先月引退の名主審オルサート、ロシア連盟の役職オファーを拒否「光栄ですが、倫理観から同意できません」
2024.08.15 21:00 Thu
元国際主審のダニエレ・オルサート氏(48)
名主審ダニエレ・オルサート氏(48)が、ロシアサッカー界からのオファーを拒否した。ウクライナ『24』が称えている。オルサート氏は国際審判として数多の大舞台を担当。チャンピオンズリーグ(CL)をはじめとする欧州カップ戦、ワールドカップ(W杯)、ユーロなどで笛を吹き、主審としての個人賞も複数回受賞したイタリア人レフェリーだ。
主審キャリアはユーロ2024で区切り。今後は後進レフェリーの育成や、VARの普及進歩に深く関与していくのが、引退した名レフェリーの一般的な道となる。
どうやらロシアサッカー連合(RFS)から「レフェリング委員会のリモート評議会の一員に」とオファーがあったそうで、14日にはロシアメディアが「オルサート氏が同意」と報道。しかし、これは正しい情報ではなかったようだ。
オルサート氏はロシアメディアの報道を受け、イタリアメディアを介して声明。ロシアに直接出向く必要はない役職だが、それでも受ける余地はなかったようだ。
オルサート氏は今後について、家族との時間をたくさん取りたいとしつつ、仕事に関しては「VARをより確度の高いものとしなければならい」と、後進の育成とともにVAR技術向上への意欲を表明している。
主審キャリアはユーロ2024で区切り。今後は後進レフェリーの育成や、VARの普及進歩に深く関与していくのが、引退した名レフェリーの一般的な道となる。
オルサート氏はロシアメディアの報道を受け、イタリアメディアを介して声明。ロシアに直接出向く必要はない役職だが、それでも受ける余地はなかったようだ。
「レフェリングのプロフェッショナルとして、ロシア連合からの協力依頼をとても光栄に感じています。しかし、社会的規範と私自身を導いてきた自らの倫理観に従い、このオファーには同意できません」
オルサート氏は今後について、家族との時間をたくさん取りたいとしつつ、仕事に関しては「VARをより確度の高いものとしなければならい」と、後進の育成とともにVAR技術向上への意欲を表明している。
ダニエレ・オルサートの関連記事
ロシア代表の関連記事
|
ダニエレ・オルサートの人気記事ランキング
1
CL決勝の審判団はイタリアのセットに! オルサート氏がUEFA主催大会で初の決勝を捌く
欧州サッカー連盟(UEFA)は20日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝、パリ・サンジェルマン(PSG)vsバイエルンの審判団にイタリアのセットを任命した。 23日にリスボンのエスタディオ・ダ・ルスで開催される決勝の主審に指名されたのは、イタリア人の国際レフェリーであるダニエレ・オルサート氏(44)。 2010年から国際レフェリーを務める経験豊富なオルサート氏だが、UEFAコンペティションの決勝を捌くのは、これが初めてとなる。 ただ、今シーズンここまではレアル・マドリーvsマンチェスター・シティのラウンド16初戦を含めCL8試合を担当。さらに、ヨーロッパリーグ(EL)では準々決勝を捌いている。また、昨シーズンのEL決勝のチェルシーvsアーセナルでは、フォースオフィシャルを務めていた。 その他ではロレンツォ・マニャネッリ、アレッサンドロ・ギアッラティーニのイタリア人の両氏が副審を、ルーマニア人レフェリーのオヴィディウ・ハツェガンがフォースオフィシャルを務める。 VAR担当はマッシミリアーノ・イラーティと、マルコ・グイダのイタリア人の両氏が務める。 2020.08.21 14:02 Friロシア代表の人気記事ランキング
1
ロシアが国際舞台に復帰の可能性? カルピン監督が兼任していたFCロストフの監督を退任「ロシア代表に全力を尽くさなければならない状況」
ロシア代表が国際舞台に復活する可能性が浮上してきたようだ。 およそ3年前、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が発生。これを受け、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)はロシアのクラブとロシア代表を全ての大会から締め出すことを決断した。 この結果、ロシアは2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)の欧州予選プレーオフを戦えず、現在も出場停止が継続中。2024年のユーロに続き、2026年の北中米W杯も3月から予選が始まるために出場は不可能となる。 一方で、アメリカのドナルド・トランプ大統領が停戦に向けて動いており、大きく状況が変化しようとしている中、ロシア代表がサッカー界に戻ってくる可能性が高まっている可能性があるようだ。 ロシア代表を指揮するのは、元ロシア代表MFのヴァレリー・カルピン監督。ロシア代表の英雄としても知られ、レアル・ソシエダやバレンシア、セルタでもプレーした。 そのカルピン監督は、FCロストフとロシア代表の監督を兼任。国際大会を戦わなくなったことで、兼務が可能となっていたが、25日にロストフの監督を退任することが発表されていた。 カルピン監督は「今日は私にとって難しい日だ。FCロストフの監督の職を退くことになる」と伝え、「現状では、私は国の主力チームであるロシア代表に全力を尽くさなければならない状況にある」と、代表活動に専念する必要が出てきたと退任の理由を明かしていた。 ロシア代表はフレンドリーマッチのみが認められており、2024年はセルビア、ベラルーシ、ベトナム、ブルネイ、シリアの5カ国との試合に終わり、無失点で5連勝を記録。2023年もイラン、イラク、カメルーン、ケニア、キューバとの5試合を行い無敗の成績だった。今年は3月にザンビア、6月にナイジェリア、ベラルーシとの試合を控えているが、どのタイミングで国際舞台に復帰することになるのか。まずは停戦が実現してからということになりそうだが、FIFAやUEFAの決定にも注目が集まりそうだ。 2025.02.27 12:10 Thu2
麻薬密売未遂で懲役9年6カ月…ユーロにも出場した元ロシア代表DFに実刑判決
ユーロにも出場経験のある元ロシア代表DFアレクセイ・ブガエフが麻薬密売未遂の罪で懲役刑となった。ロシア『SPORT BOX』が伝えた。 報道によると、ブガエフはクラスノダール準州裁判所の判決を受け、9年6カ月の実刑判決を受けたとのことだ。 ブガエフは、2023年10月に麻薬の隠し場所の位置が記されたSMSメッセージを受信。総重量494.8グラムの麻薬を隠し場所から取り出したという。 なお、ブガエフは違法な販売を目的として麻薬を入手したが、拘束されてしまい、没収されることとなった。 『SPORT BOX』によれば、ブガエフは麻薬を配布するつもりはなかったと証言。それを目的とする人物を警察が摘発するのを手助けしたかったと述べたという。しかし、法廷で証言が読み上げられた後、ブガエフは罪を全面的に認め、自身の行為を悔い改めたという。 なお、裁判所は判決を下す際に、子供の存在や反省の態度、またスポーツ面での功績などを緩和する材料にしたという。 トム・トムスクでキャリアをスタートしたブガエフは、トルペド・モスクワ、ロコモティフ・モスクワ、トム・トムスク、FCヒムキ、クラスノダールでプレー。2010年5月に現役を引退していた。 ロシア代表としても7試合に出場し、ユーロ2004に出場。通算7試合に出場していた。 2024.09.26 20:50 Thu3
ユーロにも出場した元ロシア代表DFがウクライナ侵攻で戦死… 9月には麻薬密売未遂で懲役9年6カ月の実刑判決
元ロシア代表DFのアレクセイ・ブガエフ氏(43)が29日、戦死した。ロシア『RIA』がブガエフ氏の父親による証言を元に報じた。 ブガエフ氏はロシア兵としてウクライナへの軍事侵攻に関わっていたところ亡くなったようだ。 ブガエフ氏はロシア代表として7試合の出場歴があり、ユーロ2004に出場。クラブレベルではトルペド・モスクワ、ロコモティフ・モスクワ、トム・トムスク、FCヒムキ、クラスノダールでプレー。2010年5月に現役を引退していた。 今年9月には違法な販売を目的として入手した麻薬を没収された後に拘束され、クラスノダール準州裁判所により9年6カ月の実刑判決を受けていた。 2024.12.30 13:00 Mon4