何度も繰り返された光景を見た…/原ゆみこのマドリッド
2024.10.25 23:00 Fri
「もう慣れっこになって怒る気にもなれない」そんな風に私が溜息をついていたのは水曜日、CL3節をプレーしたスペイン勢の中で、負けたのはアトレティコだけだったのに気がついた時のことでした。いやあ、その日はメトロポリターノでリール戦を見ていたため、バルサがモンジュイックで4-1と見事にバイエルンを粉砕。ラフィーニャのハットトリックやレバンドフスキ、ハリー・ケーンらのゴール映像を目にしたのは、アトレティコの選手たちが出て来るのをミックスゾーンで待ちながらだったんですけどね。このオールホームゲーム節では前日、まだ未勝利だったジローナまで、ミゲル・グティエレスとファンペのゴールでスロバン・ブラスチラバに2-0と快勝。
もちろん、その火曜開催組の方ではお隣さん、レアル・マドリーもドルトムントにきっちりお家芸、根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)で5-2と勝利しているんですが、うーん、2022-23シーズンのDecimocuarta(デシモクアルタ/14回目のCL優勝のこと)に至る決勝トーナメント以来、サンティアゴ・ベルナベウではあまりに当たり前の風景になってしまいましたからねえ。その頃はまだ、スタンドが大改造中で、かなりピッチに近いところにプレス席が位置。目の前で繰り広げられる怒涛のレモンターダラッシュを私も呆気に取られて見ていたものですが、ほぼ完成形に近づいた今のプレス席が8階という高みにあるせいもある?
おかげで逆転の感動も目に映る選手の大きさ同様、米粒大になってしまった気もしなくはないんですが…いや、まずはそのドルトムント戦がどんな試合だったか、お伝えしていくことにすると。いやあ、2節では伏兵、リールにアウェイで1-0と負けていたマドリーだったため、気合を入れて、ピッチに立ったはずだったんですけどね。そこはファンもわかっていて、選手入場の時にはfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏)にCLトロフィーを抱えたバイキング(マドリーの愛称の1つ)が描かれた大幕と白と紫のモザイクが登場し、十八番の大会の雰囲気を盛り上げていたんですが、どうにも今季、とりわけ前半は不活発なプレーが続くホームチームの悪癖は治らず。
実際、アンチェロッティ監督も「Hemos estado tímidos en la primera parte, no hemos sido intensos con balón/エモス・エスタードー・ティミドス・エンラ・プリメーラ・パルテ、ノー・エモス・シードー・インテンソス・コン・バロン(前半のウチはどこか内気で、ボールを持った時の激しさがなかった)」と認めていた程だったんですけどね。それでも0-0で収めれば、別に良かったところ、30分には守備の穴を突かれ、ギラシーのパスから、マレンに先制ゴールを奪われてしまったから、ビックリしたの何のって。
更にその4分後にもドルトムントは、今度はマレンのラストパスをバイノー=ギテンスが撃ち込んで、あっという間に2点差になったとなれば、39分にはブラントのミドルシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)で弾いたGKクルトワが、「Era demasiado fácil/エス・デマシアドー・ファシル(あまりに簡単すぎだ)」と怒っていたのも当然だった?まあ、その件を「ブラントはコントールしてシュートできた。Obviamente he hecho una buena parada/オビアメンテ・エ・エッチョー・ウナ・ブエナ・パラダ(ボクがいいセーブをしたのは明らかだけど)、0-3でハーフタイムに入る可能性もあった」と自画自賛混じりに語ってしまうのは、いかにもクルトワらしいんですけどね。結果、スタンドからpito(ピト/ブーイング)を浴びて、ロッカールームに戻った選手たちは…。
それを簡単にやってしまうのがマドリーで、いえ、早くも後半8分には、今季からドルトムントを率いることになった、36才のヌリ・シャヒン監督が守りに入り、バイノー=ギテンスの代わりにアントンを入れ、3CB制を取ってくれたおかげもあるんですけどね。15分にはエムバペのクロスから、リュディガーがヘッドを決め、反撃の狼煙を上げたマドリーはもう2分後には、今度はエムバペのゴールと平行するパスをシュロッターベックがクリアし損ね、そのボールをビニシウスがシュート。最初は主審にオフサイドにされてしまったものの、VAR(ビデオ審判)チェックにより、晴れて2-2のスコアになっているんですから、まったく仕事が早い。
あっという間に同点にされてしまったシャヒン監督は、うーん、彼がマドリーにいた2011-12シーズン、モウリーニョ監督時代のチームはそこまで、レモンターダの鬼ではなかったんですけどね。屋根をクローズしたベルナベウの音響効果もあって、どんどんホームファンの応援が白熱していくのにも影響されたが、マレンの代わりにMFのグロスを投入したんですが、スイッチの入ったマドリーを止めるのはまず不可能。それにはもちろん、37分にはクルトワがバイアーのシュートを弾き、2-3になるのを防いでくれたおかげもあって…。
38分、ロドリゴが負傷してまで、ゴールラインを越えそうなボールを救った後、ルーカス・バスケスがとうとう、逆転のゴールを挙げてくれたんですよ。さすがにこれにはドルトムントも力が抜けてしまったか、あとはビニシウスが41分、自陣からドリブルを開始して、エリア前からの弾丸シュートを突き刺すと、ロスタイムにも5点目をゲット。5-2の完勝を飾っただけでなく、自身もハットトリックを達成して、来週月曜に発表となるバロンドール受賞の前祝いをしていたんですが、え?昨季のCL決勝では2-0でマドリーが勝ったチームから、かなりメンバーの落ちているドルトムントには逆転できても、相手がバルサとなるクラシコ(伝統の一戦)では難しいんじゃないかって?
まあ、それは当然の懸念で、ええ、ビニシウスも「Tenemos que mejorar y jugar así desde el principio porque si no el míster no aguanta/テネモス・ケ・モホラル・イ・フガール・アシー・デスデ・エル・プリンシピオ・シー・ノー・エル・ミステル・ノー・アグアンタ(ボクはら改善してかないと。最初からこんな風にプレーするようにね。じゃなきゃ、監督がもたない)」と反省していたんですけどね。クロースが引退して抜けた今季のプレーには物申す点が多いとはいえ、マドリーには抜群のゴール力があるのも事実。この日は不発だったエムバペだって、2021年のCL16強対決ではバルサ相手にハットトリックを挙げていますし、土曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのベルナベウではきっと双方のゴールが沢山、見られるんじゃないかと。
というのも実はドルトムント戦翌日、マドリーではGKクルトワが昨季、ヒザの靭帯断裂した左脚の太ももを再び痛めたことが発覚し、全治10日間に。ロドリゴも右太ももの肉離れで全治20日間なんですが、果たしてGKルニンにレバンドフスキを始め、ジャマル、ラフィーニャ、ダニ・オルモらのシュートを全て止めることができるのかは疑問。とにかく撃ち合いに負けなければいいだけですが、首位のバルサと2位のマドリーには勝ち点3の差がありますからね。これが倍になると、さすがのマドリーでも首位攻略に時間がかかってしまうため、せめて現状維持を図れるといいですよね。
そして水曜にはアトレティコがリールをメトロポリターノに迎えたんですが、いやあ、ホントにフレンテ・アトレティコ(ウルトラのグループ)には困ったもんですよね。そう、リーガ前節のレガネス戦ではマドリーダービー時の物投げ込み騒動を咎められ、応援団のいる南側ゴール裏の1階区画が丸々、閉鎖となった後、この日は普通に入れるようになったんですが、やっぱり現行犯で身バレしたメンバーがスタジアムやクラブから永久追放されたのが不服だったんでしょう。天下のCL戦というのに応援ストを決行したため、横断幕や旗などもなく、ベルナベウとはかなり様相が違うことに。
まあ、それでも昨季の応援スト中やレガネス戦でも学習した他のファンたちは、先導がなくてもできる自分たちなりの応援、クラブ歌の合唱などをして、一生懸命、場を盛り上げていたんですが、ええ、開始8分にはリールの若手CB、トゥーレがGKへのバックパスを誤り、ボールを奪ったフリアン・アルバレスが早くも先制ゴールを挙げてくれたというのもあったんですけどね。ただ、誰もが予想していなかったのはセルロートのモラタ化。だってえ、前半だけで敵GKシュバリエとの1対1のチャンスが3度もありながら、ことごとく失敗しているんですよ。
アトレティコにしては久々にプレスの効いたいいプレーをしていただけに、まさに何かの呪いとしか思えませんが、とりあえず、後半は1-0のままでスタート。それが8人も欠場者がいて、2節でお隣さんを倒したチームから、かなりメンバーが欠けていたリールだというのに、16分、カベラの負傷で前半16分から途中出場していたシュグロバにエリア前から、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決められてしまったから、さあ大変!おまけに25分には、リールの蹴ったFKのボールをエリア内で争っている際に主審からペナルティを宣告され、場内はほぼパニック状態に。
だってえ、後でシメオネ監督も「Ojalá encontremos algo para decir que fue penal/オハラ・エンコントレモス・アルゴ・パラ・デシール・ケ・フエ・ペナル(ペナルティである理由が見つかったらいいんだが)。主審は最初、ハンドだと言っていたが、それは敵の手に当たったもので、次はコケが何かしたからだと」と困惑していたんですが、TVのコメンテーターらも誰1人、理由がわからないペナルティだったんですよ。結局、VARによる見直しも行われず、マドリー戦同様、ディビッドがPKを決めて、リールに逆転されてしまったとなれば、アトレティコ勢が怒るのも当然かと。
それでもお隣さんであれば、ホームですし、粛々と根性のレモンターダを完遂したんじゃないかと思いますが、生憎、アトレティコのレモンターダ能力はせいぜい、弟分のレガネス相手が限界。すぐにサムエル・リノやジュリアーノを投入して、反撃していったものの、やはりゴールは決まらず、それどころか、44分にはディビッドの3点目で止めを刺され、最後は1-3で負けているとなれば、ええ、この先、2試合はPSG、スパルタ・プラハと恐怖のアウェイゲームが続きますからね。2節のベンフィカ戦、これもアウェイで4-0と惨敗しているせいもあって、すでに順位も決勝トーナメント16強対戦プレーオフ圏外の27位に落ちてしまった彼らが、この新バージョンCLで生き残ることができるのか、不安になってきたのはきっと、私だけではない?
まあ、アトレティコのCLでは近年、信じられないような惨状も目にしているため、今更ながら、嘆いても仕方ないんですが、差し迫った脅威は日曜午後6時30分(日本時間翌午前1時30分)からのベティス戦。もちろん、ベニト・ビジャマリン開催となるからですが、唯一、有利なのは木曜に相手はコンフェレンスリーグのコペンハーゲン戦で引分け、中1日少ないことぐらいかと。相変わらず、バリオス、ル・ノルマン、アスピリクエタをケガで欠く彼らが勝ち点3を持って帰れるかは甚だ疑問ですが、せっかく上位2チームが星を潰しあう中、せめてリーガ3位の座ぐらいはキープしてほしいものです。
そして今週はミッドウィークフリーだったマドリッドの弟分チームたちの週末の予定も告げておくと、土曜のクラシコ前にはラージョがエスタディオ・バジェカスでアラベス戦。前節はムリキのゴールで1-0と負けて、マジョルカから帰って来たイニゴ・ペレス監督のチームですが、現在、9位の彼らは勝てば、ヨーロッパの大会出場圏に近づけますからね。ハメス・ロドリゲス、ムミン、パテ・シスの出場が微妙とはいえ、何とかファンにホームでの今季2勝目をプレゼントできたらいいのですが。
一方、南部の2チームはどちらも日曜にホームゲームとなり、レガネスが午後2時からブタルケにセルタを向けた後、午後4時15分にはヘタフェがコリセウムでバレンシア戦。前者は降格圏ギリギリの17位、後者もたった勝ち点1多いだけの16位と結構、渋い位置にいるため、ファンの応援が受けられる今節は必勝を目指してもらいたいところですが…ヘタフェはボルハ・マジョラルの回復待ち、レガネスは新加入のハラーがまだ未得点という、ゴールの問題があるのは辛いところですよね。
もちろん、その火曜開催組の方ではお隣さん、レアル・マドリーもドルトムントにきっちりお家芸、根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)で5-2と勝利しているんですが、うーん、2022-23シーズンのDecimocuarta(デシモクアルタ/14回目のCL優勝のこと)に至る決勝トーナメント以来、サンティアゴ・ベルナベウではあまりに当たり前の風景になってしまいましたからねえ。その頃はまだ、スタンドが大改造中で、かなりピッチに近いところにプレス席が位置。目の前で繰り広げられる怒涛のレモンターダラッシュを私も呆気に取られて見ていたものですが、ほぼ完成形に近づいた今のプレス席が8階という高みにあるせいもある?
おかげで逆転の感動も目に映る選手の大きさ同様、米粒大になってしまった気もしなくはないんですが…いや、まずはそのドルトムント戦がどんな試合だったか、お伝えしていくことにすると。いやあ、2節では伏兵、リールにアウェイで1-0と負けていたマドリーだったため、気合を入れて、ピッチに立ったはずだったんですけどね。そこはファンもわかっていて、選手入場の時にはfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏)にCLトロフィーを抱えたバイキング(マドリーの愛称の1つ)が描かれた大幕と白と紫のモザイクが登場し、十八番の大会の雰囲気を盛り上げていたんですが、どうにも今季、とりわけ前半は不活発なプレーが続くホームチームの悪癖は治らず。
更にその4分後にもドルトムントは、今度はマレンのラストパスをバイノー=ギテンスが撃ち込んで、あっという間に2点差になったとなれば、39分にはブラントのミドルシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)で弾いたGKクルトワが、「Era demasiado fácil/エス・デマシアドー・ファシル(あまりに簡単すぎだ)」と怒っていたのも当然だった?まあ、その件を「ブラントはコントールしてシュートできた。Obviamente he hecho una buena parada/オビアメンテ・エ・エッチョー・ウナ・ブエナ・パラダ(ボクがいいセーブをしたのは明らかだけど)、0-3でハーフタイムに入る可能性もあった」と自画自賛混じりに語ってしまうのは、いかにもクルトワらしいんですけどね。結果、スタンドからpito(ピト/ブーイング)を浴びて、ロッカールームに戻った選手たちは…。
ええ、ここがまさにマドリーが他のチームと違うところで、後半のヒーローとなったビニシウスが語ったところによると、「無言でロッカールームに戻って、監督の言葉を聞いた。Y dijimos una sola cosa,si marcamos el primero vamos a remontar otra vez/イ・ディヒモス・ウナ・ソラ・コーサ・シー・マルカモス・エル・プリメーロ・バモス・ア・レモンタール・オトラ・ベス(ボクらが唯一、話したのは、1点目を取れば、また逆転するだろうってことだけだ)」そうなんですけどね。同様にアンチェロッティ監督も「3点取る話をするのは夢物語だから、ディテールについて話した。いいパスを送ること、ドゥエルに勝つこと。Había que ganar la dinámica del partido/アビア・ケ・ガナール・ラ・ディナミカ・デル・パルティードー(試合の流れを引き寄せないといけなかった)。それが勝利に繋がるからね」と説明していたんですが、当然ながら、言うは易く行うは難し。
それを簡単にやってしまうのがマドリーで、いえ、早くも後半8分には、今季からドルトムントを率いることになった、36才のヌリ・シャヒン監督が守りに入り、バイノー=ギテンスの代わりにアントンを入れ、3CB制を取ってくれたおかげもあるんですけどね。15分にはエムバペのクロスから、リュディガーがヘッドを決め、反撃の狼煙を上げたマドリーはもう2分後には、今度はエムバペのゴールと平行するパスをシュロッターベックがクリアし損ね、そのボールをビニシウスがシュート。最初は主審にオフサイドにされてしまったものの、VAR(ビデオ審判)チェックにより、晴れて2-2のスコアになっているんですから、まったく仕事が早い。
あっという間に同点にされてしまったシャヒン監督は、うーん、彼がマドリーにいた2011-12シーズン、モウリーニョ監督時代のチームはそこまで、レモンターダの鬼ではなかったんですけどね。屋根をクローズしたベルナベウの音響効果もあって、どんどんホームファンの応援が白熱していくのにも影響されたが、マレンの代わりにMFのグロスを投入したんですが、スイッチの入ったマドリーを止めるのはまず不可能。それにはもちろん、37分にはクルトワがバイアーのシュートを弾き、2-3になるのを防いでくれたおかげもあって…。
38分、ロドリゴが負傷してまで、ゴールラインを越えそうなボールを救った後、ルーカス・バスケスがとうとう、逆転のゴールを挙げてくれたんですよ。さすがにこれにはドルトムントも力が抜けてしまったか、あとはビニシウスが41分、自陣からドリブルを開始して、エリア前からの弾丸シュートを突き刺すと、ロスタイムにも5点目をゲット。5-2の完勝を飾っただけでなく、自身もハットトリックを達成して、来週月曜に発表となるバロンドール受賞の前祝いをしていたんですが、え?昨季のCL決勝では2-0でマドリーが勝ったチームから、かなりメンバーの落ちているドルトムントには逆転できても、相手がバルサとなるクラシコ(伝統の一戦)では難しいんじゃないかって?
まあ、それは当然の懸念で、ええ、ビニシウスも「Tenemos que mejorar y jugar así desde el principio porque si no el míster no aguanta/テネモス・ケ・モホラル・イ・フガール・アシー・デスデ・エル・プリンシピオ・シー・ノー・エル・ミステル・ノー・アグアンタ(ボクはら改善してかないと。最初からこんな風にプレーするようにね。じゃなきゃ、監督がもたない)」と反省していたんですけどね。クロースが引退して抜けた今季のプレーには物申す点が多いとはいえ、マドリーには抜群のゴール力があるのも事実。この日は不発だったエムバペだって、2021年のCL16強対決ではバルサ相手にハットトリックを挙げていますし、土曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのベルナベウではきっと双方のゴールが沢山、見られるんじゃないかと。
というのも実はドルトムント戦翌日、マドリーではGKクルトワが昨季、ヒザの靭帯断裂した左脚の太ももを再び痛めたことが発覚し、全治10日間に。ロドリゴも右太ももの肉離れで全治20日間なんですが、果たしてGKルニンにレバンドフスキを始め、ジャマル、ラフィーニャ、ダニ・オルモらのシュートを全て止めることができるのかは疑問。とにかく撃ち合いに負けなければいいだけですが、首位のバルサと2位のマドリーには勝ち点3の差がありますからね。これが倍になると、さすがのマドリーでも首位攻略に時間がかかってしまうため、せめて現状維持を図れるといいですよね。
そして水曜にはアトレティコがリールをメトロポリターノに迎えたんですが、いやあ、ホントにフレンテ・アトレティコ(ウルトラのグループ)には困ったもんですよね。そう、リーガ前節のレガネス戦ではマドリーダービー時の物投げ込み騒動を咎められ、応援団のいる南側ゴール裏の1階区画が丸々、閉鎖となった後、この日は普通に入れるようになったんですが、やっぱり現行犯で身バレしたメンバーがスタジアムやクラブから永久追放されたのが不服だったんでしょう。天下のCL戦というのに応援ストを決行したため、横断幕や旗などもなく、ベルナベウとはかなり様相が違うことに。
まあ、それでも昨季の応援スト中やレガネス戦でも学習した他のファンたちは、先導がなくてもできる自分たちなりの応援、クラブ歌の合唱などをして、一生懸命、場を盛り上げていたんですが、ええ、開始8分にはリールの若手CB、トゥーレがGKへのバックパスを誤り、ボールを奪ったフリアン・アルバレスが早くも先制ゴールを挙げてくれたというのもあったんですけどね。ただ、誰もが予想していなかったのはセルロートのモラタ化。だってえ、前半だけで敵GKシュバリエとの1対1のチャンスが3度もありながら、ことごとく失敗しているんですよ。
アトレティコにしては久々にプレスの効いたいいプレーをしていただけに、まさに何かの呪いとしか思えませんが、とりあえず、後半は1-0のままでスタート。それが8人も欠場者がいて、2節でお隣さんを倒したチームから、かなりメンバーが欠けていたリールだというのに、16分、カベラの負傷で前半16分から途中出場していたシュグロバにエリア前から、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決められてしまったから、さあ大変!おまけに25分には、リールの蹴ったFKのボールをエリア内で争っている際に主審からペナルティを宣告され、場内はほぼパニック状態に。
だってえ、後でシメオネ監督も「Ojalá encontremos algo para decir que fue penal/オハラ・エンコントレモス・アルゴ・パラ・デシール・ケ・フエ・ペナル(ペナルティである理由が見つかったらいいんだが)。主審は最初、ハンドだと言っていたが、それは敵の手に当たったもので、次はコケが何かしたからだと」と困惑していたんですが、TVのコメンテーターらも誰1人、理由がわからないペナルティだったんですよ。結局、VARによる見直しも行われず、マドリー戦同様、ディビッドがPKを決めて、リールに逆転されてしまったとなれば、アトレティコ勢が怒るのも当然かと。
それでもお隣さんであれば、ホームですし、粛々と根性のレモンターダを完遂したんじゃないかと思いますが、生憎、アトレティコのレモンターダ能力はせいぜい、弟分のレガネス相手が限界。すぐにサムエル・リノやジュリアーノを投入して、反撃していったものの、やはりゴールは決まらず、それどころか、44分にはディビッドの3点目で止めを刺され、最後は1-3で負けているとなれば、ええ、この先、2試合はPSG、スパルタ・プラハと恐怖のアウェイゲームが続きますからね。2節のベンフィカ戦、これもアウェイで4-0と惨敗しているせいもあって、すでに順位も決勝トーナメント16強対戦プレーオフ圏外の27位に落ちてしまった彼らが、この新バージョンCLで生き残ることができるのか、不安になってきたのはきっと、私だけではない?
まあ、アトレティコのCLでは近年、信じられないような惨状も目にしているため、今更ながら、嘆いても仕方ないんですが、差し迫った脅威は日曜午後6時30分(日本時間翌午前1時30分)からのベティス戦。もちろん、ベニト・ビジャマリン開催となるからですが、唯一、有利なのは木曜に相手はコンフェレンスリーグのコペンハーゲン戦で引分け、中1日少ないことぐらいかと。相変わらず、バリオス、ル・ノルマン、アスピリクエタをケガで欠く彼らが勝ち点3を持って帰れるかは甚だ疑問ですが、せっかく上位2チームが星を潰しあう中、せめてリーガ3位の座ぐらいはキープしてほしいものです。
そして今週はミッドウィークフリーだったマドリッドの弟分チームたちの週末の予定も告げておくと、土曜のクラシコ前にはラージョがエスタディオ・バジェカスでアラベス戦。前節はムリキのゴールで1-0と負けて、マジョルカから帰って来たイニゴ・ペレス監督のチームですが、現在、9位の彼らは勝てば、ヨーロッパの大会出場圏に近づけますからね。ハメス・ロドリゲス、ムミン、パテ・シスの出場が微妙とはいえ、何とかファンにホームでの今季2勝目をプレゼントできたらいいのですが。
一方、南部の2チームはどちらも日曜にホームゲームとなり、レガネスが午後2時からブタルケにセルタを向けた後、午後4時15分にはヘタフェがコリセウムでバレンシア戦。前者は降格圏ギリギリの17位、後者もたった勝ち点1多いだけの16位と結構、渋い位置にいるため、ファンの応援が受けられる今節は必勝を目指してもらいたいところですが…ヘタフェはボルハ・マジョラルの回復待ち、レガネスは新加入のハラーがまだ未得点という、ゴールの問題があるのは辛いところですよね。
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バルセロナの今季ベスト補強に。アラウホ同様に出場数は物足りず、ミリトンやダビド・ガルシア、ル・ノルマンを選出する選択肢もあったが、フリー加入のデンマーク代表DFの期待以上のパフォーマンスをより評価した。チェルシーでの立ち位置を考えると、センターバックのバックアッパー的な起用が予想されていたが、負傷者や右サイドバック不在の歪なチーム事情もあってセンターバックの主軸に定着。アラウホとはかつてのプジョールとピケのような補完性をみせ、安定した守備に持ち味の配球能力を遺憾なく発揮。最少失点の堅守構築に大きな貢献を見せた。 DF フラン・ガルシア(23歳/ラージョ) 出場試合数:38(先発:38)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 充実のシーズンを過ごして古巣帰還。レアル・マドリーのカンテラ出身でレンタル移籍の翌シーズンにラージョに完全移籍した左サイドバックは、インテンシティの高さに定評があるラージョで今季の全38試合に出場。爆発的なスピードを生かした攻撃参加で、阿吽の呼吸を見せるアルバロ・ガルシアと左サイドの攻撃を活性化。さらに、169cmとサイズには恵まれていないものの、球際の競り合いを苦にしておらず、安定したテクニックと共に総合力の高いサイドバックという評価を確立。来季は買い戻しオプションを行使した古巣への復帰が決定したほか、追加招集ながらスペイン代表初招集と更なる躍進が期待される。 MF 久保建英(22歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:35(先発:29)/得点数:9 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed2
「王子様みたい」「めちゃくちゃかっこよくなってる」髭を剃ったグリーズマンにファン絶賛!チームメイトも続々反応「ヒゲ剃ったの!?」
アトレティコ・マドリーのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのイメチェンが話題だ。 2019年に一度バルセロナへと移籍したものの、期限付き移籍を経てアトレティコへと戻ってきたグリーズマン。今シーズンは好調を維持しており、ラ・リーガでは24試合で11ゴール、公式戦全体では35試合で18ゴールを記録している。 そのグリーズマンは、20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・1stレグでインテルとのアウェイゲームに先発。チームはセリエA首位のチームに苦戦を強いられ、1-0で1stレグを落とすこととなったが、グリーズマンの見た目にも注目が集まった。 グリーズマンは、伸ばしていた髭を綺麗に剃って登場。一気に爽やかになった姿を見せていた。 アトレティコの公式SNSによると、グリーズマンは19日に髭を剃った模様だ。チームメイトたちはその変化に気が付くと、「ヒゲ剃ったの?」と反応。アルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルはスベスベの肌を触って「赤ちゃんみたい」だといじっていた。 グリーズマンの変化には、ファンも「王子様みたいなビジュアル復活してるな」、「めちゃくちゃかっこよくなってる」、「ヒゲ剃ってる!」と反応。久々の髭なしの姿に注目が集まっていた。 <span class="paragraph-title">【動画】まるで王子様!?髭を剃って一気に爽やかになったグリーズマン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="it" dir="ltr"> Grizi <a href="https://t.co/cv24JHLWFf">pic.twitter.com/cv24JHLWFf</a></p>— Atlético de Madrid (@Atleti) <a href="https://twitter.com/Atleti/status/1759672955326370016?ref_src=twsrc%5Etfw">February 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.21 12:25 Wed3
「若き日のディエゴを思い出す」ジュリアーノ・シメオネ22歳をマドリード紙ら称賛「彼の血にも“チョリズモ”」「息子3人の中で最も父親似」
アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed4
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed5
