鳥栖が一部報道に対して声明を発表、他クラブコーチからの助言や指示などは確認できず…選手ら24名に聞き取り調査
2025.02.13 20:52 Thu
サガン鳥栖は13日、「一部報道についてのご報告」として声明を発表した。
鳥栖が声明を発表した「一部報道」とは、2024年10月20日に行われたもの。当クラブの幹部が他のクラブのコーチに助言を仰ぎ、同コーチは当クラブの旧知の選手、スタッフに直接指示を出し、プレーに迷いを生じさせたという内容の記事のこと。また、翌21日に、某サッカー専門サイトにおいて、指摘された上記行為に関し、八百⾧の防止を目的とするJリーグ規約に違反している疑いがあるという内容の記事が掲載されていた。
鳥栖は、クラブと利害関係のない第三者の弁護士に調査を依頼し、調査可能な対象者として会長や社長、強化部スタッフ、トップチーム、選手のクラブ関係者24名に面談や書面での聞き取りを実施したという。
鳥栖によれば、他クラブコーチとクラブ幹部やスタッフ、選手が複数接触していた事実はあったとのこと。ただ、その内容は社会的儀礼の範囲内である挨拶や会話、個人の近況を確認する内容が主であり、助言を仰ぐ行為などはなかったという。
なお、Jリーグにも報告しており、「可能な限り対応した結果と認識」しているとのこと。「今後、新しい情報や物証が出てきた場合は、再調査の必要はある」とされており、鳥栖もその場合には再調査を行うという。
2024年10月20日の一部報道において、当クラブの幹部が他のクラブのコーチに助言を仰ぎ、同コーチは当クラブの旧知の選手、スタッフに直接指示を出し、プレーに迷いを生じさせたという内容の記事(以下「記事①」)が掲載され、また、翌10月21日に某サッカー専門サイトにおいて、記事①で指摘された上記行為に関し、八百⾧の防止を目的とするJリーグ規約に違反している疑いがあるという内容の記事(以下「記事②」)が掲載されました。
その後、当クラブは10月24日に当ホームページ上で「一部報道について」として記事①に関する見解をお伝えしておりますが、その中で申し上げました「事実関係の確認」として、記事①と記事②に関する事実関係について、当クラブとは利害関係のない第三者の弁護士に調査を依頼し、これまでに、調査可能な対象者として当クラブ関係者計24名(会長、社長、強化部スタッフ、トップチームコーチ、選手)に対する面談又は書面による聞き取り調査を実施しました。調査の結果は以下のとおりです。
当クラブの幹部やスタッフ、選手が他のクラブのコーチと複数接触があったことは確認されました。しかし、その内容は社会的儀礼の範囲内である挨拶や会話、個人の近況を確認する内容が主であり、当クラブ関係者への調査を行った限りでは、当クラブの幹部が他のクラブのコーチへチームの戦術について助言を仰ぐ行為、他のクラブのコーチが当クラブの選手、スタッフに直接指示を出した行為、及び記事②で言及されているJリーグ規約に抵触する疑いのある行為はいずれも確認できませんでした。
この調査結果は、Jリーグに報告しており、以下の回答を頂いています。
1.当クラブが可能な限り対応した結果として認識している
2.今後、新しい情報や物証が出てきた場合は、再調査の必要はある
なお上記2については、当クラブも同じ認識であることから、その場合は当クラブにて再調査のうえ、今回同様、その結果を改めてお知らせ致します。加えて今後、こういった疑念を持たれることのないように改めて他のクラブ関係者とのコミュニケーションに関する留意点について、クラブ関係者への啓蒙を行い、引き続きインテグリティ(健全性)の確保に努めてまいります。
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鳥栖が声明を発表した「一部報道」とは、2024年10月20日に行われたもの。当クラブの幹部が他のクラブのコーチに助言を仰ぎ、同コーチは当クラブの旧知の選手、スタッフに直接指示を出し、プレーに迷いを生じさせたという内容の記事のこと。また、翌21日に、某サッカー専門サイトにおいて、指摘された上記行為に関し、八百⾧の防止を目的とするJリーグ規約に違反している疑いがあるという内容の記事が掲載されていた。
鳥栖は、クラブと利害関係のない第三者の弁護士に調査を依頼し、調査可能な対象者として会長や社長、強化部スタッフ、トップチーム、選手のクラブ関係者24名に面談や書面での聞き取りを実施したという。
なお、Jリーグにも報告しており、「可能な限り対応した結果と認識」しているとのこと。「今後、新しい情報や物証が出てきた場合は、再調査の必要はある」とされており、鳥栖もその場合には再調査を行うという。
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2024年10月20日の一部報道において、当クラブの幹部が他のクラブのコーチに助言を仰ぎ、同コーチは当クラブの旧知の選手、スタッフに直接指示を出し、プレーに迷いを生じさせたという内容の記事(以下「記事①」)が掲載され、また、翌10月21日に某サッカー専門サイトにおいて、記事①で指摘された上記行為に関し、八百⾧の防止を目的とするJリーグ規約に違反している疑いがあるという内容の記事(以下「記事②」)が掲載されました。
その後、当クラブは10月24日に当ホームページ上で「一部報道について」として記事①に関する見解をお伝えしておりますが、その中で申し上げました「事実関係の確認」として、記事①と記事②に関する事実関係について、当クラブとは利害関係のない第三者の弁護士に調査を依頼し、これまでに、調査可能な対象者として当クラブ関係者計24名(会長、社長、強化部スタッフ、トップチームコーチ、選手)に対する面談又は書面による聞き取り調査を実施しました。調査の結果は以下のとおりです。
当クラブの幹部やスタッフ、選手が他のクラブのコーチと複数接触があったことは確認されました。しかし、その内容は社会的儀礼の範囲内である挨拶や会話、個人の近況を確認する内容が主であり、当クラブ関係者への調査を行った限りでは、当クラブの幹部が他のクラブのコーチへチームの戦術について助言を仰ぐ行為、他のクラブのコーチが当クラブの選手、スタッフに直接指示を出した行為、及び記事②で言及されているJリーグ規約に抵触する疑いのある行為はいずれも確認できませんでした。
この調査結果は、Jリーグに報告しており、以下の回答を頂いています。
1.当クラブが可能な限り対応した結果として認識している
2.今後、新しい情報や物証が出てきた場合は、再調査の必要はある
なお上記2については、当クラブも同じ認識であることから、その場合は当クラブにて再調査のうえ、今回同様、その結果を改めてお知らせ致します。加えて今後、こういった疑念を持たれることのないように改めて他のクラブ関係者とのコミュニケーションに関する留意点について、クラブ関係者への啓蒙を行い、引き続きインテグリティ(健全性)の確保に努めてまいります。
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連鎖したJリーグのジャイキリ/六川亨の日本サッカーの歩み
J1リーグも残り4節となったが、毎年シーズン終盤は下位チームも残留を目指して必死の戦いを挑んでくる。このため“ジャイアントキリング”が起こりやすい。とはいえ第34節は各地で波乱が続出し、優勝争いと残留争いは予断を許さなくなった。 まず“金J”ではシュート4本のFC東京が2位の神戸に2-0と快勝した。荒木遼太郎の2アシストは見事だったし、GK野澤大志ブランドンと交代出場した波多野豪も決定機を阻止する活躍を見せた。 FC東京も4試合負けなしと好調を維持していたが、いずれもホーム味スタや国立競技場、埼スタ、日産と首都圏での試合というアドバンテージがあった。しかし神戸戦はアウェーのノエスタ。にもかかわらず神戸の猛攻を凌ぎきったのだから見事というしかない。 そして、こうした“ジャイキリ”は伝播するのか、翌日は柏が細谷真大のゴールで後半アディショナルタイムまで町田を1-0とリードした。試合内容でも町田を圧倒し、勝点3はほぼ確実かと思われたが、痛恨のPK献上で1-1のドローに終わった。 しかし、この勝点1と湘南の逆転勝利により、鳥栖のJ2降格が決定したのだから、柏にとっては残留へ向けて価値ある勝点1と言っていいだろう。 湘南は、ここ2連勝で過去の残留争いの経験値からしぶといところを見せていた。とはいえ広島に先制を許した段階で、首位相手の逆転劇は難しいと思ったものだ。ところが後半開始早々に福田翔生のゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムの2分には田中聡が強シュートを突き刺して逆転に成功。このまま逃げ切って広島に12試合ぶりの屈辱を味わわせた。 19位の札幌も名古屋に、18位の磐田もC大阪に、それぞれ2-0、2-1で勝って勝点3を積み上げ、残留争いから抜け出そうと必死だ。 そして浦和である。渡邊凌磨のゴールで先制したまではよかったが、後半は東京Vの反撃に防戦一方。クリアボールを綱島悠斗に押し込まれてJ1初ゴールで同点に追いつかれると、さらにCKから綱島にヘディングで叩き込まれて逆転負けを喫した。 綱島の活躍で勝点3をゲットした東京Vは、FC東京と同じ勝点51で7位に浮上すると同時にJ1残留も確定。一方、4連敗となった浦和は勝点39のまま16へ後退し、2試合消化試合が少ないとはいえ、気付けば降格ゾーンに足を踏み入れつつある。 優勝争いは依然として広島と神戸が勝点1差で争っているが、残留争いに目を向ければ23日には順延された第25節の浦和対柏戦が開催される。勝点39同士の6ポイントマッチだけに激戦は必至だろう。同日には勝点40の新潟も第35節の東京V戦を控えている。順位がどう入れ替わるのか、それぞれのサポーターにとっては、それこそ「天国と地獄」の水曜ナイターと言える。 さらにJ2では、昇格目前の横浜FCが仙台に0-3、同じく昇格にリーチをかけていた清水もホームで山形に1-2と敗れて昇格はお預けになった。こちらも両チームはリセットしての第36節ということになる。 果たして今後も“ジャイキリ”が続出するのか。上位、下位とも目の離せないJリーグである。 文・六川亨 2024.10.21 21:30 Mon3
J昇格請負人だったウーゴ・マラドーナの訃報/六川亨の日本サッカー見聞録
昨年末のこと、残念なニュースが飛び込んできた。一昨年末に亡くなったディエゴ・マラドーナの末弟であるウーゴ・マラドーナ(52歳)が急逝したとの報道だ。死因はナポリにある自宅で心臓発作を起こしたらしい。 ディエゴ自身もこれまで放映された映画やアマゾンTVが放送しているドラマなどで、ナポリ時代に薬物に手を出したことを告白している。もしかしたらウーゴも同じ道を辿ったとしたら、兄ディエゴは“英雄"だったかもしれないが、ファミリーにとってナポリ時代は悔やまれてならない。 ウーゴの存在を身近に知ったのは、92年に浜松市をホームにするPJMフューチャーズに加入した時だった。 PJMは、アメリカ人のポール・J・マイヤーが開発した人材育成のための能力開発システムで、当時、本田技研の研修を担当していた桑原勝義氏が興味を持ったことから“おとぎ話"はスタートした。桑原は藤枝東高時代に高校選手権で優勝し、その後は日本代表にも選ばれた好選手で、本田サッカー部の監督も歴任した(現JFL理事長)。 桑原氏の夢は、一貫した育成システムで育てた選手を2002年のW杯で日本代表に送り込むことだった。そのために本田を辞め、87年にクワバラスポーツクラブと、本田サッカー部の選手を中心にしたPJMフューチャーズを立ち上げた。 当初の予定は7年後の94年にJSL(日本サッカーリーグ)1部入りを果たすことだったが、時代はJリーグ創設へと動き出した。 Jリーグ入りへ、静岡からはJSL1部のヤマハと本田に加え、県リーグ所属の清水クラブ(後の清水エスパルス)の4チームが名乗りを上げた(その後は中央防犯、現アビスパ福岡もJリーグ入りを表明)。後発であり劣勢が否めないPJMにとって、Jリーグ入りへ起死回生の策だったのが当時29歳のディエゴ・マラドーナの獲得だった。 90年7月、PJMフューチャーズのオーナーでありPJMジャパンの社長の有田平は「移籍金は20億円以上、年俸も希望次第」と発表した。しかしナポリとの契約が93年5月まで残っていたため、マラドーナの獲得は夢のまま終わった。 そんなPJMフューチャーズに転機が訪れたのは東海リーグに昇格した91年、マラドーナ3兄弟の末弟であるウーゴを獲得したことだった。兄に似てずんぐりむっくりの体型のウーゴは、「背番号10は兄ディエゴのためにとっておく」と話していた。ディエゴの夢である「兄弟3人(ラウルとウーゴ)でプレーする」ための布石ではないかと報道されることもあった。 残念ながら兄ディエゴは90年イタリアW杯後の91年にコカイン服用の疑いでイタリア警察から告発され、FIFAからは15ヶ月の出場停止処分を受け、兄弟が揃って日本でプレーする夢はかなわなかった。 それでもウーゴはPJM(後の鳥栖フューチャーズ)でプレーした92年から94年の3年間(東海リーグとJFL)で49試合出場31ゴール、95年は福岡ブルックスに移籍し、JFLでは27試合出場で27ゴールを奪ってJリーグ昇格に貢献、97年には札幌でもチームをJリーグ昇格へと導いた。 偉大すぎる兄と比較されながらも、そのひたむきなプレーは鳥栖や福岡、札幌のファン・サポーターの脳裏に焼き付いているのではないだろうか。遅ればせながら、哀悼の意を表します。 2022.01.10 12:30 Mon4
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