マドリーがPK戦の末に昨季王者シティを撃破! バイエルン待つ準決勝進出【CL】

2024.04.18 06:53 Thu
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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、マンチェスター・シティvsレアル・マドリーが17日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで行われ、1-1で120分の戦いが終了。2戦合計4-4で並んだ中、PK戦を3-4で制したマドリーの準決勝進出が決定した。

先週にサンティアゴ・ベルナベウで行われた1stレグは、ゴラッソの応酬の末に壮絶な3-3のドローに終わった。

2度のリードを守り切れなかったが、難所でのドローと悪くない結果でマンチェスターに帰還したシティ。先週末のルートン・タウン戦では多くの主力に完全休養を与えた中で5-1の快勝。リーグタイトルを争うライバルの敗戦によって首位奪還にも成功し、最高の状態でこの大一番を迎えた。グアルディオラ監督は1stレグから先発3人を変更。オルテガとストーンズ、コバチッチに代えて守護神エデルソン、ウォーカー、デ・ブライネと3人の主力を復帰させた。
一方、先勝を逃したが、2度追いついてドローに持ち込んだマドリー。直近のリーグ戦ではマジョルカ相手に同じく主力を温存した中でウノセロ勝利。勝ち点3を積み上げて次節のエル・クラシコへ8ポイント差を維持すると共に敵地での重要な一戦に弾みを付けた。アンチェロッティ監督は1stレグから先発1人を変更。サスペンションのチュアメニの代役にナチョをリュディガーの相棒に起用した。

[4-1-4-1]に変更して臨んだシティに対して、マドリーはヴィニシウスを最前線に配した前回対戦と同じ[4-2-3-1]でスタート。立ち上がりは互いにリスクを回避したボール回しから相手の出方を窺う形となった。
10分を過ぎた辺りから徐々に動きが出始めると、カマヴィンガのミドルシュートで最初の枠内シュートを記録したマドリーが先にゴールをこじ開ける。

12分、自陣右サイドのカルバハルがアバウトに相手の背後へ送り込んだ浮き球のボールにセンターサークル付近から飛び出したベリンガムが抜け出すと、右サイドでバルベルデ、ヴィニシウスと経由したボールがゴール前のロドリゴに渡る。1度目のシュートはGKエデルソンの好守に阻まれるが、こぼれ球をすかさず押し込んだ。

ロドリゴの2試合連続ゴールによって1stレグ同様に前半の早い時間帯にスコアが動いた一戦。すぐさま反撃態勢を見せるシティは、17分に左サイドのグリーリッシュの抜け出しを起点にハーランドがヘディングシュートを放つと、ここから攻勢を強める。

19分には右サイドでポケットを取ったデ・ブライネの折り返しを起点に、ベルナルド・シウバのヘディングパスをゴール前のハーランドが頭で合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、中央を固める相手に対して内と外を交えた攻撃から前向きのデ・ブライネの鋭いミドルシュートでゴールを脅かすが、GKルニンの好守などに阻まれる。

前半半ば以降はボールを握って押し込むシティ、堅守速攻から効果的にハイラインの背後を突くマドリーという構図の下で一進一退の攻防が続く。

前半終盤にかけてギアを上げたホームチームは相手陣内でハーフコートゲームを展開し、左サイドのグリーリッシュの突破を起点に幾つか際どいシーンを演出したが、マドリーの堅守を前にスコアをタイに戻すことはできなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続き押し込むホームチームはセットプレー流れからグリーリッシュ、フォーデンと続けて枠内シュートを記録する。

ここから一気にテンポを上げていきたいグアルディオラのチームだが、コンパクト且つボールホルダーにもしっかりと制限をかけるマドリーの老獪な守備に苦戦。点と点で合わせる難度の高いコンビネーションで同点ゴールを目指すが、細かい連携ミスもあってフィニッシュまで持ち込めない焦れる展開に。

ゴールを奪うためにあと一押しが求められるホームチームは72分、1枚カードをもらっていたグリーリッシュを下げてドクを投入。すると、この交代策がものの見事に嵌った。

76分、相手陣内左サイドでロドリからの展開を受けたドクが鋭い縦への仕掛けからボックス付近で高速のグラウンダークロスを供給。ニアで対応したDFリュディガーのクリアが短くなると、これを足元で収めたデ・ブライネが冷静にGKルニンの肩口を狙ったシュートを突き刺した。

ようやく相手の堅守をこじ開けたシティは畳みかける攻めで一気に逆転ゴールを狙う。そして、いずれもアカンジのお膳立てからデ・ブライネに続けて決定機が訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばせない。

一方、耐え切れずに追いつかれたマドリーはクロース、ロドリゴを下げてモドリッチ、ブラヒム・ディアスを続けて投入。だが、守備に走らされ続けたことで、なかなか反発力を示すことができず。それでも、何とか相手の攻撃を凌ぎ続けて延長戦へ持ち込むことに成功した。
シティは延長戦に入ってハーランドを諦めアルバレスを投入。引き続きハーフコートゲームを展開し、ドクの鋭い仕掛けを起点に幾度も際どいシーンを作り出す。

これに対して青色吐息のマドリーは延長前半終盤に疲労困憊のヴィニシウスを下げてルーカス・バスケスを投入。PK戦も視野に入れた守備重視の戦いを継続する。

その後、延長後半に入ると、マドリーは体力の限界を迎えカルバハルを下げて今季CL初出場のミリトンを、シティはデ・ブライネ、アカンジを下げてコバチッチ、ストーンズの同時投入で最後の勝負に出る。ただ、よりオープンになった最終盤の攻防でも均衡は破れず。準決勝への切符はPK戦に委ねられることになった。

その運命のPK戦は1人目で先攻アルバレスが決めたのに対して、後攻マドリーはモドリッチがGKエデルソンに止められる。だが、GKルニンがここからベルナルド・シウバ、コバチッチのシュートを連続でストップ。形勢が変わると、以降は全員が決めた中でマドリー5人目のリュディガーがきっちり決め切って激闘に終止符が打たれた。

この結果、PK戦の末に前大会王者を撃破したマドリーがバイエルンが待つ準決勝進出を決めた。

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「最後の力だった」土壇場で勝利に導いたマルティネッリ、王者撃破し目指すは悲願のCL制覇も「地に足をつけて努力を続けていく」

アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリが、レアル・マドリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 16日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでマドリーとアウェイで対戦。ホームで3-0と勝利していた中でのアウェイゲーム。すると試合早々にPKを獲得したが、ブカヨ・サカのPKは失敗。嫌なムードが流れると、今度はマドリーにPKが与えられるが、VARチェックで取り消された。 ゴールレスで迎えた後半にスコアが動くことに。65分にミケル・メリーノのスルーパスに反応したサカが決めて先制。4点リードとなると、ヴィニシウス・ジュニオールに1点を返されるもその後は粘りの戦いに。このまま引き分けに終わると思われたが、後半アディショナルタイムのロングカウンターでマルティネッリがゴール。1-2で勝利をもぎ取り、準決勝進出を果たした。 試合後、勝利に導いたマルティネッリが試合を振り返り、最後の力を振り絞ってのゴールだったと語り、勝利を喜んだ。 「あれは最後の力だったんだ。メリーノが僕に気がついてボールを蹴ってくれるように、ただ、ひたすら背後に回り込んで祈った。彼が素晴らしいパスを出してくれて、僕は抜け出すことができた。だから落ち着いて、ゴールにボールを入れることだけに集中した。本当に嬉しい」 「凄く興奮しているよ。ベルナベウでレアル・マドリー相手にこういう強い相手に勝てるのは本当嬉しい。本当に嬉しいんだ。エミレーツ・スタジアムでもここでも、僕たちはこの結果に値したと思う」 「自分たちの実力もチームもわかっている。だからこのチーム、このファミリーは、この勝利に値する。この勝利は永遠に僕たちの心の中に残るだろう」 また、後押ししてくれたファンにも感謝。残りの戦いもしっかりと戦い、悲願のCL制覇へ突き進むと意気込みを語った。 「ここでのパフォーマンス、そしてエミレーツ・スタジアムでみんながパフォーマンスによど込んでくれているのを見るのは本当に嬉しい。今シーズン、みんなは本当に素晴らしいプレーをしてくれているので、試合後にみんなに感謝の気持ちを伝えに行けることは本当に嬉しい。みんなを喜ばせるために、僕たちは全力を尽くすだけだ」 「全力を尽くし、これからも努力を続ける。チャンピオンズリーグ準決勝進出は全ての選手にとっての夢だ。だから、本当に嬉しい。ただ、まだ何も達成できていないことを自覚しているので、地に足をつけて努力を続けていく」 「僕たちは自信を持っている。自分たちの実力も、チームのことも理解している。そして目標に向かって邁進していく」 <span class="paragraph-title">【動画】マルティネッリが決勝ゴール!アーセナルがアウェイでもレアルを撃破!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="LRaUTx3jaw8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.17 10:55 Thu
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アーセナルが偉大な記録を樹立、ベルナベウでレアルに連勝した初のイングランドクラブに…19年ぶりのCL決勝進出なるか

2009年以来となるチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4に勝ち進んだアーセナルだが、偉大な記録を樹立していた。イギリス『スカイ』が伝えた。 16日に行われたCL準々決勝2ndレグでレアル・マドリーとアウェイで対戦したアーセナル。ホームでの1stレグでは3-0で快勝を収めていた中、アウェイでは開始早々に得たPKのチャンスをブカヨ・サカが失敗。その後、今度はマドリーにPKのチャンスが訪れたがVARチェックの結果取り消された。 後半、サカがネットを揺らしてアーセナルが先制すると、ミスを突いたヴィニシウス・ジュニオールが同点ゴール。ただ、アーセナルは後半アディショナルタイムにロングカウンターからガブリエウ・マルティネッリがネットを揺らし、1-2で勝利を収め、王者マドリーを敗退に追い込んだ。 アーセナルとマドリーが対戦するのは、アーセナルが唯一決勝まで進出した2005-06シーズンのラウンド16以来となったが、アーセナルは19年前もサンティアゴ・ベルナベウで勝利していたため、アウェイで連勝したこととなる。 サンティアゴ・ベルナベウでマドリー相手に連勝したイングランドチームはこれまでおらず、なんとこの連勝はイングランドのクラブ史上初の快挙となった。 アーセナルは2008-09シーズンのCL以来となる準決勝進出。クラブ史上3度目のベスト4となったが、2度目の決勝進出はなるだろうか。なお、2005-06シーズンの決勝ではバルセロナと対戦して敗れており、共に決勝に進出すれば19年ぶりのリベンジの場が整うこととなる。 <span class="paragraph-title">【動画】マルティネッリが決勝ゴール!アーセナルがアウェイでもレアルを撃破!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="LRaUTx3jaw8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.17 21:30 Thu
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ベルナベウ攻略で連勝のアーセナルが王者マドリー撃破! PSG待つベスト4進出【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、レアル・マドリーvsアーセナルが16日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アウェイのアーセナルが1-2で勝利。2戦合計1-5としたアーセナルの準決勝進出が決まった。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。 8日にアーセナル・スタジアムで行われた1stレグはホームのアーセナルが3-0の完勝。王者優位という下馬評を覆す会心の勝利で大きなアドバンテージを手にした。 敵地で想定外の大敗を喫し、崖っぷちの状況となったマドリー。先週末のリーグ戦ではムバッペの前半退場で苦しい戦いとなったが、カマヴィンガのゴールによって1-0の勝利。公式戦4試合ぶりの白星を飾って今回の大一番を迎えた。アンチェロッティ監督は奇跡のレモンターダを狙った一戦で先発3人を変更。フラン・ガルシア、カマヴィンガ、ギュレルに代えてアラバ、ベリンガム、ヴィニシウスを起用した。 対してベスト4進出へ王手をかけたという状況のアーセナル。ただ、一部主力を温存して臨んだリーグ戦ではブレントフォード相手にリードを守り切れずに1-1のドロー。敵地での大一番に弾みを付けるまでには至らなかった。アルテタ監督は逃げ切りを図った一戦で先発5人を変更。ティンバーとルイス=スケリーの両サイドバック、ウーデゴール、サカ、メリーノと主力を復帰させた。 マドリディスタの強烈な後押しを背にしたホームチームが開始直後にムバッペ、ヴィニシウスの連携でいきなり際どい場面を創出する。 しかし、アーセナルも冷静に押し返すと、8分にはサカのコントロールシュートで最初の決定機を創出。さらに、このプレーで得た左CKの場面ではボールに関係ないポジション取りでメリーノのユニフォームを完全に引っ張って倒したDFアセンシオのプレーに関して数分後にオンフィールド・レビュー(OFR)が行われると、アーセナルにPKが与えられる。 だが、キッカーのサカがタイミングを外してチップキック気味に放った左へのシュートをGKクルトワが見事な粘りと長いリーチを活かしたワンハンドセーブではじき出し、絶体絶命のピンチを救った。 守護神のビッグプレーで逆転への可能性を残したマドリー。ここから攻勢を強めると、24分にはセットプレーの流れからボックス内でライスとムバッペが交錯。主審は当初ホールディングでのPKを宣告したが、OFRの末にノーファウルと判定を覆した。 絶好のゴールチャンスが取り消しとなったマドリーは気持ちを切り替えて前に出ていく。ボールを保持して相手のコンパクトな守備の攻略を図るも、流れの中では自慢のアタッキングユニットの個人技もうまく封じられて決定機まで持ち込めない。また、再三のセットプレーも撥ね返される。 大量7分が加えられたアディショナルタイムを含め前半終盤にかけてはボールを握って攻め手を窺うマドリー、堅守速攻で応戦するアーセナルという構図の下で拮抗した展開が続いていく。手数ではホームチームが勝ったが、前半アディショナルタイムにはカウンターでボックス左に抜け出したマルティネッリがニア下へ際どいシュートを放ったが、ここはGKクルトワの好守に阻まれた。 2ndレグは0-0、2戦合計では0-3で折り返した後半も前半と同様の展開で試合が進んでいく。 ハーフタイムでの修正も実らず、ゴールが遠いマドリーは61分、アラバとルーカス・バスケス、ロドリゴを下げてフラン・ガルシア、セバージョス、エンドリッキの3枚替えを敢行。バルベルデを右サイドバックに移した。 一方、後半も冷静にゲームを運んでいくアーセナルはワンチャンスを活かして先制点まで奪う。65分、長いボールを使って右サイドのサカが背後を取ってタメを作ると、中央での細かいパス交換からメリーノの絶妙なスルーパスでゴール前に抜け出したサカがGKクルトワとの一対一を制し、PK失敗を払しょくするファインゴールとした。 これで4点差を追う形となったマドリーだったが、失点直後に反発力を示す。67分、GKラヤからボックス付近でスローイングを受けたサリバの死角からボールにアプローチしたヴィニシウスがまんまと奪い切って無人のゴールへシュートを流し込んだ。 これで再び3点差に戻ったなかでマドリーが勢いを見せるが、アーセナルも気持ちを切り替えてうまく相手陣内で時計を進めていく。 75分には足首を痛めたムバッペの負傷を受け、アンチェロッティ監督はアセンシオも下げてモドリッチ、ブラヒム・ディアスを同時投入。チュアメニをセンターバックに下げて前がかる。対するアーセナルはスコアラーのサカを下げてトロサールを投入し、マルティネッリを右に回した。 その後、完全に逃げ切り態勢に入ったアーセナルに対して、マドリディスタの熱狂的な後押しを受けながら最後まで懸命にゴールを目指したマドリー。ブラヒム・ディアスやエンドリッキらがボックス内で際どいシーンに絡んだが、再びゴールをこじ開けることはかなわず。 逆に、アーセナルは後半アディショナルタイムの93分にロングカウンターから快足を飛ばしてDFフラン・ガルシアを振り切ったマルティネッリが土壇場で勝ち越しゴールを奪い、ベルナベウ攻略。 この結果、見事な連勝で王者マドリーを撃破したアーセナルがパリ・サンジェルマンの待つ準決勝進出を決めた。 レアル・マドリー 1-2(AGG:1-5) アーセナル 【レアル・マドリー】 ヴィニシウス・ジュニオール(後22) 【アーセナル】 ブカヨ・サカ(後20) ガブリエウ・マルティネッリ(後48) 2025.04.17 06:07 Thu

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