現役時代には2度も癌を克服したトンプソン氏が36歳の若さで他界…イングランドの下部リーグで活躍「愛情深く人を惹きつける人柄」

現役時代に2度患った癌から復帰を果たしていたジョー・トンプソン氏が17日に他界した。36歳の若さだった。

トンプソン氏は、9歳でマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーに加入。その後ロッチデールの下部組織で育つと、そのままプロデビュー。トレンメア・ローバーズやベリー、レクサム、サウスポート、カーライル・ユナイテッドとイングランドの下部リーグでプレーを続けた。

イングランド3部以下でのプレーしか経験がなく、EFLリーグ1(イングランド3部)では106試合10ゴール8アシスト、EFLリーグ2(イングランド4部)では115試合13ゴール7アシストを記録。ロッチデールには通算3度在籍し、公式戦203試合に出場し21ゴール12アシストを記録していた。
サイドハーフを主戦場にセントラルハーフやサイドバック、ウイングでもプレーしたトンプソン氏だが、現役時代には2度にわたり癌の診断を受けることに。2013年にホジキンリンパ腫(白血球の中のリンパ球ががん化する悪性リンパ腫)と診断されると、2017年に再発。しかし、2度とも復帰を果たすと、2018年には自身のゴールでロッチデールを4部降格から救っていた。

2019年に現役を引退すると、2024年4月に3度目の癌の診断を受けることに。ステージ4の悪性リンパ腫と診断され、肺にも転移していたという。ロッチデールはトンプソン氏の訃報に声明を発表。追悼した。

「我々は最初、ジョーを才能あるサッカー選手として知っていましたが、すぐに彼の愛情深く人を惹きつける人柄を愛するようになりました」

「彼はピッチ内外で、あらゆる戦いに真正面から立ち向かいました。彼の歩みと不屈の精神は、彼の物語に触れたすべての人にとってインスピレーションとなっています」

「何よりも、ジョーはシャンテルにとって愛情深い夫であり、タイルラとアテナ・レイにとって素晴らしい父親でした」

「この非常に悲しい時に、我々はジョーの家族と友人に心からお悔やみ申し上げます」