ハーランド2発で鬼門初攻略シティが前人未踏4連覇へ首位奪還! 最終節はホームでハマーズと対戦【プレミアリーグ】
2024.05.15 06:02 Wed
プレミアリーグ第34節延期分、トッテナムvsマンチェスター・シティが14日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのシティが0-2で勝利した。
互いに中2日を感じさせないハイインテンシティの入りを見せたが、サールの最前線起用という相手の想定外の布陣で臨んだホームチームが最初に決定機を創出。6分、ホイビュアの対角フィードから右サイドで押し込んだブレナン・ジョンソンの横パスをボックス中央で受けたベンタンクールが左足シュートを枠に飛ばすが、これはGKエデルソンの好守に阻まれた。
一方、シティは時間の経過と共に強度の高いプレスからのショートカウンター、ハイラインの背後を突く攻撃で押し返していく。16分には
ボックス内でホイビュアのクリアミスに反応したフォーデンがボックス左から左足のダイレクトボレーを枠に飛ばすが、この至近距離からのシュートはGKヴィカーリオの右手を使った見事なセーブに阻まれた。
睨み合いの展開の中、前半終了間際にはシティに決定機。45分、ボックス左に抜け出したフォーデンの浮き球の折り返しを起点にハーランド、ベルナルド・シウバがボックス内で続けて左足を振るが、ここはDFファン・デ・フェン、DFドラグシンの身体を張った見事なブロックに阻まれた上、オフサイドディレイでフォーデンのオフサイド判定となった。
ホームチームの予想以上の善戦によって堅い展開となった試合はゴールレスで後半に突入。開始直後にはシティがハイプレスでホイビュアのパスをカットし、ボックス中央でベルナルド・シウバの落としに反応したデ・ブライネが鋭い右足反転シュートを枠の右に飛ばす。だが、これはGKヴィカーリオの横っ飛びのセーブに遭う。
守護神2つ目のビッグプレーで失点を回避したトッテナムも直後に決定機。48分、サールの右サイドでのキープからオーバーラップしたジョンソンがグラウンダーの高速クロスを供給。これを大外からニアに走り込んだソン・フンミンがうまくワンタッチで合わせたが、ここは間合いを詰めたGKエデルソンの好守に阻まれた。
よりオープンな展開が続くと、やはりこの時間帯にスコアが動く。51分、カウンターから左サイドを突破したフォーデンのクロスがファーに流れると、ボックス手前右で回収したベルナルド・シウバがポケットを狙うデ・ブライネに繋ぐと、ベルギー代表MFの正確なグラウンダークロスをゴール前に飛び込んだハーランドが左足ワンタッチで押し込んだ。なお、主砲のこのゴールはシティにとって鬼門でのリーグ5戦目での初ゴールとなった。
良い戦いを続けながらも先に失点したトッテナムは直後の55分にベンタンクールを下げてクルゼフスキを最前線に投入。サールが中盤にポジションを下げた。
その後はデ・ブライネ、エデルソンが接触プレーで痛んだことで、試合の流れが途切れると、この間に両ベンチが細かな修正を図る。69分には大事を取ってか、その2選手を下げて控えGKオルテガ、ドクを同時投入。71分にはそのオルテガにいきなり見せ場が訪れ、ゴール右でクルゼフスキが放ったシュートをうまく股を閉じてファインセーブした。
後半半ばから終盤にかけてはリスクを冒して前に出るトッテナムに対して、シティがゲームコントロール優先の試合運びで逃げ切りを図る展開に。その緊迫した状況で86分にはホームチームにビッグチャンス。最後尾のDFアカンジからボールを奪い切ったジョンソンのラストパスに抜け出したソン・フンミンがGKと一対一を迎えるが、右足のシュートはGKオルテガのビッグセーブに阻まれた。
すると、ピンチの後にチャンスあり。この直後にシティが決定的な2点目を奪い切る。90分、フォーデンのダイレクトパスで左サイドに抜け出したドクがボックス内でDFポロに倒されてPKを獲得。ここでキッカーのハーランドが左上隅に鋭いシュートを突き刺した。
その後、10分が加えられたアディショナルタイムも緩みを見せずに冷静に時計を進めたシティが、ハーランド2ゴールで鬼門初攻略を果たし、リーグ8連勝で首位奪還。自力で4連覇を決められる状況となったグアルディオラのチームは、ホーム開催の最終節でウェストハムと対戦する。
一方、宿敵アーセナルのアシスト回避となったトッテナムだが、この敗戦によって来季のCL出場権獲得の可能性が消滅し、アストン・ビラのCL出場が確定した。
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破竹のリーグ7連勝で暫定首位のアーセナル(勝ち点86)と1ポイント差の2位でリーグ残り2節を迎えた3連覇中の王者シティ(勝ち点85)。前人未踏の4連覇に向け勝利必須の今節は、リーグ4戦全敗且つ無得点の鬼門攻略を狙った。グアルディオラ監督は4-0で圧勝したフルアム戦から先発1人を変更。アケに代えてウォーカーを復帰させた。一方、5位のトッテナム(勝ち点63)は、前節のバーンリー戦を2-1の逆転勝利で飾り、連敗を「4」でストップ。アストン・ビラ(勝ち点68)とは暫定5ポイント差と、残り2試合勝利且つ最終節で相手が敗れた場合、逆転でのトップ4フィニッシュが可能となった。勝利が宿敵アーセナル優勝をアシストする複雑な胸中で臨んだ今季ホーム最終戦では先発3人を変更。負傷ビスマの代役にホイビュアを起用したほか、スキップ、クルゼフスキに代えてドラグシン、ベンタンクールを起用。ファン・デ・フェンの左サイドバック、サールのゼロトップ起用という奇策で王者撃破を狙った。一方、シティは時間の経過と共に強度の高いプレスからのショートカウンター、ハイラインの背後を突く攻撃で押し返していく。16分には
ボックス内でホイビュアのクリアミスに反応したフォーデンがボックス左から左足のダイレクトボレーを枠に飛ばすが、この至近距離からのシュートはGKヴィカーリオの右手を使った見事なセーブに阻まれた。
1度ずつ決定機を作り合った後は一進一退の展開に。互いに後方から細かくショートパスを繋ぎながら、状況に応じて一発で背後を狙う鋭い縦パスを差し込んで際どいシーンを創出。ただ、相手の集中した守備を前になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。
睨み合いの展開の中、前半終了間際にはシティに決定機。45分、ボックス左に抜け出したフォーデンの浮き球の折り返しを起点にハーランド、ベルナルド・シウバがボックス内で続けて左足を振るが、ここはDFファン・デ・フェン、DFドラグシンの身体を張った見事なブロックに阻まれた上、オフサイドディレイでフォーデンのオフサイド判定となった。
ホームチームの予想以上の善戦によって堅い展開となった試合はゴールレスで後半に突入。開始直後にはシティがハイプレスでホイビュアのパスをカットし、ボックス中央でベルナルド・シウバの落としに反応したデ・ブライネが鋭い右足反転シュートを枠の右に飛ばす。だが、これはGKヴィカーリオの横っ飛びのセーブに遭う。
守護神2つ目のビッグプレーで失点を回避したトッテナムも直後に決定機。48分、サールの右サイドでのキープからオーバーラップしたジョンソンがグラウンダーの高速クロスを供給。これを大外からニアに走り込んだソン・フンミンがうまくワンタッチで合わせたが、ここは間合いを詰めたGKエデルソンの好守に阻まれた。
よりオープンな展開が続くと、やはりこの時間帯にスコアが動く。51分、カウンターから左サイドを突破したフォーデンのクロスがファーに流れると、ボックス手前右で回収したベルナルド・シウバがポケットを狙うデ・ブライネに繋ぐと、ベルギー代表MFの正確なグラウンダークロスをゴール前に飛び込んだハーランドが左足ワンタッチで押し込んだ。なお、主砲のこのゴールはシティにとって鬼門でのリーグ5戦目での初ゴールとなった。
良い戦いを続けながらも先に失点したトッテナムは直後の55分にベンタンクールを下げてクルゼフスキを最前線に投入。サールが中盤にポジションを下げた。
その後はデ・ブライネ、エデルソンが接触プレーで痛んだことで、試合の流れが途切れると、この間に両ベンチが細かな修正を図る。69分には大事を取ってか、その2選手を下げて控えGKオルテガ、ドクを同時投入。71分にはそのオルテガにいきなり見せ場が訪れ、ゴール右でクルゼフスキが放ったシュートをうまく股を閉じてファインセーブした。
後半半ばから終盤にかけてはリスクを冒して前に出るトッテナムに対して、シティがゲームコントロール優先の試合運びで逃げ切りを図る展開に。その緊迫した状況で86分にはホームチームにビッグチャンス。最後尾のDFアカンジからボールを奪い切ったジョンソンのラストパスに抜け出したソン・フンミンがGKと一対一を迎えるが、右足のシュートはGKオルテガのビッグセーブに阻まれた。
すると、ピンチの後にチャンスあり。この直後にシティが決定的な2点目を奪い切る。90分、フォーデンのダイレクトパスで左サイドに抜け出したドクがボックス内でDFポロに倒されてPKを獲得。ここでキッカーのハーランドが左上隅に鋭いシュートを突き刺した。
その後、10分が加えられたアディショナルタイムも緩みを見せずに冷静に時計を進めたシティが、ハーランド2ゴールで鬼門初攻略を果たし、リーグ8連勝で首位奪還。自力で4連覇を決められる状況となったグアルディオラのチームは、ホーム開催の最終節でウェストハムと対戦する。
一方、宿敵アーセナルのアシスト回避となったトッテナムだが、この敗戦によって来季のCL出場権獲得の可能性が消滅し、アストン・ビラのCL出場が確定した。
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