休めないチームもある…/原ゆみこのマドリッド
2025.02.11 23:05 Tue
「もしやザルツブルク戦で2本もゴールを挙げたのはこれを狙ってのことだった?」そんな風に私が穿っていたのは月曜日、前日ニューオリンズで開催されたスーパーボウルにNFLファンのグリーズマンがコケと一緒に姿を現したというニュースを聞いた時のことでした。いやあ、久々にミッドウィークフリー週を迎え、シメオネ監督が日月火を3連休にすることにしたため、別に土曜のマドリーダービーの後、2人がアメリカへ飛んで行っても別に害はないんですけどね。何故にそんなことができるようになったかといえば、アトレティコはCLリーグフェーズの最終節でザルツブルクに1-4と快勝。
おかげで16強対決に直接進出できる5位を保ち、2位で終わったバルサ同様、残り8チームが決まるプレーオフが開催される今週と来週は高みの見物をすることに。とはいえ、11位のレアル・マドリーはそうは問屋が卸さず、月曜にはマンチェスター・シティ戦1stレグに備えて現地入り。年明けからの週2試合ペースを継続するんですが、実際、スペインでもう1つの今週、平日木曜にミッティラン戦があるEL16強対決プレーオフ出場のレアル・ソシエダ共々、コパ・デル・レイ準決勝進出組なのはちょっと、面白い偶然かと。
そう、その対戦組み合わせはこの水曜に決まるんですが、3週間後のミッドウィークに1stレグが開催される頃にはバルサとアトレティコとはかなり、疲労度に差がついている可能性がなきにしろありませんからね。といってもプレーオフあり組、なし組でペアにされるかもしれませんし、その辺は何とも言えないんですが、しばらく楽ができる平日が続くのは、私にも異論はありませんって。
そんなことはともかく、先週末のマドリッド勢のリーガ戦がどうだったかも見ていくことにすると。この23節はヘタフェとの弟分ダービーに勝った後、連続金曜試合となったラージョがエスタディオ・バジェカスに最下位のバジャドリーを迎えて始まったんですが、前半から負傷者が発生してねえ。まず、20分にはカメージョがピッチに座り込み、「Su primera mirada hacia mí, ya nos conocemos, ha sido de algo está pasando diferente/ス・プリメーラ・ミラダ・アシア・ミー、ジャ・ノス・コノセモス、ア・シードー・デ・アルゴ・エスタ・パサンドー・ディフェレンテ(彼の最初の視線が、私たちは互いに知り合っているからね。何か違うことが起きていると言っていた)」(イニゴ・ペレス監督)ため、即座にセルジ・グァルディオラと交代したんですよ。
実際、そのケガは後日、左足の中足骨骨折で手術と数カ月のリハビリを必要とする重傷だと判明したんですが、その3分後にもウナイ・ロペスが倒れ、パブロ・ディアスを入れる破目になるとはこれ如何に。そのせいか、前半は0-0で終わってしまったラージョだったんですが、ただ、相手も得点力がないため、今の位置にいるチームですからね。雨の降り出す中、結構、待たされたものの、後半26分にデ・フルートスのクロスをアルバロ・ガルシアが決めた1点でとうとう、彼らは白星をゲット。
そして土曜にはいよいよ、本家マドリーダービーが到来したんですが、実はアトレティコは首位奪還のチャンスをものにできなかくてねえ。そう、その前のエスパニョール戦でレッドカードを見逃されたロメロに決勝点を入れられ、1-0と負けたマドリーは先週、サッカー協会にスペインの審判システムが腐敗していて、マドリーに不利なジャッジをするから、大改革が必要という旨の抗議文書を送付。世間に物議を醸していたんですけどね。
サンティアゴ・ベルナベウでの前半25分、セバージョスが激しいタックルをバリオスにかまし、相手の足首を踏んでいながら、カードの色がイエローに留まった時など、審判団はマドリーに日和っているのかと、イヤな予感がしたんですが、それは大丈夫。35分には振り返りVAR(ビデオ審判)注進が入り、敵陣エリアでずっと蹲っていたサムエル・リノが、決して1人でそうなった訳ではなく、チュアメニに足を踏まれていたことを主審がモニターで確認してくれたんですよ!
アンチェロッティ監督など、後で「El VAR es el que ha pitado el penalty/エル・バル・エス・エル・ケ・ア・ピタードー・エル・ペナルティ(ペナルティを取ったのはVARだ)。主審がピッチでスルーしたのにね。こういうことはサッカーをする人間には理解できない」と文句をつけていたものの、渡りに船とはまさにこのこと。ええ、先日の15連勝が途切れたレガネス戦でも土壇場で同点にするPKを外したグリーズマンではなく、フリアン・アルバレスがパネンカ風にゴール中央に決めて、GKクルトワを破ってくれたから、珍しく600人も応援に駆けつけたアトレティコファンたちもどんなに喜んだことか。
ただねえ、直前のコパ準々決勝ヘタフェ戦で5点も取って、ちょっとゴールを入れるのに飽きていたか、その後、アトレティコは点を取ることができなくてねえ。逆にアンチェロッティ監督も「más lenta por nuestra parte y menos agresiva/マス・レンタ・ポル・ヌエストラ・パルテ・イ・メノス・アグレシバ(ウチはゆっくりしていて、あまり攻撃的ではなかった)」と認めていたように、前半は覇気がなかったマドリーが後半は豹変、猛攻をかけられてしまったから、さあ大変!
それも再開早々、5分にはロドリゴがエリア内右奥から出したラストパスから、コパのレガネス戦を休んでいたベリンガムのシュートはヒメネスに当たって弾かれたものの、同様にエネルギーをリチャージしたエムバペにvolea(ボレア/ボレーシュート)で決められてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。でもそれからはGKオブラクが存在感を示し、ビニシウスやエムバペらのシュートを計8回もparadon(パラドン/スーパーセーブ)。勝ち越し点を許さなかったのは不幸中の幸いでしたが、ええ、首位との勝ち点差はたったの1だけですからね。「ofensivamente faltó claridad/オフェンシバメンテ・ファルトー・クラリダッド(攻撃的に明確さに欠けた)」(ヒメネス)アトレティコがお隣さんに2差をつけての首位に立てず、1-1の引き分けで終わってもそれ程、不満はなかったかと。
いえ、シメオネ監督は「Tuvimos la sensación de que podíamos haber hecho algo más/トゥビモス・ラ・センサシオン・デ・ケ・ポディアモス・アベール・エッチョ・アルゴ・マス(ウチは何かもっとできた感じがする)」と、いつものように交代出場でコレアやセルロートを入れながら、終盤のドラマが起きなかったことを残念がってはいたんですけどね。そんなアトレティコは今週、メトロポリターノで土曜にセルタ戦を迎えるまで、じっくり体を休めることができるんですが、うーん、それにしてもここまで来ると病的ですよ。マドリーの負傷禍は。
そう、ダービー後は珍しく、ミックスゾーンに着替えもせずに出て来たフリアン、ヒメネス、ジョレンテと3人も喋ったアトレティコとは対照的に、両監督の記者会見も終わった後、かなり遅くなって登場。マドリーで1人だけ話したルーカス・バスケスが、いえ、その時は「Son dos meses en los que se decide todo y vamos a estar a tope/ソン・ドス・メセス・エン・ロス・ケ・セ・デシデ・トードー・イ・バモス・ア・エスタル・ア・トペ(全てがこの2カ月で決まるから、ボクらは最高の状態で行く)」と言っていたんですけどね。
それが翌日曜の練習でハムストリングを痛めてしまい、全治3週間になってしまうんですから、これではアンチェロッティ監督もさぞ頭が痛いかと。だってえ、長期離脱中のカルバハルとミリトンのことは考えても仕方ないですが、現在は頼みの綱となったリュディガーも、ようやく先発できるまでに回復していたアラバも負傷でおらず。冬に補強もしなかったため、CBはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のアセンシオと本職ボランチのチュアメニで、このマンチェスター・シティ戦では右SBもMFのバルベルデがジョブチェンジして当たるって、ええ、今はプレミアリーグ5位と不調でも、天下のハーランドがいる相手ですからね。
こうなると、グァルディオラ監督も「todo el mundo sabe que arriba tienen talento/トードー・エル・ムンド・サベ・ケ・アリヴァ・ティエネン・タレント(誰もが前線にタレントを持っているのを知っている)」と言っていたように、エムバペ、ビニシウス、ロドリゴ、ベリンガムのゴール力を信じて、撃ち合いを制する形しか、勝ち抜けは望めないような気もしますが、さて。何にしても火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの1stレグでは、来週水曜のベルナベウでの2ndレグで”remontable/レモンタブレ(逆転可能な)”結果を出してくれるのを祈るばかりでしょうか。
そして日曜は残りの弟分がアウェイでプレーしたんですが、これがまた、はっきり明暗が分かれてしまってねえ。というのも、ヘタフェもレガネスも先週ミッドウィークはコパ準々決勝の兄弟分ダービーで敗退しているんですが、先にアラベスと対戦した前者はメトロポリターノでボコボコにされたことをさっさと忘れ、リーガのガチンコモードが復活。前半44分には、アルデレテがアブカルにファールを受けてゲットしたPKをアランバリが決め、そのまま0-1で勝ったとなれば、コパで温存した甲斐があったというもの?
幸い前節のセビージャ戦で鼻を骨折したGKダビド・ソリアも最初こそ、フェースガードを着けていたんですが、結局はなしでプレーしても支障なかったみたいですしね。冬の移籍市場で加入したファンミ(ベティスからレンタル)、テラツ(同ビジャレアル)、ベルナト(ビジャレアルと契約解消)らも2度目のスタメンを楽しむことができた上、14位のままでも、この勝利で降格圏から勝ち点5も離れたとなれば、アウェイ連戦となる金曜のジローナ戦にも自信を持って立ち向かえるかと。
一方、メスタジャでバレンシアと対戦したレガネスは、ええ、こちらはコパでマドリー相手に2点差を追いつき、後半ロスタイムのカンテラーノ弾で惜しくも敗退と、善戦していたんですけどね。それがまさか、木曜のコパでバルサに0-5と大敗していた相手に負けて、リーガで立ち直るキッカケを与えてしまうとは。実際、ボルハ・ヒメネス監督のチームはこの日、開始からたったの8分で、市場最終日に加入したバリシッチ(トラブゾンスポルからレンタル)がヒザの靭帯断裂で今季絶望になるという、大ショックなアクシデントもあったんですが、キャプテンのセルヒオ・ゴンサレスが出場停止だったのも良くなかったような。
だってえ、前半30分にはモスケラ、41分にはディアカビとバレンシアの2人のDFにゴールを決められているって、あのバルサ、アトレティコ、アスレティックを零封した鉄壁の守備は一体、どこに行った?コパで温存されたミゲール・デ・ラ・フエンテやラバも、マドリー戦で2得点の活躍だったファン・クロスも火を噴くことはなく、そのまま2-0で終わってしまったんですが、はあ。また17位で降格圏と勝ち点1となってしまったレガネスの次の試合は土曜、ブタルケでのアラベス戦なんですが、ここもバレンシアが18位に浮上して、19位に落ちたアラベスともたったの2差ですからね。
最下位のバジャドリーがその勝ち点6下というのはありますが、日曜最後の試合ではバルサがセビージャに1-4で勝利。おかげで1位から3位までが1差ずつという上層と何か、似たような状況になっているんですが、レガネスは今季1部再昇格したばかりですしね。早いうち勝ち癖を取り戻しておかないと、またシーズン終盤にファンをヤキモキさせることになるため、ここは気合を入れ直して挑んでもらいたいものです。
おかげで16強対決に直接進出できる5位を保ち、2位で終わったバルサ同様、残り8チームが決まるプレーオフが開催される今週と来週は高みの見物をすることに。とはいえ、11位のレアル・マドリーはそうは問屋が卸さず、月曜にはマンチェスター・シティ戦1stレグに備えて現地入り。年明けからの週2試合ペースを継続するんですが、実際、スペインでもう1つの今週、平日木曜にミッティラン戦があるEL16強対決プレーオフ出場のレアル・ソシエダ共々、コパ・デル・レイ準決勝進出組なのはちょっと、面白い偶然かと。
そう、その対戦組み合わせはこの水曜に決まるんですが、3週間後のミッドウィークに1stレグが開催される頃にはバルサとアトレティコとはかなり、疲労度に差がついている可能性がなきにしろありませんからね。といってもプレーオフあり組、なし組でペアにされるかもしれませんし、その辺は何とも言えないんですが、しばらく楽ができる平日が続くのは、私にも異論はありませんって。
実際、そのケガは後日、左足の中足骨骨折で手術と数カ月のリハビリを必要とする重傷だと判明したんですが、その3分後にもウナイ・ロペスが倒れ、パブロ・ディアスを入れる破目になるとはこれ如何に。そのせいか、前半は0-0で終わってしまったラージョだったんですが、ただ、相手も得点力がないため、今の位置にいるチームですからね。雨の降り出す中、結構、待たされたものの、後半26分にデ・フルートスのクロスをアルバロ・ガルシアが決めた1点でとうとう、彼らは白星をゲット。
おかげでクラブ史最長となる9試合無敗となり、イニゴ・ペレス監督は「Sigo sin pensar en Europa/シゴ・シン・ペンサール・エン・エウロッパ(ヨーロッパの大会のことは今も考えないでいる)」と言っていたものの、ガッチリ来季のコンフェレンスリーグ出場圏である6位の座を固められましたからね。ちなみに次節の彼らはまた平日開催、来週月曜にモンジュイックでバルサ戦となるんですが、12月には弟分仲間のレガネス、兄貴分のアトレティコもあちらで勝利。1月にはヘタフェもコリセウムで1-1のドローを掴むなど、それこそシーズン前半戦で0-4、スペイン・スーパーカップ決勝では2-5とgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を喰らって、2度も負けているのはマドリーだけなんですが、ラージョもバジェカスで1-2の僅差で涙を呑んだ昨年8月のリベンジを果たすことができたらいいですよね。
そして土曜にはいよいよ、本家マドリーダービーが到来したんですが、実はアトレティコは首位奪還のチャンスをものにできなかくてねえ。そう、その前のエスパニョール戦でレッドカードを見逃されたロメロに決勝点を入れられ、1-0と負けたマドリーは先週、サッカー協会にスペインの審判システムが腐敗していて、マドリーに不利なジャッジをするから、大改革が必要という旨の抗議文書を送付。世間に物議を醸していたんですけどね。
サンティアゴ・ベルナベウでの前半25分、セバージョスが激しいタックルをバリオスにかまし、相手の足首を踏んでいながら、カードの色がイエローに留まった時など、審判団はマドリーに日和っているのかと、イヤな予感がしたんですが、それは大丈夫。35分には振り返りVAR(ビデオ審判)注進が入り、敵陣エリアでずっと蹲っていたサムエル・リノが、決して1人でそうなった訳ではなく、チュアメニに足を踏まれていたことを主審がモニターで確認してくれたんですよ!
アンチェロッティ監督など、後で「El VAR es el que ha pitado el penalty/エル・バル・エス・エル・ケ・ア・ピタードー・エル・ペナルティ(ペナルティを取ったのはVARだ)。主審がピッチでスルーしたのにね。こういうことはサッカーをする人間には理解できない」と文句をつけていたものの、渡りに船とはまさにこのこと。ええ、先日の15連勝が途切れたレガネス戦でも土壇場で同点にするPKを外したグリーズマンではなく、フリアン・アルバレスがパネンカ風にゴール中央に決めて、GKクルトワを破ってくれたから、珍しく600人も応援に駆けつけたアトレティコファンたちもどんなに喜んだことか。
ただねえ、直前のコパ準々決勝ヘタフェ戦で5点も取って、ちょっとゴールを入れるのに飽きていたか、その後、アトレティコは点を取ることができなくてねえ。逆にアンチェロッティ監督も「más lenta por nuestra parte y menos agresiva/マス・レンタ・ポル・ヌエストラ・パルテ・イ・メノス・アグレシバ(ウチはゆっくりしていて、あまり攻撃的ではなかった)」と認めていたように、前半は覇気がなかったマドリーが後半は豹変、猛攻をかけられてしまったから、さあ大変!
それも再開早々、5分にはロドリゴがエリア内右奥から出したラストパスから、コパのレガネス戦を休んでいたベリンガムのシュートはヒメネスに当たって弾かれたものの、同様にエネルギーをリチャージしたエムバペにvolea(ボレア/ボレーシュート)で決められてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。でもそれからはGKオブラクが存在感を示し、ビニシウスやエムバペらのシュートを計8回もparadon(パラドン/スーパーセーブ)。勝ち越し点を許さなかったのは不幸中の幸いでしたが、ええ、首位との勝ち点差はたったの1だけですからね。「ofensivamente faltó claridad/オフェンシバメンテ・ファルトー・クラリダッド(攻撃的に明確さに欠けた)」(ヒメネス)アトレティコがお隣さんに2差をつけての首位に立てず、1-1の引き分けで終わってもそれ程、不満はなかったかと。
いえ、シメオネ監督は「Tuvimos la sensación de que podíamos haber hecho algo más/トゥビモス・ラ・センサシオン・デ・ケ・ポディアモス・アベール・エッチョ・アルゴ・マス(ウチは何かもっとできた感じがする)」と、いつものように交代出場でコレアやセルロートを入れながら、終盤のドラマが起きなかったことを残念がってはいたんですけどね。そんなアトレティコは今週、メトロポリターノで土曜にセルタ戦を迎えるまで、じっくり体を休めることができるんですが、うーん、それにしてもここまで来ると病的ですよ。マドリーの負傷禍は。
そう、ダービー後は珍しく、ミックスゾーンに着替えもせずに出て来たフリアン、ヒメネス、ジョレンテと3人も喋ったアトレティコとは対照的に、両監督の記者会見も終わった後、かなり遅くなって登場。マドリーで1人だけ話したルーカス・バスケスが、いえ、その時は「Son dos meses en los que se decide todo y vamos a estar a tope/ソン・ドス・メセス・エン・ロス・ケ・セ・デシデ・トードー・イ・バモス・ア・エスタル・ア・トペ(全てがこの2カ月で決まるから、ボクらは最高の状態で行く)」と言っていたんですけどね。
それが翌日曜の練習でハムストリングを痛めてしまい、全治3週間になってしまうんですから、これではアンチェロッティ監督もさぞ頭が痛いかと。だってえ、長期離脱中のカルバハルとミリトンのことは考えても仕方ないですが、現在は頼みの綱となったリュディガーも、ようやく先発できるまでに回復していたアラバも負傷でおらず。冬に補強もしなかったため、CBはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のアセンシオと本職ボランチのチュアメニで、このマンチェスター・シティ戦では右SBもMFのバルベルデがジョブチェンジして当たるって、ええ、今はプレミアリーグ5位と不調でも、天下のハーランドがいる相手ですからね。
こうなると、グァルディオラ監督も「todo el mundo sabe que arriba tienen talento/トードー・エル・ムンド・サベ・ケ・アリヴァ・ティエネン・タレント(誰もが前線にタレントを持っているのを知っている)」と言っていたように、エムバペ、ビニシウス、ロドリゴ、ベリンガムのゴール力を信じて、撃ち合いを制する形しか、勝ち抜けは望めないような気もしますが、さて。何にしても火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からの1stレグでは、来週水曜のベルナベウでの2ndレグで”remontable/レモンタブレ(逆転可能な)”結果を出してくれるのを祈るばかりでしょうか。
そして日曜は残りの弟分がアウェイでプレーしたんですが、これがまた、はっきり明暗が分かれてしまってねえ。というのも、ヘタフェもレガネスも先週ミッドウィークはコパ準々決勝の兄弟分ダービーで敗退しているんですが、先にアラベスと対戦した前者はメトロポリターノでボコボコにされたことをさっさと忘れ、リーガのガチンコモードが復活。前半44分には、アルデレテがアブカルにファールを受けてゲットしたPKをアランバリが決め、そのまま0-1で勝ったとなれば、コパで温存した甲斐があったというもの?
幸い前節のセビージャ戦で鼻を骨折したGKダビド・ソリアも最初こそ、フェースガードを着けていたんですが、結局はなしでプレーしても支障なかったみたいですしね。冬の移籍市場で加入したファンミ(ベティスからレンタル)、テラツ(同ビジャレアル)、ベルナト(ビジャレアルと契約解消)らも2度目のスタメンを楽しむことができた上、14位のままでも、この勝利で降格圏から勝ち点5も離れたとなれば、アウェイ連戦となる金曜のジローナ戦にも自信を持って立ち向かえるかと。
一方、メスタジャでバレンシアと対戦したレガネスは、ええ、こちらはコパでマドリー相手に2点差を追いつき、後半ロスタイムのカンテラーノ弾で惜しくも敗退と、善戦していたんですけどね。それがまさか、木曜のコパでバルサに0-5と大敗していた相手に負けて、リーガで立ち直るキッカケを与えてしまうとは。実際、ボルハ・ヒメネス監督のチームはこの日、開始からたったの8分で、市場最終日に加入したバリシッチ(トラブゾンスポルからレンタル)がヒザの靭帯断裂で今季絶望になるという、大ショックなアクシデントもあったんですが、キャプテンのセルヒオ・ゴンサレスが出場停止だったのも良くなかったような。
だってえ、前半30分にはモスケラ、41分にはディアカビとバレンシアの2人のDFにゴールを決められているって、あのバルサ、アトレティコ、アスレティックを零封した鉄壁の守備は一体、どこに行った?コパで温存されたミゲール・デ・ラ・フエンテやラバも、マドリー戦で2得点の活躍だったファン・クロスも火を噴くことはなく、そのまま2-0で終わってしまったんですが、はあ。また17位で降格圏と勝ち点1となってしまったレガネスの次の試合は土曜、ブタルケでのアラベス戦なんですが、ここもバレンシアが18位に浮上して、19位に落ちたアラベスともたったの2差ですからね。
最下位のバジャドリーがその勝ち点6下というのはありますが、日曜最後の試合ではバルサがセビージャに1-4で勝利。おかげで1位から3位までが1差ずつという上層と何か、似たような状況になっているんですが、レガネスは今季1部再昇格したばかりですしね。早いうち勝ち癖を取り戻しておかないと、またシーズン終盤にファンをヤキモキさせることになるため、ここは気合を入れ直して挑んでもらいたいものです。
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ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed3
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed4
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル②~モウリーニョ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun5
