遠藤航フル出場の赤の名門対決はゴールレス…リバプールは赤い悪魔の堅守崩せずに2位転落【プレミアリーグ】
2023.12.18 03:34 Mon
プレミアリーグ第17節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが17日にアンフィールドで行われ、0-0のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。
前節、クリスタル・パレス相手に劇的な逆転勝利を収め、3連勝と共にアーセナルを抜いて首位に浮上したリバプール(勝ち点37)。直近のヨーロッパリーグ(EL)では控え、若手中心のスカッドでサン=ジロワーズに敗れて公式戦7試合ぶりの敗戦を喫したが、主力に十分な休養を与えて宿敵との伝統の一戦を迎えた。前節のパレス戦からはクアンサーに代えてコナテを起用した以外、同じメンバーを継続。遠藤は公式戦4試合連続のスタメンとなった。
対する6位のユナイテッド(勝ち点27)は前節、ホームでボーンマスに0-3の惨敗。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では逆転突破に勝利が最低条件だったバイエルンとのホームゲームで0-1の敗戦。屈辱のグループステージ最下位が確定し、EFLカップに続く2つ目のコンペティション敗退となった。前々節チェルシー戦での会心の勝利を浮上のきっかけにできず、再び逆境に陥るテン・ハグのチームは前回対戦で0-7の歴史的な大敗を喫した因縁の相手に連敗ストップを狙った。バイエルン戦からは先発2人を変更し、負傷のマグワイアとサスペンションのブルーノ・フェルナンデスに代えてエバンス、メイヌーを起用した。
スタンドの改修工事を終えてフルキャパシティとなったアンフィールドで幕を開けた名門対決は、キックオフからエンジン全開のホームチームが圧倒する入りとなった。
前から強烈なプレスでユナイテッドのビルドアップに制限をかけ、セットプレーの流れでの連続ゴールを含めアウェイチームに息つく暇を与えない。そして、コナテ、ヌニェスと早速フィニッシュのシーンを作り出した。
一方、徐々に相手のプレスに順応したユナイテッドはアントニー、ガルナチョがカウンターからボックス付近で続けて足を振っていく。だが、時間の経過とともに押し込まれる時間帯が続いていく。
前半半ばから終盤にかけて試合は膠着。70%近いボール支配率で試合をコントロールし、切り替えの精度も高いリバプールだが、押し込まれながらもショー、ヴァランを中心に要所を締めるユナイテッドの守備に苦戦。遅攻の局面では相手を揺さぶり切れず、相手が攻撃に出たタイミングでのカウンター返しや左サイドのルイス・ディアスの個人技でチャンスを作りかけたが、遠藤も中継役として絡んだ42分の攻撃はサラーのミドルシュートがパワー不足となり、GKオナナにキャッチされた。
リバプール優勢もゴールレスで折り返した試合は後半も同様の展開で進んでいく。開始直後にはサラーのボックス内でのキープから果敢にボックス内に侵入したアレクサンダー=アーノルドがボックス右から右足を振るが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。
守勢が続く状況で虎視眈々と前がかりな相手の背後を狙うユナイテッドは54分にビッグチャンス。巧みなビルドアップで局面を変えると、メイヌーが左サイドで背後を狙うガルナチョへミドルスルーパスを通す。DFアレクサンダー=アーノルドの前を取ったガルナチョだが、ボックス内に持ち込んだタイミングでうまく寄せられると、ボールにパワーを伝えきれずにGKアリソンに難なくキャッチされた。
主導権を握るもののゴールをこじ開けるまでに一工夫足りないリバプールは61分に2枚替えを敢行。負傷したグラフェンベルフに加え、ソボスライを下げてガクポ、ジョー・ゴメスを投入し、ゴメスを右サイドバック、インサイドハーフにアレクサンダー=アーノルド、ガクポを配置した。
すると、この交代や互いに疲れが出始める時間ということもあり、試合はここから初めてオープンな展開に。
リバプールがサラーを起点にアレクサンダー=アーノルドの鋭いミドルシュート、サラーのボックス右でのコントロールシュートでゴールに迫れば、ユナイテッドもマクトミネイのスルーパスに抜け出したホイルンドのGKアリソンとの一対一、アントニーの右サイドを起点としたカウンターでマクトミネイがチャンスに顔を出す。
その後、ユナイテッドはガルナチョらを下げてラッシュフォードハンニバル、リバプールはヌニェスとディアスに代えてエリオット、カーティス・ジョーンズを投入し、メンバー変更でのさらなる変化を加えて、最終盤の攻防に臨む。
飛車角抜きの布陣でのアウェイゲームで引き分けやむなしのユナイテッドに対して、是が非でも勝ち点3がほしいリバプールがリスクを冒して猛攻を仕掛けていく。
後半アディショナルタイムにはダロトが執拗な抗議で続けてイエローカードをもらって退場となり、アウェイチームが数的不利を背負ったものの、このままスコアは動くことなくタイムアップを迎えた。
この結果、注目の名門対決はゴールレスドローに終わり、リバプールのリーグ連勝が「3」でストップし、次節の直接対決を前にアーセナルに首位の座を明け渡すことになった。一方、粘り強い守備で首位チームとのアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰ったユナイテッドは、公式戦連敗をストップしている。
前節、クリスタル・パレス相手に劇的な逆転勝利を収め、3連勝と共にアーセナルを抜いて首位に浮上したリバプール(勝ち点37)。直近のヨーロッパリーグ(EL)では控え、若手中心のスカッドでサン=ジロワーズに敗れて公式戦7試合ぶりの敗戦を喫したが、主力に十分な休養を与えて宿敵との伝統の一戦を迎えた。前節のパレス戦からはクアンサーに代えてコナテを起用した以外、同じメンバーを継続。遠藤は公式戦4試合連続のスタメンとなった。
対する6位のユナイテッド(勝ち点27)は前節、ホームでボーンマスに0-3の惨敗。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では逆転突破に勝利が最低条件だったバイエルンとのホームゲームで0-1の敗戦。屈辱のグループステージ最下位が確定し、EFLカップに続く2つ目のコンペティション敗退となった。前々節チェルシー戦での会心の勝利を浮上のきっかけにできず、再び逆境に陥るテン・ハグのチームは前回対戦で0-7の歴史的な大敗を喫した因縁の相手に連敗ストップを狙った。バイエルン戦からは先発2人を変更し、負傷のマグワイアとサスペンションのブルーノ・フェルナンデスに代えてエバンス、メイヌーを起用した。
前から強烈なプレスでユナイテッドのビルドアップに制限をかけ、セットプレーの流れでの連続ゴールを含めアウェイチームに息つく暇を与えない。そして、コナテ、ヌニェスと早速フィニッシュのシーンを作り出した。
一方、徐々に相手のプレスに順応したユナイテッドはアントニー、ガルナチョがカウンターからボックス付近で続けて足を振っていく。だが、時間の経過とともに押し込まれる時間帯が続いていく。
流れのなかでは最後の局面でやや連携ミスが目立つリバプールだが、アレクサンダー=アーノルドが正確なクロスやプレースキックで決定機を演出。29分にはアレクサンダー=アーノルドの右CKをゴール前で競り勝ったファン・ダイクが頭で合わせるが、これはGKオナナの好守に遭う。
前半半ばから終盤にかけて試合は膠着。70%近いボール支配率で試合をコントロールし、切り替えの精度も高いリバプールだが、押し込まれながらもショー、ヴァランを中心に要所を締めるユナイテッドの守備に苦戦。遅攻の局面では相手を揺さぶり切れず、相手が攻撃に出たタイミングでのカウンター返しや左サイドのルイス・ディアスの個人技でチャンスを作りかけたが、遠藤も中継役として絡んだ42分の攻撃はサラーのミドルシュートがパワー不足となり、GKオナナにキャッチされた。
リバプール優勢もゴールレスで折り返した試合は後半も同様の展開で進んでいく。開始直後にはサラーのボックス内でのキープから果敢にボックス内に侵入したアレクサンダー=アーノルドがボックス右から右足を振るが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。
守勢が続く状況で虎視眈々と前がかりな相手の背後を狙うユナイテッドは54分にビッグチャンス。巧みなビルドアップで局面を変えると、メイヌーが左サイドで背後を狙うガルナチョへミドルスルーパスを通す。DFアレクサンダー=アーノルドの前を取ったガルナチョだが、ボックス内に持ち込んだタイミングでうまく寄せられると、ボールにパワーを伝えきれずにGKアリソンに難なくキャッチされた。
主導権を握るもののゴールをこじ開けるまでに一工夫足りないリバプールは61分に2枚替えを敢行。負傷したグラフェンベルフに加え、ソボスライを下げてガクポ、ジョー・ゴメスを投入し、ゴメスを右サイドバック、インサイドハーフにアレクサンダー=アーノルド、ガクポを配置した。
すると、この交代や互いに疲れが出始める時間ということもあり、試合はここから初めてオープンな展開に。
リバプールがサラーを起点にアレクサンダー=アーノルドの鋭いミドルシュート、サラーのボックス右でのコントロールシュートでゴールに迫れば、ユナイテッドもマクトミネイのスルーパスに抜け出したホイルンドのGKアリソンとの一対一、アントニーの右サイドを起点としたカウンターでマクトミネイがチャンスに顔を出す。
その後、ユナイテッドはガルナチョらを下げてラッシュフォードハンニバル、リバプールはヌニェスとディアスに代えてエリオット、カーティス・ジョーンズを投入し、メンバー変更でのさらなる変化を加えて、最終盤の攻防に臨む。
飛車角抜きの布陣でのアウェイゲームで引き分けやむなしのユナイテッドに対して、是が非でも勝ち点3がほしいリバプールがリスクを冒して猛攻を仕掛けていく。
後半アディショナルタイムにはダロトが執拗な抗議で続けてイエローカードをもらって退場となり、アウェイチームが数的不利を背負ったものの、このままスコアは動くことなくタイムアップを迎えた。
この結果、注目の名門対決はゴールレスドローに終わり、リバプールのリーグ連勝が「3」でストップし、次節の直接対決を前にアーセナルに首位の座を明け渡すことになった。一方、粘り強い守備で首位チームとのアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰ったユナイテッドは、公式戦連敗をストップしている。
リバプールの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
リバプールの人気記事ランキング
1
リバプールFWジョタ、控えだった南野拓実やオリジを語る「彼らがどれだけ重要な存在であったか」
リバプールのポルトガル代表FWジオゴ・ジョタが、モナコへと移籍した日本代表MF南野拓実について言及した。 2020年9月にウォルバーハンプトンから完全移籍で加入したジョタ。リバプールのアタッカー陣において、激しいポジション争いが待っていると思われたが、開幕戦でいきなりゴールを決めるなど、プレミアリーグで35試合に出場し15ゴール6アシストを記録していた。 チームにとって欠かせない選手に一気に上り詰めた一方で、冬にはFWルイス・ディアスが加入。ポジション争いのライバルが増える中で、最後まで出番を得続けていた。 しかし、今夏は控えに甘んじていた南野がモナコへ完全移籍。また、ベルギー代表FWディヴォク・オリジはミラン、セネガル代表FWサディオ・マネはバイエルンと3人がチームを去ることに。一方で、ベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが加入した。 今シーズンもメンバーは変わりながらもポジション争いが待っているジョタだったが、負傷の影響で今シーズンはまだプレーできず。ただ、復帰も近づいているという。 そのジョタはイギリス『スカイ・スポーツ』の独占インタビューで昨シーズンのことやプレーについてコメント。その中で、昨季のポジション争いにも言及し、南野やオリジの存在は大きかったと語った。 「ディボクとタキがプレーしていた時、どれだけ重要な存在であったかはわかっているよ。今シーズンも、それと同じようにしたいね」 「特に、去年と同じように、もう一度全てを賭けるつもりだ。全員が必要なことは分かっている。全員が重要な存在になる」 「その時のために、準備しなければいけない」 ポジション争いがある中で、それぞれがしっかりと準備をし続ける必要があるとしたジョタ。開幕3試合勝利がないチームを救う活躍を見せられるかに注目だ。 2022.08.25 05:50 Thu2
リバプールFWに隠された秘密…ジオゴ・ジョタは実は本名じゃなかった、その理由とは?
リバプールで輝きを放つポルトガル代表FWジオゴ・ジョタ。チームに欠かせない存在となっているが、彼には公の秘密がある。リバプールファンの方ならご存知かもしれない。 ジオゴ・ジョタの背中を見たことがあれば、ご存知の方も多いはず。彼の背中の名前は、「DIOGO J.」となっている。 素直に読んで「ジオゴ・ジョタ」の略だと思うだろう。これはリバプールのみならず、ポルトガル代表でもその表記となっており、誰もが疑いなくその名前を見ている。 ジョタはポルトガルのポルトで生を受け、両親からは「ジオゴ・ジョゼ・テイシェイラ・ダ・シウバ」と名付けられた。ジョタはどこにも存在しないのだ。 ジオゴ・ジョタという名前は本名ではない。前述の「DIOGO J.」はサッカーを始めた時からつけている名前。「シウバ」はポルトガルで最も一般的な姓として知られており、差別化を図るために「DIOGO J.」にしていた。 この「J.」は「ジョゼ」を表しており、本来であれば「ジオゴ・ジョゼ」になるはずだ。しかし、通称は「ジオゴ・ジョタ」となっている。 アルファベットの「J」は「ジェイ」と呼ぶことは当然ご存知のはず。これをポルトガル語で読むと、「ジョタ」になる。スペイン語であれば「ホタ」となるが、この「J」がそのまま読まれたため、「ジオゴ・ジョタ」となったのだ。子供の頃から、周りに「DIOGO J.(ジオゴ・ジョタ)」と呼ばれた少年は、その名が親しまれることになったのだ。 リバプールに加入する前、ジオゴ・ジョタはウォルバーハンプトンに所属していた。そのウォルバーハンプトンでは、プレミアリーグに昇格する前のアトレティコ・マドリーからのレンタル期間はチャンピオンシップ(イングランド2部)で戦っていたが、その際の背中の表記は「Silva」だった。 これはEFLのルールで全選手が本名を背中につける必要があったため。そのため、本名の「Silva」を背負ってプレーしていたが、プレミアリーグ昇格後は「DIOGO J.」に変更していた。そして、それが現在も続いているということ。彼は「ジオゴ・ジョタ」という名前ではなかった。 <span class="paragraph-title">【写真】「シウバ」時代の「ジオゴ・ジョタ」</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/jota220410_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/jota220410_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2022.04.10 21:25 Sun3
まさにアンフィールド劇場! リバプールがジョタ劇的弾で3点差追いつかれての痛恨ドローゲームを劇的4連勝に変える! スパーズは新体制初黒星《プレミアリーグ》
プレミアリーグ第34節、リバプールvsトッテナムが4月30日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-3で勝利した。 逆転でのトップ4フィニッシュへわずかながら可能性を残す7位のリバプール(勝ち点53)。前節はアウェイで復調のウェストハムと対戦し、苦戦しながらも2-1の逆転勝利。ノッティンガム・フォレスト戦に続き接戦をモノにして3連勝を達成した。今季最後の対ビッグ6戦で2度目の4連勝を狙うクロップのチームは、そのハマーズ戦から先発3人を変更。マティプとヘンダーソン、ジョタに代わってコナテとエリオット、長期離脱明け後初スタメンとなるルイス・ディアスが起用された。 一方、5位のトッテナム(勝ち点54)はライアン・メイソン新体制の初陣となった前節にマンチェスター・ユナイテッドと対戦。前半に2点のビハインドを背負ったが、盛り返した後半に2点差を追いついてドローに持ち込んだ。鬼門アンフィールドでの中2日でのアウェイゲームで新体制初勝利を目指した新生スパーズは先発2人を変更。ラングレとリシャルリソンに代えてベン・デイビスとクルゼフスキを起用した。 注目の名門対決はホームのリバプールが電光石火の先制点を奪う。開始3分、バイタルエリアでのガクポのボールキープから右サイドのサラーに展開。ボックス右角でDF3人を引き付けたサラーからマイナスのパスを受けたアレクサンダー=アーノルドが高精度のクロスをファーのスペースへ落とすと、これにフリーで反応したカーティス・ジョーンズが左足ダイレクトで合わせた。 ホームで最高の入りとなったホームチームは、さらに畳みかける。5分、再びバイタルエリアでのアレクサンダー=アーノルドの粘りから右に張ったサラーの足元にボールが入る。ここでサラーがポケットへのランニングを見せたガクポにスルーパスを送ると、ガクポがゴールラインぎりぎりで折り返す。これにニアで反応したディアスがスタメン復帰を自ら祝う8カ月ぶりのゴールとした。 これで完全にノッたクロップのチームは、明らかに動揺するアウェイチームを一方的に攻め立てて早い時間帯に試合を決めようと攻勢を継続。すると、14分にはボックス内でややボールコントロールが大きくなったガクポがDFロメロにアフターで倒される形となってPKを獲得。これがリバプールでの通算300試合目となったエースのサラーが中央の上部へ強烈なシュートを突き刺し、自身のメモリアルゲームをゴールで祝った。 一方、21分までの5失点を喫した前々節のニューカッスル戦の再現かのような低調な入りとなり、早くもアウェイまで駆けつけた一部サポーターがスタジアムをあとにする様子も映されたトッテナム。前半のうちに1点を返せば、ユナイテッド戦のような展開に持ち込むことも可能だが、相手の攻勢を何とか凌ぐので精一杯という状況が続く。 その後、3点リードによってリバプールがペースを落としたことで、防戦一方の状況を脱したトッテナムは、覚悟を決めた前線からの守備に加え、相手のプレスを何とかいなすパスワークでボールを前進させる場面を増やしていく。そして、前半終盤にかけて決死の猛攻を仕掛けていく。 39分、ロバートソンからボールを奪ってのショートカウンターからケインの絶妙なラストパスを受けたソン・フンミンのボックス内でのシュートはDFファン・ダイクの見事なゴールカバーに阻まれる。だが、この直後には自陣低い位置でのビルドアップから左サイドでの鮮やかなパス交換を見せる。そして、スキップの圧巻のダイレクトスルーパスに抜け出した左サイドのペリシッチがファン・ダイクを振り切ってロバートソンの頭上を越える浮き球クロスを供給すると、フリーのケインが右足ボレーで叩き込んだ。 前半の内に反撃の狼煙を上げるゴールを挙げて勢いを取り戻したメイソンのチームは、直後の41分にもビッグチャンス。再びロバートソンのところで引っかけたカウンターからボックス内に持ち込んだクルゼフスキが左足のシュートを狙ったが、これはGKアリソンの左足を使ったビッグセーブに阻まれた。畳みかける連続ゴールはならずも、ピッチサイドのクロップ監督に苦い表情を浮かべさせるなど勝ち点の望みを繋げて前半を終えることになった。 迎えた後半、互いに戦術面の修正と共にメンタル面を引き締めて臨んだ中、立ち上がりは拮抗した展開に。それでも、前半終盤からのよい流れを継続するトッテナムが続けて決定機を創出していく。 54分にはクルゼフスキとケインの見事なラストパスからソン・フンミン、ケインが続けてボックス付近で際どいシュートを放つが、いずれも左右のポストに嫌われる。さらに、57分にはペドロ・ポロがクロスを匂わせつつ、ボックス右角から強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKアリソンの好守に阻まれた。 以降は次の1点をどちらが奪うかで大きく試合の流れが変わりそうな緊迫感のある攻防が続いていく。その中でこの試合に関してはオープンな攻防でやや劣勢のリバプールはテンポをコントロールしつつ、63分にはディアスとエリオットを下げてジョタとヘンダーソンの主力コンビをピッチへ送り込んだ。 一方、前半途中から[3-5-2]の形で戦っていたトッテナムは66分にクルゼフスキを下げて右のインサイドハーフにパプ・サールを投入。このタイミングではリシャルリソンやダンジュマを投入してギャンブルに出ることを見送った。 一連の交代ではリバプールがうまく膠着状態に持ち込んだかに思われたが、トッテナムが再び鮮やかなコンビプレーでゴールをこじ開ける。77分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたロメロがウェーブの動きでディフェンスラインの背後を狙ったソン・フンミンへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス内に持ち込んだ韓国代表FWが2試合連続となるゴールを記録した。 これで一気に勝敗がわからなくなると、押せ押せのトッテナムはこのタイミングで勝負に出る。直前にジョタとの接触で流血したスキップを下げて84分に元エバートンのエースFWリシャルリソンを投入。さらに、90分には両ウイングバックを下げてルーカス・モウラ、ダンジュマとピッチ内に5人のストライカーを同居させることに。 すると、指揮官の勝負手が土壇場での同点ゴールをもたらす。6分が加えられたアディショナルタイムの93分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングの正確なボールをゴール前のスペースに落とすと、これに飛び込んだリシャルリソンがヌニェスと交錯しながらも頭でわずかにコースを変えてピッチに叩きつけると、GKアリソンの頭上を越えたボールがゴールネットを揺らした。 元トフィーズのエースの今季リーグ戦初ゴールによってさすがに一瞬静まり返ったアンフィールドだったが、そのわずか1分後にはこの試合最大の歓声がスタジアムを包んだ。94分、GKアリソンのロングフィードをルーカス・モウラが不用意にフリックの形で後ろにボールを下げると、これを狙っていたジョタがかっさらってそのままボックス左に持ち込むと、左足の正確なシュートをゴール右隅に流し込んだ。 そして、3点差を追いつかれての痛恨のドローゲームとなりかけた一戦を劇的な4-3の勝利に変えたリバプールが、シックスポインターを制して4連勝。上位陣の勝利で勝ち点差こそ縮まらなかったが、5位浮上に成功した。一方、2試合連続で複数失点から追いつく気概を見せたトッテナムだったが、脆弱な守備と勝負弱さによって新体制初黒星と共に4戦未勝利となった。 2023.05.01 02:42 Mon4
リバプールのレジェンドGKローレンス氏が77歳で死去
▽リバプールのレジェンドGKであるトミー・ローレンス氏が10日、77歳で死去した。 ▽1957年10月に17歳でリバプールとプロ契約を結んだローレンス氏は、トップリーグで2度の優勝、FAカップで1度の優勝に貢献。名将ビル・シャンクリー体制となって低迷期からの脱却を図っていた時代のリバプールを支えた守護神だった。 ▽リバプールでは1971年に退団するまで公式戦390試合に出場した。 2018.01.11 01:00 Thu5