梯子観戦でデジャブを見た…/原ゆみこのマドリッド
2024.08.27 21:30 Tue
「突然すぎて、とても行けない」そんな風に私が嘆いていたのは月曜日、昨夜はメトロポリターノからの帰宅が午前様だったせいで、起きたのが正午近くだったのも悪かったんですけどね。午前10時半過ぎ、前日の試合もパルコ(貴賓席)観戦と、バルサからのレンタル移籍がほぼ確定していたレングレの正式入団の知らせがクラブのプレス担当から届いていたのはまだいいとして、続けて、同日午後1時半には早速、スタジアムの講堂で入団プレゼン開催って、一体、何でそこまで急いでやる必要がある?
おかげで本命はハンコ(フェイノールト)でありながら、高すぎる給料がラ・リーガのサラリーキャップに引っかかり、選手登録のメドがつかないせいで、獲得を断念。代替策として来た左足利きのCBのアトレティコ入団プレゼンはネットの生配信で見ることになったんですが、この夏、6、7月の無風状態を考えると、隔世の感もなきにしろあらず。ええ、早くから本決まりと言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)ですら、正式発表があったのは8月になってからですからね。
そこからは堰を切ったようにセルロート(同ビジャレアル)、フリアン・アルバレス(同マンチェスター・シティ)、ギャラガー(同チェルシー)と次々、補強選手が到着。ようやくジョアン・フェリックスのチェルシー完全移籍が決まった後、先週の水曜など、メトロポリターノを挙げての”Noche de Bienvenida/ノッチェ・デ・ビエンベニータ(歓迎のよる)”のイベントまで開催されることに。
同時に先週金曜からは選手の放出も活性化し、第2GKモルドバンがサッスオーロにレンタルとなったと思えば、夜半過ぎにはサムがポルトに5年契約で移籍。後者は昨季の8月、アトレティコとの開幕戦でゴールを挙げたのがキッカケとなり、グラナダに契約破棄金額を払って買い付けた後、シーズンの残りはアラベスにレンタル移籍して修行していた20才のFWなんですけどね。最初は4000万ユーロ(約65億円)のギャラガーとほぼ同額になる移籍金でチェルシーと話していながら、1500万ユーロ(約24億円)で権利50%の売却とは、はて。更に月曜夕方にもフェアメーレンのライプツィヒへの1年レンタルの報が入ってくるなど、もしや最近、アトレティコのフロントは不眠不休で働いている?
まあ、そんなことはともかく、先週末のリーガでのマドリッド勢の試合をお伝えしていくことにすると、アウェイばかりだった開幕節と真逆で、4チームがホーム開催となった2節は土曜のコリセウムでの弟分ダービーからスタート。そう、開幕戦でレアル・ソシエダを1-2と見事に下してきたラージョをヘタフェが迎えたんですが、午後9時半キックオフでもまだ、うだるような暑さが続いていたせいもあったんですかね。両者共、不活発だった前半は0-0で終了。後半になって、イシ、アルバロ・ガルシア、そしてパリ五輪決勝からゴール期が続いているカメージョと、頼りのアタッカーたちを入れたイニゴ・ペレス監督のチームの方が優勢かと思われたんですが…。
ただ、ヘタフェは3節のベティス戦が、相手のコンフェレンスリーグ・プレーオフ予選2ndレグのせいで延期に。よって、丁度、夏の移籍市場が閉まった直後、日曜に再びコリセウム開催となるレアル・ソシエダ戦までに、すでに入団発表のあったトルコ人FW、ユルドゥルム(スタッド・レンヌから移籍)の登録を済まし、マジョラルも準備を整えてくれればいいんですけどね。そうそう、ラージョ戦前のTVインタビューでアンヘル・トーレス会長が、「1カ月前と先週、ウチにハメス・ロドリゲスのオファーが来たんだが、監督は必要としている選手ではないと言った」とコメントしたなんてことも。
それが試合後の会見で、ボルダラス監督が「Yo no decido fichajes, los decide el president/ジョ・ノー・デシドー・フィチャヘス、ロス・デシデ・エル・プレシデンテ(補強を決めるのは私でなく、会長だ)。もしハメスが来るなら、大歓迎だよ」と言ったものだから、いい加減、彼も新戦力の到着が遅れているのに業を煮やしているんだろうと、あれこれ邪推されたものでしたが、時すでに遅し。月曜にはハメスのラージョ入団が正式発表され、いえ、サンパウロとの契約を解除した彼はコパ・アメリカでコロンビアを準優勝まで導き、大会MVPに輝いた後、ずっとバケーションしていたため、火曜午後9時30分(日本時間翌午前4時30分)、エスタディオ・バジェカスでのバルサ戦には出場できませんけどね。
この開幕からの2試合、この夏の目玉補強として、バルサに入団しながら、サラリーキャップの都合で登録できていなかったダニ・オルモ(ライプツィヒから移籍)がとうとう、月曜夜に長期負傷となったクリステンセンのおかげでプレーできるようになったフリック監督のチームを迎えるに当たり、このハメス加入はファンに高揚感を与えたんじゃないかと思いますが、さて。何はともあれ、すでに3得点もして、チームの2連勝の功労者であるレバンドフスキには用心するに越したことはないかと。
そしてマドリッド勢、残りの3チームは日曜試合だったんですが、まず私は猛暑の中、午後5時キックオフのサンティアゴ・ベルナベウへ向かうことに。いやあ、屋根を閉じたスタジアム内部がオーブンのようになっていたらどうしようかと恐れていたんですが、そんなことはなく、むしろ外より3℃程、気温が低くなっていたのは助かったかと。ただ、昇格組のバジャドリーを迎えたこの一戦、ベリンガムの負傷でアルダ・ギュレル、メンディの出場停止でフラン・ガルシアが入ったレアル・マドリーが前半、ほとんど何もしてくれなくてねえ。
ええ、ついにホームでエムバペ(PSGから移籍)を見られるとあって、スタンドを満員にしたファンも彼のゴールを心待ちにしていたんですが、序盤にシュートをGKハインに弾かれたぐらいで、後は他の選手たち同様、音沙汰なしに。バジャドリーの勤勉な守備のせいもあって、0-0で折り返したんですが、そこは才能のある選手の揃ったマドリー。ロッカールームでアンチェロッティ監督の訓話を聞いたおかげもあったか、後半5分には敵エリア近くで間接FKをもらうと、ギュレルが短く出して、ロドリゴが止めたボールをバルベルデが弾丸シュートで先制点にしてくれるんですから、偉いじゃないですか。
実はこのゴールの影の功労者はまさにアンチェロッティ監督で、ええ、バルベルデ本人も「何度もボクにチームメートを変えて、FKの練習をするように、ボールを掴んで、キッカーをやると言えない内気なところを直すように言ってくれた」と感謝していたんですけどね。とはいえ、それでマドリーが堰を切ったようにgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)モードに入ったかといえば、そういう訳でもなく、更に2度撃ったエムバペのシュートも敵GKがセーブ。この日はマジョルカ戦で選手交代が遅れたのをアンチェロッティ監督も反省したか、24分にギュレル、ロドリゴがモドリッチ、ブライムに代わり、そこからかなり間があって、40分にビニシウスがセバージョス、その1分後にエムバペがエンドリックに代わった後のことでした。ようやくスコアが再び、動いたのは。
そう、43分、ミリトンから出たロングボールをブライムがトラップ、CBキュメルトかわし、見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めてくれたんですよ。それ以上に衝撃を与えたのは、これが公式戦デビューとなったエンドリックで、いやあ、実は彼、3月にスペインとブラジルが対戦した親善試合でベルナベウでのプレーは経験済みだったんですけどね。その時も途中出場で、あ、出たと思ったら、たったの5分でゴールを挙げて、やはりマドリーは目の付け所が違うと感心したものでしたが、まさかロスタイム6分、ブライムからラストパスを受け、エリア内に入って右脚を一閃。「Golpea que rompe la pelota con las dos piernas/ゴルペア・ケ・ロンペ・ラ・ペロータ・コン・ラス・ドス・ピエルナス(両足でボールを破裂させんばかりに蹴る)」(ブライム)というシュートがネットに突き刺さっているって、一体、何なんでしょう。
まさにゴールの神様に祝福されているとしか思えませんが、ええ、アンチェロッティ監督も「Es un delantero centro de área, en espacio reducido es muy muy peligroso/エス・ウン・デランテーロ・セントロ・デ・アレア、エン・エスパシオ・レドゥシードー・エス・ムイ・ムイ・ペリグローソ(彼はエリア内で力を発揮するCF、限られたスペースではとても、とても危険だ)」と褒めていましたしね。18才になったばかりと若く、ヨーロッパでプレーするのも初めてですが、これなら十分、昨季のホセル(現アル・ガラファ)の代わりが務まる?おかげでマドリーは3-0の勝利とファンが望んでいた結果になったんですが、まあ、相手のバジャドリーも数日前にRMカスティージャからレンタルで来たマリオ・マルティンは途中出場したものの、ラタサ(昨季まで2シーズン、ヘタフェでプレー)はまだ登録ができず、FWが不足していたようですしね。
マドリーの選手たちもこの勝利に驕らず、アンチェロッティ監督の「疲れた時は手を挙げて、代えてくれと言ってもらいたいが、私の40年間のキャリアでそんな選手はいなかった。そういう意味では選手たちも責任感を持ってほしい。Ya que tenemos calidad en el banquillo/ジャー・ケ・テネモス・カリダッド・エン・エル・バンキージョ(ウチのベンチには質の高さがあるのだから)」という要望に耳を傾けて、木曜午後9時30分のラス・パルマス戦では前半から、強いところを見せてほしいところです。
そして日曜はその次の時間帯でレガネスがまさに、そのラス・パルマスと対戦だったんですが、午後9時半から、メトロポリターノでの試合が控えていた私は残念ながら、ブタルケでの1部再デビュー戦に行くことができず。メトロでの移動中に様子を伺うしかなかったんですが、大丈夫。前半こそ、0-0で終わり、後半7分にもラバがPKをGKシレッセンに弾かれてしまったものの、26分には開幕オサスナ戦でゴールを挙げていたファン・クルスがエリア外から、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めてくれたんですよ。
更に40分にも今度は出戻りのオスカル・ロドリゲス(セビージャからレンタル)のアシストでフランケサが2点目を挙げ、失点はロスタイムに奪われたサンドロの1点に留めて、2-1で今季初勝利をゲット。ブタルケは正面スタンドにしか屋根がなく、そこもその時間は夕陽に直撃され、耐えがたい暑さであったろうながら、4年ぶりの1部の試合に駆けつけたファンに喜びを与えていたんですが、ボルハ・ヒメネス監督のチームはスケジュール的にもツイていますよねえ。そう、水曜のミッドウィークリーガでは同じ昇格組のバジャドリーと当たるため、互角の勝負ができるはずですが、とにかく勝ち点は貯められる時に貯めておくに限りますって。
え、それで近年稀に見る大判振る舞いで補強したアトレティコのホーム初戦はどうだったのかって?いやあ、こちらも目玉のフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)がとうとう、ジローナ戦で先発デビューしたんですけどね。グリーズマンも「あまり合わせることができなかった。Hay cosas que mejorar y vamos a trabajar para ello/アイ・コーサス・ケ・メホラル・イ・バオス・ア・トラバハル・パラ・エジョ(改善しないといけないことがあって、それに取り組むだけだ)」と言っていたように、まだチームメートとの連携が上手く取れていないような。
前半は相変わらず、エリア内に切り込んでシュートは放つものの、GKに阻まれて、ゴールにならないサムエル・リノがチャレンジするも報われず、ジローナも昨季のCL出場権獲得3位チームの数少ない生き残りであるツィガンコフが数回撃ってきて、GKオブラクに止められていたぐらい。ベルナベウ同様、0-0で折り返すのかと思いきや、37分、意外なところからチャンスが到来することに。いえ、ル・ノルマンが入れたロングクロスをクリアしようと、GKガッサニガがエリア外でボールに手で触ったプレーはイエローカードに留まり、スタンドから大きなpito(ピト/ブーイング)が飛んだんですけどね。
ラインすぐ前からのFKをもらい、それをグリーズマンが蹴ると、アルナウに触れて、先制ゴールになってくれたから、ビックリしたの何って。おまけに1-0で始まった後半3分にも、今度はフリアン・アルバレスがヘッドで落としたボールをグリーズマンがアクロバティックなパスでジョレンテに繋ぎ、健脚自慢の彼のスロットルが全開に。ドリブルで爆走すると、おそらくキックオフ前にはユーロ優勝のスペイン代表選手はアトレティコにはル・ノルマンしかいなかったものの、コパ・アメリカで優勝したアルゼンチン代表のフリアン・アルバレス、デ・パウル、モリーナ、オリンピック金メダルのバリオス、イトゥルベ、そしてジローナのアベル・ルイス、ミゲール・グティエレスまで、メトロポリターノのファンに祝福を受けていたせいで、また最終選考で落ちて、ユーロ王者となるチャンスを逃した悔しさを思い出したんですかね。
開幕ビジャレアル戦とは違い、今度はエリア前から、渾身のシュートを放ち、2点目を挙げてくれたとなれば、バケーションをたっぷり取って、エネルギー120%で戻って来たことも含め、アトレティコにとって、こんなに有難いことはない?その後は恒例の、リードしたら一歩後退作戦に入ってしまったため、ジローナにボールを握られ、自陣で守っている時間の増えたアトレティコでしたが、やっぱりメトロポリターノ様々ですかね。ピンチらしいもののもなく、得意のザル守備も発動しなかったため、シメオネ監督も14分にはギャラガーをデビューさせることに。
38分にはグリーズマンとフリアン・アルバレスもコレアとセルロートに交代したんですが、この夏の補強で助かるのはこのメンツなら、常にグリーズマンがピッチにいなくてもいいこと。ええ、出ずっぱりだった彼は昨季終盤にガス欠を起こし、パスすら、ようよう味方に届かない状態になっていましたからね。この様子なら、シーズンの大事な時が来るまで、元気でいてくれるんじゃないかと思いますが、いやあ、それがまさか、こちらもベルナベウ同様、ロスタイムにもゴールが見られるとは!
そう、自陣エリア前で取り戻したボールを、こちらも途中出場だったコケがバリオスに送り、21才の金メダリストが敵エリアまでドリブル。最後は息が切れて、ブライアン・ヒルに倒されてしまったんですが、こぼれたボールをジョレンテが拾い、ゴール前まで来ていたコケが押し込んで3点目って、まるで夢みたいな快勝じゃないですか(最終結果3-0)。おまけにアトレティコは水曜午後9時30分のエスパニョール戦もホームゲームとあって、メトロポリターノマジックをまた当てにできますからね。いやまあ、開幕ビジャレアル戦は引分けましたし、まだアウェイ弱者は治った訳じゃなさそうないんですが、今はとにかく、フリアン・アルバレスを始め、新加入選手たちがチームに馴染んでくれるのを待つしかありません。
おかげで本命はハンコ(フェイノールト)でありながら、高すぎる給料がラ・リーガのサラリーキャップに引っかかり、選手登録のメドがつかないせいで、獲得を断念。代替策として来た左足利きのCBのアトレティコ入団プレゼンはネットの生配信で見ることになったんですが、この夏、6、7月の無風状態を考えると、隔世の感もなきにしろあらず。ええ、早くから本決まりと言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)ですら、正式発表があったのは8月になってからですからね。
そこからは堰を切ったようにセルロート(同ビジャレアル)、フリアン・アルバレス(同マンチェスター・シティ)、ギャラガー(同チェルシー)と次々、補強選手が到着。ようやくジョアン・フェリックスのチェルシー完全移籍が決まった後、先週の水曜など、メトロポリターノを挙げての”Noche de Bienvenida/ノッチェ・デ・ビエンベニータ(歓迎のよる)”のイベントまで開催されることに。
まあ、そんなことはともかく、先週末のリーガでのマドリッド勢の試合をお伝えしていくことにすると、アウェイばかりだった開幕節と真逆で、4チームがホーム開催となった2節は土曜のコリセウムでの弟分ダービーからスタート。そう、開幕戦でレアル・ソシエダを1-2と見事に下してきたラージョをヘタフェが迎えたんですが、午後9時半キックオフでもまだ、うだるような暑さが続いていたせいもあったんですかね。両者共、不活発だった前半は0-0で終了。後半になって、イシ、アルバロ・ガルシア、そしてパリ五輪決勝からゴール期が続いているカメージョと、頼りのアタッカーたちを入れたイニゴ・ペレス監督のチームの方が優勢かと思われたんですが…。
とにかくどちらもゴールを挙げられないどころか、枠内シュートすら、全試合を通じて、1本もないとなれば、ホームでの今季初試合に期待して、スタジアムに駆けつけたヘタフェファンも、バジェカスから集団でやって来たラージョファンもちょっとガッカリしたかと(最終結果0-0)。いえ、相変わらず、ボルハ・マジョラルもスタンド観戦で、チームにFWが1人もいないボルダラス監督のチームは唯一の得点パターン、開幕アスレティック戦で同点に追いついた、ボランチ転じてCF起用されているウチェのCKからのヘッドが、この日は惜しくも外れてしまったため、仕方ないんですけどね。
ただ、ヘタフェは3節のベティス戦が、相手のコンフェレンスリーグ・プレーオフ予選2ndレグのせいで延期に。よって、丁度、夏の移籍市場が閉まった直後、日曜に再びコリセウム開催となるレアル・ソシエダ戦までに、すでに入団発表のあったトルコ人FW、ユルドゥルム(スタッド・レンヌから移籍)の登録を済まし、マジョラルも準備を整えてくれればいいんですけどね。そうそう、ラージョ戦前のTVインタビューでアンヘル・トーレス会長が、「1カ月前と先週、ウチにハメス・ロドリゲスのオファーが来たんだが、監督は必要としている選手ではないと言った」とコメントしたなんてことも。
それが試合後の会見で、ボルダラス監督が「Yo no decido fichajes, los decide el president/ジョ・ノー・デシドー・フィチャヘス、ロス・デシデ・エル・プレシデンテ(補強を決めるのは私でなく、会長だ)。もしハメスが来るなら、大歓迎だよ」と言ったものだから、いい加減、彼も新戦力の到着が遅れているのに業を煮やしているんだろうと、あれこれ邪推されたものでしたが、時すでに遅し。月曜にはハメスのラージョ入団が正式発表され、いえ、サンパウロとの契約を解除した彼はコパ・アメリカでコロンビアを準優勝まで導き、大会MVPに輝いた後、ずっとバケーションしていたため、火曜午後9時30分(日本時間翌午前4時30分)、エスタディオ・バジェカスでのバルサ戦には出場できませんけどね。
この開幕からの2試合、この夏の目玉補強として、バルサに入団しながら、サラリーキャップの都合で登録できていなかったダニ・オルモ(ライプツィヒから移籍)がとうとう、月曜夜に長期負傷となったクリステンセンのおかげでプレーできるようになったフリック監督のチームを迎えるに当たり、このハメス加入はファンに高揚感を与えたんじゃないかと思いますが、さて。何はともあれ、すでに3得点もして、チームの2連勝の功労者であるレバンドフスキには用心するに越したことはないかと。
そしてマドリッド勢、残りの3チームは日曜試合だったんですが、まず私は猛暑の中、午後5時キックオフのサンティアゴ・ベルナベウへ向かうことに。いやあ、屋根を閉じたスタジアム内部がオーブンのようになっていたらどうしようかと恐れていたんですが、そんなことはなく、むしろ外より3℃程、気温が低くなっていたのは助かったかと。ただ、昇格組のバジャドリーを迎えたこの一戦、ベリンガムの負傷でアルダ・ギュレル、メンディの出場停止でフラン・ガルシアが入ったレアル・マドリーが前半、ほとんど何もしてくれなくてねえ。
ええ、ついにホームでエムバペ(PSGから移籍)を見られるとあって、スタンドを満員にしたファンも彼のゴールを心待ちにしていたんですが、序盤にシュートをGKハインに弾かれたぐらいで、後は他の選手たち同様、音沙汰なしに。バジャドリーの勤勉な守備のせいもあって、0-0で折り返したんですが、そこは才能のある選手の揃ったマドリー。ロッカールームでアンチェロッティ監督の訓話を聞いたおかげもあったか、後半5分には敵エリア近くで間接FKをもらうと、ギュレルが短く出して、ロドリゴが止めたボールをバルベルデが弾丸シュートで先制点にしてくれるんですから、偉いじゃないですか。
実はこのゴールの影の功労者はまさにアンチェロッティ監督で、ええ、バルベルデ本人も「何度もボクにチームメートを変えて、FKの練習をするように、ボールを掴んで、キッカーをやると言えない内気なところを直すように言ってくれた」と感謝していたんですけどね。とはいえ、それでマドリーが堰を切ったようにgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)モードに入ったかといえば、そういう訳でもなく、更に2度撃ったエムバペのシュートも敵GKがセーブ。この日はマジョルカ戦で選手交代が遅れたのをアンチェロッティ監督も反省したか、24分にギュレル、ロドリゴがモドリッチ、ブライムに代わり、そこからかなり間があって、40分にビニシウスがセバージョス、その1分後にエムバペがエンドリックに代わった後のことでした。ようやくスコアが再び、動いたのは。
そう、43分、ミリトンから出たロングボールをブライムがトラップ、CBキュメルトかわし、見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めてくれたんですよ。それ以上に衝撃を与えたのは、これが公式戦デビューとなったエンドリックで、いやあ、実は彼、3月にスペインとブラジルが対戦した親善試合でベルナベウでのプレーは経験済みだったんですけどね。その時も途中出場で、あ、出たと思ったら、たったの5分でゴールを挙げて、やはりマドリーは目の付け所が違うと感心したものでしたが、まさかロスタイム6分、ブライムからラストパスを受け、エリア内に入って右脚を一閃。「Golpea que rompe la pelota con las dos piernas/ゴルペア・ケ・ロンペ・ラ・ペロータ・コン・ラス・ドス・ピエルナス(両足でボールを破裂させんばかりに蹴る)」(ブライム)というシュートがネットに突き刺さっているって、一体、何なんでしょう。
まさにゴールの神様に祝福されているとしか思えませんが、ええ、アンチェロッティ監督も「Es un delantero centro de área, en espacio reducido es muy muy peligroso/エス・ウン・デランテーロ・セントロ・デ・アレア、エン・エスパシオ・レドゥシードー・エス・ムイ・ムイ・ペリグローソ(彼はエリア内で力を発揮するCF、限られたスペースではとても、とても危険だ)」と褒めていましたしね。18才になったばかりと若く、ヨーロッパでプレーするのも初めてですが、これなら十分、昨季のホセル(現アル・ガラファ)の代わりが務まる?おかげでマドリーは3-0の勝利とファンが望んでいた結果になったんですが、まあ、相手のバジャドリーも数日前にRMカスティージャからレンタルで来たマリオ・マルティンは途中出場したものの、ラタサ(昨季まで2シーズン、ヘタフェでプレー)はまだ登録ができず、FWが不足していたようですしね。
マドリーの選手たちもこの勝利に驕らず、アンチェロッティ監督の「疲れた時は手を挙げて、代えてくれと言ってもらいたいが、私の40年間のキャリアでそんな選手はいなかった。そういう意味では選手たちも責任感を持ってほしい。Ya que tenemos calidad en el banquillo/ジャー・ケ・テネモス・カリダッド・エン・エル・バンキージョ(ウチのベンチには質の高さがあるのだから)」という要望に耳を傾けて、木曜午後9時30分のラス・パルマス戦では前半から、強いところを見せてほしいところです。
そして日曜はその次の時間帯でレガネスがまさに、そのラス・パルマスと対戦だったんですが、午後9時半から、メトロポリターノでの試合が控えていた私は残念ながら、ブタルケでの1部再デビュー戦に行くことができず。メトロでの移動中に様子を伺うしかなかったんですが、大丈夫。前半こそ、0-0で終わり、後半7分にもラバがPKをGKシレッセンに弾かれてしまったものの、26分には開幕オサスナ戦でゴールを挙げていたファン・クルスがエリア外から、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めてくれたんですよ。
更に40分にも今度は出戻りのオスカル・ロドリゲス(セビージャからレンタル)のアシストでフランケサが2点目を挙げ、失点はロスタイムに奪われたサンドロの1点に留めて、2-1で今季初勝利をゲット。ブタルケは正面スタンドにしか屋根がなく、そこもその時間は夕陽に直撃され、耐えがたい暑さであったろうながら、4年ぶりの1部の試合に駆けつけたファンに喜びを与えていたんですが、ボルハ・ヒメネス監督のチームはスケジュール的にもツイていますよねえ。そう、水曜のミッドウィークリーガでは同じ昇格組のバジャドリーと当たるため、互角の勝負ができるはずですが、とにかく勝ち点は貯められる時に貯めておくに限りますって。
え、それで近年稀に見る大判振る舞いで補強したアトレティコのホーム初戦はどうだったのかって?いやあ、こちらも目玉のフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)がとうとう、ジローナ戦で先発デビューしたんですけどね。グリーズマンも「あまり合わせることができなかった。Hay cosas que mejorar y vamos a trabajar para ello/アイ・コーサス・ケ・メホラル・イ・バオス・ア・トラバハル・パラ・エジョ(改善しないといけないことがあって、それに取り組むだけだ)」と言っていたように、まだチームメートとの連携が上手く取れていないような。
前半は相変わらず、エリア内に切り込んでシュートは放つものの、GKに阻まれて、ゴールにならないサムエル・リノがチャレンジするも報われず、ジローナも昨季のCL出場権獲得3位チームの数少ない生き残りであるツィガンコフが数回撃ってきて、GKオブラクに止められていたぐらい。ベルナベウ同様、0-0で折り返すのかと思いきや、37分、意外なところからチャンスが到来することに。いえ、ル・ノルマンが入れたロングクロスをクリアしようと、GKガッサニガがエリア外でボールに手で触ったプレーはイエローカードに留まり、スタンドから大きなpito(ピト/ブーイング)が飛んだんですけどね。
ラインすぐ前からのFKをもらい、それをグリーズマンが蹴ると、アルナウに触れて、先制ゴールになってくれたから、ビックリしたの何って。おまけに1-0で始まった後半3分にも、今度はフリアン・アルバレスがヘッドで落としたボールをグリーズマンがアクロバティックなパスでジョレンテに繋ぎ、健脚自慢の彼のスロットルが全開に。ドリブルで爆走すると、おそらくキックオフ前にはユーロ優勝のスペイン代表選手はアトレティコにはル・ノルマンしかいなかったものの、コパ・アメリカで優勝したアルゼンチン代表のフリアン・アルバレス、デ・パウル、モリーナ、オリンピック金メダルのバリオス、イトゥルベ、そしてジローナのアベル・ルイス、ミゲール・グティエレスまで、メトロポリターノのファンに祝福を受けていたせいで、また最終選考で落ちて、ユーロ王者となるチャンスを逃した悔しさを思い出したんですかね。
開幕ビジャレアル戦とは違い、今度はエリア前から、渾身のシュートを放ち、2点目を挙げてくれたとなれば、バケーションをたっぷり取って、エネルギー120%で戻って来たことも含め、アトレティコにとって、こんなに有難いことはない?その後は恒例の、リードしたら一歩後退作戦に入ってしまったため、ジローナにボールを握られ、自陣で守っている時間の増えたアトレティコでしたが、やっぱりメトロポリターノ様々ですかね。ピンチらしいもののもなく、得意のザル守備も発動しなかったため、シメオネ監督も14分にはギャラガーをデビューさせることに。
38分にはグリーズマンとフリアン・アルバレスもコレアとセルロートに交代したんですが、この夏の補強で助かるのはこのメンツなら、常にグリーズマンがピッチにいなくてもいいこと。ええ、出ずっぱりだった彼は昨季終盤にガス欠を起こし、パスすら、ようよう味方に届かない状態になっていましたからね。この様子なら、シーズンの大事な時が来るまで、元気でいてくれるんじゃないかと思いますが、いやあ、それがまさか、こちらもベルナベウ同様、ロスタイムにもゴールが見られるとは!
そう、自陣エリア前で取り戻したボールを、こちらも途中出場だったコケがバリオスに送り、21才の金メダリストが敵エリアまでドリブル。最後は息が切れて、ブライアン・ヒルに倒されてしまったんですが、こぼれたボールをジョレンテが拾い、ゴール前まで来ていたコケが押し込んで3点目って、まるで夢みたいな快勝じゃないですか(最終結果3-0)。おまけにアトレティコは水曜午後9時30分のエスパニョール戦もホームゲームとあって、メトロポリターノマジックをまた当てにできますからね。いやまあ、開幕ビジャレアル戦は引分けましたし、まだアウェイ弱者は治った訳じゃなさそうないんですが、今はとにかく、フリアン・アルバレスを始め、新加入選手たちがチームに馴染んでくれるのを待つしかありません。
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40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri2
「脳震盪?」カリウスのミスの原因にクルトワが疑問符「それは奇妙だ」
▽チェルシーのベルギー代表GKティボー・クルトワは、チャンピオンズリーグ(CL)決勝でのリバプールGKロリス・カリウスのミスの原因が脳震盪であったという見解について「奇妙だ」語っている。『ESPN』が伝えた。 ▽先月26日に行われたレアル・マドリーとのCL決勝戦、カリウスはスローイングミスからマドリーFWカリム・ベンゼマに先制点を与え、マドリーFWガレス・ベイルの強烈なシュートを正面で受けつつも弾き出せず3点目を献上。信じられないミスの連続に非難の声が集まっていた。 ▽そんな中、試合後に脳の検査を行ったカリウスは、試合中に脳震盪が起こっていたことが判明した。医師によれば、原因は後半立ち上がりのマドリーDFセルヒオ・ラモスによる肘打ちとのこと。ベンゼマのゴールはその3分後に生まれている。 ▽しかし、クルトワはこの見解に疑問符を投げかけた。カリウスのミスには同情の色を表したが、脳震盪のせいにすることに懐疑的な目を向けている。 「僕も試合中に脳震盪になったことがあるよ。アレクシス・サンチェスとの接触でね。その後20分はボールがよく見えていなかった。だからゲームから退いたんだ」 「彼に起こったことは残念だけど、そのミスを脳震盪を理由にするのはどうかな。彼は素晴らしいセーブを2回も見せていたじゃないか」 「もしそれが理由だって言うんなら、そうなんだろうね。彼は試合後に2つのミスを認めた。人々はそれを受け入れるだろう。GKには起こりうるものだ。だけど、それを脳震盪のせいにするのはちょっと納得がいかないね。でもそういうふうに医者が言うんだったら認めるしかないね」 2018.06.06 17:00 Wed3
ノルウェー代表で定位置と背番号を譲った後輩…セルロートが5歳年下ハーランドをラ・リーガに勧誘?「適応間違いなし」
ビジャレアルのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが、マンチェスター・シティの同代表FWアーリング・ハーランドについて語った。 今季ラ・リーガ14得点、公式戦17得点のセルロート。過去2年のレアル・ソシエダ時代を上回るペースでネットを揺らす195cmストライカーだ。 当然、この活躍からノルウェーを代表するセンターフォワードなのは確か。しかし、ノルウェー代表には当代屈指のゴールマシーン・ハーランドがおり、A代表通算53試合18得点セルロートは左右どちらかのウイングが“守備位置”となる。 このように、ハーランドがいることで、ノルウェー代表だと本職ではないポジションを任されるセルロート。それでもスペイン『Relevo』のインタビューでは、ハーランドとの良い関係性を語る。 「アーリングとはとても仲が良いよ。もう5年くらいノルウェー代表で一緒だしね。彼は天性のリーダー的な部分を持つんだ。どちらかと言えば、陰から人知れずチームを支えるタイプかな。全てを口に出して引っ張るのではなく、黙々と率先して行動することができる」 数年前には、当時20歳そこそこで台頭してきたハーランドに、ノルウェー代表で背番号「9」を譲ったセルロート。 「彼はあの時すでにフットボーラーとして“ブランド”が出来上がっていたからね。NIKEとの繋がりも考えればピッタリだろう(笑) 彼のほうから『9が欲しい』って来たから、僕は11にしたんだ」 その一方、ハーランドは昨季があまりに強烈だったためか、最近は得点ペースの鈍化が指摘される。この件についてセルロートは、同じFWとして少しばかり不快感を抱いている様子だ。 「彼が自らの個人賞をチームの戦績より優先させているとでも? 僕の知る彼はそうじゃないし、もしそうだとしても口には出さない」 また、将来のレアル・マドリー行きが噂され続けていることについては歓迎。スペインサッカーへの適応も問題ないだろうとした。 「イングランドもドイツもスペインもそんなに異なるサッカーじゃない。リーグの特色をつけたがる人々が私見を言っているに過ぎないんだ。アーリングも間違いなくスペインにフィットする。選手からチームへ、チームから選手へ、お互いに適応の努力をすれば、適応できないなんてあり得ない」 2024.04.19 16:20 Fri4
カカがブラジル代表に入閣? 恩師アンチェロッティが指揮官就任の来年6月から
カカ氏(40)がブラジル代表のコーチングスタッフに加わる可能性があるようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 現役時代にミランやレアル・マドリーなどでプレーしたカカ氏。全盛期にその直線的なドリブル突破を止められるDFはおらず、自らネットも揺らした。ミランでチャンピオンズリーグ(CL)を制した2007年にはバロンドールを受賞している。 そんなカカ氏、2017年に35歳でスパイクを脱いでからは指導者に転身していないが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ミラン時代の恩師であるカルロ・アンチェロッティ監督(64)とともにブラジル代表入りする可能性があるという。 アンチェロッティ監督はマドリーとの契約が満了を迎える2024年6月からブラジル代表を指揮することとなっているが、ブラジルサッカー連盟(CBF)との交渉時にカカ氏および、カフー氏が同席していたこともあったようで、これが「カカがコーチングスタッフ入り?」と考えられている理由だ。 カカ氏はミラン時代、アンチェロッティ監督の下で公式戦270試合に出場し、95ゴールをマーク。バロンドールに輝いたのもこの頃で、同監督とともにセリエA優勝1回、CL優勝1回を含む5つのタイトルを獲得している。 2023.07.07 15:01 Fri5
