコ・プロタゴニスモ(前のチームではプレー時間も、主役を張る機会もあまりなかった選手たち)だが、やる気は満々だ」そうで、それってゴール不足で苦しんいたヘタフェは補強に成功したと言っていい? おかげで順位も11位という安全圏を維持した彼らだったんですけど、まだ降格圏との差は勝ち点5ですからね。ホーム連戦となる日曜日のセビージャ戦でもこの調子を続けて、早いところ、残留目安の勝ち点40以上に到達してもらいたいところ。 そして土曜日の夜にはベルナベウに行ったんですが、ようやく暴風雨季が去ったのか、いつ以来でしょうかね、傘を持たずに外出できたのは。それだけでも気が楽だったんですが、この日のマドリーは相手にも恵まれました。ミッドウィークフリーだった彼らと違い、レアル・ソシエダは水曜日にコパ準決勝1stレグをアスレティックとプレーしていて、サン・マメスでの激戦を0ー1で制したものの、やはり疲労が溜まっている選手がいたんですね。マテラッツオ監督はその試合から、5人のスタメンをローテーション。 マドリーの方はエムバペが意表を突いて、ベンチスタートとなったんですが、ゴンサロは彼がピッチにいないとゴールを入れますね。開始5分にはもう、先発復帰したトレントのラストパスをカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)が流し込んで、先制しているんですから、偉いじゃないですか。でもねえ、そのリードは長続きせず、20分にはハイセンがソレルのパスを追ったエレーラをエリア内で倒し、ペナルティを取られてしまったから、さあ大変。 おかげでオジャルサバルのPKで同点になった後、この日は静かだったスタンドからハイセンにブーイングが飛んでいたんですが、大丈夫。というのもその4分後にはもう、ソシエダがペナルティ返しをしてきたから。アランブルがヴィニシウスをエリア内左奥で倒して、その当人がPKを決めると、25分には再びマドリーがリード。すると31分にもカマヴィンガ、カレラスと繋いだボールを右SBから解放されたバルベルデが撃ち込んで、アディショナルタイムのゴンサロのゴール前からのシュートは外れてしまったものの、3ー1でハーフタイムに入ったとなれば、もう大船に乗った気でいていい? そして後半も再び、アランブルがヴィニシウスをエリア内で倒し、48分にはキッカーもリピートで4点目が入ったため、アルベロア監督は膝に問題のあるエムバペを「para que en Lisboa empiece desde el principio/パラ・ケ・エン・リスボア・エンピエセ・デスデ・エル・プリンシピオ(リスボンで先発できるように)」温存。さらに60分にはトレントをカルバハルに、リュディガーをアラバにと負傷から戻って来た選手の足慣らしをさせたり、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニと中盤の鍵になる選手たちにもお休みを与えることができましたからね。 おまけにこの4ー1勝利のおかげで、リーガ8連勝としたマドリーは、月曜日にバルサがジローナに2ー1のビックリ敗戦をしたため、とうとう勝ち点差2とつけて首位に立つことに。まさに「Hemos hecho una gran semana de entrenamientos y se ha reflejado en el campo/エモス・エッチョー・ウナ・グラン・セマーナ・デ・エントレナミエントー・イ・セ・ア・レフレハードー・エン・エル・カンポ(ウチは素晴らしい練習の1週間を過ごし、それがピッチに反映された)」感じでしたが、さて。今はこれがベンフィカにリベンジするのにも有効なことを祈るばかりでしょうか。 そして日曜日はラージョとアトレティコの兄弟分ダービー。快晴の中、明るい時間にブタルケに行けたのはラッキーだったんですけどね。エスタディオ・バジェカスでなく、2部の弟分レガネスのホームでの開催になったのは、1節前のオビエド戦が芝を貼り替えたばかりのピッチが悪天候のせいで使いものにならず、当日延期となった後、ラ・リーガがギリギリまで待ってくれず。アトレティコ戦もバジェカスでは開催不可とされ、ブタルケを借りることになったからなんですが、これもひどい話で、アボナードー(年間指定席保有者)は土曜日限定で、スタジアムよりメトロ1号線でもっと南に行ったところにある練習場まで、チケットを引き取りに行かないといけなくてねえ。 元々、ダービーはハイリスクな試合とされ、チケットの当日販売もなく、ブカネーロス(ラージョのウルトラ集団)を始めとする大勢のファンはお昼にバジェカス地区でデモをして、試合に行かないことを選択。よってブタルケのスタンドは半分ぐらい空だったんですが、前日はやっぱり芝がボロボロの練習場でセッションができず、ヘタフェの練習場でやったという不遇なイニゴ・ペレス監督のチームはこの逆境を見事に克服したんですよ。 木曜日のメトロポリターノでは、コパ準決勝1stレグでバルサを4ー0とコテンパンにのしたアトレティコが別人だったから、もうどうしていいものか。そう、元凶はこのところ、働くのは平日だけに決めたらしいシメオネ監督がスタメンを9人もローテーションしてきたことだったんですが、でも選手たちも選手たちですよね。いくらアトレティコファンの姿がスタンドにほぼ皆無だったとしても、バルサを前にした日の喰らいついていくプレーがまったく見られず。 それどころか、前半39分にはあれだけジャマルを抑えていたルッジェーリがラティウにかわされ、エリア中央へのラストパスを許すと、フラン・ペレスがラージョの先制点をゲット。さらに45分にもレングレのパスミスでボールを奪われると、ラティウが3人もいたアトレティコ選手の間にボールを通し、イシのシュートはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたものの、こぼれ球に誰も詰めず、バレンティンに押し込まれているって、一体、どこまで呆けている? 2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu4
代表戦で衝突のアルダ・ギュレルとソボスライがSNSで場外戦…出場時間揶揄に対してマドリーMFが痛烈な返し
レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルとリバプールのハンガリー代表MFドミニク・ソボスライがSNS上で場外戦を繰り広げている。 両国は今回のインターナショナルマッチウィークに行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA/B昇降格プレーオフで激突。 トルコホームの1stレグをトルコが3-1で先勝していたなか、ハンガリーホームで行われた23日の2ndレグもトルコが3-0で快勝。2戦合計6-1の完勝でリーグA昇格を決めていた。 同試合ではチーム2点目を挙げたギュレルが1年前のフレンドリーマッチでも衝突が伝えられ、今回の再戦でもバチバチとやり合っていたソボスライに激しく詰め寄られた際に「黙れ」のジェスチャーを行い、小競り合いとなっていた。 ここまでであれば、試合中によくある揉め事として流されるはずだったが、試合後も怒りが収まらないハンガリー代表のキャプテンはハンガリー『Nemzeti Sport』がインスタグラムに投稿した当該のやり取りを収めた写真に対して、「1088」とのコメントを残した。 この数字はカルロ・アンチェロッティ監督の下、ポジション争いで苦戦するギュレルのマドリーでの今シーズンのプレータイムを揶揄したものとされ、物議を醸していた。 これに対して血気盛んな20歳MFも黙っておらず、自身のインスタグラムのストーリーズで反撃。「この男は冗談だ。6ゴールで黙るには十分じゃないのか?」とのキャプションとともに同じ画像とトルコの3-0のスコアを写した画像を投稿。 さらに、画像をよく確認すると、ハンガリーのスコアの下に「ソボスライ 1インスタグラムコメント」と細かな加工も加えられており、痛烈に煽り返した。 ここに至る両選手の衝突の経緯はわからず、外野がとやかく言うべきではないが、ひとまず互いに冷静さを取り戻し、今後は場外戦ではなく改めてピッチの上で白黒つけたいところか。 2025.03.25 06:30 Tue5
