弟分たちは決して弱くはなかった…/原ゆみこのマドリッド
2024.12.17 23:00 Tue
「まさか兄貴分がレガネスに足を向けて寝られなくなる日が来ようとは」そんな風に私が呟いていたのはまだ驚愕の余韻から覚めてなかった月曜日、改めてリーガ17節の結果をスポーツ紙で振り返っていた時のことでした。いやあ、実を言うと、前日夜はマドリッドの第3の弟分がモンジュイックでバルサにgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を浴びるのを見るのが忍びなく、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にTV観戦に行くのをサボッてしまったんですけどね。
それがキックオフと同時にスタードダッシュをかけたボルハ・ヒメネス監督のチームは3分、ムニルのシュートがGKイニャキ・ペニャに弾かれてCKを獲得。オスカル・ロドリゲスの蹴ったボールをキャプテンのセルヒオ・ゴンサレスがゴール前、ポッカリ空いたスペースからヘッドして先制点を挙げると、GKドミトロビッチがレバンドフスキのシュートを2度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたおかげもあって、前半を0-1のまま終えることに。その時点でバルに後半だけでも見に行くべきかと迷った私だったんですが、だってえ、前節はブタルケでレアル・ソシエダにポンポン、ゴールを決められて、攻撃もさっぱり振るわず、0-3で負けていたレガネスですよお。
どうせ最後は3-1とか、4-1で終わるんだろうと高を括ってしまったのが大誤算。それが、前半中にネユウのタックルで頼りのジャマルが足首を痛めてしまったせいもあり、ベンチ入り禁止処分のフリック監督がスタンドから見守る中、ボールポゼッションが80%もあったバルサが後半も得点できないなんて、一体、誰に想像できたでしょう。もちろん、相手が「Nos ha faltado esa chispa para llegar bien y hacer goles/ノス・ア・ファルタードー・エサ・チスパ・パラ・ジェガール・ビエン・イ・アセール・ゴーレス(ウチは敵エリアに着いて、ゴールを決める火花に欠けていた)」(ペドリ)おかげでとはいえ、0-1でバルサ戦アウェイ初勝利って、もしや自分、レガネスの今季最高試合を見逃した?
これぞ、まさにFWが点を取れないからこそ、「La estrategia es importantísima, los defensas tenemos que aportar goles/ラ・エストラテヒア・エス・インポルタンティシマ、ロス・デフェンサス・テネモス・ケ・アポルタル・ゴーレス(セットプレーは非常に大事だ。DFも得点に貢献しないといけない)」(セルヒオ・ゴンサレス)という、日々の練習の賜物。虎の子の1点を挙げ、更にそれを守りきったCBのセルヒオには称賛の言葉しか浮かびませんが、実はこの予想外の大金星で恩恵を受けたのがレアル・マドリーとアトレティコだったんですよ。そう、首位のバルサが勝ち点を増やさなかったことで、前者は4差になりかねなかったのが、たったの1差に。後者に至ってはお隣さんを追い越して、同じ勝ち点で2位に並んだとなれば…。
いえ、話は順番にしていかないといけません。先週末はダブル兄弟分ダービー節となり、まずは土曜にマドリーがエスタディオ・バジェカスを訪問。CLアタランタ戦で負傷したエムバペ欠場は織り込み済みだったものの、ビニシウスが「Venía de una lesión y queríamos reservarle/ベニア・デ・ウナ・レシオン・イ・ケリアモス・レセルバールレ(負傷から戻って来たから、温存したかった)」(アンチェロッティ監督)という理由で控えだったり、古巣との対戦前に複数メディアにインタビューされていたハメス・ロドリゲスが当日、招集外になったなんてこともあったんですけどね。初っ端から、キックオフのボールをギュレルがロングシュートしたのにはかなりビックリさせられたかと。
いえ、それでも選手が米粒大のサンティアゴ・ベルナベウ8階席よりはずっとマシなんですが、39分に口火を切ったのはバルベルデ。お馴染みのエリア外からの弾丸シュートを決めて、1点差に迫ると、45分にはロドリゴのクロスから、ベリンガムがヘッドでリーガ6試合連続となる得点を挙げ、リードしたままハーフタイムに入りたかったラージョの夢を打ち砕くことに。
同点で始まった後半頭から、イニゴ・ペレス監督はエンバルバに代えて、アルバロ・ガルシアを投入したんですが、ゴールは再び、私のいる側で決まります。そう、11分にロドリゴがエリア前から撃ったシュートがラティウの出した足に当たり、GKバタジャを破ったんですが、とはいえ、これしきでシュンとなるバジェカスじゃありませんからね。19分、折しもビニシウスがブライムと交代でピッチに入った直後、ルジューヌが撃ったミドルシュートをイシがゴール前でコースを変え、ラージョに3-3の同点をもたらしてくれるとは、この弟分も決して侮っちゃいけない?
実際、その先はビニシウスがギュレルの受けたファールにイエローカードが出ないことに文句を言って、自身がイエローカードをゲット。累積警告で次節セビージャ戦に出られなくなってしまったり、当人がエリア内でムニンに倒されたプレーでは、いえ、これについては後で、「Cuando la he visto he dicho que puede pitarla pero también no/クアンドー・ラ・エ・ビストー・エ・ディッチョー・ケ・プエデ・ピタールラ・ペロ・タンビエン・ノー(それを見た時、ペナルティでありうるし、そうではないこともありうると言った)」とイニゴ・ペレス監督も告白していたんですけどね。その時は何故か、主審もVAR(ビデオ審判)もスルー。
おかげでPKをもらえず、終盤のビニシウスのエリア内シュートもバタジャに弾かれてしまったため、マドリーは再度の勝ち越し点が奪えなかったんですが、同様にラージョもルジューヌのFKをGKクルトワが弾いたところに詰め切れず。結局、3-3のまま、痛み分けとなったんですが、いやあ。だってえ、ラージョはマドリーとのホームゲーム、ここ4試合で1勝2分け1敗とまったくの五分ですからね。となれば、ブカネーロス(ラージョのウルトラグループ)が勝利試合限定だった「Vida de pirata/ビダ・デ・ピラータ(海賊人生)」を歌って、選手たちと一緒に祝っていたのは無理もなかった?
そんなラージョは今週、水曜に延期分の12節ビジャレアル戦が控えているんですが、心配なのは選手たちの体力。ええ、エヌテカも「Se corre casi igual en la medular que arriba con Iñigo/セ・コレ・カシー・イグアル・エン・ラ・メドゥラル・ケ・アリーバ・コン・イニゴ(イニゴ監督の下では中盤も前線も同じぐらい走る)。家に帰った時にはクタクタだよ」と言っていましたが、このダービーでは普段以上に消耗したはずですからね。ただ、マルセリーノ監督のチームは日曜試合でベティスに1-2と負け、中日が1日少ないのと、アレックス・バエナ、パレホ、キケ・フェメニアらが出場停止になるのが救いになりますが…バジェカスで隣になったラージョ番記者に「練習でも全然、走ってなかった」と言われていたハメスが、年内最終試合の遠征に参加するのかは微妙かもしれませんね。
一方、マドリーには同じ水曜午後6時(日本時間翌午前2時)から、インターコンチネンタルカップ決勝パチューカ戦が控えていて、早くも月曜午後にはカタールに移動。全治10日と言われたエムバペも招集メンバーに入ったんですが、出発前のバルデベバス(バラハス空港の近く)でのセッションではすでにチーム練習に一部参加していたよう。10月の負傷時同様、人一倍、治癒力が高いことを証明していましたが、ただ、実際にプレーできるかはまだ不明です。まあ、土曜に準決勝のアル・アハリ戦を延長、PK戦で乗り切ったパチューカの選手たちもドーハで3試合目とあって、かなり疲れているはずですしね。日曜には最近、首位争いが激化しまくっているリーガのセビージャ戦もあるため、性急な復帰は避けた方がいいかもしれませんよ。
そして翌日曜、お日様が嬉しいメトロポリターノでアトレティコとヘタフェの兄弟分ダービーが開催となったんですが、こちらは前夜とは打って変わって、渋い展開でねえ。クリスマスが近いこともあって、クラブが来場するファンにサンタ帽を配ったのと、とうとう本家マドリーダービーの時のGKクルトワへの物投げ込み騒動により、身バレしたメンバーが永久追放になったことを受け、ずっと応援ストをしていたフレンテ・アトレティコ(ウルトラグループ)が活動を再開。スタンドに継続的な応援BGMが戻ったこともあり、場内はキックオフ前からフィエスタ状態だったんですが、もしやアトレティコ、ここ5試合、ずっと3得点以上を続けていて、ゴールを入れるのに飽きてしまった?
いやまあ、序盤のチャンスでサムエル・リノがエリア外からのクロスをゴール前で押し込めばいいだけなのを2度続けて外し、やっぱりセビージャ戦のロングシュートが同点ゴールになったのは例外で、まだまだ決定力に課題が残っているのが明白になったのは、当人も天狗にならずに済んで良かったかもしれないんですけどね。ただ、前半はフリアン・アルバレス、ジュリアーノ、デ・パウルもチャンスを生かせず、0-0で折り返したのは、ここまで15試合で11得点と、「Tenemos un déficit con el gol no solo desde el inicio de temporada, sino en pretemporada/テネモス・ウン・デフィシット・コン・エル・ゴル・ノー・ソロ・デスデ・エル・イニシオ・デ・テンポラーダ、シノ・エンプレテンポラーダ(ウチのゴール不足はシーズン当初からだけじゃなく、プレシーズンから)」と認めているボルダラス監督の思う壺だったかも。
後半頭からはリノを諦め、セルロートを入れたアトレティコに対し、ヘタフェも10分にはジェジュやデビュー組のカンテラーノ(ヘタフェBの選手)、ケイタをレギュラーのウチェとアレックス・ソラに代えて、ゴールを探すことにしたんですが、控えが頼りになることにかけては最近のシメオネ監督のチームに並ぶ者はなし。ジュリアーノ、ジョレンテからコレア、モリーナに代わり、一時、4人FW体制になった後、18分にはグリーズマンをコケにしたところ、とうとう24分、待望のゴールが生まれることに。そう、アルゼンチン代表でのケガがようやく治ったモリーナが右サイドからクロスを上げると、それがドンピシャでセルロートの真上に落ち、彼がヘッドでGKダビド・ソリアを破ってくれたとなれば、どれだけ場内が盛り上がったことか。
リードされたヘタフェも32分には3選手を一斉交代したものの、うーん、やっぱりアルバロ・ロドリゲスがベルトゥになっても、昨年、アトレティコのホーム20連勝の始まる前と終了の引分けに貢献した、未だにヒザの半月板損傷が完治していないボルハ・マジョラルとは違いますからね。結局、そのまま試合は1-0で終わり、アトレティコは破竹の11連勝を達成。まあ、昨今のゴール祭りと比べると地味ではありましたが、シメオネ監督も「Siempre digo que el mejor resultado es 1-0/シエンプレ・ディゴ・ケ・エル・メホール・レスルタードー・エス・ウノ・セロ(常に自分は、最高の勝利は1-0と言ってきた)。守備が良くて、攻撃に決定力があるってことだからね。4-3とかで勝つと、見直すことがありすぎる」と話していましたしね。
そこまで兄貴分に苦労をさせたことで、ヘタフェのメンツも保てて良かったんですが、現在、16位で降格圏と勝ち点2差の彼らには、「アトレティコと競えたことは慰めになるが、necesitamos puntos/ネセシタモス・プントス(ウチには勝ち点いる)」(ボルダラス監督)というのも事実。とりあえず、コリセウムにマジョルカを迎える土曜の試合で頑張って、彼らが残留ゾーンで年を越せることを祈るばかりですが…相手のエースのムリキがジローナ戦で退場し、出場停止なのは有難くても、やっぱり誰かがゴールを入れてくれないと勝てないため、ここはお隣さんのレガネスを見習って、このミッドウィークはセットプレーに磨きをかけるのがいいかもしれませんよ。
そしてアトレティコは消化試合数が1つ少ない状態で日曜にモンジュイックで頂上決戦に挑むんですが、いやあ、彼らがバルサのホームで勝利した記憶が私にはほとんどなくてねえ。今回は両チーム共、3週間の連戦が終わり、ミッドウィークの試合がなくなって休養十分なところは五分で、ジャマルが足首のケガで全治3、4週間になってしまった、再びフリック監督がスタンドから指揮する相手と比べ、先週末から負傷者ゼロになっているのは有利なんですけどね。といっても、これでホーム2連敗となったバルサだって、いつまでも負け続ける訳ありませんし、アトレティコの連勝が止まる日がいつか必ずやって来るのは確か。明るい年末を過ごすためにも、それが今週末でないといいのですが…。
それがキックオフと同時にスタードダッシュをかけたボルハ・ヒメネス監督のチームは3分、ムニルのシュートがGKイニャキ・ペニャに弾かれてCKを獲得。オスカル・ロドリゲスの蹴ったボールをキャプテンのセルヒオ・ゴンサレスがゴール前、ポッカリ空いたスペースからヘッドして先制点を挙げると、GKドミトロビッチがレバンドフスキのシュートを2度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたおかげもあって、前半を0-1のまま終えることに。その時点でバルに後半だけでも見に行くべきかと迷った私だったんですが、だってえ、前節はブタルケでレアル・ソシエダにポンポン、ゴールを決められて、攻撃もさっぱり振るわず、0-3で負けていたレガネスですよお。
どうせ最後は3-1とか、4-1で終わるんだろうと高を括ってしまったのが大誤算。それが、前半中にネユウのタックルで頼りのジャマルが足首を痛めてしまったせいもあり、ベンチ入り禁止処分のフリック監督がスタンドから見守る中、ボールポゼッションが80%もあったバルサが後半も得点できないなんて、一体、誰に想像できたでしょう。もちろん、相手が「Nos ha faltado esa chispa para llegar bien y hacer goles/ノス・ア・ファルタードー・エサ・チスパ・パラ・ジェガール・ビエン・イ・アセール・ゴーレス(ウチは敵エリアに着いて、ゴールを決める火花に欠けていた)」(ペドリ)おかげでとはいえ、0-1でバルサ戦アウェイ初勝利って、もしや自分、レガネスの今季最高試合を見逃した?
いえ、話は順番にしていかないといけません。先週末はダブル兄弟分ダービー節となり、まずは土曜にマドリーがエスタディオ・バジェカスを訪問。CLアタランタ戦で負傷したエムバペ欠場は織り込み済みだったものの、ビニシウスが「Venía de una lesión y queríamos reservarle/ベニア・デ・ウナ・レシオン・イ・ケリアモス・レセルバールレ(負傷から戻って来たから、温存したかった)」(アンチェロッティ監督)という理由で控えだったり、古巣との対戦前に複数メディアにインタビューされていたハメス・ロドリゲスが当日、招集外になったなんてこともあったんですけどね。初っ端から、キックオフのボールをギュレルがロングシュートしたのにはかなりビックリさせられたかと。
その後はとにかく、バックスタンドに大幕を広げ、赤と白の旗を振るファンのモザイクで迎えられたラージョが序盤から猛攻をかけ、ええ、早くも4分にはデ・フルートスのクロスをウナイ・ロペスがフリーでヘッドして、先制点をゲットしちゃいましたからね。丁度、正面スタンド右端の記者用ボックスが当たったため、更には36分、イシが蹴ったCKから、ルーカス・バスケスとギュレルのマークをモノともせず、ムミンが頭で2点目を加えるのも目の前で見られたんですが、その直後に始まったマドリーの反撃は逆に遠目で、肉眼では何が起きたのか、よくわからなかったのは残念だったかと。
いえ、それでも選手が米粒大のサンティアゴ・ベルナベウ8階席よりはずっとマシなんですが、39分に口火を切ったのはバルベルデ。お馴染みのエリア外からの弾丸シュートを決めて、1点差に迫ると、45分にはロドリゴのクロスから、ベリンガムがヘッドでリーガ6試合連続となる得点を挙げ、リードしたままハーフタイムに入りたかったラージョの夢を打ち砕くことに。
同点で始まった後半頭から、イニゴ・ペレス監督はエンバルバに代えて、アルバロ・ガルシアを投入したんですが、ゴールは再び、私のいる側で決まります。そう、11分にロドリゴがエリア前から撃ったシュートがラティウの出した足に当たり、GKバタジャを破ったんですが、とはいえ、これしきでシュンとなるバジェカスじゃありませんからね。19分、折しもビニシウスがブライムと交代でピッチに入った直後、ルジューヌが撃ったミドルシュートをイシがゴール前でコースを変え、ラージョに3-3の同点をもたらしてくれるとは、この弟分も決して侮っちゃいけない?
実際、その先はビニシウスがギュレルの受けたファールにイエローカードが出ないことに文句を言って、自身がイエローカードをゲット。累積警告で次節セビージャ戦に出られなくなってしまったり、当人がエリア内でムニンに倒されたプレーでは、いえ、これについては後で、「Cuando la he visto he dicho que puede pitarla pero también no/クアンドー・ラ・エ・ビストー・エ・ディッチョー・ケ・プエデ・ピタールラ・ペロ・タンビエン・ノー(それを見た時、ペナルティでありうるし、そうではないこともありうると言った)」とイニゴ・ペレス監督も告白していたんですけどね。その時は何故か、主審もVAR(ビデオ審判)もスルー。
おかげでPKをもらえず、終盤のビニシウスのエリア内シュートもバタジャに弾かれてしまったため、マドリーは再度の勝ち越し点が奪えなかったんですが、同様にラージョもルジューヌのFKをGKクルトワが弾いたところに詰め切れず。結局、3-3のまま、痛み分けとなったんですが、いやあ。だってえ、ラージョはマドリーとのホームゲーム、ここ4試合で1勝2分け1敗とまったくの五分ですからね。となれば、ブカネーロス(ラージョのウルトラグループ)が勝利試合限定だった「Vida de pirata/ビダ・デ・ピラータ(海賊人生)」を歌って、選手たちと一緒に祝っていたのは無理もなかった?
そんなラージョは今週、水曜に延期分の12節ビジャレアル戦が控えているんですが、心配なのは選手たちの体力。ええ、エヌテカも「Se corre casi igual en la medular que arriba con Iñigo/セ・コレ・カシー・イグアル・エン・ラ・メドゥラル・ケ・アリーバ・コン・イニゴ(イニゴ監督の下では中盤も前線も同じぐらい走る)。家に帰った時にはクタクタだよ」と言っていましたが、このダービーでは普段以上に消耗したはずですからね。ただ、マルセリーノ監督のチームは日曜試合でベティスに1-2と負け、中日が1日少ないのと、アレックス・バエナ、パレホ、キケ・フェメニアらが出場停止になるのが救いになりますが…バジェカスで隣になったラージョ番記者に「練習でも全然、走ってなかった」と言われていたハメスが、年内最終試合の遠征に参加するのかは微妙かもしれませんね。
一方、マドリーには同じ水曜午後6時(日本時間翌午前2時)から、インターコンチネンタルカップ決勝パチューカ戦が控えていて、早くも月曜午後にはカタールに移動。全治10日と言われたエムバペも招集メンバーに入ったんですが、出発前のバルデベバス(バラハス空港の近く)でのセッションではすでにチーム練習に一部参加していたよう。10月の負傷時同様、人一倍、治癒力が高いことを証明していましたが、ただ、実際にプレーできるかはまだ不明です。まあ、土曜に準決勝のアル・アハリ戦を延長、PK戦で乗り切ったパチューカの選手たちもドーハで3試合目とあって、かなり疲れているはずですしね。日曜には最近、首位争いが激化しまくっているリーガのセビージャ戦もあるため、性急な復帰は避けた方がいいかもしれませんよ。
そして翌日曜、お日様が嬉しいメトロポリターノでアトレティコとヘタフェの兄弟分ダービーが開催となったんですが、こちらは前夜とは打って変わって、渋い展開でねえ。クリスマスが近いこともあって、クラブが来場するファンにサンタ帽を配ったのと、とうとう本家マドリーダービーの時のGKクルトワへの物投げ込み騒動により、身バレしたメンバーが永久追放になったことを受け、ずっと応援ストをしていたフレンテ・アトレティコ(ウルトラグループ)が活動を再開。スタンドに継続的な応援BGMが戻ったこともあり、場内はキックオフ前からフィエスタ状態だったんですが、もしやアトレティコ、ここ5試合、ずっと3得点以上を続けていて、ゴールを入れるのに飽きてしまった?
いやまあ、序盤のチャンスでサムエル・リノがエリア外からのクロスをゴール前で押し込めばいいだけなのを2度続けて外し、やっぱりセビージャ戦のロングシュートが同点ゴールになったのは例外で、まだまだ決定力に課題が残っているのが明白になったのは、当人も天狗にならずに済んで良かったかもしれないんですけどね。ただ、前半はフリアン・アルバレス、ジュリアーノ、デ・パウルもチャンスを生かせず、0-0で折り返したのは、ここまで15試合で11得点と、「Tenemos un déficit con el gol no solo desde el inicio de temporada, sino en pretemporada/テネモス・ウン・デフィシット・コン・エル・ゴル・ノー・ソロ・デスデ・エル・イニシオ・デ・テンポラーダ、シノ・エンプレテンポラーダ(ウチのゴール不足はシーズン当初からだけじゃなく、プレシーズンから)」と認めているボルダラス監督の思う壺だったかも。
後半頭からはリノを諦め、セルロートを入れたアトレティコに対し、ヘタフェも10分にはジェジュやデビュー組のカンテラーノ(ヘタフェBの選手)、ケイタをレギュラーのウチェとアレックス・ソラに代えて、ゴールを探すことにしたんですが、控えが頼りになることにかけては最近のシメオネ監督のチームに並ぶ者はなし。ジュリアーノ、ジョレンテからコレア、モリーナに代わり、一時、4人FW体制になった後、18分にはグリーズマンをコケにしたところ、とうとう24分、待望のゴールが生まれることに。そう、アルゼンチン代表でのケガがようやく治ったモリーナが右サイドからクロスを上げると、それがドンピシャでセルロートの真上に落ち、彼がヘッドでGKダビド・ソリアを破ってくれたとなれば、どれだけ場内が盛り上がったことか。
リードされたヘタフェも32分には3選手を一斉交代したものの、うーん、やっぱりアルバロ・ロドリゲスがベルトゥになっても、昨年、アトレティコのホーム20連勝の始まる前と終了の引分けに貢献した、未だにヒザの半月板損傷が完治していないボルハ・マジョラルとは違いますからね。結局、そのまま試合は1-0で終わり、アトレティコは破竹の11連勝を達成。まあ、昨今のゴール祭りと比べると地味ではありましたが、シメオネ監督も「Siempre digo que el mejor resultado es 1-0/シエンプレ・ディゴ・ケ・エル・メホール・レスルタードー・エス・ウノ・セロ(常に自分は、最高の勝利は1-0と言ってきた)。守備が良くて、攻撃に決定力があるってことだからね。4-3とかで勝つと、見直すことがありすぎる」と話していましたしね。
そこまで兄貴分に苦労をさせたことで、ヘタフェのメンツも保てて良かったんですが、現在、16位で降格圏と勝ち点2差の彼らには、「アトレティコと競えたことは慰めになるが、necesitamos puntos/ネセシタモス・プントス(ウチには勝ち点いる)」(ボルダラス監督)というのも事実。とりあえず、コリセウムにマジョルカを迎える土曜の試合で頑張って、彼らが残留ゾーンで年を越せることを祈るばかりですが…相手のエースのムリキがジローナ戦で退場し、出場停止なのは有難くても、やっぱり誰かがゴールを入れてくれないと勝てないため、ここはお隣さんのレガネスを見習って、このミッドウィークはセットプレーに磨きをかけるのがいいかもしれませんよ。
そしてアトレティコは消化試合数が1つ少ない状態で日曜にモンジュイックで頂上決戦に挑むんですが、いやあ、彼らがバルサのホームで勝利した記憶が私にはほとんどなくてねえ。今回は両チーム共、3週間の連戦が終わり、ミッドウィークの試合がなくなって休養十分なところは五分で、ジャマルが足首のケガで全治3、4週間になってしまった、再びフリック監督がスタンドから指揮する相手と比べ、先週末から負傷者ゼロになっているのは有利なんですけどね。といっても、これでホーム2連敗となったバルサだって、いつまでも負け続ける訳ありませんし、アトレティコの連勝が止まる日がいつか必ずやって来るのは確か。明るい年末を過ごすためにも、それが今週末でないといいのですが…。
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レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルとリバプールのハンガリー代表MFドミニク・ソボスライがSNS上で場外戦を繰り広げている。 両国は今回のインターナショナルマッチウィークに行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA/B昇降格プレーオフで激突。 トルコホームの1stレグをトルコが3-1で先勝していたなか、ハンガリーホームで行われた23日の2ndレグもトルコが3-0で快勝。2戦合計6-1の完勝でリーグA昇格を決めていた。 同試合ではチーム2点目を挙げたギュレルが1年前のフレンドリーマッチでも衝突が伝えられ、今回の再戦でもバチバチとやり合っていたソボスライに激しく詰め寄られた際に「黙れ」のジェスチャーを行い、小競り合いとなっていた。 ここまでであれば、試合中によくある揉め事として流されるはずだったが、試合後も怒りが収まらないハンガリー代表のキャプテンはハンガリー『Nemzeti Sport』がインスタグラムに投稿した当該のやり取りを収めた写真に対して、「1088」とのコメントを残した。 この数字はカルロ・アンチェロッティ監督の下、ポジション争いで苦戦するギュレルのマドリーでの今シーズンのプレータイムを揶揄したものとされ、物議を醸していた。 これに対して血気盛んな20歳MFも黙っておらず、自身のインスタグラムのストーリーズで反撃。「この男は冗談だ。6ゴールで黙るには十分じゃないのか?」とのキャプションとともに同じ画像とトルコの3-0のスコアを写した画像を投稿。 さらに、画像をよく確認すると、ハンガリーのスコアの下に「ソボスライ 1インスタグラムコメント」と細かな加工も加えられており、痛烈に煽り返した。 ここに至る両選手の衝突の経緯はわからず、外野がとやかく言うべきではないが、ひとまず互いに冷静さを取り戻し、今後は場外戦ではなく改めてピッチの上で白黒つけたいところか。 2025.03.25 06:30 Tue4
一番信用ならないチームは…/原ゆみこのマドリッド
「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ(2部)に敗退したお隣さんは平日中、みっちりバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングに明け暮れていたんですが、それだとやっぱり、話題があまりなくて……。 ようやく今週になって、火曜日午後9時(日本時間翌午前5時)にベンフィカとのCLノックアウトステージプレーオフ1stレグがやって来たため、週2試合ペースに戻ったんですが、怖いのは来週水曜日にベルナベウで開催される2ndレグで万が一、敗退するようだと、マドリーの今季はもうリーガだけ、シーズン終了まで週1試合ペースが続くことになります。 1月28日のCLリーグフェーズ最終節でそのマドリーに4-2で勝利。しかも後半アディショナルタイムの全員攻撃でGKトゥルビンが決めたヘッドのおかげで、プレーオフ出場圏の末席に滑り込めたベンフィカのモウリーニョ監督は、「Me gustaría mucho eliminar al Madrid, y que Arbeloa gane la Liga/メ・グスタリア・ムーチョ・エリミナール・アル・マドリッド、イ・ケ・アルベロア・ガネ・ラ・リーガ(私はマドリーを敗退させたい。そしてアルベロアはリーガ優勝するように)」と言っていたんですけどね。 でもCL早期敗敗退となると、アルベロア監督の来季続投が怪しくなってきて……。当人は試合前日記者会見で否定していたんですけどね。あと1年ベンフィカと契約がありながら、違約金を払わず退団できる条項が付いているため、モウリーニョ監督がマドリーに戻って来る可能性もあるなんて話も出て来たりするんですが、それは勘弁。グアルディオラ監督時代のバルサとのあんな刺々しい雰囲気はもう味わいたくないですって。 ちなみにマドリーのこの試合の欠場者はリハビリ中のミリトン、ベリンガム、そして前回のダ・ルス訪問で退場処分を受けたロドリゴとアセンシオ。それでも土曜日のリーガでリュディガー、トレントが先発復帰、カルバハルも途中出場したため、バルベルデが右SBから中盤に戻る今回はきっと、あんなザル守備にはならないと思いますが……。 CLはちょっと脇に置いておくことにして、先に週末にあったリーガ24節のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは前節、ようやく8試合ぶりに白星を挙げた弟分のヘタフェで、コリセウムに上位のビジャレアルを迎えたんですが、やっぱり勝利は選手たちの自信になるんですかね。この日は前半終盤にベイガにエリア内で倒されてサトリアーノがPKを獲得すると、アランバリが決めて先制。53分にも冬の市場で一緒に来たFWの同僚、もう2得点しているルイス・バスケス(アンデルレヒトから移籍))に遅れをとっていたサトリアーノ(同オリンピック・リヨン)が、ファン・イグレシアスのクロスをヘッドで決め、ヘタフェを2点リードに導くと、反撃を75分のミカウターゼの一発だけに抑えて、2-1で勝っているんですから、嬉しいじゃないですか。 これには直近のセルタ戦でスコアレスドローだった時は、pito(ピト/ブーイング)まで聞こえるようになっていたコリセウムのファンも大満足したはずですが、ヘタフェに来るレベルですし、新しいFWたちは決してゴール量産タイプではないんですけどね。ボルダラス監督によると、「Son chicos que venían de tener pocos minutos en sus equipos y poco protagonismo/ソン・チコス・ケ・ベニアン・デ・テネール・ポコス・ミヌートス・エン・スス・エキポス・イ・ポコ・プロタゴニスモ(前のチームではプレー時間も、主役を張る機会もあまりなかった選手たち)だが、やる気は満々だ」そうで、それってゴール不足で苦しんいたヘタフェは補強に成功したと言っていい? おかげで順位も11位という安全圏を維持した彼らだったんですけど、まだ降格圏との差は勝ち点5ですからね。ホーム連戦となる日曜日のセビージャ戦でもこの調子を続けて、早いところ、残留目安の勝ち点40以上に到達してもらいたいところ。 そして土曜日の夜にはベルナベウに行ったんですが、ようやく暴風雨季が去ったのか、いつ以来でしょうかね、傘を持たずに外出できたのは。それだけでも気が楽だったんですが、この日のマドリーは相手にも恵まれました。ミッドウィークフリーだった彼らと違い、レアル・ソシエダは水曜日にコパ準決勝1stレグをアスレティックとプレーしていて、サン・マメスでの激戦を0ー1で制したものの、やはり疲労が溜まっている選手がいたんですね。マテラッツオ監督はその試合から、5人のスタメンをローテーション。 マドリーの方はエムバペが意表を突いて、ベンチスタートとなったんですが、ゴンサロは彼がピッチにいないとゴールを入れますね。開始5分にはもう、先発復帰したトレントのラストパスをカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)が流し込んで、先制しているんですから、偉いじゃないですか。でもねえ、そのリードは長続きせず、20分にはハイセンがソレルのパスを追ったエレーラをエリア内で倒し、ペナルティを取られてしまったから、さあ大変。 おかげでオジャルサバルのPKで同点になった後、この日は静かだったスタンドからハイセンにブーイングが飛んでいたんですが、大丈夫。というのもその4分後にはもう、ソシエダがペナルティ返しをしてきたから。アランブルがヴィニシウスをエリア内左奥で倒して、その当人がPKを決めると、25分には再びマドリーがリード。すると31分にもカマヴィンガ、カレラスと繋いだボールを右SBから解放されたバルベルデが撃ち込んで、アディショナルタイムのゴンサロのゴール前からのシュートは外れてしまったものの、3ー1でハーフタイムに入ったとなれば、もう大船に乗った気でいていい? そして後半も再び、アランブルがヴィニシウスをエリア内で倒し、48分にはキッカーもリピートで4点目が入ったため、アルベロア監督は膝に問題のあるエムバペを「para que en Lisboa empiece desde el principio/パラ・ケ・エン・リスボア・エンピエセ・デスデ・エル・プリンシピオ(リスボンで先発できるように)」温存。さらに60分にはトレントをカルバハルに、リュディガーをアラバにと負傷から戻って来た選手の足慣らしをさせたり、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニと中盤の鍵になる選手たちにもお休みを与えることができましたからね。 おまけにこの4ー1勝利のおかげで、リーガ8連勝としたマドリーは、月曜日にバルサがジローナに2ー1のビックリ敗戦をしたため、とうとう勝ち点差2とつけて首位に立つことに。まさに「Hemos hecho una gran semana de entrenamientos y se ha reflejado en el campo/エモス・エッチョー・ウナ・グラン・セマーナ・デ・エントレナミエントー・イ・セ・ア・レフレハードー・エン・エル・カンポ(ウチは素晴らしい練習の1週間を過ごし、それがピッチに反映された)」感じでしたが、さて。今はこれがベンフィカにリベンジするのにも有効なことを祈るばかりでしょうか。 そして日曜日はラージョとアトレティコの兄弟分ダービー。快晴の中、明るい時間にブタルケに行けたのはラッキーだったんですけどね。エスタディオ・バジェカスでなく、2部の弟分レガネスのホームでの開催になったのは、1節前のオビエド戦が芝を貼り替えたばかりのピッチが悪天候のせいで使いものにならず、当日延期となった後、ラ・リーガがギリギリまで待ってくれず。アトレティコ戦もバジェカスでは開催不可とされ、ブタルケを借りることになったからなんですが、これもひどい話で、アボナードー(年間指定席保有者)は土曜日限定で、スタジアムよりメトロ1号線でもっと南に行ったところにある練習場まで、チケットを引き取りに行かないといけなくてねえ。 元々、ダービーはハイリスクな試合とされ、チケットの当日販売もなく、ブカネーロス(ラージョのウルトラ集団)を始めとする大勢のファンはお昼にバジェカス地区でデモをして、試合に行かないことを選択。よってブタルケのスタンドは半分ぐらい空だったんですが、前日はやっぱり芝がボロボロの練習場でセッションができず、ヘタフェの練習場でやったという不遇なイニゴ・ペレス監督のチームはこの逆境を見事に克服したんですよ。 木曜日のメトロポリターノでは、コパ準決勝1stレグでバルサを4ー0とコテンパンにのしたアトレティコが別人だったから、もうどうしていいものか。そう、元凶はこのところ、働くのは平日だけに決めたらしいシメオネ監督がスタメンを9人もローテーションしてきたことだったんですが、でも選手たちも選手たちですよね。いくらアトレティコファンの姿がスタンドにほぼ皆無だったとしても、バルサを前にした日の喰らいついていくプレーがまったく見られず。 それどころか、前半39分にはあれだけジャマルを抑えていたルッジェーリがラティウにかわされ、エリア中央へのラストパスを許すと、フラン・ペレスがラージョの先制点をゲット。さらに45分にもレングレのパスミスでボールを奪われると、ラティウが3人もいたアトレティコ選手の間にボールを通し、イシのシュートはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたものの、こぼれ球に誰も詰めず、バレンティンに押し込まれているって、一体、どこまで呆けている? 2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu5
