町田が10人で川崎F下して首位守る! 藤尾翔太がU-23代表に弾みの決勝ゴール【明治安田J1第7節】

2024.04.07 17:35 Sun
決勝ゴールの藤尾翔太。
©︎J.LEAGUE
決勝ゴールの藤尾翔太。
明治安田J1リーグ第7節の1試合が7日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、アウェイのFC町田ゼルビア川崎フロンターレを1-0で下した。
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13位の川崎Fは前節の先発から4選手が入れ替わり、山本らが復帰した一方で、首位の町田は4バックに戻し、鈴木が2試合ぶりにスタートから出場。両軍のU-23日本代表勢では高井、平河、藤尾も揃ってピッチに立った。前半は川崎Fがボールを握る予想通りの展開になるが、町田の守りが上回り、チャンスを作らせず。そんな町田は先にチャンスも作り出し、9分に相手バックラインからの縦パスを柴戸が引っかけ、藤尾がカウンター。ボックス右に差しかかったところから左足で流し込みにかかるが、GKチョン・ソンリョンの右足ブロックに遭う。
続く15分にも町田がゴールに近づき、左CKをショートコーナーにした流れから鈴木が折り返すと、大外のオ・セフンが長身を生かしてヘッド。これがゴール前でルーズボールを誘ってオ・セフンがボックス左深くから折り返し、チャン・ミンギュが押し込みにかかるが、川崎Fのディフェンス陣が一丸となって身体を投げ出した。

だが、32分に自陣左サイドの仙頭が相手守備陣の背後に縦パスを出すと、藤本が反応。そのボールに追いつき、ボックス中央に左足でグラウンダーのクロスを出すと、並走する藤尾が右足で合わせ、3戦ぶりの一発。町田が一歩前に出る。
追いかける川崎Fは35分にジェジエウの負傷交代にも見舞われるなか、39分に山内がバイタルエリア左から中に切り込み、右足ミドル。これがチームの1stシュートになるなか、45分にもバイタルエリア左での競り合いから強引に抜け出したエリソンがフィニッシュに持ち込むが、利き足ではない右足とあって精度を欠く。

ハーフタイム明けに遠野と瀬古を送り込み、リスタートした川崎Fだが、町田が再び牙をむく。50分、藤尾のスルーパスで左サイドの裏を抜け出した藤本がボックス左でボールを失うが、拾い直した仙頭が左足で折り返すと、相手DFのクリアがファーに流れたところを藤尾が頭で押し込みんだ。

だが、藤尾が藤本にパスを出して段階でオフサイドとされ、町田は追加点ならず。すると、命拾いの川崎Fは71分、途中出場した小林が縦パスで裏を抜け、バイタルエリア中央のところで飛び出して止めようとしたGK谷と交錯。谷に一発退場が命じられ、川崎Fに数的優位のチャンスが巡ってくる。

その後は川崎Fが一方的に攻め立てる展開になるが、数的不利に陥った直後にGK福井、奥山、昌子の交代カードを切った町田が5バックにして逃げ切り態勢に。そんな割り切った戦いにシフトした相手に猛攻の川崎Fだが、最後のところで合わせ切れなかったりとなかなかゴールを割れず。

10人の戦いになってから川崎Fに押し込まれた町田だが、冷静に守り抜き、2戦ぶり白星。初黒星を喫した前節からのバウンスバックに成功し、首位をキープした。一方の川崎Fは3戦ぶりの黒星で3試合勝利なしとなっている。

川崎フロンターレ 0-1 FC町田ゼルビア
【町田】
藤尾翔太(前32)



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いろんなランキングから見た「やっぱりサッカーは○○○○」!の巻/倉井史也のJリーグ

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