ザッカーニ恩返し弾のラツィオがウノゼロでリーグ3連勝! フル出場の鎌田大地は決定機も演出【セリエA】

2024.04.28 05:47 Sun
Getty Images
セリエA第34節、ラツィオvsエラス・ヴェローナが27日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのラツィオが1-0で勝利した。なお、ラツィオのMF鎌田大地はフル出場した。

直近のリーグ連勝でヨーロッパ出場権争いに踏みとどまる7位のラツィオは、指揮官トゥドールの古巣となる15位のヴェローナ相手にリーグ3連勝を狙った。クロアチア人指揮官は2-1で勝利したものの、敗退となった直近のコッパ・イタリア準決勝から先発3人を変更。マリオ・ヒラ、ヒサイ、カタルディに代えてパトリック、イサクセン、鎌田が起用された。

立ち上がりから圧倒的にボールを握って相手を押し込んでいくラツィオ。ボランチに入った鎌田も積極的に高い位置を取り、アタッキングサードでボールの経由点やフィニッシャーとして攻撃に絡む。
流れの中では引いた相手を崩し切るまでには至らないが、19分には左CKからボックス右でクロスのこぼれに反応したイサクソンがGKモンティポにファインセーブを強いる。

前半半ばから終盤にかけては徐々に中盤でのボールロストが増え始めたラツィオに対して、アウェイチームがカウンターでフィニッシュまで持ち込む場面が増える。だが、シフィデルスキの再三のシュートは枠を捉え切れなかった。
主導権自体は握ったものの、最後のアイデア、精度を欠いてゴールレスで試合を折り返したラツィオ。後半は立ち上がりからギアを上げて攻勢を仕掛けていく。

開始直後にカステジャノスのスルーパスに抜け出した鎌田がボックス内で際どい場面に絡むと、48分には左CKのショートコーナーからフェリペ・アンデルソンがクロスバー直撃の決定的なシュートを放つ。さらに、カウンターの形からルイス・アルベルトがミドルシュートでゴールを脅かす。

後半立ち上がりにゴールを奪えなかったラツィオは60分、カザーレとイサクセンを下げてザッカーニ、ペドロを同時投入。この交代でフェリペ・アンデルソン、ザッカーニをウイングバックに置く攻撃的な布陣にシフトした。

66分には相手の右サイドでのスローインを狙っていた鎌田が見事なボール奪取からボックス内に侵入し、完璧な折り返しを供給。だが、ファーにフリーで走り込んだペドロのダイレクトシュートは枠の右に外れて痛恨の決定機逸に。この直後にはゲンドゥージの右サイドでの抜け出しからカステジャノスに決定的なパスが出るが、今度はGKモンティポのビッグセーブに遭う。

それでも、攻勢を続けるホームチームは古巣対戦のイタリア代表FWが決定的な仕事を果たす。72分、ハーフウェイライン付近で横パスを受けたススロフのトラップ際を狙っていたザッカーニがボール奪取。そのままボックス付近まで運びルイス・アルベルトとのパス交換でさらに深い位置に入ると、絶妙なリターンパスを冷静にニアサイドに流し込んだ。

これでリードを手にしたトゥドール監督は、ルイス・アルベルトを下げてヒサイを投入。攻守のバランスを整えつつ2点目を意識しながら試合を進めていく。85分には相手ボックス付近で得たFKをペドロが直接狙うが、これは惜しくも右ポストを叩いた。

それでも、安定した試合運びでこのままウノゼロで逃げ切ったラツィオがリーグ3連勝を達成。暫定ながらアタランタを抜いて6位に浮上した。

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25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節のサウジアラビア代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 5日前のバーレーン代表戦で史上最速のW杯出場を決めた日本。上田綺世や守田英正が離脱したなか、別メニュー調整や前日トレーニング回避の長友佑都と三笘薫がメンバー外となった。 ゴールマウスには引き続きGK鈴木彩艶。3バックは板倉滉、伊藤洋輝、高井幸大となった。 ボランチは遠藤航と田中碧。右ウイングバックは菅原由勢、左に中村敬斗が入り、シャドーは久保建英と鎌田大地。1トップは前田大然となった。 サウジアラビア戦はこの後19時35分キックオフ。テレビ朝日系列で地上波生中継、『DAZN』でもライブ配信される。 <h3>◆日本代表スタメン</h3> GK 鈴木彩艶(パルマ) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) 板倉滉(ボルシアMG) 伊藤洋輝(バイエルン) MF 遠藤航(リバプール) 田中碧(リーズ・ユナイテッド) 菅原由勢(サウサンプトン) 中村敬斗(スタッド・ランス) 鎌田大地(クリスタル・パレス) 久保建英(レアル・ソシエダ) FW 前田大然(セルティック) <h3>◆ベンチ入りメンバー</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) DF 関根大輝(スタッド・ランス) 中山雄太(FC町田ゼルビア) 瀬古歩夢(グラスホッパー) MF/FW 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン) 南野拓実(モナコ) 堂安律(フライブルク) 伊東純也(スタッド・ランス) 旗手怜央(セルティック) 古橋亨梧(スタッド・レンヌ) 町野修斗(ホルシュタイン・キール) <h3>◆メンバー外</h3> 三笘薫(ブライトン&ホーブ・アルビオン) 長友佑都(FC東京) 2025.03.25 18:38 Tue

ラツィオの人気記事ランキング

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後半ATの劇的同点弾も実らず、ラツィオがボデ/グリムトとのPK戦までもつれ込んだ激闘の末に敗退【EL】

ラツィオは17日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでボデ/グリムトをホームに迎え、3-1で勝利した。しかし、2戦合計スコア3-3、PK戦の末2-3で敗れて敗退となった。 先週敵地で行われた1stレグを0-2で落としたラツィオは4日前の1-1で引き分けたローマ・ダービーのスタメンから3選手を変更。ペドロ、マリオ・ヒラ、ラッツァーリがスタメンとなった。 立ち上がりのボデ/グリムトの圧力を凌いだラツィオが徐々にボールを持つ流れとすると、18分にペドロがボックス左からGK強襲のシュートを浴びせて牽制。 そして21分に先制する。ラッツァーリのボール奪取からショートカウンター。イサクセンがボックス右ポケットを突いてクロスを送りカステジャノスがヒールで流し込んだ。 先制後も押し込むラツィオは45分、FKの流れからマリオ・ヒラの右クロスにヘディングで合わせたザッカーニのシュートがバーに直撃。2戦合計1-2として前半を終えた。 迎えた後半も前がかるラツィオは53分に好機。CKの流れからペドロの左クロスにザッカーニが合わせたボレーはGKハイキンの守備範囲だった。 61分には大ピンチを迎えたラツィオだったが、GKマンダスがホグとの一対一をファインセーブで阻止。チームを救うと、1分後にはペドロのボレーでゴールに迫ったラツィオは、64分にもショートカウンターから決定機。しかしカステジャノスがボックス中央から放ったシュートはGKハイキンの好守に阻まれた。 あと1点が遠いラツィオはディアとヌーノ・タヴァレスを投入。78分にはザッカーニが直接FKで枠を捉えたが、GKハイキンにセーブされると、終盤にかけてはゴールに迫れず。 敗色濃厚かと思われたが、追加タイム3分に起死回生弾。CKの流れからマリオ・ヒラ、ロマニョーリがヘッドで繋ぎ、最後は5分前に投入されていたノスリンが押し込んだ。 2戦合計2-2で迎えた延長戦、前半10分にラツィオに勝ち越し弾。ボックス左で縦に仕掛けたゲンドゥージのクロスをディアがヘッドで叩き込んだ。 しかし延長後半4分に追いつかれる。左クロスをヘルメルセンにヘッドで押し込まれた。そしてPK戦ではチャウナ、ノスリン、カステジャノスが失敗して2-3で敗れ、ラツィオは敗退に終わった。 一方、ノルウェー勢として初めてELベスト4に進出したボデ/グリムトはトッテナムと決勝進出を懸けて戦う。 ラツィオ 3-1 ボデ/グリムト 【ラツィオ】 タティ・カステジャノス(前21) ティジャニ・ノスリン(後48) ブライエ・ディア(延前10) 【ボデ/グリムト】 アンドレアス・ヘルメルセン(延後4) 2025.04.18 07:15 Fri
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ローマ・ダービー全勝ストップも無敗で監督業を引退するラニエリ監督「ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしい」

ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が13日に行われ、1-1で引き分けたセリエA第32節ラツィオとのダービーを振り返った。 過去5度指揮を執ったローマ・ダービーで全勝していたラニエリ監督。今季終了後に退任し、ローマのフロントに入閣することが決まっている老将は引き分けで自身最後のダービーを終え、無敗で監督業を後にすることになった。 「試合中には考えなかったが、ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしいことだ。できれば勝利で終えたかったが、スポーツでも人生でも全てを手に入れることはできない。受け入れるしかない」 そしてスーパーゴールを叩き込んだFWマティアス・スーレについては「将来は彼のもの」と今後の飛躍を予言した。 「スーレは質の高い選手でゴールの位置を理解している。将来は彼のものだ。なぜなら成長に必要な全てがあるからだ」 試合自体に関しては引き分けで妥当と考えている。 「得点のチャンスではラツィオの方が少し多く、我々はより少なかったが、勝ち点は取っておこう」 2025.04.14 11:30 Mon
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スーレのスーパーゴールでCL出場権狙うローマ・ダービーは譲らず痛み分け【セリエA】

セリエA第32節、ラツィオvsローマが13日に行われ、1-1で引き分けた。 チャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位ラツィオ(勝ち点55)と7位ローマ(勝ち点53)によるローマ・ダービー。 前節アタランタ戦をウノゼロで4試合ぶりの勝利とし6位再浮上としたラツィオは、0-2で敗れた3日前のヨーロッパリーグ準々決勝1stレグのポデ・グリムト戦のスタメンから5選手を変更。カステジャノスやデレ=バシル、ロベッラらがスタメンに戻った。 一方、前節ユベントスに引き分けたローマは連勝が7でストップ。今季の1stマッチでゴールを挙げている主将ロレンツォ・ペッレグリーニがスタメンに戻った。 立ち上がりから球際の激しいダービーらしい展開が繰り広げられると、7分にラツィオに決定機。左サイドからのイサクセンのFKにロマニョーリがヘッド。完璧に捉えた強烈なシュートだったが、GKスヴィラルのファインセーブに阻まれた。 守護神に救われたローマがボールを持つ中、22分にラツィオに再び決定機。ボックス右で縦に仕掛けたイサクセンが右足でシュート。ここも枠を捉えていたが、またもGKスヴィラルに阻まれた。 ここからラツィオが押し込む流れになりかけるもローマも譲らず。ゴールレスで前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始1分過ぎにラツィオが先制する。左サイドからのルカ・ペッレグリーニのFKをロマニョーリがヘッドで叩き込んだ。 ロマニョーリの2度目のヘディングシュートでスヴィラルの牙城を破ったラツィオに対し、前がかるローマは59分に前節ゴールのショムロドフを投入。 60分にはFKからゲンドゥージのヘディングシュートで追加点に迫ったラツィオが牽制する中、ローマは64分にチェリクがGK強襲のシュートで応戦。 すると69分にスーパーゴールが生まれる。サーレマーケルスの横パスをボックス手前中央のスーレが左足ダイレクトで一閃。バー下を叩いた見事なミドルシュートが決まった。 試合を振り出しに戻されたラツィオはペドロとディアを投入。すると75分にペドロがミドルシュートでGKスヴィラルを強襲。さらに1分後、ディアに決定機が訪れるが、スヴィラルの好守に阻まれる。 終盤にかけては互いに譲らず1-1のまま決着。スーレにスーパーゴールが生まれたダービーは痛み分けに終わっている。 ラツィオ 1-1 ローマ 【ラツィオ】 アレッシオ・ロマニョーリ(後2) 【ローマ】 マティアス・スーレ(後24) 2025.04.14 05:46 Mon
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ノルウェー勢初のELベスト4、殊勲のGKハイキン「ノルウェー全体にとって大きな意味を持つ」

ボデ/グリムトのGKニキータ・ハイキンが17日にアウェイで行われ、PK戦の末に勝ち上がったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのラツィオ戦を振り返った。 ホームでの1stレグを2-0と先勝していたボデ/グリムト。21分に先制される展開となった中、GKハイキンの好守もあって1点のリードを保っていく。 しかし後半追加タイムに失点し、2戦合計スコアで追いつかれ延長戦へ。その延長戦ではラツィオに勝ち越された中、FWアンドレアス・ヘルメルセンのゴールで追いつきPK戦に持ち込んだ。そしてPK戦ではGKハイキンが2本シュートを止めてノルウェー勢初となるELベスト4進出とした。 イスラエル生まれでロシアにルーツを持ち、チェルシーの下部組織に在籍していた経歴を持つ29歳のハイキン。ロシア代表候補招集歴があるが、昨年10月にノルウェー人と婚約。ノルウェー国籍を取得する意向であり、今後のノルウェー代表入りが見据えられる中でボデ/グリムトをELベスト4に導いた。 「信じられない! ここまで試合が続くと思っていなかったけど、諦めるわけにはいかなかった。チャンスが来ることはわかっていた。これ以上嬉しいことはない。これはノルウェー全体にとって、ボデ/グリムトにとって、僕の家族にとって大きな意味を持つ。本当に素晴らしい。歴史的な夜だ」 指揮官のヒェティル・クヌートセン監督もハイキンを勝因に挙げた。 「ニキータは我々にとって決定的な存在だ。彼は試合とPK戦の両方で決定付ける存在だった」 2025.04.18 10:00 Fri
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【EL準々決勝 2ndレグプレビュー】3カードはイーブン、ラツィオはホームで大逆転なるか

ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグが17日に開催される。ベスト4進出を懸けた第2戦の展望を紹介していく。 <h3>◆準々決勝 2ndレグ</h3> ▽4/17(木) 《28:00》 フランクフルト vs(AGG:1-1) トッテナム ラツィオ vs(AGG:0-2) ボデ/グリムト アスレティック・ビルバオ vs(AGG:0-0) レンジャーズ マンチェスター・ユナイテッド vs(AGG:2-2) リヨン <h3>◆苦境の赤い悪魔がホームで勝ち抜け狙う</h3> マンチェスター・ユナイテッドvsリヨンは2-2のイーブンでオールド・トラッフォードでの2ndレグに臨む。 リヨンホームの1stレグはホームチームが優勢に進めていたなか、MFアルマダの味方に合わせようとしたFKがGKオナナの判断ミスもあって直接ゴールネットを揺らしスコアが動く。だが、前半終了間際にDFヨロの加入後初ゴールが生まれて1-1のイーブンに。 後半は一進一退の攻防となって1-1のまま最終盤に突入したが、88分にFWザークツィーのゴールでユナイテッドが逆転に成功。しかし、ラストプレーでリヨンが波状攻撃を仕掛けた結果、FWミカウタゼのシュートをGKオナナが前にはじいたこぼれをFWシェルキが押し込み、白熱のシーソーゲームはドロー決着となった。 土壇場で先勝を逃したものの、敵地から最低限の結果を持ち帰ったユナイテッド。しかし、直近のプレミアリーグではニューカッスルとのアウェイゲームで1-4の惨敗。GKをバユンドゥルに入れ替えるなど若干のターンオーバーを敢行し、守勢の展開でもFWガルナチョのゴールで一時追いついたが、2つのイージーミスも重なって公式戦4試合未勝利。加えて、1stレグでゴールを挙げたザークツィーが負傷し、より厳しい台所事情で大一番に臨むことになった。 一方、ホームで先勝を逃したリヨンだが、こちらは直近のオセール戦で若干メンバーを入れ替えながらも3-1で勝利。ミカウタゼ、シェルキ、FWラカゼットと前線の3選手が得点を挙げた点もポジティブだ。“夢の劇場”特有の雰囲気に気圧されることなく、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を打ちだすことができれば、4強進出は十二分に可能だ。 <h3>◆崖っぷちのスパーズが主将不在で敵地に乗り込む</h3> フランクフルトvsトッテナムも1-1のイーブンでフランクフルト・シュタディオンでの2ndレグを迎える。 スパーズホームで行われた1stレグは開始早々にFWエキティケのゴールでアウェイのフランクフルトが先制に成功。しかし、徐々に主導権を奪い返したスパーズが前半半ばにDFペドロ・ポロのゴールで同点に追いつく。後半は完全にホームチームが優勢に運んだが、MFベリヴァルのミドルシュートやMFベンタンクールのヘディングシュートがクロスバー、その他の決定機もGKサントスのビッグセーブに阻まれ、勝ち越すことはできなかった。 代役守護神の活躍によってイーブンの状況でホームでの2ndレグを戦うフランクフルト。直近のブンデスリーガではハイデンハイムとのホームゲームを3-0で快勝。MFゲッツェら一部主力をベンチスタートとしたが、ほぼ主力を起用したなかで好調のエキティケやFWバオヤのゴールなどできっちり勝ち切ってリーグ3位をキープ。今回の大一番に弾みを付けた。 対するスパーズは先勝こそ逃したものの、内容面ではポジティブな要素を見いだして初戦を終えた。ただ、直近のプレミアリーグでは先発6人を入れ替えたエクスキューズこそあったが、守護神ヴィカーリオ、DFロメロ、ベリヴァルと主力の再三のミスによって2-4の惨敗。ダメージが残る自滅での敗戦によってポステコグルー監督に対する風当たりはさらに強まった。仮に、今回の大一番で敗れた場合、シーズン終了を待たずに解任に踏み切る可能性も報じられる。ただ、リバウンドメンタリティ試される今回の大一番に向けてはFWソン・フンミンがケガの影響で招集外に。キャプテン不在での戦いを強いられる。一方、MFクルゼフスキやFWオドベールはプレー可能な状態にあり、負傷明けのFWリシャルリソンもウルブス戦でゴールを記録。チーム全体でエースの穴を埋める形となる。 <h3>◆オリンピコで逆転突破なるか</h3> ラツィオvsボデ/グリムトは1stレグで唯一勝敗が分かれる結果となり、ノルウェーの強豪が2-0の先勝に成功している。 戦前はリーグフェーズ首位のラツィオ優勢と見られたが、蓋を開けてみれば、ホームのボデ/グリムトが攻守に圧倒。MFサルトネスが前後半に1ゴールずつを挙げたが、ラツィオGKマンダスの再三に渡るビッグセーブがなければ、4-0といったスコアもあり得る試合内容だった。 敵地でよもやの完敗となり、ベスト4進出へ崖っぷちの状況に立たされたラツィオ。先週末に行われた宿敵ローマとのデルビー・デ・ッラ・カピターレではチャンスの数で相手を上回ったが、1-1のドロー。DFロマニョーリのセットプレーからのゴールで先制に成功したが、相手守護神スヴィラルの再三の好守、FWスーレのスーペルゴラッソに勝利を阻まれた。内容面では1stレグから明確に改善が見られたが、心身ともに消耗を強いられたなかで2点差を引っくり返す困難なミッションを達成できるか。 一方、3点目、4点目を奪えなかったことが唯一の後悔とはなったものの、会心のパフォーマンスで先勝に成功したボデ/グリムト。ラツィオと異なり、先週末には公式戦がなく休養十分での戦いが可能だ。オリンピコでのラツィオは一味も二味も違う難敵であり、1stレグと同様のアプローチや立ち上がりから極端に守備的に臨んだ場合、逆に難しい展開が予想されるだけに戦況に応じた適切な戦い方を選択し続けたい。 <h3>◆アスレティック優位も互角の状況</h3> アスレティック・ビルバオvsレンジャーズはゴールレスドローに終わり、イーブンの状況でサン・マメスでのリターンレグを迎えた。 アイブロックス・スタジアムで行われた1stレグは、前半序盤にホームチームに退場者が出る波乱の幕開けとなり、以降はアウェイのアスレティックが試合の主導権を掌握。とりわけ、後半はリスクを冒して前に出たなかで再三のチャンスを作ったが、FWサンナディらが仕留め切れず。さらに、後半半ば過ぎには途中出場のMFベレンゲルにPKのチャンスが訪れたが、GKケリーのビッグセーブに阻まれて数的優位とチャンスを活かせず、先勝を逃した。 敵地で最低限の結果を残したものの前述の展開を考えれば、少し嫌なイメージでホーム開催の2ndレグに臨むバルベルデのチーム。それでも、公式戦3試合連続ゴールレスドローが続いていたなか、直近のラージョ戦では3-1の快勝。MFサンセトのドブレーテなど攻撃陣が決定力を取り戻した。さらに、コンディションの問題が伝えられたFWイニャキ・ウィリアムズも招集メンバー入りを果たし、良い状態で臨めるはずだ。 一方、守備陣の粘りによって敗戦を免れたレンジャーズ。ただ、国内リーグのアバディーン戦では2-2のドロー。アスレティック戦同様に前半に退場者を出す難しい戦いを強いられたなか、後半アディショナルタイムに2点ビハインドを追いつく形となっており、勝利こそ逃したものの勢い十分で敵地に乗り込む。疲労の部分に関しては大幅なターンオーバーを行っており、大きな問題にはならないはずだ。 2025.04.17 18:40 Thu

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