【プレミア注目プレビュー】8戦ぶりに90分での勝敗決着なるか…レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦

2024.01.31 18:00 Wed
レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦
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レッズvsブルーズのEFL杯決勝前哨戦
プレミアリーグ第22節、リバプールvsチェルシーが、日本時間1月31日29:15にアンフィールドでキックオフされる。2月末にEFLカップ(カラバオカップ)のファイナルを控える両雄による、リーグ戦での前哨戦だ。
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首位のリバプール(勝ち点48)は前節、好調ボーンマスに圧勝。前半は最後の仕上げの部分でしっくりいかなかったが、後半にFWヌニェスとFWジョタが共に2ゴールずつを奪い、終わってみれば4-0の圧勝でリーグ3連勝を達成した。その後、EFLカップ準決勝2ndレグはフルアムと1-1のドローに終わって公式戦連勝が「5」でストップも順当に決勝進出を決めた。
その数日後にはクロップ監督の今季限りでの退任という衝撃的なニュースがクラブに激震を走らせたが、直近のFAカップ4回戦では2部のノリッジ・シティ相手にDFブラッドリーやMFマコーネルらアカデミー育ちの若手の活躍によって5-2の快勝。大きな混乱なく良い形でホーム開催のビッグマッチを迎えた。

対する10位のチェルシー(勝ち点31)は前節、フルアムとのロンドン・ダービーをMFパーマーのPKによる決勝点によって1-0で勝利。今季初の3連勝を達成した。以降の2つのカップ戦ではミドルズブラに今季最多6ゴールを挙げて逆転でのEFLカップ決勝進出を果たした一方、FAカップではアストン・ビラ相手にパーマーらの決定力不足が響いて0-0での引き分け再試合に。引き続き一貫性という部分に課題を残した。リーグ戦では徐々に勝ち切る勝負強さを身に付けつつあるなか、難所アンフィールドでの首位チームとのビッグマッチは後半戦の浮沈のカギを握る一戦となる。

なお、昨年8月に行われたスタンフォード・ブリッジでの開幕戦での前回対戦は1-1のドロー決着。プレシーズンの[4-2-3-1]から[3-4-2-1]への変化を見せたホームチームが優勢に試合を進めたものの、アウェイチームが最低限のノルマである勝ち点1を持ち帰る形となった。
ちなみに、ここ数シーズンの全体の戦績では明暗分かれる両者だが、直接対決の戦績は非常に拮抗。2つのカップ戦決勝のPK戦でリバプールが2勝しているものの、延長戦を含めた通常の戦いにおいては公式戦7試合連続ドロー中。リバプールとしては2020年9月以来のアンフィールドでの対ブルーズ勝利を目指すことになる。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス
MF:ソボスライ、マク・アリスター、カーティス・ジョーンズ
FW:ジョタ、ヌニェス、ルイス・ディアス

負傷者:DFマティプ、ツィミカス、MFバイチェティッチ、チアゴ、FWサラー、ドーク
出場停止者:なし

出場停止者はいないが、遠藤航が代表招集中のため欠場となる。負傷者に関してはトレーニング復帰したチアゴを含めて前述の選手が不在となる。

スタメンは前述の11名を予想。サイドバックではブラッドリー、ロバートソン、中盤と前線ではエリオット、ガクポを起用する可能性もある。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ペトロビッチ
DF:グスト、ディザジ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:マドゥエケ、ギャラガー、スターリング
FW:パーマー

負傷者:GKサンチェス、DFフォファナ、リース・ジェームズ、ククレジャ、チャロバー、コルウィル、MFウゴチュク、ラヴィア
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱組に加えて、腱に問題を抱えるコルウィルが欠場となる。トレーニングに復帰したグスト、エンクンクはセネガル代表のアフリカ・ネーションズカップ敗退に伴い帰国するジャクソンと共に試合に絡める状態だ。

スタメンは前述の11名を予想。グストがスタートから難しい場合はディザジを右サイドバックに置いてバディアシルを左のセンターバックに配置する形となる。前線に関してはブロヤ、ムドリクをスタートから起用するプランもある。

★注目選手
◆リバプール:FWジオゴ・ジョタ
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流動性増すアタッキングユニット牽引者。好調を維持するチームにおいてヌニェス、カーティス・ジョーンズのインパクトは強烈だが、このビッグマッチでは絶対的エース不在の攻撃を牽引するジョタに注目したい。

今季は負傷による離脱がありながらも、ここまで公式戦24試合12ゴール4アシストと安定した数字を残すポルトガル代表FW。とりわけ、先発出場が14試合ということを考慮すれば、その効率性は特筆すべきものだ。

サラーのCAN参戦による離脱後は定期的にプレー機会を得るなか、センターフォワードに左右のウイングと複数のポジションで起用されながら、ヌニェスやルイス・ディアス、ガクポらその他のアタッカー陣を活かしつつ自らも決定的な仕事を果たしている。

チェルシー戦では中央あるいは右での起用が想定されるなか、持ち味の駆け引きの巧みさ傑出した決定力を武器に、チアゴ・シウバが統率するブルーズの守備を出し抜く仕事を期待したい。

◆チェルシー:MFモイセス・カイセド
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ブーイング必至の難所で輝き放てるか。昨夏、先にクラブ間合意したリバプール行きが有力視ながらも、個人間で早い段階で合意したチェルシー行きを選択したエクアドル代表MF。

その新天地ではコンディション、試合勘に問題を抱えた序盤戦こそ低調なパフォーマンスに終始したが、試合をこなすごとにパフォーマンスを向上。苦境が続くブルーズにおいてはパーマー、ギャラガーらと共にベストパフォーマーの1人に。ただ、イギリス史上最高額の移籍金、現状のチームの戦績を考えれば、お世辞にも期待通りの活躍とは言えない状況だ。

そういったなかで臨む今回の一戦は移籍を拒否した因縁の相手との初対決となり、チームとしても個人としても真価を示すことが求められる。自身の代役として加入した遠藤はアジアカップ参戦のため不在で、注目のマッチアップはEFLカップ決勝までお預けとなるが、元同僚マク・アリスターやソボスライ、カーティス・ジョーンズらとの中盤でのバトルにおいて攻守両面で優位性をもたらす働きを見せたい。そして、先日に同僚ラヴィアと共に獲得できなかったことが「ラッキーだった」と語った敵将を見返したいところだ。

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【プレミア注目プレビュー】CL出場へ崖っぷちスパーズが因縁ブルーズとの週中開催ダービーに臨む

プレミアリーグ第26節延期分、チェルシーvsトッテナムが、日本時間2日27:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保へ崖っぷちのスパーズが因縁ブルーズ撃破を狙う、ミッドウィーク開催のロンドン・ダービーだ。 9位のチェルシー(勝ち点48)は前節、アストン・ビラとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。後半に2点ビハインドを追いつき、後半アディショナルタイムにはディザジに劇的な逆転ゴールが生まれたかに思われたが、その直前のDFバディアシルの微妙なファウルを取られた結果、2-2のドロー決着。これでリーグ2戦未勝利となったチームは逆転でのヨーロッパ出場権獲得が絶望的になりつつある。 それでも、残り試合で全勝すれば奇跡を起こせる可能性もあるだけに、3試合ぶりのホームゲームでしっかりと勝利を取り戻したいところだ。なお、今回の一戦はサウサンプトン、トッテナム、チェルシーを指揮したポチェッティーノ監督にとってイングランドでの通算400試合目の指揮となる。その中で最も多くの試合を指揮した古巣相手にシーズンダブルを達成し、メモリアルゲームを飾れるか。 一方、5位のトッテナム(勝ち点60)は前節、ホーム開催のアーセナルとのノースロンドン・ダービーで2-3の敗戦。後半のロメロ、ソン・フンミンのゴールで追い上げたが、前半の3失点が響き宿敵相手に屈辱の敗戦となった。ニューカッスル戦に続く大量失点での敗戦となった中、2試合消化試合が多いアストン・ビラとのポイント差が「7」に広がり、自力での逆転の可能性が消滅。さらに、一縷の望みを託したUEFAカントリーランキングでのCL出場5枠確保の可能性は、直近CLでのドルトムントの勝利によってイタリア、ドイツの上位2位が確定したことで、同じく消滅した。 これで来季CL出場権確保に向けてはアストン・ビラとの対戦を残すリバプールの援護を期待しつつ、自分たちは残り試合で今回の対戦相手に加え、リバプール、マンチェスター・シティという難敵撃破が必須という崖っぷちの状況となった。その奇跡実現に向けて今回のダービーで勝ち点3を持ち帰ることができるか。 なお、昨年11月初旬にトッテナムホームで行われた前回対戦はアウェイのチェルシーが4-1の逆転勝ちで、ホームチームに今季のリーグ戦初黒星を与えている。また、同試合でトッテナムはロメロ、ウドジェの2選手の退場、マディソン、ファン・デ・フェンの負傷というアクシデントに見舞われ、その後の急失速に繋がっており、両者の因縁はより深まっている。 ◆チェルシー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_102_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ペトロビッチ DF:ギルクリスト、チャロバー、バディアシル、ククレジャ MF:カイセド、ギャラガー MF:マドゥエケ、パーマー、ムドリク FW:ジャクソン 負傷者:GKサンチェス、DFフォファナ、リース・ジェームズ、チアゴ・シウバ、グスト、コルウィル、チルウェル、ディザジ、MFエンソ・フェルナンデス、ウゴチュク、チュクエメカ、ラヴィア、FWスターリング、エンクンク 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のアストン・ビラ戦で負傷したチアゴ・シウバ、ディザジが新たに長い負傷者リストに名を連ねることに。 スタメンは多くの離脱者の影響でほぼ選択肢がなく、前述のメンバーの起用が濃厚だ。カサデイやデイヴィドに加え、ユースの若手メンバーを抜擢する可能性もありそうだ。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_102_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ヴィカーリオ DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、エメルソン MF:サール、ビスマ MF:クルゼフスキ、マディソン、ソン・フンミン FW:リシャルリソン 負傷者:GKフォースター、DFベン・デイビス、ウドジェ、MFスキップ、セセニョン、FWソロモン、ヴェルナー 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱組に加え、アーセナル戦で負傷したベン・デイビス、ヴェルナーがいずれも今季絶望の見込みで欠場となる。 スタメンは主力不在の左サイドバックにエメルソン、セントラルMFはアーセナル戦後半のサール、ビスマのセットへの入れ替えが見込まれる。前線はリシャルリソンを最前線に置き、経験不足のギルクリストにソン・フンミンをぶつける可能性が高そうだ。ベンチメンバーでは16歳の超逸材MFマイキー・ムーアの初のベンチ入りも期待されるところだ。 ★注目選手 ◆チェルシー:MFコナー・ギャラガー <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_102_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 渦中の相手に注目されるパフォーマンス。前回対戦でハットトリックを記録したジャクソン、エースのパーマーがキーマンになることは間違いないが、やはり今夏の去就においてスパーズ行きの可能性が取り沙汰されるブルーズ生え抜きMFのパフォーマンスに大きな注目が集まるところだ。 PSRやFFPの問題を抱えるクラブにおいてホームグロウンによる“帳簿上”の価値の高さによって昨夏に続き売却候補の筆頭に挙がるギャラガー。ピッチ上では離脱が多いリース・ジェームズ、チルウェルに代わるゲームキャプテンとしてパーマーと共にチームMVP級の活躍を見せているが、契約延長交渉の難航や前述の問題によって現状では泣く泣くクラブを離れる可能性が濃厚とされる。そして、その新天地の最有力は今冬にも移籍の可能性が取り沙汰されたトッテナムだ。 最終的に移籍が実現するか否かは別として、その渦中の相手にブルーズのゲームキャプテンとして臨む一戦ではその一挙手一投足に注目が集まるところ。エンソ不在の中盤でのマルチタスクを担いつつ、エモーショナルなダービーにおいてリーダーシップも求められるところだ。 ◆トッテナム:DFクリスティアン・ロメロ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_102_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 因縁の相手に真のリーダーシップ示せるか。昨季アウェイゲームでのククレジャの髪掴み事件、今季前回対戦での一発退場とチェルシーとのダービーでは悪目立ちが続いているロメロは、ギャラガーと共に今回のダービーの主役の一人だ。 攻守両面でワールドクラスの資質を持ち合わせているものの、好戦的過ぎるキャラクターの影響で評価を下げているアルゼンチン代表DFだが、直近のノースロンドン・ダービーでは0-3と承服しがたい展開の中でプレー、コミュニケーションでチームを鼓舞し続け、反撃の狼煙を上げるゴールを含め傑出したパフォーマンス、振る舞いを示した。 これまでであればフラストレーションをラフプレーに繋げたり、相手の挑発にのって不必要なカードをもらって最終的に退場というシナリオも想定されたが、このアーセナル戦ではプレーヤーとして一皮むけた姿を見せた。 とはいえ、まだまだ懐疑的な見方を拭うまでには至っておらず、会場の雰囲気を含めて荒れる要素が満載な今回のダービーでの振る舞いに注目だ。ジャクソンとの対人戦、パーマーとの駆け引きを優位に進め、久々のクリーンシートと共にダービーでの勝利に導きたい。 2024.05.02 19:00 Thu

【CL準決勝プレビュー】名門同士によるロンドン行き懸けた第1戦! マドリーが目下6戦無敗と戦績圧倒もバイエルンが意地見せるか

チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、バイエルンvsレアル・マドリーが、日本時間30日28:00にフースバル・アレーナ・ミュンヘンでキックオフされる。現状の状態、直近の相性を鑑みればマドリー優勢も、ロンドン行きを懸けた激戦必至のセミファイナル初戦だ。 バイエルンは準々決勝でアーセナルと対戦。シーソーゲームとなった敵地での初戦を2-2のドローで終えると、ホーム開催の第2戦をキミッヒの圧巻のヘディングゴールで1-0と競り勝って2戦合計3-2での準決勝進出を決めた。 国内の戦いではDFBポカール早期敗退に加え、アーセナルとの2ndレグを前にレバークーゼンの優勝が決定し、ブンデスリーガ12連覇の夢が潰えた。すでに来季のCL出場権は確保しているが、自力での2位確定へ残り3試合で勝ち点4が必要な状況。アーセナル戦後はウニオン・ベルリンに5-1、フランクフルトにケインのドッペルパックで2-1の勝利を収め、公式戦4連勝で今回の一戦を迎えることになった。 対するマドリーは準々決勝でマンチェスター・シティと対戦。ゴラッソの応酬となったホームでの初戦は3-3のドロー、アウェイでの第2戦も1-1のドローで終えた結果、延長戦を経て臨んだPK戦をGKルニンの見事な2本のPKストップによって4-3と勝ち切って準決勝進出を決めた。 2シーズンぶりの覇権奪還を期すラ・リーガではシティ戦直後に行われた2位のバルセロナとのエル・クラシコをベリンガムの後半アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで3-2と逆転で制し、優勝をほぼ確実に。さらに、直近のレアル・ソシエダ戦は主力を完全に温存した中、リーグ初先発ギュレルのゴールを守り切ってウノセロ勝利。公式戦18試合無敗(13勝5分け)と抜群の安定感を維持して敵地へ乗り込む形となった。 なお、いずれもヨーロッパ屈指の名門である両者はこれまで通算26度対戦しており、バイエルンの12勝3分け11敗と非常に拮抗している。直近の対戦は2017-18シーズンの準決勝でアウェイの1stレグを2-1、ホームの2ndレグを2-2のドローで終えたマドリーが決勝進出を決めている。また、マドリーはその前回対戦含め今カードで目下6戦無敗(5勝1分け)だ。 ◆バイエルン◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240429_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ノイアー DF:キミッヒ、デ・リフト、ダイアー、マズラウィ MF:ゴレツカ、ライマー MF:サネ、ムシアラ、ラファエル・ゲレイロ FW:ケイン 負傷者:DFブイ、ブナ・サール、FWコマン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては右サイドバックの控え2人とコマンが欠場となる。また、デ・リフトが前日練習で不在となっており、出場が懸念されるところだ。一方で、ムシアラ、サネ、ライマー、ニャブリの4選手がトレーニングに復帰し、試合に絡める見込みだ。 スタメンは状態懸念の選手たちが起用可能なことを前提に、前述の11名を予想。仮に、先発が難しい場合はキム・ミンジェ、パブロビッチ、ミュラーといった選手が代役を担うことになる。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240429_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ルニン DF:ルーカス・バスケス、チュアメニ、リュディガー、メンディ MF:カマヴィンガ、クロース MF:バルベルデ、ベリンガム、ロドリゴ FW:ヴィニシウス 負傷者:DFアラバ 出場停止者:DFカルバハル(1/1) カルバハルが累積警告で出場停止に。負傷者に関してはGKクルトワの復帰でアラバのみが不在となる。 スタメンは前述の11名を予想。リュディガーの相棒は引き続きチュアメニが務める見込みで、それ以外のポジションでも変更はない模様だ。 ★注目選手 ◆バイエルン:FWセルジュ・ニャブリ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240429_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> トゥヘルの予言的中なるか。通常であれば、エースストライカーのケインやムシアラ、絶好調のサネ、ヴィニシウスとマッチアップするキミッヒに注目が集まるところだ。しかし、前日会見でトゥヘル監督が「どうしてそれがわかるかはわからないが、それは起こるはずだ」と異例のゴールを予言したニャブリを注目選手に推したい。 今シーズンは熾烈なポジション争いに加え、度重なるケガの影響で公式戦17試合の出場にとどまっているが、ブンデスリーガで3ゴール、CLではマンチェスター・ユナイテッドとの重要なグループステージ開幕戦、アーセナルとの準々決勝1stレグと重要な一戦でゴールを記録。その決定力と勝負強さには以前から定評がある。 ゴールを決めたアーセナルとの準々決勝1stレグでハムストリングを痛めた影響で、今回の一戦では途中出場が濃厚だが、左右のウイングのいずれかのプレーでルーカス・バスケス、メンディを相手に質的優位性をもたらし、指揮官の予言通りにゴールを決められるか。 ◆レアル・マドリー:MFトニ・クロース <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240429_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古巣対戦で中盤制圧を狙う。こちらも元ドルトムントのベリンガムやヴィニシウスら注目選手に事欠かないが、古巣とのラスト対戦の可能性もあるドイツ代表MFを注目選手に推したい。 中盤に多士済々のタレントを揃え、比較的ターンオーバーを積極的に活用するアンチェロッティ監督だが、34歳のベテランMFに関しては過密日程や格下との対戦での6試合を除き、ほぼすべての試合で先発あるいは途中出場で起用。そして、百戦錬磨の司令塔は傑出した戦術眼、テクニックを生かしたゲームメイクによって、若手中心の前線と中盤を巧みに操っている。 ここまで3勝1分けの4戦無敗を誇る古巣との一戦では盟友ミュラーやゴレツカ、ムシアラといったマンシャフトの後輩を相手に中盤の攻防を優位に導き、敵地での勝利に貢献したいところだ。 2024.04.30 18:00 Tue

【プレミア注目プレビュー】優勝争い左右するノースロンドンダービー! スパーズの意地か、ガナーズが優勝への望み繋ぐか

プレミアリーグ第35節、トッテナムvsアーセナルが、日本時間28日22:00にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。優勝争いに影響与える今季2度目のノースロンドン・ダービーだ。 5位のトッテナム(勝ち点60)は、13日に行われた前々節でニューカッスル戦相手に0-4で敗戦し、2年連続セント・ジェームズ・パークで惨敗。4位のアストン・ビラ(勝ち点66)との暫定勝ち点差が6ポイントに広がった。後半戦に入って以降、一時期の離脱者の多さは改善されたものの、対戦相手の徹底した対策を上回ることができず。大きな問題を抱えるセットプレーの守備、被カウンター時のソリッドさを欠く対応によって失点を重ねるなど勝ち点3奪取に苦戦している。 現状でも自力でのトップ4フィニッシュの可能性は残しているが、3強に加えてチェルシーとのダービーを残すなどアストン・ビラに比べて厳しい日程となっており、ここからの逆転は至難の業だ。その最終盤の重要な戦いに弾みを付けると共に、宿敵の優勝阻止を狙う上でもホーム開催のダービーでの勝利は必須だ。 対する首位のアーセナル(勝ち点77)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに2-0の完勝。さらに、第29節延期分ではホーム開催のチェルシーとのダービーに5-0の歴史的大勝。DFホワイトとMFハヴァーツの2ゴール共演など5ゴールを挙げた上、相手に一矢報いることも許さない完璧なパフォーマンスを披露。70分過ぎに多くの主力をベンチに下げる余裕の采配もみせ、今回のダービーに万全の状態で臨む構えだ。 現状ではシティの取りこぼしが逆転優勝に必須となるが、このダービーを制することができれば、マンチェスター・ユナイテッド戦を除き比較的勝ち点3獲得が容易な相手と対戦するため、敵地での大一番を制して望みを繋げたいところだ。 なお、昨年9月にエミレーツ・スタジアムで行われた前回対戦は2-2のドロー決着。アーセナルがオウンゴールとサカのPKによるゴールで2度先行したが、マディソンのお膳立てからのソン・フンミンのゴールで2度追いついたトッテナムが敵地から勝ち点1を持ち帰る形となった。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240427_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ヴィカーリオ DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ベン・デイビス MF:サール、ビスマ MF:クルゼフスキ、マディソン、ヴェルナー FW:ソン・フンミン 負傷者:GKフォースター、DFウドジェ、MFセセニョン、スキップ、FWソロモン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者は手術を実施して今季絶望のウドジェに加え、軽傷を抱えるスキップが不在となる。一方でペドロ・ポロ、リシャルリソンが戦列に復帰する。 スタメンに関しては、セントラルMFと左右のウイングの組み合わせに注目。前者はベンタンクール、ホイビュア、後者はブレナン・ジョンソン、リシャルリソンの起用も見込まれる。 ◆アーセナル◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240427_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安健洋 MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール 負傷者:なし 出場停止者:なし 出場停止者はいない。ティンバーの戦列復帰によって主力全員が起用可能だ。 チェルシー戦から中4日の日程となるが、余裕の試合展開によって消耗はさほどなく、同じ11人で臨む可能性は十分にある。ただ、トーマスに代えてジョルジーニョの復帰を予想。また、相手の特殊なスタイルを考えれば、トロサールのところによりスピードと走力があるマルティネッリを起用する形も想定される。 ★注目選手 ◆トッテナム:MFジェームズ・マディソン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240427_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ダービーで完全復活なるか。エースのソン・フンミンやウドジェ代役を担うベン・デイビスのパフォーマンスにも注目集まるが、前回対戦で2アシストと絶大な存在感を示した司令塔の復活がダービー勝利のカギを握る。 新加入ながらケインの背番号10を引き継ぎ、バイスキャプテンを任された中、開幕から“アンジェ・ボール”の担い手として絶大な存在感を示したマディソン。だが、昨年11月に負った足首のケガで2カ月の戦線離脱を強いられて以降は、シーズン序盤の輝きを取り戻せず。チーム全体として対戦相手の分析が進んだ点に加え、同じく後半戦で不調のビスマ、クルゼフスキらと共に攻撃の全権を握ったイングランド代表MFの不振が失速に繋がった印象だ。 今回のダービーに向けては2週間以上の準備期間があり、コンディション面では万全の状態を整えられているだけにライスやジョルジーニョ、ウーデゴールといった相手中盤とのデュエルにおいてプレスの矢印を折る得意のプレーで局面を打開し、高精度のラストパスやフィニッシュでアシスト、ゴールという決定的な仕事を果たしたい。 ◆アーセナル:DF冨安健洋 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240427_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 久々のダービー先発で勝利に貢献できるか。今シーズンも度重なる負傷に悩まされて継続性という部分に大きな問題を抱えているが、出場試合では攻守に安定したパフォーマンスを披露。ジンチェンコやキヴィオルら左サイドバックのポジション争いのライバルを前に総合力で上回っている印象だ。 昨年12月以来のリーグ戦先発となった直近のチェルシー戦ではさすがのパフォーマンスを見せており、リバウンドが出ない限りは2試合連続でのスタメン起用は濃厚。今季前回対戦を欠場し、昨季の2度の対戦はいずれも試合終盤の途中出場となり、先発出場は2022年12月以来となる見込みだ。 相手の右サイドは左利きで技巧派のクルゼフスキか、推進力と動き出しに優れるブレナン・ジョンソンが想定される中、守備では神出鬼没のサイドバック、サールのスペースへの走り込みへの対応を含めて臨機応変な対応が求められるところ。一方、攻撃では逆サイドのホワイトとのバランスを意識しながらボールの経由点、相手サイドバックの背後を狙う味方に精度の高い縦パスを供給したい。 2024.04.28 12:00 Sun

【プレミア注目プレビュー】悲願リーグ制覇狙うアーセナル、ダービー連戦初戦でチェルシーと対峙

プレミアリーグ第29節延期分、アーセナルvsチェルシーが、日本時間23日28:00にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。ミッドウィーク開催となるガナーズとブルーズによる激戦必至のロンドン・ダービーだ。 アーセナル(勝ち点74)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームをいずれも前後半の終盤にトロサール、ウーデゴールが決めた2ゴールによって2-0の完勝。2024年リーグ戦初黒星を喫したアストン・ビラ戦、7年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)の挑戦が終了したバイエルン戦での公式戦連敗からのリバウンドメンタリティを示し、暫定ながら首位に返り咲いた。 シーズン残りの戦いへ力強いリスタートを切ったアルテタのチームは、ここから逆転でのプレミア制覇に向けて最大の試練となるチェルシー、トッテナムとのロンドン・ダービー連戦に臨む。その初戦となるブルーズとのホームゲームでしっかり勝ち点3を取り切れるか。 一方、ここまでギリギリでトップハーフに踏みとどまる9位のチェルシー(勝ち点47)。シーズン終盤に入っても安定感を欠く戦いぶりが続くが、リーグ戦では現在8戦無敗(4勝4分け)を継続中。前節のエバートン戦はパーマーの圧巻の4ゴールの活躍によって今季最多6ゴールを挙げての大勝を飾った。ただ、直近のFAカップ準決勝ではマンチェスター・シティに0-1と競り負けて今季の無冠が確定した。 これにより、最低限のノルマであるUEFAコンペティション出場権獲得にはリーグ戦で順位を上げていく必要がある。未消化試合は最も多いが、今回のアーセナル戦を含めトッテナム、アストン・ビラ、ウェストハムといったタフな相手との対戦を残しており、逆転での出場権獲得は至難の業と言える。そのノルマ達成に向け、今回の一戦では最低でも勝ち点を持ち帰りたいところだ。 なお、昨年10月にスタンフォード・ブリッジで行われた前回対戦は、前半から相手を圧倒したチェルシーがパーマー、ムドリクのゴールによって2点を先行。後半半ば過ぎまでは完璧なゲーム運びを見せたが、GKサンチェスのミスを突いたライスのゴールで流れを一変させたアーセナルがトロサールのゴールで同点に追いついて2-2のドローに持ち込んだ。 ◆アーセナル◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール 負傷者:DFティンバー、冨安健洋 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のU-21チームの試合で実戦復帰を果たしたものの、ファーストチームの復帰は時期尚早のティンバーが欠場となる。前節のウルブス戦を打撲の影響で回避した冨安も不透明な状況だ。 週末にトッテナム戦を控えるため、幾つかのポジションでターンオーバーも想定されるが、前述の11名を予想。左サイドバックでは冨安とキヴィオル、前線と中盤ではスミス・ロウ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリが起用される可能性も十二分にある。 ◆チェルシー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ペトロビッチ DF:ディザジ、チャロバー、チアゴ・シウバ、ククレジャ MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス MF:マドゥエケ、ギャラガー、ムドリク FW:ジャクソン 負傷者:GKサンチェス、DFリース・ジェームズ、フォファナ、チルウェル、グスト、MFウゴチュク、ラヴィア、パーマー、FWエンクンク 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはコンディション不良のパーマー、ヒザに問題を抱えるグスト、チルウェルの3選手が新たに不在となる模様だ。とりわけ、ここまで得点ランキングトップタイで攻撃を牽引するパーマーの不在は大きな痛手となる。 スタメンに関してはパーマー不在を前提に前述の11名を予想。ディフェンスラインではバディアシル、中盤から前線ではチュクエメカ、スターリングを起用する可能性もある。 ★注目選手 ◆アーセナル:FWレアンドロ・トロサール <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 重要なダービーで自身初のプレミア2桁ゴール狙う。加入2年目の今季は3トップのバックアップという位置づけながら、公式戦41試合14ゴールと見事な数字を残すベルギー代表FW。とりわけ、136分で1ゴールという1ゴールに要する時間効率はチームトップと、その勝負強さと決定力が光る。 今年に入ってからはCLでのポルト戦、バイエルン戦での貴重なゴールに加え、リーグ戦では2月初旬から中盤にかけての3試合連続ゴールに、今月も古巣ブライトン戦、前節のウルブス戦でゴールを記録するなど、コンスタントにゴールを重ねて好調を維持。 先発、途中出場の起用法だけでなく、多彩なゴールパターンによって遅攻、速攻のいずれの状況においても決定的な仕事ができるだけに、アルテタ監督が勝負所での起用を見込んでベンチに置いておきたい気持ちも理解できるが、今回のダービーではいかなる起用法となるか。 ◆チェルシー:FWニコラス・ジャクソン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 指揮官の信頼に応え厳しい批判を払しょくできるか。エースのパーマー不在が濃厚と見られる中、その主砲に次ぐチーム2位のゴール数を記録する22歳のストライカーに懸かる責任は大きい。 ビジャレアルからの加入1年目でここまでリーグ戦28試合10ゴール4アシストという数字は、その年齢とプレミア初挑戦という背景を鑑みれば及第点だ。ただ、スターリングやムドリクらと共にチームが抱える決定力不足の象徴の一人とも言えるセネガル代表FWは、10ゴールのインパクトをかき消すほどのイージーな決定機逸やアタッキングサードでの判断ミスが目立つのも確か。 直近のシティ戦でも再三の決定機逸がFAカップ敗退に繋がっており、人種差別や誹謗中傷は言語道断だが、大方のパフォーマンスに対する批判には選手本人も首を縦に振らざるを得ないところだ。 それでも、ポチェッティーノ監督はこの一戦に向けた公式会見で「彼がこれまで努力してきたことを称賛しないのは不公平」、「将来的にゴール前でより落ち着いてゴールを決める確率を高めることができるよう、全力でサポートする」と、若きストライカーを擁護すると共に改めて信頼を強調した。 シティ戦のパフォーマンス、パーマー不在でより重圧がかかる中での一戦となるが、サリバとガブリエウというリーグ屈指のセンターバックコンビを相手にチームを勝たせるゴールを決められるか。 2024.04.23 18:00 Tue

【ラ・リーガ注目プレビュー】今季公式戦3度目のエル・クラシコ! マドリーが優勝決定づけるか、バルサが望み繋ぐか

ラ・リーガ第32節、レアル・マドリーvsバルセロナが、日本時間21日28:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。今シーズンの優勝争いを決定づける、公式戦3度目のエル・クラシコだ。 首位のマドリー(勝ち点78)は前節、マジョルカとのアウェイゲームをチュアメニのゴールによってウノセロ勝利。リーグ4連勝でホーム開催の伝統の一戦を迎えることになった。 直近のチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦ではホームでの1stレグを3-3で終えていた中、敵地でロドリゴの前半序盤のゴールで先制に成功。その後、後半半ばに追いつかれて以降は防戦一方を強いられたが、割り切ってPK戦に持ち込むと、GKルニンの見事な2つのPKストップによって前回王者を撃破し、ベスト4進出を果たした。PK戦までもつれ込んだ敵地での激闘から中3日と日程面のディスアドバンテージは否めないが、シティ撃破の勢いを力に変えて2シーズンぶりのラ・リーガ制覇を決定づける勝利を手にしたい。 対して2位のバルセロナ(勝ち点70)は前節、多くの主力を温存した中でカディスとのアウェイゲームをフェリックスのゴラッソによってこちらもウノセロ勝利。マドリーと同じくリーグ4連勝でアウェイ開催の大一番を迎えた。 ただ、CLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では敵地での1stレグを3-2で勝利していた上、前半にハフィーニャのゴールで先制し、ホームで2点のアドバンテージを獲得。だが、前半半ばのアラウホの一発退場で大きく流れが変わると、そこから4ゴールを奪われ、2戦合計4-6で痛恨のベスト8敗退となった。これにより、今季唯一獲得可能なタイトルはラ・リーガのみとなったが、仮に今回の直接対決で勝ち点3を逃せば、ほぼ終戦となるだけにより重圧が懸かる中で敵地へ乗り込む形だ。 なお、今シーズンはバルセロナホームのリーグ戦、サウジアラビア開催のスーペル・コパ・デ・エスパーニャで2度対戦している両者だが、リーグ前回対戦はベリンガムのドブレーテで2-1の逆転勝利、スーペル・コパはヴィニシウスのトリプレーテで4-1とマドリーがいずれも勝利している。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240420_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ルニン DF:カルバハル、リュディガー、ナチョ、メンディ MF:バルベルデ、チュアメニ、クロース FW:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス 負傷者:GKクルトワ、DFアラバ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはクルトワとアラバのみが不在となる。過負荷や疲労の不安を抱えるカルバハル、メンディ、ヴィニシウスの3選手は起用に問題はないようだ。 3日前にシティとの激闘を戦っており、各選手のコンディションを見極める必要があるが、前述の11名の起用を予想。ディフェンスラインではリュディガーの相棒にチュアメニかミリトン、メンディがスタートから難しい場合はカマヴィンガが代役を担うことになる。その他、ブラヒム・ディアスらにもチャンスがありそうだ。 ◆バルセロナ◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240420_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:テア・シュテーゲン DF:クンデ、アラウホ、パウ・クバルシ、カンセロ MF:フレンキー・デ・ヨング、クリステンセン、ギュンドアン FW:ラミン・ヤマル、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ 負傷者:DFバルデ、MFガビ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはバルデとガビの長期離脱組を除き全選手が起用可能だ。 スタメンは前述の11名を予想したが、より攻撃的に戦う場合はクリステンセンに代えてペドリかセルジ・ロベルトを起用することになるはずだ。前線ではフェリックス、フェラン・トーレスにもチャンスがありそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:MFジュード・ベリンガム <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240420_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 鮮烈すぎるクラシコデビューの再現なるか。昨年10月に行われた自身初のエル・クラシコで1点ビハインドの苦しい状況から圧巻のミドルシュート、ストライカーさながらのゴール前の飛び出しからのドブレーテで劇的な逆転勝利に導く鮮烈なクラシコデビューを飾った20歳のイングランド代表MF。今年に入ると、起用法の変化や相手の徹底監視に加え、細かいケガなどによってゴールペースが大きく低下したものの、ここまでリーグ戦24試合16ゴールで得点ランキング2位に位置。 また、シティとの2試合を含め重要な試合においては前線からの献身的な守備やボールキープ、リンクマンと黒子の役割をこなしながらチームプレーヤーとしてしっかりと貢献を見せている。 シティとの激闘から中3日の厳しいコンディションで臨む今回のクラシコにおいてはバルベルデ、チュアメニ、カマヴィンガらと共に中盤、前線の攻防においてしっかりと戦いながら、“クラッチプレーヤー”としてリーグ前回対戦同様に決定的な仕事を果たしたい。 ◆バルセロナ:FWラミン・ヤマル <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240420_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> CL敗退の涙を力に。直近のPSG戦ではハフィーニャの先制ゴールを演出する圧巻の個人技を見せたものの、アラウホの退場の煽りを受けて途中交代。その後、ベンチでチームの戦いを見守った中、敗退決定後にベンチで悔し涙を流したことが大きな話題を集めたヤマル。 その一戦から中4日で臨む今回のクラシコでは様々な感情を抱く16歳のパフォーマンスに注目したい。 リーグ前回対戦では16歳132日での最年少デビューを飾り、スーペル・コパでも途中出場とすでに2度のクラシコを経験しているが、その2試合ではいずれも脇役の一人に過ぎなかった。しかし、ここ最近に入って身体も徐々に出来上がって凄みを増す16歳は、17歳のクバルシと共に今回の一戦ではブラウグラナの重要なキーマンとなるはずだ。 対面がメンディ、カマヴィンガのいずれになるかは不明だが、持ち味の圧倒的な打開能力と高精度のラストパスで味方のチャンスを演出しつつ、アンス・ファティが持つクラシコ最年少ゴール記録(17歳359日)を更新する一撃を決めてチームを勝利に導きたい。 2024.04.21 12:00 Sun
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