とりあえず生き延びた…/原ゆみこのマドリッド

2025.02.28 22:00 Fri
©Atlético de Madrid
「間が1カ月もあったら、どうなっているか、全然、わからないわよね」そんな風に私がカレンダーを眺めていたのは木曜日、コパ・デル・レイ準決勝2ndレグの日付確認をしていた時のことでした。いやあ、1stレグを共にアウェイでプレーしたマドリッドの兄貴分たちは、どちらも決勝進出に期待を持たせる、いい感じの結果を出すことができたんですけどね。問題は、今季はヨーロッパの大会が新バージョンになったため、CLなど、以前は長々4週間かけてやっていた16強対決が3月上旬の2週間で完結することに。

そう、CLマドリーダービーでガチンコ対決するレアル・マドリーとアトレティコはもとより、バルサもベンフィカ戦、レアル・ソシエダもEL16強対決のマンチェスター・ユナイテッド戦がありますからね。そこで敗退したコパ4強チームにはショックが残るんじゃないかと思ったんですが、真逆でコパ優勝に尚更燃えてしまうなんてこともある?加えて現在、リーガの首位争いも1位バルサと2位マドリーは同じ勝ち点、3位のアトレティコもたった1差という、毎節、順番が変わってもまったくおかしくない壮絶状態となれば、4月1、2日にコパ準決勝2ndレグを迎える頃には皆、そんな大会もあったなぐらいの気分になってそうなのが、ちょっと心配なんですが…。

まあ、そんなことはともかく、このミッドウィークのコパ2試合がどんなだったか、お話ししていくことにすると。まず、火曜にモンジュイックでバルサとプレーしたアトレティコの方なんですが、いやもう、それがこの世のものとは思えない大激戦となってねえ。とにかく初っ端から、目が点となってしまったのは、アトレティコの猛ラッシュスタートで、だってえ、開始から30秒にはフリアン・アルバレスが撃ったヘッドをGKシュシェスニーが弾き、CKを獲得しているんですよ。おまけにグリーズマンが一旦、ショートで出した後、エリア内に入れたクロスをラングレが頭で流し、そのボールをフリアンがゴール左前から蹴り込んで、1分経つ前に先制点が入っているって、あまりに早すぎるじゃないですか。
おまけに彼らは6分にもフリアンが自陣でクンデからボールを奪い、カウンターに走るグリーズマンにスルーパス。背番号7がエリア内左から撃ったシュートがGKに当たりながらもゴールに入り、2点目になったとなれば、もしやこの日、眠ったままピッチに入ったのはバルサの方だった?でもねえ、通常ならアトレティコにとって、2点差はまずまず安全圏だったんですが、ゴールを浴びて目を覚ました相手に以降、自陣に押し込まれてしまってねえ。なるほど、こんなところで前節のバレンシア戦後半に引きこもり守備の練習をしたのが生きてくるのかと思えば、いやいや、敵は降格圏のチームではなく、リーガ首位のバルサ。

12分、レバンドフスキの代わりに先発したフェラン・トーレスのシュートこそ、コパ専任GKのムッソが止めてくれたものの、20分にはクンデのラストパスをペドリに決められて1点差にされると、何とその1分後にはCK守備で、うーん、CLレバークーゼン戦に続き、セルタ戦でも早期退場したバリオスは反省が行き過ぎましたかね。3才年下のクバルシを抑えることができず、まんまと同点ヘッドを決められてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。そのバルサ初ゴールを挙げた18才は41分にもラフィーニャがCKを蹴る時、イニゴ・マルティネスのマークをしていたジョレンテの邪魔をして、先輩CBがやはり頭で勝ち越し点を挙げるのに協力していたんですが、ちょっとお、前半のうちに0-2が3-2になるって、一体どういうこと?
おかげでハーフタイムが来た時にはすでに頭がクラクラしていた私だったんですが、この日のシメオネ監督は後半頭からの3人一斉交代を行わず。それでも10分後にはガランとジュリアーノをレイニウドとリノに、15分にはギャラガーをモリーナに、22分にはデ・パウルとグリーズマンをコレアとセルロートへと短時間で交代枠を使い尽くして反撃を試みたものの、いえ、27分にはノルウェー人大型FWのゴールが決まったんですけどね。残念ながら、オフサイドで認められなかっただけでなく、その2分後にはとうとう17才のジャマルが真価を発揮。

イエローカードをもらっていたガランがレイニウドになっても何のその、右側からエリア内に入り込んだ彼にゴール前へのキラーパスを送られて、途中出場していたレバンドフスキに4点目を入れられてしまったとなれば、もうコパは終わったと諦めてしまったアトレティコファンがいても不思議はなかったかと。それがまさか、「Hay un espíritu de gladiadores increíbles/アイ・ウン・エスピリトゥ・デ・グラディアドーレス・インクレイブレス(信じられない程の剣闘士の精神がある)」(シメオネ監督)選手たちが、昨年12月最後のリーガ戦のデジャブのようなことをやってくれたから、ビックリしたの何のって。

いえ、37分、ピッチに残っていたフリアンがコレアにボールを繋ぐと、彼が折り返したパスを駆けつけたジョレンテが撃ち込んで、スコアが4-3になった時はまだ単なる心の慰み程度だったんですけどね。何とロスタイム3分、自陣からのラングレのロングボールをリノが受け取り、ゴール前のセルロートにラストパス。「バルサ相手には4、5本決めていると思う。Incluso cuando me desperté esta mañana, sabía que iba a marcar/インクルソ・クアンドー・メ・デスペルテ・エスタ・マニャーナ、サビア・ケ・イバ・ア・マルカル(今朝、目が覚めた時からゴールを決めることを知っていた程にね)」という彼のシュートが、今季チーム16本目の後半ロスタイムゴールとなり、とうとう4-4の同点に追いついちゃったんですから、このアトレティコ、根性半端ないじゃないですか。

いえまあ、試合後、まだ22才ながら、若い選手が多いせいで、すっかりベテランの顔になっているペドリも「Ya nos pasó en Liga/ジャー・ノス・パソ・エン・リーガ(もうリーガでも起きたこと)。試合の最後の数分はボールをキープして、そんなに守備ラインを上げないことを学ばないといけない」と言っていたように、この土壇場の同点劇にはバルサの油断と疲労のおかげもあったんですけどね。それでも結果、「Nos vamos con este 4-4, eliminatoria abierta/ノス・バモス・コン・エステ・クアトロ・クアトロ、エリミナトリア・アビエルタ(この4-4を持ってウチは帰る。準決勝はまだオープンのままだ)。難しい相手だが、こちらにも武器はある」(シメオネ監督)となれば、ええ、2ndレグはメトロポリターノ開催なんですよ。

となれば、後はセットプレー守備の課題克服だけは忘れずに、4月2日が近づくまで、他の大会に専念するばかりですが、今週末のアトレティコのリーガ26節は土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのアスレティック戦。一応こちら、勝ち点差は5あるものの、一応、3位と4位の対戦になりますからね。相手にはコパはなく、来週のELローマ戦も木曜と先でローテも不要のため、シメオネ監督も主力選手を休ませられないのは辛いところですが、それでも来週火曜のCLマドリー戦に備えて、メンバー変更はある?ちなみにこの試合もアトレティコで欠けるのはコケとアスピリクエタだけになりそうです。

そして翌水曜、サン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)でマドリーのレアル・ソシエダ戦1stレグがあったんですが、いやあ、同じ16強対決プレーオフ組で相手も消耗しているのと2ndレグはサンティアゴ・ベルナベウというのを当てにして、アンチェロッティ監督も賭けに出たんですかね。準決勝にふさわしく、アトレティコ同様、ソシエダがベストメンバーを並べてきたのに対して、2日前に親知らずを抜いたエムバペ、過重労働で筋肉疲労しているバルベルデ、ここまでコパ専任GKがルニンなのをいいことに、クルトワまでがマドリッドでお留守番という辺りから、もう驚かされてはいたんですけどね。

おまけにレアル・アレナのピッチに立った先発の中にはロドリゴも準レギュラーのブライムもおらず、ルーカス・バスケスもベンチスタート。CBのアセンシオが右SBを務める実験的な布陣だったんですが、それでも何とかなっちゃったんですよ。その一番の原因はGKルニンが冴えていたのと同時に、開始4分から撃っていった久保建英選手を始め、オジャルサバル、バレネチェアら、ソシエダの前線に決定力が欠けていたせいもあるんですが、対照的にマドリーは前半19分、ワンチャンスをものにすることに。

そう、「Cuando Bellingham tenía el balón vi el campo libre y supe que tenía que correr/クアンドー・ベリンガム・テニア・エル・バロン・ビ・エル・カンポ・リブレ・イ・スペ・ケ・テニア・ケ・コレール(ベリンガムがボールを持った時、ピッチが開けているのを見て、自分は走らないといけないと知っていた)」というエンドリックが、リーガとCLのダブル出場停止処分により、ここ2週間でこの試合しかプレーできないイギリス人MFのロングパスを上半身を使ってトラップ。そのままエリア内に突入して、GKレミロを破ってしまったからですが、その辺はさすがわざわざ、ブラジルからマドリーに連れて来られたFWだけのことはある?

実際、アンチェロッティ監督も「Tiene mucho acierto ante la potería/ティエネ・ムーチョ・アシエルトー・アンテ・ラ・ポルテリア(ゴールを前にとても高い決定力を持っている)」と褒めていたんですけどね。何より彼の偉さは出場機会が滅多に回ってこず、出ても最後の数分とかでも決して不貞腐れたりせず、「Es muy joven, muy rápido y aprende con velocidad/エス・ムイ・ホベン、ムイ・ラピドー・イアプレンデ・コン・ベロシダッド(彼はとても若くて素早くて、学ぶスピードも早い)」(アンチェロティ監督)と精進を続けているところかと。

結局、後半はどちらもゴール運に恵まれず、いえ、エンドリックが絶好機に枠に当ててしまったなんてことはあったんですけどね。そのまま試合は0-1でマドリーが勝ったんですが、2つ残念な出来事があって、まずはハーフタイム入り直前、バレネチェアを倒してイエローカードをもらったアセンシオにスタンドから、「Asencio muérete/アセンシオ・ムエレテ(アセンシオ、信じまえ)」のカンティコ(チャント)が聞こえたせいで、プレーが一時中断。いやあ、最初は私も理由がわからず、この日、初めてキャプテンマークを付けたビニシウスが主審と話していたため、また彼に人種差別的野次が飛んだのかと思ったんですけどね。

そうではなく、犠牲になったのは22才のカンテラーノ(RMカスティージャの選手)だったんですが、主審が規則に沿って、注意を促す場内アナウンスするように頼み、それが流れた後、ようやくプレーは再開することに。そのせいもあって、「Estaba afectado. Lo cambié por eso y por la amarilla/エスタバ・アフェクタードー。ロ・カンビエ・ポル・エソ・イ・ラ・アマリージャ(影響を受けていた。それとイエローカードで代えた)」という判断をアンチェロッティ監督がしたため、アセンシオは後半のピッチには出て来ず、ルーカス・バスケスになっていたんですが、もう1つの不幸は後半ロスタイムになって到来。

こちらは久保選手のヒザが脚にぶつかったセバージョスの負傷で、それがマドリッドに戻って検査した結果、左太ももを痛めて全治2カ月というから、さあ大変!もちろん、マドリーの中盤にはモドリッチやカマビンガ、チュアメニもいるんですが、何せ、このところの彼は3年前にアーセナルから来て以来、初めてと言っていい程、出場が続いていましたからね。まさに好事魔多しですが、とりあえず、この週末、チームは土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、ベニト・ビジャマリンでベティス戦に挑むことに。

ちなみにこの試合、元々、日曜に設定されていたのが、CLマドリーダービーが火曜となったため、前倒しされたんですが、木曜には前節のヘタフェ戦で退場していた、この冬、マンチェスター・ユナイテッドからレンタルでベティスに来た期待のFW、アントニーのレッドカードが取り消されるなんてことも。審判の勘違いレッドで2試合もベリンガムが出場停止になったマドリーにしてみれば、不公平極まりない気分でしょうが、大丈夫。エムバペやクルトワが体力回復して戻って来ますし、ここはしっかりベティスに勝って、同じ勝ち点の弟分、ラージョの6位キープを援護射撃してあげてほしいかと。

いえ、もちろん、その前の時間帯でホーム連戦2試合目となるセビージャ戦に挑むラージョの自助努力も欠かせませんけどね。イニゴ・ペレス監督のチームにも前節ビジャレアル戦で退場となったデ・フルートスが出場停止2試合になってしまったため、貴重な前線の選手が使えないという弱みが。負傷交代したイシが戻って来られるのかもわかりませんし、アルバロ・ガルシアにしか頼れないのはちょっと辛いところかもしれません。

その一方で残りの弟分、レガネスとヘタフェは日曜にブタルケでダービーとなるんですが、どちらも前節はそれぞれ、ソシエダ、ベティスに負けたばかり。とりわけ降格圏との差が勝ち点1しかないボルハ・ヒメネス監督のチームにとっては絶対に落とせない試合なんですが、14位のお隣さんも早く残留目安の勝ち点40までの残り10ポイントを貯めちゃいたいはずですからね。ビジターファン用300枚のチケットも即完売したそうで、ボルダラス監督のチームも孤立無援ではないため、きっと競った展開になるんじゃないでしょうか。

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【2022-23 ラ・リーガベストイレブン】4季ぶり優勝のバルセロナから最多5名を選出

2022-23シーズンのラ・リーガが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:テア・シュテーゲン DF:アルナウ・マルティネス、アラウホ、クリステンセン、フラン・ガルシア MF:スビメンディ、F・デ・ヨング MF:久保建英、グリーズマン、ヴィニシウス FW:レヴァンドフスキ GK マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(31歳/バルセロナ) 出場試合数:38(先発:38)/失点数:18 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今シーズンのMVP。シーズンを通して抜群の安定感と、驚異的なセービングで幾度もピンチを救い、自身初のサモラ賞を受賞。消化試合となった残り4試合でのチームの緩んだパフォーマンスがなければ、シーズン最多クリーンシート記録、最少失点記録樹立も可能だった。 DF アルナウ・マルティネス(20歳/ジローナ) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 総合力高いバルセロナ育ちの俊英。マシア育ちでジローナでトップチームデビューを飾った20歳は、センターバックと右サイドバックを主戦場にレギュラーに定着。昨季のプリメーラ昇格に貢献。今季は右サイドバックで高い身体能力を生かした対人守備、縦への推進力を発揮。さらに、ヤン・コウトが右サイドハーフに定着後は攻撃時にドブレピボーテの右に入るファルソ・ラテラルの役割を担い、バルセロナ育ちらしい戦術理解度の高さやパスセンスを発揮した。 DF ロナルド・アラウホ(24歳/バルセロナ) 出場試合数:22(先発:21)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ワールドクラスの域に到達。シーズンを通してフル稼働が求められるセンターバックで22試合という出場数は物足りないが、出場試合で披露した圧倒的なパフォーマンス、優勝への貢献度を考えると、やはり外すことはできない。以前から卓越した身体能力と守備センスはすでに世界屈指と言えたが、チャビ監督の薫陶によってパスやポジショニング、判断に磨きをかけた攻撃面でも著しい成長をみせ、より弱点が少ない総合力の高いDFに成長。クラシコではすでにお馴染みとなったヴィニシウス対策の右サイドバック起用では世界最高峰のマッチアップも見せてくれた。 DF アンドレアス・クリステンセン(27歳/バルセロナ) 出場試合数:23(先発:22)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルセロナの今季ベスト補強に。アラウホ同様に出場数は物足りず、ミリトンやダビド・ガルシア、ル・ノルマンを選出する選択肢もあったが、フリー加入のデンマーク代表DFの期待以上のパフォーマンスをより評価した。チェルシーでの立ち位置を考えると、センターバックのバックアッパー的な起用が予想されていたが、負傷者や右サイドバック不在の歪なチーム事情もあってセンターバックの主軸に定着。アラウホとはかつてのプジョールとピケのような補完性をみせ、安定した守備に持ち味の配球能力を遺憾なく発揮。最少失点の堅守構築に大きな貢献を見せた。 DF フラン・ガルシア(23歳/ラージョ) 出場試合数:38(先発:38)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 充実のシーズンを過ごして古巣帰還。レアル・マドリーのカンテラ出身でレンタル移籍の翌シーズンにラージョに完全移籍した左サイドバックは、インテンシティの高さに定評があるラージョで今季の全38試合に出場。爆発的なスピードを生かした攻撃参加で、阿吽の呼吸を見せるアルバロ・ガルシアと左サイドの攻撃を活性化。さらに、169cmとサイズには恵まれていないものの、球際の競り合いを苦にしておらず、安定したテクニックと共に総合力の高いサイドバックという評価を確立。来季は買い戻しオプションを行使した古巣への復帰が決定したほか、追加招集ながらスペイン代表初招集と更なる躍進が期待される。 MF 久保建英(22歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:35(先発:29)/得点数:9 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed
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「信じられない髪型に」「いかつすぎる」奇抜なヘアスタイルに挑戦しがちなデ・パウル、最新のヘアスタイルにはファンも驚き「元に戻してくれ!」

アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルの大きなイメージチェンジが注目を集めている。 世界王者アルゼンチン代表で主力を担うデ・パウル。所属するアトレティコでもセントラルハーフの主力としてプレーしている。 また、その髪型でも度々話題に。チームメイトのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとともに、鮮やかな水色やピンクに髪を染めたこともあり、頻繁にヘアスタイルを変えることでも知られている。 そのデ・パウルの最新のヘアスタイルが話題になっている。 23日に行われたラ・リーガ第4節延期分のセビージャ戦にも出場したデ・パウルだったが、その髪型に大きな変化が。元々は金髪をツンツンさせた短髪だったはずのデ・パウルだが、試合に現れた時には、その金髪を頭の形に沿って編み込むコーンロウと呼ばれる髪型に大きく変貌していた。 デ・パウルの毛量からして、恐らくエクステも付け加えた上で、8つの束を作って綺麗に並べている。 元々のヘアスタイルよりもかなりいかつくなった印象のデ・パウル。その姿にはファンも「信じられない髪型になってる」、「デパウルのコーンロウ厳つすぎるだろ」、「元に戻してくれ!」、「髪型すごい」と驚きの反応を寄せている。 なお、スペイン『アス』によると、昨年まで交際していたティニさんも直近で髪を編み込んだドレッドヘアーにしており、デ・パウルのこの髪型については、復縁を匂わせているのではないかという説もあるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】デ・パウルのコーンロウがいかつすぎる!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Rodrigo de Paul rocking a whole new look <a href="https://t.co/RpBOcpKLPK">pic.twitter.com/RpBOcpKLPK</a></p>&mdash; 433 (@433) <a href="https://twitter.com/433/status/1738600081584959631?ref_src=twsrc%5Etfw">December 23, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【写真】デ・パウルの元交際相手ティニさんもドレッドヘアーに!</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C0sNDrhPRiY/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed

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