ついにCLダービーの日がやって来た…/原ゆみこのマドリッド
2025.03.05 02:00 Wed
「でも無理させるのって、とても危ないんじゃないだろうか」そんな風に私が心配していたのは月曜日、バルデベバス(バラハス空港の近く)であったCL16強対決マドリーダービー1stレグ前最後となるチーム練習にとうとう、バルベルデが加わったという記事をマルカ(スポーツ紙)のサイトで読んだ時のことでした。いやあ、年明けから9週連続で週2試合ペースが続いているレアル・マドリーとあって、さすがに体力自慢のウルグアイ人MFも筋肉疲労には勝てず。2月19日のCLプレーオフ、マンチェスター・シティ戦2ndレグこそ、痛み止めを打って出場したものの、その後の3試合はお休みすることに。
それでも負傷とは言えないまでの状態だったため、アンチェロッティ監督もCLアトレティコ戦では戻るとずっと言っていたものの、何せ、チーム練習をしたのがたった1回だけですからねえ。おまけにCLマッチ前日はセッションが公開されるとはいえ、それは始まりのたった15分間だけ。要はバルベルデが「se le ha visto sonriente y confiado/セ・レ・ア・ビストー・ソンリエンテ・イ・コンフィアードー(笑顔で自信あり気に見えた)」のは、簡単なフィジカルトレやロンド(輪の中に人が入ってボールを奪うゲーム)の間だけで、その後は皆とは違うエクササイズをしていたって、知りようがないのでは?
実際、夕方に出た招集リストにもバルベルデは入ったんですが、ええ、マドリーは先週のコパ・デル・レイ準決勝レアル・ソシエダ戦1stレグの際、セバージョスが久保建英選手との接触プレーで太ももを負傷。全治2カ月になってしまった上、ベリンガムも累積警告で出場停止ですからね。更に右サイドの守備の補強でルーカス・バスケスに代わってSBとして入るというオプションもあるため、火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのサンティアゴ・ベルナベウでの試合では即スタメンに入る可能性が高いんですが、いやあ。リーガもまだ12試合ありますし、0-1で先勝したコパ準決勝もまだ道半ばとなると、下手にプレーして、長期離脱となるケガに繋がったら、それはそれでアンチェロッティ監督も後悔することにならない?
まあ、そんな風に私が思ってしまったのには先週末のリーガ戦も関係していて、ええ、26節の土曜はまず、エスタディオ・バジェカスに行ったんですけどね。ホーム連戦の2試合目にセビージャを迎えたラージョは再び、早期の負傷者発生に苦しむことに。そう、前節のビジャレアル戦ではイシが前半13分に痛み、エンバルバと交代になっていたんですが、この日は26分にCFのエヌテカが筋肉系の負傷でセルジ・グァルディオラと代わらざるを得なくなったんですよ。ビジャレアル戦では、ここにハーフタイム前のデ・フルートスの一発レッド退場が重なったんですが、このセビージャ戦では35分にCBムミンもケガでアリダネと代わり、前半のうちから交代枠を2つも使うというツキのなさでねえ。
それでも途中から雨が降り出し、いきなり真冬モードに回帰したマドリッドの寒さに拍車をかける中、スタンドのファンが熱心に応援を続けたところ、後半10分には右SBのラティウがエリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて先制できたんですけどね。そこは今季、14試合でリードしながら、うち8試合で白星を挙げられなかったラージョ。25分には最後の交代機会を使って、3人のリフレッシュを入れ、36分までは耐えたものの、最後はルケバキオに決められて、1-1のドローで終わってしまいましたっけ。
となると、まだ私がエスタディオ・バジェカスを出る前から、ベニト・ビジャマリンでのベティス戦で前半10分、エムバペからのパスをメンディがGKアドリアンの前で方向を変え、ブライムがゴールを決めて早くも先制。それが監督記者会見を聞いてスタジアムを出た後、メトロポリターノに行くためにメトロに乗る前、コーヒーを飲みに入ったバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVで34分、イスコの蹴ったCKから、カルドソにヘッドで同点ゴールを奪われるシーンを見ることになったマドリーだったんですけどね。たとえ、あちらは試合中、一時、マドリッドとは比べ物にならない程の集中豪雨状態に襲われたとはいえ、どうせ、後半にはエムバペやビニシウス、ロドリゴらがゴールを挙げて、簡単に逆転するだろうと、その時は私も思っていたところ…。
それが後半9分にはリュディガーがベティスの新星、19才のヘスス・ロドリゲスをエリア内で倒してPKを献上。おかげでPK決めたイスコが古巣への恩返しを果たしたばかりか、スタンド最前列で待機していた女優の奥さん、サラ・サラモさんに駆け寄ってキスするという、「Estoy grabando un pequeño documental de cómo me estoy recuperando de la lesion/エストイ・グラバンドー・ウン・ペケーニョ・ドクメンタル・デ・コモ・メ・エストイ・レクペランドー・デ・ラ・レシオン(どんな風に自分が負傷から回復しているのかの小さなドキュメンタリーを撮っている)」と当人が言っていた作品に最高のシーンを付け加えるなんてことが起こっていたとは、ビックリじゃないですか。
結局、私は後半ロスタイムをメトロポリターノのプレス用ワーキングルームで見られただけだったんですが、やっぱり負傷せずに生き残っている選手たちも相当、過密日程に疲れていたんですかね。ビニシウス、ロドリゴはもちろん、途中出場したカマビンガやギュレル、そして後半30分にエムバペを下げて、驚きの早期投入となったエンドリックも同点ゴールを挙げることはできず、そのままベティスに2-1で負けてしまったとなれば、イコール、アトレティコがお隣さんをリーガで追い越す大チャンスが到来ってことで…。
え、そのシチュエーション、ちょっと前にもなかったかって?その通りで2週間前の24節、その日も私がブタルケでレガネスvsアラベス戦を見てから、メトロポリターノに移動中にマドリーはエル・サダルでオサスナと1-1の引き分けで終了。またとないチャンスを得たアトレティコだったんですが、その日はバリオスの早期退場もあって、彼らもセルタと同じスコアでドローしてしまってねえ。結局、漁夫の利でラージョに勝ったバルサに首位に立たれてしまったんですが、そんなこともあったため、先週は試合がなく、体力で勝るアスレティックとの対戦には一抹の不安を抱えていたところ…。
だってえ、スペイン・スーパーカップやCL16強対決進出プレーオフがなく、お隣さん程の消化試合数ではなくとも、コパ準決勝1stレグがあったため、アトレティコも先週から1週間2試合体制に入っているんですよ。しかも火曜のバルサ戦は4-4の激戦だったとなれば、シメオネ監督がモンジュイックでスタメンだったフリアン・アルバレス、ジョレンテ、ヒメネス、ギャラガーをセルロート、リノ、ル・ノルマン、モリーナにローテしていたのも十分、理解できるかと。
実際、稲妻のようなスタートして2点を奪ったバルサ戦と違い、この日はなかなかゴールも入りませんでしたしね。1stレグをイーブンに保つ奇跡の後半ロスタイム弾を決めたセルロートも先発で入ると勝手が違うのか、2度のヘッドを失敗してしまったせいで、前半は0-0で終わったんですが、今季のアトレティコで侮れないのは試合内ローテの効率の良さ。ええ、後半13分にはフリアン、ジョレンテ、ギャラガー、少し遅れてコレアも入ったところ、21分には右サイドからジョレンテが送ったスルーパスが引き寄せられるようにフリアンの下へ。1対1でGKウナイ・シモンを破ってくれたから、ビックリしたの何のって。
いえまあ、その後はコレアがシュートをセーブされてしまったりして、追加点は入らず。逆にFKからプラドのヘッドがゴールポストに弾かれ、更にイニャキ・ウィリアムスのシュートもボールバーに弾かれるという、ダブルラックや、弟のニコとのFKセットプレーでエリア外からイニャキが撃ったボールがモリーナに当たり、これもバーを叩いて命拾いしたなんてこともあったんですけどね。
それでも何とかそのまま、1-0で逃げ切って、3位と勝ち点5差だった4位アスレティックの上位3チームに近づきたいという野望を挫いたアトレティコだったんですが、残念ながら、土曜の夜こそ、首位に戻った彼らだったものの、日曜にはバルサがレアル・ソシエダに4-0の圧勝。首位とは勝ち点1差のままながら、お隣さんより勝ち点2つ上の2位という位置で週末を終えることに。
ちなみにシメオネ監督によると、いつも早い時間に交代選手を投入する理由は、「Entramos en una fase del campeonato que se necesitan piernas. Acá hay que corer/エントラモス・エン・ウナ・ファセ・デル・カンペオナーオー・ケ・セ・ネセシータン・ピエルナス。アカー・アイ・ケ・コレール(脚が必要な大会のフェーズに入っている。ここでは走らないといけない)」からだそうで、この辺はいつも選手交代の時間が遅めなアンチェロッティ監督とは対照的なところ。逆にマドリーの指揮官に言わせると、「hay dos tipos de jugadores: los que corren y los que marcan la diferencia/アイ・ドス・ティポス・デ・フガドーレス:ロス・ケ・コレン・イ・ロス・ケ・マルカン・ラ・ディフェレンシア(選手には2つのタイプがある:走る者と違いを見せる者)。その中間にいることはありえない」のだとか。
そうは言ってもメッシ級になればとにかく、やっぱり走って何ぼというのがサッカーですからね。よって、アトレティコでは違いを見せるフリアンですら、時短プレーローテの対象になってしまうんですが、現時点では負傷者はコケとアスピリクエタだけと、頭数的にも体力的にも有利に見えるとはいえ、CLでのマドリーはまったく別の存在。実際、この大会ではシメオネ監督も過去4回対戦して、1度もお隣さんを破ったことがないですしね。
たとえ、マドリーがリーガここ5試合で勝ち点5しか貯められていない状態であるとしても、マンチェスター・シティ戦のバージョンを見せてくるのは確実と思えるため、今は夢を見過ぎないのが吉。せめて1stレグをベルナベウで対戦して3-0の完敗。ビセンテ・カルデロンでの2ndレグでも2-1で逆転突破に及ばなかった、一番直近の2017年の準決勝のようにはならないでとほしいと祈るばかりでしょうか。
そして先週末のリーガは日曜にブタルケでレガネスとヘタフェの弟分ダービーで締めだったんですが、いやあ、こちらも冷たい雨の中での対戦となったせいでしょうかね。お隣さん同士のライバル心もあって、キックオフ前からずっとスタンドの応援は途切れなかったんですが、反対にピッチではしょっちゅう誰かが倒れているという展開に。おまけに前半は両チーム共、ほとんどチャンスらしきものもなく進んだため、ハーフタイム間際には何と、スタンドでも気を失うファンが現れ、クラブのメディカルスタッフと共にミゲール・デ・ラ・フエンテやヘタフェのGKダビド・ソリアまでが様子を見に行って、プレーが中断するなんてことも。
その状態は後半になってもほぼ変わらなかったため、気温3℃という極寒の中、傘までさしてブタルケに行った自分が可哀そうになったぐらいだったんですが、いえいえ、勝負とは最後の最後までわからないもの。何と後半ロスタイム2分、最近のアトレティコのようにレガネスが奇跡のゴールを挙げることになろうとは!そう、ファン・クルスが交代出場して以降、相手エリアに近づくようになった彼らはその当人がロジェに繋ぎ、そこからのクロスを、こちらもミゲールから代わっていたディエゴ・ガルシアがゴールを背に足でトラップ。その試合、両チーム通じて、唯一の枠内シュートとなるchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)でゴールにしたとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
いえまあ、何かと言うと、「Aldeano el que no bote/アルデアーノ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのは村民)」とヘタフェファンを莫迦にするカンティコを歌うレガネスファンの習性はあまり褒められたことじゃないとは思うんですけどね。このところ、ボルハ・ヒメネス監督のチームは5試合白星なしで、降格圏最上位と勝ち点が同じというところまで追い詰められていたため、1-0で勝って、差が勝ち点3に増えたのは良かったかと。一方のヘタフェは前節のベティス戦に続いて、2連敗となってしまったんですが、まあ、こちらは降格圏と6差ありますしね。次節のコリセムでの試合で頑張ればいいんですが…それがアトレティコとの兄弟分ダービーなのはホントにツイていませんよね。
それでも負傷とは言えないまでの状態だったため、アンチェロッティ監督もCLアトレティコ戦では戻るとずっと言っていたものの、何せ、チーム練習をしたのがたった1回だけですからねえ。おまけにCLマッチ前日はセッションが公開されるとはいえ、それは始まりのたった15分間だけ。要はバルベルデが「se le ha visto sonriente y confiado/セ・レ・ア・ビストー・ソンリエンテ・イ・コンフィアードー(笑顔で自信あり気に見えた)」のは、簡単なフィジカルトレやロンド(輪の中に人が入ってボールを奪うゲーム)の間だけで、その後は皆とは違うエクササイズをしていたって、知りようがないのでは?
実際、夕方に出た招集リストにもバルベルデは入ったんですが、ええ、マドリーは先週のコパ・デル・レイ準決勝レアル・ソシエダ戦1stレグの際、セバージョスが久保建英選手との接触プレーで太ももを負傷。全治2カ月になってしまった上、ベリンガムも累積警告で出場停止ですからね。更に右サイドの守備の補強でルーカス・バスケスに代わってSBとして入るというオプションもあるため、火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのサンティアゴ・ベルナベウでの試合では即スタメンに入る可能性が高いんですが、いやあ。リーガもまだ12試合ありますし、0-1で先勝したコパ準決勝もまだ道半ばとなると、下手にプレーして、長期離脱となるケガに繋がったら、それはそれでアンチェロッティ監督も後悔することにならない?
それでも途中から雨が降り出し、いきなり真冬モードに回帰したマドリッドの寒さに拍車をかける中、スタンドのファンが熱心に応援を続けたところ、後半10分には右SBのラティウがエリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて先制できたんですけどね。そこは今季、14試合でリードしながら、うち8試合で白星を挙げられなかったラージョ。25分には最後の交代機会を使って、3人のリフレッシュを入れ、36分までは耐えたものの、最後はルケバキオに決められて、1-1のドローで終わってしまいましたっけ。
いえ、昨年12月から、リーガ戦9試合連続無敗でクラブ最長記録を作った後、バルサに1-0、ビジャレアルにも0-1と連敗。それでも次の時間帯で兄貴分の援護射撃があれば、来季のヨーロッパ出場圏である6位を維持できた彼らだったんですけどね。困ったのは今週末の次節、サンティアゴ・ベルナベウを訪ねる兄弟分ダービーの晴れ舞台を迎えるに当たって、使えるFWがセルジ・グァルディオラしかいないことで、ええ、エンテカ、イシに加え、カメージョとRdT(ラウール・デ・トマス)もまだリハビリ中。デ・フルートスも2試合目の出場停止とあって、もうイニゴ・ペレス監督も泣きたいぐらいの気持ちになっているかもしれませんが、元々、ヨーロッパの大会がなく、コパも16強対決で敗退しているラージョにして、この惨状ですよお。
となると、まだ私がエスタディオ・バジェカスを出る前から、ベニト・ビジャマリンでのベティス戦で前半10分、エムバペからのパスをメンディがGKアドリアンの前で方向を変え、ブライムがゴールを決めて早くも先制。それが監督記者会見を聞いてスタジアムを出た後、メトロポリターノに行くためにメトロに乗る前、コーヒーを飲みに入ったバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVで34分、イスコの蹴ったCKから、カルドソにヘッドで同点ゴールを奪われるシーンを見ることになったマドリーだったんですけどね。たとえ、あちらは試合中、一時、マドリッドとは比べ物にならない程の集中豪雨状態に襲われたとはいえ、どうせ、後半にはエムバペやビニシウス、ロドリゴらがゴールを挙げて、簡単に逆転するだろうと、その時は私も思っていたところ…。
それが後半9分にはリュディガーがベティスの新星、19才のヘスス・ロドリゲスをエリア内で倒してPKを献上。おかげでPK決めたイスコが古巣への恩返しを果たしたばかりか、スタンド最前列で待機していた女優の奥さん、サラ・サラモさんに駆け寄ってキスするという、「Estoy grabando un pequeño documental de cómo me estoy recuperando de la lesion/エストイ・グラバンドー・ウン・ペケーニョ・ドクメンタル・デ・コモ・メ・エストイ・レクペランドー・デ・ラ・レシオン(どんな風に自分が負傷から回復しているのかの小さなドキュメンタリーを撮っている)」と当人が言っていた作品に最高のシーンを付け加えるなんてことが起こっていたとは、ビックリじゃないですか。
結局、私は後半ロスタイムをメトロポリターノのプレス用ワーキングルームで見られただけだったんですが、やっぱり負傷せずに生き残っている選手たちも相当、過密日程に疲れていたんですかね。ビニシウス、ロドリゴはもちろん、途中出場したカマビンガやギュレル、そして後半30分にエムバペを下げて、驚きの早期投入となったエンドリックも同点ゴールを挙げることはできず、そのままベティスに2-1で負けてしまったとなれば、イコール、アトレティコがお隣さんをリーガで追い越す大チャンスが到来ってことで…。
え、そのシチュエーション、ちょっと前にもなかったかって?その通りで2週間前の24節、その日も私がブタルケでレガネスvsアラベス戦を見てから、メトロポリターノに移動中にマドリーはエル・サダルでオサスナと1-1の引き分けで終了。またとないチャンスを得たアトレティコだったんですが、その日はバリオスの早期退場もあって、彼らもセルタと同じスコアでドローしてしまってねえ。結局、漁夫の利でラージョに勝ったバルサに首位に立たれてしまったんですが、そんなこともあったため、先週は試合がなく、体力で勝るアスレティックとの対戦には一抹の不安を抱えていたところ…。
だってえ、スペイン・スーパーカップやCL16強対決進出プレーオフがなく、お隣さん程の消化試合数ではなくとも、コパ準決勝1stレグがあったため、アトレティコも先週から1週間2試合体制に入っているんですよ。しかも火曜のバルサ戦は4-4の激戦だったとなれば、シメオネ監督がモンジュイックでスタメンだったフリアン・アルバレス、ジョレンテ、ヒメネス、ギャラガーをセルロート、リノ、ル・ノルマン、モリーナにローテしていたのも十分、理解できるかと。
実際、稲妻のようなスタートして2点を奪ったバルサ戦と違い、この日はなかなかゴールも入りませんでしたしね。1stレグをイーブンに保つ奇跡の後半ロスタイム弾を決めたセルロートも先発で入ると勝手が違うのか、2度のヘッドを失敗してしまったせいで、前半は0-0で終わったんですが、今季のアトレティコで侮れないのは試合内ローテの効率の良さ。ええ、後半13分にはフリアン、ジョレンテ、ギャラガー、少し遅れてコレアも入ったところ、21分には右サイドからジョレンテが送ったスルーパスが引き寄せられるようにフリアンの下へ。1対1でGKウナイ・シモンを破ってくれたから、ビックリしたの何のって。
いえまあ、その後はコレアがシュートをセーブされてしまったりして、追加点は入らず。逆にFKからプラドのヘッドがゴールポストに弾かれ、更にイニャキ・ウィリアムスのシュートもボールバーに弾かれるという、ダブルラックや、弟のニコとのFKセットプレーでエリア外からイニャキが撃ったボールがモリーナに当たり、これもバーを叩いて命拾いしたなんてこともあったんですけどね。
それでも何とかそのまま、1-0で逃げ切って、3位と勝ち点5差だった4位アスレティックの上位3チームに近づきたいという野望を挫いたアトレティコだったんですが、残念ながら、土曜の夜こそ、首位に戻った彼らだったものの、日曜にはバルサがレアル・ソシエダに4-0の圧勝。首位とは勝ち点1差のままながら、お隣さんより勝ち点2つ上の2位という位置で週末を終えることに。
ちなみにシメオネ監督によると、いつも早い時間に交代選手を投入する理由は、「Entramos en una fase del campeonato que se necesitan piernas. Acá hay que corer/エントラモス・エン・ウナ・ファセ・デル・カンペオナーオー・ケ・セ・ネセシータン・ピエルナス。アカー・アイ・ケ・コレール(脚が必要な大会のフェーズに入っている。ここでは走らないといけない)」からだそうで、この辺はいつも選手交代の時間が遅めなアンチェロッティ監督とは対照的なところ。逆にマドリーの指揮官に言わせると、「hay dos tipos de jugadores: los que corren y los que marcan la diferencia/アイ・ドス・ティポス・デ・フガドーレス:ロス・ケ・コレン・イ・ロス・ケ・マルカン・ラ・ディフェレンシア(選手には2つのタイプがある:走る者と違いを見せる者)。その中間にいることはありえない」のだとか。
そうは言ってもメッシ級になればとにかく、やっぱり走って何ぼというのがサッカーですからね。よって、アトレティコでは違いを見せるフリアンですら、時短プレーローテの対象になってしまうんですが、現時点では負傷者はコケとアスピリクエタだけと、頭数的にも体力的にも有利に見えるとはいえ、CLでのマドリーはまったく別の存在。実際、この大会ではシメオネ監督も過去4回対戦して、1度もお隣さんを破ったことがないですしね。
たとえ、マドリーがリーガここ5試合で勝ち点5しか貯められていない状態であるとしても、マンチェスター・シティ戦のバージョンを見せてくるのは確実と思えるため、今は夢を見過ぎないのが吉。せめて1stレグをベルナベウで対戦して3-0の完敗。ビセンテ・カルデロンでの2ndレグでも2-1で逆転突破に及ばなかった、一番直近の2017年の準決勝のようにはならないでとほしいと祈るばかりでしょうか。
そして先週末のリーガは日曜にブタルケでレガネスとヘタフェの弟分ダービーで締めだったんですが、いやあ、こちらも冷たい雨の中での対戦となったせいでしょうかね。お隣さん同士のライバル心もあって、キックオフ前からずっとスタンドの応援は途切れなかったんですが、反対にピッチではしょっちゅう誰かが倒れているという展開に。おまけに前半は両チーム共、ほとんどチャンスらしきものもなく進んだため、ハーフタイム間際には何と、スタンドでも気を失うファンが現れ、クラブのメディカルスタッフと共にミゲール・デ・ラ・フエンテやヘタフェのGKダビド・ソリアまでが様子を見に行って、プレーが中断するなんてことも。
その状態は後半になってもほぼ変わらなかったため、気温3℃という極寒の中、傘までさしてブタルケに行った自分が可哀そうになったぐらいだったんですが、いえいえ、勝負とは最後の最後までわからないもの。何と後半ロスタイム2分、最近のアトレティコのようにレガネスが奇跡のゴールを挙げることになろうとは!そう、ファン・クルスが交代出場して以降、相手エリアに近づくようになった彼らはその当人がロジェに繋ぎ、そこからのクロスを、こちらもミゲールから代わっていたディエゴ・ガルシアがゴールを背に足でトラップ。その試合、両チーム通じて、唯一の枠内シュートとなるchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)でゴールにしたとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
いえまあ、何かと言うと、「Aldeano el que no bote/アルデアーノ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのは村民)」とヘタフェファンを莫迦にするカンティコを歌うレガネスファンの習性はあまり褒められたことじゃないとは思うんですけどね。このところ、ボルハ・ヒメネス監督のチームは5試合白星なしで、降格圏最上位と勝ち点が同じというところまで追い詰められていたため、1-0で勝って、差が勝ち点3に増えたのは良かったかと。一方のヘタフェは前節のベティス戦に続いて、2連敗となってしまったんですが、まあ、こちらは降格圏と6差ありますしね。次節のコリセムでの試合で頑張ればいいんですが…それがアトレティコとの兄弟分ダービーなのはホントにツイていませんよね。
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サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミの共同オーナーを務める元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が現役時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆気合いの入った表情のベッカムがキックで信頼を掴み取る<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJhN3pEMG9WayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2003年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリー入りしたベッカム氏は、在籍4年で公式戦159試合に出場し20ゴール51アシストを記録した。しかし、2007年1月にシーズン終了後のロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が発表されると、当時のファビオ・カペッロ監督はベッカムを起用しないことを表明した。 それでも、腐らず練習に励むベッカム氏は、チームメイトからの推薦もあり、2007年2月10日に行われたラ・リーガ第22節のレアル・ソシエダ戦に約1カ月ぶりに出場する。 連敗中だったマドリーはソシエダに先制を許すも、迎えた37分、バイタルエリア右でフリーキックのチャンスを獲得する。ベッカムの右足から放たれたクロス性のシュートは絶妙なコースに飛ぶと、ワンバウンドしてゴール左に突き刺さった。 このゴールで追いついたマドリーは後半に勝ち越し、勝ち点3を獲得。このキックでカペッロ監督の信頼を再び掴み取り、ベッカム氏は初のラ・リーガのタイトルを獲得しアメリカへと旅立っていった。 2020.11.03 11:00 Tue4
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri5
