ついにCLダービーの日がやって来た…/原ゆみこのマドリッド
2025.03.05 02:00 Wed
「でも無理させるのって、とても危ないんじゃないだろうか」そんな風に私が心配していたのは月曜日、バルデベバス(バラハス空港の近く)であったCL16強対決マドリーダービー1stレグ前最後となるチーム練習にとうとう、バルベルデが加わったという記事をマルカ(スポーツ紙)のサイトで読んだ時のことでした。いやあ、年明けから9週連続で週2試合ペースが続いているレアル・マドリーとあって、さすがに体力自慢のウルグアイ人MFも筋肉疲労には勝てず。2月19日のCLプレーオフ、マンチェスター・シティ戦2ndレグこそ、痛み止めを打って出場したものの、その後の3試合はお休みすることに。
それでも負傷とは言えないまでの状態だったため、アンチェロッティ監督もCLアトレティコ戦では戻るとずっと言っていたものの、何せ、チーム練習をしたのがたった1回だけですからねえ。おまけにCLマッチ前日はセッションが公開されるとはいえ、それは始まりのたった15分間だけ。要はバルベルデが「se le ha visto sonriente y confiado/セ・レ・ア・ビストー・ソンリエンテ・イ・コンフィアードー(笑顔で自信あり気に見えた)」のは、簡単なフィジカルトレやロンド(輪の中に人が入ってボールを奪うゲーム)の間だけで、その後は皆とは違うエクササイズをしていたって、知りようがないのでは?
実際、夕方に出た招集リストにもバルベルデは入ったんですが、ええ、マドリーは先週のコパ・デル・レイ準決勝レアル・ソシエダ戦1stレグの際、セバージョスが久保建英選手との接触プレーで太ももを負傷。全治2カ月になってしまった上、ベリンガムも累積警告で出場停止ですからね。更に右サイドの守備の補強でルーカス・バスケスに代わってSBとして入るというオプションもあるため、火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのサンティアゴ・ベルナベウでの試合では即スタメンに入る可能性が高いんですが、いやあ。リーガもまだ12試合ありますし、0-1で先勝したコパ準決勝もまだ道半ばとなると、下手にプレーして、長期離脱となるケガに繋がったら、それはそれでアンチェロッティ監督も後悔することにならない?
まあ、そんな風に私が思ってしまったのには先週末のリーガ戦も関係していて、ええ、26節の土曜はまず、エスタディオ・バジェカスに行ったんですけどね。ホーム連戦の2試合目にセビージャを迎えたラージョは再び、早期の負傷者発生に苦しむことに。そう、前節のビジャレアル戦ではイシが前半13分に痛み、エンバルバと交代になっていたんですが、この日は26分にCFのエヌテカが筋肉系の負傷でセルジ・グァルディオラと代わらざるを得なくなったんですよ。ビジャレアル戦では、ここにハーフタイム前のデ・フルートスの一発レッド退場が重なったんですが、このセビージャ戦では35分にCBムミンもケガでアリダネと代わり、前半のうちから交代枠を2つも使うというツキのなさでねえ。
それでも途中から雨が降り出し、いきなり真冬モードに回帰したマドリッドの寒さに拍車をかける中、スタンドのファンが熱心に応援を続けたところ、後半10分には右SBのラティウがエリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて先制できたんですけどね。そこは今季、14試合でリードしながら、うち8試合で白星を挙げられなかったラージョ。25分には最後の交代機会を使って、3人のリフレッシュを入れ、36分までは耐えたものの、最後はルケバキオに決められて、1-1のドローで終わってしまいましたっけ。
となると、まだ私がエスタディオ・バジェカスを出る前から、ベニト・ビジャマリンでのベティス戦で前半10分、エムバペからのパスをメンディがGKアドリアンの前で方向を変え、ブライムがゴールを決めて早くも先制。それが監督記者会見を聞いてスタジアムを出た後、メトロポリターノに行くためにメトロに乗る前、コーヒーを飲みに入ったバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVで34分、イスコの蹴ったCKから、カルドソにヘッドで同点ゴールを奪われるシーンを見ることになったマドリーだったんですけどね。たとえ、あちらは試合中、一時、マドリッドとは比べ物にならない程の集中豪雨状態に襲われたとはいえ、どうせ、後半にはエムバペやビニシウス、ロドリゴらがゴールを挙げて、簡単に逆転するだろうと、その時は私も思っていたところ…。
それが後半9分にはリュディガーがベティスの新星、19才のヘスス・ロドリゲスをエリア内で倒してPKを献上。おかげでPK決めたイスコが古巣への恩返しを果たしたばかりか、スタンド最前列で待機していた女優の奥さん、サラ・サラモさんに駆け寄ってキスするという、「Estoy grabando un pequeño documental de cómo me estoy recuperando de la lesion/エストイ・グラバンドー・ウン・ペケーニョ・ドクメンタル・デ・コモ・メ・エストイ・レクペランドー・デ・ラ・レシオン(どんな風に自分が負傷から回復しているのかの小さなドキュメンタリーを撮っている)」と当人が言っていた作品に最高のシーンを付け加えるなんてことが起こっていたとは、ビックリじゃないですか。
結局、私は後半ロスタイムをメトロポリターノのプレス用ワーキングルームで見られただけだったんですが、やっぱり負傷せずに生き残っている選手たちも相当、過密日程に疲れていたんですかね。ビニシウス、ロドリゴはもちろん、途中出場したカマビンガやギュレル、そして後半30分にエムバペを下げて、驚きの早期投入となったエンドリックも同点ゴールを挙げることはできず、そのままベティスに2-1で負けてしまったとなれば、イコール、アトレティコがお隣さんをリーガで追い越す大チャンスが到来ってことで…。
え、そのシチュエーション、ちょっと前にもなかったかって?その通りで2週間前の24節、その日も私がブタルケでレガネスvsアラベス戦を見てから、メトロポリターノに移動中にマドリーはエル・サダルでオサスナと1-1の引き分けで終了。またとないチャンスを得たアトレティコだったんですが、その日はバリオスの早期退場もあって、彼らもセルタと同じスコアでドローしてしまってねえ。結局、漁夫の利でラージョに勝ったバルサに首位に立たれてしまったんですが、そんなこともあったため、先週は試合がなく、体力で勝るアスレティックとの対戦には一抹の不安を抱えていたところ…。
だってえ、スペイン・スーパーカップやCL16強対決進出プレーオフがなく、お隣さん程の消化試合数ではなくとも、コパ準決勝1stレグがあったため、アトレティコも先週から1週間2試合体制に入っているんですよ。しかも火曜のバルサ戦は4-4の激戦だったとなれば、シメオネ監督がモンジュイックでスタメンだったフリアン・アルバレス、ジョレンテ、ヒメネス、ギャラガーをセルロート、リノ、ル・ノルマン、モリーナにローテしていたのも十分、理解できるかと。
実際、稲妻のようなスタートして2点を奪ったバルサ戦と違い、この日はなかなかゴールも入りませんでしたしね。1stレグをイーブンに保つ奇跡の後半ロスタイム弾を決めたセルロートも先発で入ると勝手が違うのか、2度のヘッドを失敗してしまったせいで、前半は0-0で終わったんですが、今季のアトレティコで侮れないのは試合内ローテの効率の良さ。ええ、後半13分にはフリアン、ジョレンテ、ギャラガー、少し遅れてコレアも入ったところ、21分には右サイドからジョレンテが送ったスルーパスが引き寄せられるようにフリアンの下へ。1対1でGKウナイ・シモンを破ってくれたから、ビックリしたの何のって。
いえまあ、その後はコレアがシュートをセーブされてしまったりして、追加点は入らず。逆にFKからプラドのヘッドがゴールポストに弾かれ、更にイニャキ・ウィリアムスのシュートもボールバーに弾かれるという、ダブルラックや、弟のニコとのFKセットプレーでエリア外からイニャキが撃ったボールがモリーナに当たり、これもバーを叩いて命拾いしたなんてこともあったんですけどね。
それでも何とかそのまま、1-0で逃げ切って、3位と勝ち点5差だった4位アスレティックの上位3チームに近づきたいという野望を挫いたアトレティコだったんですが、残念ながら、土曜の夜こそ、首位に戻った彼らだったものの、日曜にはバルサがレアル・ソシエダに4-0の圧勝。首位とは勝ち点1差のままながら、お隣さんより勝ち点2つ上の2位という位置で週末を終えることに。
ちなみにシメオネ監督によると、いつも早い時間に交代選手を投入する理由は、「Entramos en una fase del campeonato que se necesitan piernas. Acá hay que corer/エントラモス・エン・ウナ・ファセ・デル・カンペオナーオー・ケ・セ・ネセシータン・ピエルナス。アカー・アイ・ケ・コレール(脚が必要な大会のフェーズに入っている。ここでは走らないといけない)」からだそうで、この辺はいつも選手交代の時間が遅めなアンチェロッティ監督とは対照的なところ。逆にマドリーの指揮官に言わせると、「hay dos tipos de jugadores: los que corren y los que marcan la diferencia/アイ・ドス・ティポス・デ・フガドーレス:ロス・ケ・コレン・イ・ロス・ケ・マルカン・ラ・ディフェレンシア(選手には2つのタイプがある:走る者と違いを見せる者)。その中間にいることはありえない」のだとか。
そうは言ってもメッシ級になればとにかく、やっぱり走って何ぼというのがサッカーですからね。よって、アトレティコでは違いを見せるフリアンですら、時短プレーローテの対象になってしまうんですが、現時点では負傷者はコケとアスピリクエタだけと、頭数的にも体力的にも有利に見えるとはいえ、CLでのマドリーはまったく別の存在。実際、この大会ではシメオネ監督も過去4回対戦して、1度もお隣さんを破ったことがないですしね。
たとえ、マドリーがリーガここ5試合で勝ち点5しか貯められていない状態であるとしても、マンチェスター・シティ戦のバージョンを見せてくるのは確実と思えるため、今は夢を見過ぎないのが吉。せめて1stレグをベルナベウで対戦して3-0の完敗。ビセンテ・カルデロンでの2ndレグでも2-1で逆転突破に及ばなかった、一番直近の2017年の準決勝のようにはならないでとほしいと祈るばかりでしょうか。
そして先週末のリーガは日曜にブタルケでレガネスとヘタフェの弟分ダービーで締めだったんですが、いやあ、こちらも冷たい雨の中での対戦となったせいでしょうかね。お隣さん同士のライバル心もあって、キックオフ前からずっとスタンドの応援は途切れなかったんですが、反対にピッチではしょっちゅう誰かが倒れているという展開に。おまけに前半は両チーム共、ほとんどチャンスらしきものもなく進んだため、ハーフタイム間際には何と、スタンドでも気を失うファンが現れ、クラブのメディカルスタッフと共にミゲール・デ・ラ・フエンテやヘタフェのGKダビド・ソリアまでが様子を見に行って、プレーが中断するなんてことも。
その状態は後半になってもほぼ変わらなかったため、気温3℃という極寒の中、傘までさしてブタルケに行った自分が可哀そうになったぐらいだったんですが、いえいえ、勝負とは最後の最後までわからないもの。何と後半ロスタイム2分、最近のアトレティコのようにレガネスが奇跡のゴールを挙げることになろうとは!そう、ファン・クルスが交代出場して以降、相手エリアに近づくようになった彼らはその当人がロジェに繋ぎ、そこからのクロスを、こちらもミゲールから代わっていたディエゴ・ガルシアがゴールを背に足でトラップ。その試合、両チーム通じて、唯一の枠内シュートとなるchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)でゴールにしたとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
いえまあ、何かと言うと、「Aldeano el que no bote/アルデアーノ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのは村民)」とヘタフェファンを莫迦にするカンティコを歌うレガネスファンの習性はあまり褒められたことじゃないとは思うんですけどね。このところ、ボルハ・ヒメネス監督のチームは5試合白星なしで、降格圏最上位と勝ち点が同じというところまで追い詰められていたため、1-0で勝って、差が勝ち点3に増えたのは良かったかと。一方のヘタフェは前節のベティス戦に続いて、2連敗となってしまったんですが、まあ、こちらは降格圏と6差ありますしね。次節のコリセムでの試合で頑張ればいいんですが…それがアトレティコとの兄弟分ダービーなのはホントにツイていませんよね。
それでも負傷とは言えないまでの状態だったため、アンチェロッティ監督もCLアトレティコ戦では戻るとずっと言っていたものの、何せ、チーム練習をしたのがたった1回だけですからねえ。おまけにCLマッチ前日はセッションが公開されるとはいえ、それは始まりのたった15分間だけ。要はバルベルデが「se le ha visto sonriente y confiado/セ・レ・ア・ビストー・ソンリエンテ・イ・コンフィアードー(笑顔で自信あり気に見えた)」のは、簡単なフィジカルトレやロンド(輪の中に人が入ってボールを奪うゲーム)の間だけで、その後は皆とは違うエクササイズをしていたって、知りようがないのでは?
実際、夕方に出た招集リストにもバルベルデは入ったんですが、ええ、マドリーは先週のコパ・デル・レイ準決勝レアル・ソシエダ戦1stレグの際、セバージョスが久保建英選手との接触プレーで太ももを負傷。全治2カ月になってしまった上、ベリンガムも累積警告で出場停止ですからね。更に右サイドの守備の補強でルーカス・バスケスに代わってSBとして入るというオプションもあるため、火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのサンティアゴ・ベルナベウでの試合では即スタメンに入る可能性が高いんですが、いやあ。リーガもまだ12試合ありますし、0-1で先勝したコパ準決勝もまだ道半ばとなると、下手にプレーして、長期離脱となるケガに繋がったら、それはそれでアンチェロッティ監督も後悔することにならない?
それでも途中から雨が降り出し、いきなり真冬モードに回帰したマドリッドの寒さに拍車をかける中、スタンドのファンが熱心に応援を続けたところ、後半10分には右SBのラティウがエリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて先制できたんですけどね。そこは今季、14試合でリードしながら、うち8試合で白星を挙げられなかったラージョ。25分には最後の交代機会を使って、3人のリフレッシュを入れ、36分までは耐えたものの、最後はルケバキオに決められて、1-1のドローで終わってしまいましたっけ。
いえ、昨年12月から、リーガ戦9試合連続無敗でクラブ最長記録を作った後、バルサに1-0、ビジャレアルにも0-1と連敗。それでも次の時間帯で兄貴分の援護射撃があれば、来季のヨーロッパ出場圏である6位を維持できた彼らだったんですけどね。困ったのは今週末の次節、サンティアゴ・ベルナベウを訪ねる兄弟分ダービーの晴れ舞台を迎えるに当たって、使えるFWがセルジ・グァルディオラしかいないことで、ええ、エンテカ、イシに加え、カメージョとRdT(ラウール・デ・トマス)もまだリハビリ中。デ・フルートスも2試合目の出場停止とあって、もうイニゴ・ペレス監督も泣きたいぐらいの気持ちになっているかもしれませんが、元々、ヨーロッパの大会がなく、コパも16強対決で敗退しているラージョにして、この惨状ですよお。
となると、まだ私がエスタディオ・バジェカスを出る前から、ベニト・ビジャマリンでのベティス戦で前半10分、エムバペからのパスをメンディがGKアドリアンの前で方向を変え、ブライムがゴールを決めて早くも先制。それが監督記者会見を聞いてスタジアムを出た後、メトロポリターノに行くためにメトロに乗る前、コーヒーを飲みに入ったバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVで34分、イスコの蹴ったCKから、カルドソにヘッドで同点ゴールを奪われるシーンを見ることになったマドリーだったんですけどね。たとえ、あちらは試合中、一時、マドリッドとは比べ物にならない程の集中豪雨状態に襲われたとはいえ、どうせ、後半にはエムバペやビニシウス、ロドリゴらがゴールを挙げて、簡単に逆転するだろうと、その時は私も思っていたところ…。
それが後半9分にはリュディガーがベティスの新星、19才のヘスス・ロドリゲスをエリア内で倒してPKを献上。おかげでPK決めたイスコが古巣への恩返しを果たしたばかりか、スタンド最前列で待機していた女優の奥さん、サラ・サラモさんに駆け寄ってキスするという、「Estoy grabando un pequeño documental de cómo me estoy recuperando de la lesion/エストイ・グラバンドー・ウン・ペケーニョ・ドクメンタル・デ・コモ・メ・エストイ・レクペランドー・デ・ラ・レシオン(どんな風に自分が負傷から回復しているのかの小さなドキュメンタリーを撮っている)」と当人が言っていた作品に最高のシーンを付け加えるなんてことが起こっていたとは、ビックリじゃないですか。
結局、私は後半ロスタイムをメトロポリターノのプレス用ワーキングルームで見られただけだったんですが、やっぱり負傷せずに生き残っている選手たちも相当、過密日程に疲れていたんですかね。ビニシウス、ロドリゴはもちろん、途中出場したカマビンガやギュレル、そして後半30分にエムバペを下げて、驚きの早期投入となったエンドリックも同点ゴールを挙げることはできず、そのままベティスに2-1で負けてしまったとなれば、イコール、アトレティコがお隣さんをリーガで追い越す大チャンスが到来ってことで…。
え、そのシチュエーション、ちょっと前にもなかったかって?その通りで2週間前の24節、その日も私がブタルケでレガネスvsアラベス戦を見てから、メトロポリターノに移動中にマドリーはエル・サダルでオサスナと1-1の引き分けで終了。またとないチャンスを得たアトレティコだったんですが、その日はバリオスの早期退場もあって、彼らもセルタと同じスコアでドローしてしまってねえ。結局、漁夫の利でラージョに勝ったバルサに首位に立たれてしまったんですが、そんなこともあったため、先週は試合がなく、体力で勝るアスレティックとの対戦には一抹の不安を抱えていたところ…。
だってえ、スペイン・スーパーカップやCL16強対決進出プレーオフがなく、お隣さん程の消化試合数ではなくとも、コパ準決勝1stレグがあったため、アトレティコも先週から1週間2試合体制に入っているんですよ。しかも火曜のバルサ戦は4-4の激戦だったとなれば、シメオネ監督がモンジュイックでスタメンだったフリアン・アルバレス、ジョレンテ、ヒメネス、ギャラガーをセルロート、リノ、ル・ノルマン、モリーナにローテしていたのも十分、理解できるかと。
実際、稲妻のようなスタートして2点を奪ったバルサ戦と違い、この日はなかなかゴールも入りませんでしたしね。1stレグをイーブンに保つ奇跡の後半ロスタイム弾を決めたセルロートも先発で入ると勝手が違うのか、2度のヘッドを失敗してしまったせいで、前半は0-0で終わったんですが、今季のアトレティコで侮れないのは試合内ローテの効率の良さ。ええ、後半13分にはフリアン、ジョレンテ、ギャラガー、少し遅れてコレアも入ったところ、21分には右サイドからジョレンテが送ったスルーパスが引き寄せられるようにフリアンの下へ。1対1でGKウナイ・シモンを破ってくれたから、ビックリしたの何のって。
いえまあ、その後はコレアがシュートをセーブされてしまったりして、追加点は入らず。逆にFKからプラドのヘッドがゴールポストに弾かれ、更にイニャキ・ウィリアムスのシュートもボールバーに弾かれるという、ダブルラックや、弟のニコとのFKセットプレーでエリア外からイニャキが撃ったボールがモリーナに当たり、これもバーを叩いて命拾いしたなんてこともあったんですけどね。
それでも何とかそのまま、1-0で逃げ切って、3位と勝ち点5差だった4位アスレティックの上位3チームに近づきたいという野望を挫いたアトレティコだったんですが、残念ながら、土曜の夜こそ、首位に戻った彼らだったものの、日曜にはバルサがレアル・ソシエダに4-0の圧勝。首位とは勝ち点1差のままながら、お隣さんより勝ち点2つ上の2位という位置で週末を終えることに。
ちなみにシメオネ監督によると、いつも早い時間に交代選手を投入する理由は、「Entramos en una fase del campeonato que se necesitan piernas. Acá hay que corer/エントラモス・エン・ウナ・ファセ・デル・カンペオナーオー・ケ・セ・ネセシータン・ピエルナス。アカー・アイ・ケ・コレール(脚が必要な大会のフェーズに入っている。ここでは走らないといけない)」からだそうで、この辺はいつも選手交代の時間が遅めなアンチェロッティ監督とは対照的なところ。逆にマドリーの指揮官に言わせると、「hay dos tipos de jugadores: los que corren y los que marcan la diferencia/アイ・ドス・ティポス・デ・フガドーレス:ロス・ケ・コレン・イ・ロス・ケ・マルカン・ラ・ディフェレンシア(選手には2つのタイプがある:走る者と違いを見せる者)。その中間にいることはありえない」のだとか。
そうは言ってもメッシ級になればとにかく、やっぱり走って何ぼというのがサッカーですからね。よって、アトレティコでは違いを見せるフリアンですら、時短プレーローテの対象になってしまうんですが、現時点では負傷者はコケとアスピリクエタだけと、頭数的にも体力的にも有利に見えるとはいえ、CLでのマドリーはまったく別の存在。実際、この大会ではシメオネ監督も過去4回対戦して、1度もお隣さんを破ったことがないですしね。
たとえ、マドリーがリーガここ5試合で勝ち点5しか貯められていない状態であるとしても、マンチェスター・シティ戦のバージョンを見せてくるのは確実と思えるため、今は夢を見過ぎないのが吉。せめて1stレグをベルナベウで対戦して3-0の完敗。ビセンテ・カルデロンでの2ndレグでも2-1で逆転突破に及ばなかった、一番直近の2017年の準決勝のようにはならないでとほしいと祈るばかりでしょうか。
そして先週末のリーガは日曜にブタルケでレガネスとヘタフェの弟分ダービーで締めだったんですが、いやあ、こちらも冷たい雨の中での対戦となったせいでしょうかね。お隣さん同士のライバル心もあって、キックオフ前からずっとスタンドの応援は途切れなかったんですが、反対にピッチではしょっちゅう誰かが倒れているという展開に。おまけに前半は両チーム共、ほとんどチャンスらしきものもなく進んだため、ハーフタイム間際には何と、スタンドでも気を失うファンが現れ、クラブのメディカルスタッフと共にミゲール・デ・ラ・フエンテやヘタフェのGKダビド・ソリアまでが様子を見に行って、プレーが中断するなんてことも。
その状態は後半になってもほぼ変わらなかったため、気温3℃という極寒の中、傘までさしてブタルケに行った自分が可哀そうになったぐらいだったんですが、いえいえ、勝負とは最後の最後までわからないもの。何と後半ロスタイム2分、最近のアトレティコのようにレガネスが奇跡のゴールを挙げることになろうとは!そう、ファン・クルスが交代出場して以降、相手エリアに近づくようになった彼らはその当人がロジェに繋ぎ、そこからのクロスを、こちらもミゲールから代わっていたディエゴ・ガルシアがゴールを背に足でトラップ。その試合、両チーム通じて、唯一の枠内シュートとなるchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)でゴールにしたとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。
いえまあ、何かと言うと、「Aldeano el que no bote/アルデアーノ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのは村民)」とヘタフェファンを莫迦にするカンティコを歌うレガネスファンの習性はあまり褒められたことじゃないとは思うんですけどね。このところ、ボルハ・ヒメネス監督のチームは5試合白星なしで、降格圏最上位と勝ち点が同じというところまで追い詰められていたため、1-0で勝って、差が勝ち点3に増えたのは良かったかと。一方のヘタフェは前節のベティス戦に続いて、2連敗となってしまったんですが、まあ、こちらは降格圏と6差ありますしね。次節のコリセムでの試合で頑張ればいいんですが…それがアトレティコとの兄弟分ダービーなのはホントにツイていませんよね。
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「ごめんなさい」アーセナルに連敗、レアルMFベリンガムが沈黙を破る「マドリーは必ず戻ってくる」
レアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、チャンピオンズリーグ(CL)からの敗退を受けてコメントした。 16日、CL準々決勝2ndレグでマドリーはホームにアーセナルを迎えた。 1stレグはアウェイで3-0と惨敗を喫したマドリー。ベリンガムは母国クラブを相手に試合前は自信を口にしていたが、試合は1-2で敗戦。連敗に終わり、CL連覇の夢はベスト8で潰えることとなった。 母国クラブに屈辱の連敗。イングランド代表のチームメイトでもあるブカヨ・サカにゴールを許し、1stレグではデクラン・ライスに2つのFKを決められるなど目の前で活躍を見せられることに。2ndレグでサカのPKの際には近寄って何かを話しかけ、試合中はライスと揉めるなど気持ちを見せていたが、結果には繋がらなかった。 ベリンガムは試合から一夜明けて自身のインスタグラムを更新。ファンへの謝罪と共に、残りシーズンでの巻き返しを誓った。 「どちらの試合でも、クラブの期待に応えられなかった。マドリディスタの皆さん、ごめんなさい」 「この夜、そしてこの大会が皆さんにとってどれほど大きな意味を持つか、僕たちは理解している」 「今シーズンもチームを救うチャンスはまだあるけど、それはチームとして団結することでしか実現できない。レアル・マドリーは、必ず戻ってくる」 <span class="paragraph-title">【写真】CLで連敗し敗退…ベリンガムがファンに謝罪</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DIjBzB0iast/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/DIjBzB0iast/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/DIjBzB0iast/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Jude Bellingham(@judebellingham)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2025.04.17 22:45 Thu2
場外でもアーセナルとレアルが勃発か!? ソシエダMFスビメンディはレアルを最優先と報道
アーセナルが今夏の移籍市場で獲得を目指しているとされているレアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(26)だが、思いは別のクラブにあるという。 ソシエダの下部組織出身のスビメンディは、2020年9月にファーストチームに昇格。これまで公式戦通算230試合に出場し10ゴール9アシストを記録していた。 今シーズンも主軸としてプレーし、公式戦42試合で2ゴール2アシストを記録。類稀なるゲームメイク力を発揮し、ソシエダの中盤を支えている。 昨夏はリバプールが獲得に動いた中、本人は移籍に前向きという報道もあった中で残留。一方で、アーセナルが本格的に獲得に乗り出しており、今夏の補強の最優先事項とも言われていた。 そんな中フランス『Foot Mercato』の記者でもあるサンティ・アウナ氏によると、スビメンディの移籍の優先はアーセナルではなく、レアル・マドリーだという。 チャンピオンズリーグ(CL)の連覇に失敗し、ラ・リーガではバルセロナに次ぐ2位、コパ・デル・レイでも決勝でバルセロナと対戦することとなり、無冠に終わる可能性もあるマドリーは、選手の入れ替えについて検討しているとされている。 中盤の補強にも動いており、スビメンディに対しても強い関心を持っている中、直接プランを伝えているともされている。 CLではアーセナルの前に悔しい思いをしたマドリー。移籍市場では勝ち目があるかもしれない。 2025.04.18 23:30 Fri3
ラニエリ後任探すローマ、トッティはモウリーニョと並ぶ稀代の名将を推す
ローマのレジェンドであるフランチェスコ・トッティ氏が、古巣の新指揮官候補と目されるレアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督を推している。 今シーズンはダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2人の指揮官をすでに解任するなど厳しいシーズンとなったローマ。それでも、現在はクラウディオ・ラニエリ監督の下ではチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位と4ポイント差の7位まで盛り返している。 ただ、ラニエリ監督は来シーズンの続投を否定しており、クラブアドバイザーとして新指揮官の選考にも深く関与している。 理想的な候補として当初から報じられているのは、現役時代にジャッロロッシでカピターノを務め、スクデット獲得に貢献した現マドリー指揮官。 マドリーとの現行契約は2026年までとなっており、招へいは現実的ではないとの見方が強いが、ここにきてラ・リーガ、CLでの苦戦によって今季限りでの解任の可能性も取り沙汰されており、わずかながらチャンスも出てきた状況だ。 そんななか、クラブレジェンドのトッティ氏はイタリア『La Repubblica』でラニエリ監督の後任人事について意見を述べ、アンチェロッティ監督を歓迎している。 「アンチェロッティとモウリーニョは世界最高の指揮官だ。どちらが好みか? モウリーニョはすでに試した。もしアンチェロッティが検討しているなら、歓迎するだろうね」 なお、アンチェロッティ監督以外ではアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督などイタリア人指揮官を中心の複数の候補の名前が挙がるなか、渦中のラニエリ監督はイタリア『Il Messaggero』で「新監督の決定は間近だ」と具体的な名前は挙げていないものの、交渉が進んでいることを明かしている。 2025.04.10 07:30 Thu4
「最後の力だった」土壇場で勝利に導いたマルティネッリ、王者撃破し目指すは悲願のCL制覇も「地に足をつけて努力を続けていく」
アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリが、レアル・マドリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 16日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでマドリーとアウェイで対戦。ホームで3-0と勝利していた中でのアウェイゲーム。すると試合早々にPKを獲得したが、ブカヨ・サカのPKは失敗。嫌なムードが流れると、今度はマドリーにPKが与えられるが、VARチェックで取り消された。 ゴールレスで迎えた後半にスコアが動くことに。65分にミケル・メリーノのスルーパスに反応したサカが決めて先制。4点リードとなると、ヴィニシウス・ジュニオールに1点を返されるもその後は粘りの戦いに。このまま引き分けに終わると思われたが、後半アディショナルタイムのロングカウンターでマルティネッリがゴール。1-2で勝利をもぎ取り、準決勝進出を果たした。 試合後、勝利に導いたマルティネッリが試合を振り返り、最後の力を振り絞ってのゴールだったと語り、勝利を喜んだ。 「あれは最後の力だったんだ。メリーノが僕に気がついてボールを蹴ってくれるように、ただ、ひたすら背後に回り込んで祈った。彼が素晴らしいパスを出してくれて、僕は抜け出すことができた。だから落ち着いて、ゴールにボールを入れることだけに集中した。本当に嬉しい」 「凄く興奮しているよ。ベルナベウでレアル・マドリー相手にこういう強い相手に勝てるのは本当嬉しい。本当に嬉しいんだ。エミレーツ・スタジアムでもここでも、僕たちはこの結果に値したと思う」 「自分たちの実力もチームもわかっている。だからこのチーム、このファミリーは、この勝利に値する。この勝利は永遠に僕たちの心の中に残るだろう」 また、後押ししてくれたファンにも感謝。残りの戦いもしっかりと戦い、悲願のCL制覇へ突き進むと意気込みを語った。 「ここでのパフォーマンス、そしてエミレーツ・スタジアムでみんながパフォーマンスによど込んでくれているのを見るのは本当に嬉しい。今シーズン、みんなは本当に素晴らしいプレーをしてくれているので、試合後にみんなに感謝の気持ちを伝えに行けることは本当に嬉しい。みんなを喜ばせるために、僕たちは全力を尽くすだけだ」 「全力を尽くし、これからも努力を続ける。チャンピオンズリーグ準決勝進出は全ての選手にとっての夢だ。だから、本当に嬉しい。ただ、まだ何も達成できていないことを自覚しているので、地に足をつけて努力を続けていく」 「僕たちは自信を持っている。自分たちの実力も、チームのことも理解している。そして目標に向かって邁進していく」 <span class="paragraph-title">【動画】マルティネッリが決勝ゴール!アーセナルがアウェイでもレアルを撃破!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="LRaUTx3jaw8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.17 10:55 Thu5