デルビー・デル・ソーレはドロー決着…守護神スヴィラール躍動ローマが土壇場弾でしぶとく勝ち点1獲得【セリエA】
2024.04.29 03:11 Mon
セリエA第34節、ナポリvsローマが28日にスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、2-2のドローに終わった。
激戦必至の“デルビー・デル・ソーレ”は立ち上がりから拮抗した展開に。
開始直後にはローマが得意のセットプレーの流れからペッレグリーニに決定機もボックス中央でのヘディングシュートは枠の左に外れる。以降はホームのナポリがボールを握って押し込んでいく中、オシムヘンやクワラツヘリアがボックス内で仕掛けるシーンを作り出す。
終盤にかけても猛攻を仕掛けるナポリは厚みのある仕掛けからクワラツヘリアやポリターノ、ディ・ロレンツォと再三決定的なシュートを放ったが、ローマ守護神の驚異的なセーブやクリスタンテらの身体を張った守備に阻まれ、シュート14本枠内4本と相手の3倍以上のシュートを浴びせかけたが、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりからナポリがより多くの決定機を作り出すが、守護神スヴィラールを中心とする鉄壁のローマ守備陣に対して、最後のところでフィニッシュの精度を乱される。
すると、58分には後半も守勢だったローマにビッグチャンスが舞い込む。ボックス内の競り合いでアズムンがアフターでDFファン・ジェズスに蹴り上げられると、このプレーでPKを獲得。これを名手ディバラが難なく左隅に蹴り込んで先制に成功した。
決定機の数では割に合わない展開となったナポリだったが、思わぬ形から同点ゴールが生まれる。64分、ボックス手前でマンチーニのボールをうまく突いたカユステからボールを引き取ったオリベラがボックス左からシュートを放つと、ブロックを試みたクリステンセンにディフレクトして絶妙なループシュートの形となったシュートがGKスヴィラールの頭上を越えてゴール右隅に決まった。
1-1のイーブンに戻った試合はここからよりオープンな展開に。ペッレグリーニの鋭いミドルシュートでローマが勝ち越しに迫れば、ナポリも厚みのある攻撃でオシムヘンやクワラツヘリアがボックス内で際どいシーンを創出。
そういった中、80分にはボックス付近でクワラツヘリアとレナト・サンチェスが交錯。一度プレーが流されたが、オンフィールド・レビューの結果、ボックス内でレナト・サンチェスの足裏がクワラツヘリアのふくらはぎに入ったとの判定でナポリがPKを獲得。これをキッカーのオシムヘンが冷静に右隅へ決め切り、ホームチームが試合を引っくり返した。
ここから逃げ切り態勢に入ったナポリはローマのパワープレーを警戒してか、15分前に投入したハメド・トラオレを下げて長身DFエスティゴーアを投入。
だが、今季試合終盤で勝負強さを発揮するローマがナポリの警戒していたセットプレーからゴールをこじ開けた。89分、左CKの場面でディバラの左足アウトスウィングのクロスに競り勝ったエンディカのヘディングをゴール前のエイブラハムがうまく頭でコースを変えて右隅に流し込んだ。当初、副審がオフサイドの旗を上げていたが、セミオートオフサイド判定の結果、ディ・ロレンツォが残っていたとの判定でローマのゴールが支持された。
その後、5分の後半アディショナルタイムにはより勝ち点3がほしいホームチームが猛攻を仕掛けたが、鉄壁のスヴィラールを前に3点目を奪うことはできなかった。
そして、今季2度目のデルビー・デル・ソーレは2-2のドローに終わり、守勢の展開の中で勝ち点1を持ち帰る形となったローマがより満足感を持って試合を終えた。
PR
フロジノーネ、エンポリと格下相手の連戦を1分け1敗で終えて来シーズンのヨーロッパ出場権獲得へ崖っぷちの状況に立たされる8位のナポリ。荒れ模様の末に0-2で敗れた前回対戦のリベンジを期す今回の一戦では、先発3人を変更。エスティゴーア、ナタン、ジエリンスキに代えてオリベラ、ラフマニ、カユステを起用した。一方、前節のボローニャとのシックスポインターを落とすも、第32節延期分のウディネーゼとの“20分ゲーム”をクリスタンテのラストプレー弾で競り勝って5位を死守したローマ。週明けにレバークーゼンとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える過密日程の中、昨季王者相手にシーズンダブルを狙った。デ・ロッシ監督はボローニャ戦から先発5人を変更。サスペンションのジョレンテ、パレデスの代役に肺気胸から回復したエンディカ、ボーヴェ、エイブラハムに代えてアズムンを最前線で起用した。開始直後にはローマが得意のセットプレーの流れからペッレグリーニに決定機もボックス中央でのヘディングシュートは枠の左に外れる。以降はホームのナポリがボールを握って押し込んでいく中、オシムヘンやクワラツヘリアがボックス内で仕掛けるシーンを作り出す。
前半半ばを過ぎると、コンディション面での優位性、地の利があるナポリが完全に主導権を掌握。ボール保持率はほぼ五分も、再三ディフェンスラインの背後を取って決定機を創出する。だが、30分のオシムヘンのシュートはGKスヴィラールの好守、35分のザンボ・アンギサのGKとの一対一はシュートミスに。
終盤にかけても猛攻を仕掛けるナポリは厚みのある仕掛けからクワラツヘリアやポリターノ、ディ・ロレンツォと再三決定的なシュートを放ったが、ローマ守護神の驚異的なセーブやクリスタンテらの身体を張った守備に阻まれ、シュート14本枠内4本と相手の3倍以上のシュートを浴びせかけたが、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりからナポリがより多くの決定機を作り出すが、守護神スヴィラールを中心とする鉄壁のローマ守備陣に対して、最後のところでフィニッシュの精度を乱される。
すると、58分には後半も守勢だったローマにビッグチャンスが舞い込む。ボックス内の競り合いでアズムンがアフターでDFファン・ジェズスに蹴り上げられると、このプレーでPKを獲得。これを名手ディバラが難なく左隅に蹴り込んで先制に成功した。
決定機の数では割に合わない展開となったナポリだったが、思わぬ形から同点ゴールが生まれる。64分、ボックス手前でマンチーニのボールをうまく突いたカユステからボールを引き取ったオリベラがボックス左からシュートを放つと、ブロックを試みたクリステンセンにディフレクトして絶妙なループシュートの形となったシュートがGKスヴィラールの頭上を越えてゴール右隅に決まった。
1-1のイーブンに戻った試合はここからよりオープンな展開に。ペッレグリーニの鋭いミドルシュートでローマが勝ち越しに迫れば、ナポリも厚みのある攻撃でオシムヘンやクワラツヘリアがボックス内で際どいシーンを創出。
そういった中、80分にはボックス付近でクワラツヘリアとレナト・サンチェスが交錯。一度プレーが流されたが、オンフィールド・レビューの結果、ボックス内でレナト・サンチェスの足裏がクワラツヘリアのふくらはぎに入ったとの判定でナポリがPKを獲得。これをキッカーのオシムヘンが冷静に右隅へ決め切り、ホームチームが試合を引っくり返した。
ここから逃げ切り態勢に入ったナポリはローマのパワープレーを警戒してか、15分前に投入したハメド・トラオレを下げて長身DFエスティゴーアを投入。
だが、今季試合終盤で勝負強さを発揮するローマがナポリの警戒していたセットプレーからゴールをこじ開けた。89分、左CKの場面でディバラの左足アウトスウィングのクロスに競り勝ったエンディカのヘディングをゴール前のエイブラハムがうまく頭でコースを変えて右隅に流し込んだ。当初、副審がオフサイドの旗を上げていたが、セミオートオフサイド判定の結果、ディ・ロレンツォが残っていたとの判定でローマのゴールが支持された。
その後、5分の後半アディショナルタイムにはより勝ち点3がほしいホームチームが猛攻を仕掛けたが、鉄壁のスヴィラールを前に3点目を奪うことはできなかった。
そして、今季2度目のデルビー・デル・ソーレは2-2のドローに終わり、守勢の展開の中で勝ち点1を持ち帰る形となったローマがより満足感を持って試合を終えた。
PR
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
首位陥落のインテル、公式戦3連敗と苦境のS・インザーギ監督はCLバルセロナ戦に向け「勢いを取り戻さなければ」と奮起を促す
インテルのシモーネ・インザーギ監督が27日にホームで行われ、0-1で敗れたセリエA第34節ローマ戦を振り返った。 4日前のミランとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグを落として3冠の可能性が断たれたインテル。セリエAでは前節ボローニャに敗れてナポリに勝ち点で並ばれ、3日後にはチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでバルセロナ戦を控えるタフな日程の中、疲労の色が濃いチームはローマにウノゼロで敗戦。 公式戦3連敗でナポリに首位の座を奪還された中、S・インザーギ監督はCLバルセロナ戦に向けて勢いを取り戻さなければと奮起を促した。 「これがサッカーだ。3連敗は痛手だが、チームは全力を尽くした。前半は鋭さがなかったが、選手たちは熱意でそれを補おうとしていた。ローマはよくやった。我々はもっと良い結果を残すべきだった。多くのチャンスを作ったが、生かせなかった。それは我々の鋭さが欠けていたからだ」 「セリエAとCLでまだ大事な試合が残っている。今は勢いを取り戻さなければならない。良い結果が出ていればもっとエネルギーが湧いていたかもしれないが、それは自分たちで掴まなければならない。ファンは選手たちが今季何をしてきたか理解してくれている。今は精神的にも肉体的にもエネルギーを充電し、どこを改善できるか分析する」 「3連敗には慣れていない。厳しい1週間となった。昨夜、バルセロナの試合を見たが、彼らがどれほど強いか改めて知ることになった。我々は敬意を持って恐れることなく臨む」 前半に負傷交代したDFバンジャマン・パヴァールについては「左足首を捻挫した。着地が不自然だった。数日様子を見ることになる。不運な出来事だった」と負傷を嘆いた。 2025.04.28 10:00 Mon2
インテル撃破でCL出場権視野のローマ、ラニエリ監督は「首位チームに勝つことができた」と更なる自信
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が27日にアウェイで行われ、1-0で勝利したセリエA第34節インテル戦を振り返った。 セリエA17戦負けなしで迎えた首位インテルとの一戦。22分にFWマティアス・スーレのゴールで先制したローマは、この虎の子をの1点を守り抜いてウノゼロ勝利。首位チームを叩き、チャンピオンズリーグ出場権獲得も視野に入れる中、今季ビッグクラブ相手に初の勝利を挙げることができたとラニエリ監督は更なる自信を掴んだ。 「最初の30分は素晴らしかった。インテルはとても強いチームだ。先制後は相手が作ろうとするチャンスを阻止することに全力を尽くした。ファンと選手たちが払った犠牲に心から感謝する。今季、我々は一度もビッグクラブ相手(ラツィオを除く)に勝利していなかった。しかしサン・シーロで首位チームに勝つことができた」 そして21日に亡くなり、前日に葬儀が行われたローマ教皇へ哀悼の意を表した。 「教皇にお会いした時、そして今日の1分間の黙祷時には当然、感情が揺さぶられた。教会を助けた人、最も助けを必要としている人々を助けた人物。胸が締め付けられる瞬間だ。彼のしたことを今後も倣って欲しい。そうでなければ無駄になってしまう」 2025.04.28 11:00 Mon3
【セリエA第34節プレビュー】残り5試合、3冠潰えたインテルはCL出場権狙うローマと対戦
前節は首位インテルがボローニャとの上位対決をウノゼロ惜敗した一方、2位ナポリがモンツァにウノゼロ勝利とし、勝ち点71で並んだ。残り5試合となって迎える第34節、首位インテル(勝ち点71)はチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う7位ローマ(勝ち点57)と対戦する。 インテルは前節ボローニャ戦、後半追加タイム被弾でウノゼロ敗戦。8試合ぶりの黒星を喫し、ナポリに勝ち点で並ばれた。そして水曜に行われたコッパ・イタリアではミランの前に敗戦し、決勝進出ならず。3冠の可能性が潰えた中、翌水曜にはCL準決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるが、過密日程下でのビッグマッチを制すことはできるか。 一方、好調FWショムロドフ弾で前節ヴェローナ戦をウノゼロ勝利とし、3試合ぶりに白星を取り戻したローマ。第16節以降、リーグ戦で負けのないチームはCL圏内の4位ボローニャとは3ポイント差。十分にCL出場権を狙える位置にいる中、疲労困憊のインテルを叩くことはできるか。 インテルを捉えた2位ナポリ(勝ち点71)は10位トリノ(勝ち点43)と対戦。スクデットがちらつき始めて足踏みが続いていたナポリだったが、久々の2連勝とした。MFマクトミネイの得点力が光る中、トリノ戦で3戦連発となるか。 ボローニャ戦の勝利で連敗を3で止め、前節ミラン戦をウノゼロ勝利として連勝の3位アタランタ(勝ち点64)は17位レッチェ(勝ち点26)と対戦。ここ2試合で力のあるところを示した中、残留争いを強いられているレッチェを退け、3位堅守となるか。なお、同試合はレッチェの理学療法士の急逝の影響を受け、25日から27日の開催に延期されている。 パルマにウノゼロ敗戦を喫し、CL圏外の5位に後退したユベントス(勝ち点59)は最下位モンツァ(勝ち点15)と対戦。トゥドール監督就任後4試合目にして初黒星を喫した中、降格が迫るモンツァ相手に勝利を取り戻し、4位再浮上なるか。 そしてユベントスと勝ち点で並ぶ6位ラツィオ(勝ち点59)は、ユベントスを撃破したGK鈴木彩艶の15位パルマ(勝ち点31)と対戦。コッパ・イタリア準決勝でインテルを下してライバルの3冠の夢を絶った9位ミラン(勝ち点51)は18位ヴェネツィア(勝ち点25)と対戦する。 ◆セリエA第34節 ▽4/27(日) 《19:30》 コモvsジェノア ヴェネツィアvsミラン 《22:00》 インテルvsローマ フィオレンティーナvsエンポリ 《25:00》 ユベントスvsモンツァ 《27:45》 ナポリvsトリノ アタランタvsレッチェ ▽4/28(月) 《25:30》 ウディネーゼvsボローニャ 《27:45》 ヴェローナvsカリアリ ラツィオvsパルマ 2025.04.27 12:30 Sun4
ローマが会心ウノゼロでCL出場権獲得に臨み繋ぐ! 公式戦3連敗のインテルは首位陥落危機とともにCLバルサ戦へ…【セリエA】
セリエA第34節、インテルvsローマが27日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、アウェイのローマが0-1で勝利した。 前節、ボローニャにウノゼロ負けを喫し、2位ナポリに勝ち点で並ばれた首位のインテル。さらに、ミッドウィークのコッパ・イタリア準決勝では宿敵ミランとのデルビーに0-3で完敗。2戦合計1-4でベスト4敗退となり、シーズン3冠の夢が潰えた。 週明けにチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのバルセロナ戦を控えるなか、今節は難敵相手に公式戦4試合ぶりの白星を狙った。インザーギ監督はデルビーから先発7人を変更。守護神ゾマー、チャルハノール、アチェルビら主力が復帰。2トップはラウタロ・マルティネスとアルナウトビッチのコンビに。 一方、7位のローマは前節、エラス・ヴェローナ相手にウノゼロ勝利。リーグ3戦ぶりの白星とともに無敗を17試合に更新した。逆転でのCL出場権獲得へ首位相手の勝ち点3を狙った一戦では先発2人を変更。バルダンツィ、サーレマーケルスに代えてペッレグリーニ、ドフビクを起用した。 立ち上がりからホームのインテルが押し込むと、ボックス手前で得たFKの場面でキッカーのディマルコが枠を捉えたファーストシュートを放つ。 だが、この直後にはインテルにアクシデント。足首を痛めたパヴァールが一度はプレーに復帰したが、自らピッチに座り込んでしまい、15分にビセックがスクランブル投入された。 接触プレーを中心にインテルの選手が痛めてプレーが止まる場面が多く、互いにリズムを掴み切れない。それでも、徐々にコンディションで勝るアウェイチームが主導権を握る。 20分にペナルティアークでマヌ・コネが放ったミドルシュートは枠を捉え切れずも、直後のチャンスを活かし切る。22分、ボックス右角で仕掛けたスーレが中央のペッレグリーニへ丁寧なマイナスパス。ペッレグリーニのダイレクトシュートはゴール前でDFのブロックに遭うが、その撥ね返りをショムロドフが足を出してゴール右のスペースへ流すと、これに反応したスーレが右足シュートをゴールネットに流し込んだ。 敵地で先制に成功して勢いづくローマ。直後にはアルナウトビッチを高い位置で潰したカウンターからペッレグリーニの折り返しをゴール前のクリスタンテがボレーで合わすも、枠を捉え切れず。さらに、27分にはスムーズなパス交換からアンヘリーニョが左サイド深くに抜け出して完璧なグラウンダーのクロス。だが、ファーに走り込んだショムロドフのシュートはDFの身体を張ったブロックに阻まれ、畳みかける2点目には至らず。 以降はコネやクリスタンテの中盤で前向きなボールハントを見せるローマのカウンターが引き続き脅威を与える一方、徐々にギアを上げたインテルも前線のラウタロにボールを集めながら2トップやチャルハノールが積極的に足を振っていく。さらに、左のディマルコから際どいクロスも供給されるが、要所を締めるローマの守備に苦戦。決定機まであと一歩という場面が目立った。 アウェイチームの1点リードで折り返した後半。ビハインドのインテルが押し込む状況が続くも、前半同様にローマがボックス付近で繊細かつ大胆な守備で撥ね返していく。 60分を過ぎてともに疲れが出始めると、インテルはディマルコとダルミアンの両ウイングバックを下げて負傷明けのダンフリース、保有元との対戦となるザレフスキを同時投入。これに対してローマはショムロドフ、ペッレグリーニ、コネを下げてバルダンツィ、グルナ=ドゥアト、ピジッリとバイタリティに溢れる若手をピッチに送り込む。 後半半ばから終盤にかけてはボールを握って人数をかけた攻勢を仕掛けるインテル、後ろ重心でロングカウンターから一発を狙うローマという構図が明確に。その流れでインテルは右のポケットを取ったバレッラの右足シュート。ローマは数的同数のカウンターからドフビクやピジッリらに仕留めるチャンスが訪れるが、両チームともに最後の精度を欠く。 その後、インテルはジエリンスキ、ホアキン・コレアの投入で前がかると、試合終盤にはビセックを前線に上げたパワープレー気味の仕掛けでゴールをこじ開けにかかる。しかし、最後まで身体を張った対応を見せたジャッロロッシの壁は厚くゴールをこじ開けることはできなかった。 この結果、苦手インテル相手に会心のウノゼロ勝利を収めたローマがリーグ連勝で4位ボローニャと勝ち点で並んだ。一方、心身ともにダメージが残る公式戦3連敗となったインテルは首位陥落の危機を迎えながら、CLバルセロナ戦に臨むことになった。 インテル 0-1 ローマ 【ローマ】 マティアス・スーレ(前22) 2025.04.28 00:08 Mon5