レーティング:トッテナム 1-4 チェルシー【プレミアリーグ】

2023.11.07 07:25 Tue
Getty Images
プレミアリーグ第11節、トッテナムvsチェルシーが6日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのチェルシーが1-4で逆転勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。

▽トッテナム採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
13 ヴィカーリオ 7.5
最終的に4失点となったが、再三のビッグセーブに加え、スイーパーGKとして数的不利の状況での強気ハイラインを見事に成立させた

DF
23 ペドロ・ポロ 7.5
持ち味の攻撃ではプレースキックや巧みなポジション取りで存在感。それ以上に気迫と献身性に溢れる再三の好守は圧巻の一言
17 ロメロ 4.0
退場シーンはやや不運な部分もあったが、直前のコルウィルへの不必要なラフプレーの印象も影響したか、痛恨のPK献上と一発退場に

37 ファン・デ・フェン 6.0
攻守両面で安定したパフォーマンスを披露。それだけにハムストリングを痛めての負傷交代は非常に残念
(→エメルソン 6.0)
スクランブル投入で本職ではないセンターバックでプレーした後、左サイドバックでプレー。後半の失点はいずれも自サイドを破られる形だったが、攻めるのは酷でありそれ以上に良い守備が光った

38 ウドジェ 4.5
前半にやや不用意な形でもらったカードが最終的に響き、後半序盤に2枚目のカードをもらって退場に。何とか我慢したかった

MF
21 クルゼフスキ 6.5
ややツキに恵まれたものの先制点を記録。数的不利を背負ってからは臨機応変なプレーで起点を作りに貢献

(→スキップ 5.5)
守備面でハードワークしつつ、最終盤にはあわや同点ゴールというソン・フンミンの決定機を演出

29 サール 6.5
先制点をアシスト。以降は相手の強力な中盤を相手に戦い切っての交代に
(→ベンタンクール 6.0)
負傷明け2試合目でタフな試合に臨んだ。セットプレーで2度のチャンスに絡んだ

10 マディソン 6.0
先制点の起点を担うなどさすがのプレー精度と戦術眼を披露。だが、足首のケガや10人での戦いを考慮されたか、大事を取っての前半終盤の交代に

(→ホイビュア 7.0)
後半途中からセンターバックでプレー。再三の好守で試合最終盤まで望みを繋いだ。周囲に伝播する熱量こもったプレーは称賛に値

8 ビスマ 6.5
数的不利を背負った状態で攻守に奮闘。セカンドボールの競り合いやボールホルダーへの制限で後ろを助け、繋ぎ役としても腐心

22 ブレナン・ジョンソン 6.0
ソン・フンミンの決定機を演出するなど持ち味のスピードと的確な判断で存在感を示す。退場の煽りで早期交代に

(→ダイアー 6.5)
厳しい過ぎる状況での今季初出場。前半の見事なクロス対応を含めベテランの意地を強く感じさせるソリッドな守備を見せた。そして、あわや同点ゴールという幻のボレーシュートも放った

FW
7 ソン・フンミン 6.0
前半の幻のゴールに後半最終盤の決定的なシュートと相手に脅威を与えた。守備での献身性にリーダーとしてチームを鼓舞し続けた

監督
ポステコグルー 6.0
2人の退場者だけでなく主力の負傷も重なる大逆風でプレミア初黒星を喫すると共に自身のホーム無敗記録が「52」でストップ。それでも急造布陣でギリギリまで勝ち点の可能性を残した手腕は素晴らしかった

▽チェルシー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
1 ロベルト・サンチェス 5.5
失点はノーチャンス。後半終盤のソン・フンミンの決定機を阻止。ただ、数的優位の状況でもパスミスを犯すなど全体の出来はいまひとつ

DF
24 R・ジェームズ 6.0
前半はブレナン・ジョンソンに手を焼いたが、数的優位以降は大きな穴を作らず。決勝点の起点となるスルーパスは見事

(→グスト 5.5)
攻撃では推進力を見せたが、守備では軽率な判断も散見

2 ディザジ 6.0
チアゴ・シウバと共にリスク管理を行う。決定的なパスカットなど集中したプレーを見せた

6 チアゴ・シウバ 5.5
9人相手にセットプレーやカウンターでピンチを招くなどオーガナイズの部分はいまひとつ。ただ、個人としては普段通りの出来

26 コルウィル 5.0
不運な形での失点関与に加えて数的同数時はクルゼフスキとポロのコンビに苦戦。カードトラブルのリスクやより攻撃的に戦う状況で前半のみの出場に

(→ククレジャ 6.0)
後半頭から投入。積極的な攻撃参加と高い位置でのボール奪取とまずまずの仕事を見せた

MF
20 パーマー 6.5
PKを冷静に決めて同点ゴールを奪取。正確なスルーパスで4点目も演出。それ以外の場面では攻守に及第点以上のプレーを見せた

23 ギャラガー 6.0
3点目をアシスト。数的同数での苦戦に加え、2人の数的優位の状況においてもう少し効果的な攻撃への絡みがほしかった

25 カイセド 6.0
味方のオフサイドで見事なミドルシュートのゴールは幻に。ギャラガー同様、数的有利の状況でもう少し賢いプレーを見せたかった

8 エンソ・フェルナンデス 5.5
同胞ロメロのハードチャージを受けてPKを獲得。前半は幾度かミドルを狙ったが、あまり可能性を感じさせなかった

(→ムドリク 5.0)
2人の数的優位を得ての投入だったが、局面を打開する仕事はほぼ果たせず

7 スターリング 7.0
ウドジェを退場に追い込み決勝点をアシスト。周囲の判断が良ければ、それ以外でもゴールやアシストを記録できたはず

(→ウゴチュク -)

FW
15 ジャクソン 7.0
自身初のハットトリックでダービー勝利の立役者に。ただ、決勝点はほぼスターリングの手柄で残りの2ゴールの価値自体もそこまでのものではなかった。それ以上に際どい局面での決定機逸や判断ミスが目立つ形に

監督
ポチェッティーノ 6.0
古巣初対戦で進撃をストップ。ただ、内容面を考えると、相手の自滅や判定に救われた印象も強く、収穫は勝ち点3にジャクソンのゴールのみか

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ヴィカーリオ(トッテナム)
試合を決めたのは間違いなくジャクソンだったが、ポロと共に傑出したパフォーマンスを見せたスパーズの守護神をMOMに選出。結果的に4失点となったが、この試合で最もインパクトを残したという点で異論は少ないはず。

トッテナム 1-4 チェルシー
【トッテナム】
クルゼフスキ(前6)
【チェルシー】
パーマー(前35[PK])
ジャクソン(後30)
ジャクソン(後49)
ジャクソン(後52)

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【プレミアリーグ第20節プレビュー】後半戦初戦! リバプールvsユナイテッドに、三笘はアーセナルに挑戦

多くのクラブにとって2024年ラストゲームとなった第19節では首位のリバプールに2位のアーセナルが揃って勝利。一方、昇格組に不覚を取ったチェルシーが大躍進ノッティンガム・フォレストに3位の座を譲る形に。そのほかでは不振にあえぐマンチェスター勢の明暗が分かれた。 元日に前節を戦ったアーセナルとブレントフォードを除き、2025年初戦にして後半戦初戦となる今節は、首位のリバプールと14位のマンチェスター・ユナイテッドによる名門対決が最注目カードとなる。 前節、ウェストハム相手に5-0の圧勝を収めリーグ3連勝で2024年の戦いを締めくくったリバプール。この勝利によって1試合未消化ながら2位以下に6ポイント差を付けて首位を快走している。新年初戦となる今節は手負いの赤い悪魔をホームで迎え撃つ。異次元のパフォーマンスを見せるエースFWサラーに加え、FWガクポ、FWルイス・ディアスが好調を維持し、ポジション奪取を狙う中盤や前線の控え選手も躍動感を見せるチームに死角はなし、ニューカッスルのように前半からアグレッシブな姿勢で相手を圧倒し、ラクな展開に持ち込みたいところだ。 対するユナイテッドは前節、ホームでニューカッスルに0-2の惨敗。リーグ3連敗とともに公式戦4連敗で厳しい2024年の戦いを終えた。同試合では前半途中の屈辱的な交代となったFWザークツィーがFWラッシュフォード、FWガルナチョに続いて新指揮官から失格の烙印を押された感もあり、結果だけでなくドレッシングルームの雰囲気も悪化。MFブルーノ・フェルナンデス、MFウガルテと指揮官の同胞がサスペンション明けで戻ってくる点は朗報も、敵地で厳しい戦いを強いられることは間違いない。次のFAカップはアーセナルが相手ということもあり、一気に6連敗という最悪なシナリオだけは回避したいところだ。 可能性はわずかも赤い悪魔の援護に期待しつつ、首位との勝ち点を縮めたい2位のアーセナルは、MF三笘薫を擁する10位のブライトンとのアウェイゲームに臨む。ブレントフォードとの元日決戦は試合序盤に先制を許す展開となったが、完全復調のFWガブリエウ・ジェズスの同点ゴールに、得意のセットプレーからMFメリーノ、サカ代役候補のFWマルティネッリのダメ押しゴールによって3-1の逆転勝ち。良い形で2025年をスタートした。ここまでは初先発の17歳MFヌワネリを含めサカ不在でポジションを狙う選手たちが良いアピールを見せており、今回のシーガルズ戦では古巣対戦のFWトロサール辺りの活躍も期待したいところだ。 対するブライトンは前節、アストン・ビラとのシーソーゲームを2-2のドロー。難敵相手のアウェイゲームと考えれば悪くない結果だが、これで3試合連続ドローでの7戦未勝利。現状では歓迎すべき結果とは言えない。8戦ぶりの勝利を目指すホームゲームのキーマンは先発復帰が期待される日本人エース。DFティンバー、DFサリバと強力な相手とのマッチアップを制し、チームに新年初勝利をもたらしたい。 今季初の連敗且つ3戦未勝利で4位転落のチェルシーは、MF鎌田大地を擁する15位のクリスタル・パレスとのロンドン・ダービーで4戦ぶりの勝利を目指す。前節は降格圏に沈むイプスウィッチにホーム初白星を献上。攻撃面ではチャンス自体は作ったものの、相手GKの再三の好守に阻まれて久々の無得点に。ただ、ビルドアップの苦戦に加え、切り替えや守備面に関してはフルアム戦同様に課題を残しており、その部分のテコ入れは必須だ。ここにきて嵌っていたマレスカ監督の用兵や選手交代が機能していない印象もあり、その采配という部分にも注目したい。 そのブルーズをホームで迎え撃つパレスは前節、最下位のサウサンプトンを相手に2-1の逆転勝利。決定力の部分で課題は残したが、チーム全体のパフォーマンスは上々で今回のダービーでは先日のアーセナル戦を教訓にリトリート、プレスのメリハリを利かせながらうまく相手の隙を突いていきたい。ベンチスタート濃厚の鎌田には一番に要求される守備の仕事をこなしながら、ポジション奪取へ攻撃面でも違いを生みたい。 厳しい2024年を勝利で飾った6位のマンチェスター・シティは、不調の13位ウェストハムを相手に2025年白星発進を狙う。前節のレスター・シティ戦では内容面は課題を残したが、FWサヴィーニョの加入後初ゴールにFWハーランドの公式戦5試合ぶりのゴールによって2-0で勝利。この勝利で一気に流れを好転させるのは難しいが、勝ち点3を積み重ねて本来の調子を取り戻したい。対戦相手はリバプール相手の0-5の大敗に、エースFWボーウェンの負傷離脱と与しやすい相手だけに先行逃げ切りのアグレッシブな入りがカギになりそうだ。 ボトムハーフで前半戦を終えた11位のトッテナムは、巻き返しを期す後半戦初戦で第2集団で最も調子がいい5位のニューカッスルとのホームゲームに臨む。前節は新体制で好調のウォルバーハンプトンとのシーソーゲームを2-2のドローで終え、連敗こそストップも3戦未勝利に。さらに、この試合ではDFウドジェがハムストリングのケガで6週間の戦線離脱、MFベンタンクールも累積警告で今節欠場と泣きっ面に蜂の状況だ。DFスペンスはサスペンション明けも相手の強力攻撃陣相手に分が悪いことは明白。久々に中2日の日程から解放されたなか、中盤と前線の選手がいかに奮闘できるかが勝利のカギとなる。 一方、公式戦5連勝と首位チームやフォレストと並んで最も好調なニューカッスルは前節も絶好調のFWイサクとMFジョエリントンのゴールによって手負いのユナイテッドに完勝。主力クラスに目立った離脱者もなく、敵地といえども勝ち点3を持ち帰られる可能性は高い。そのなかで快足アタッカー陣をシンプルに使ったカウンターでゴールを重ねたい。 その他では新体制で3戦無敗の17位ウルブスと、5連勝で3位躍進のフォレストによる、ペレイラとヌーノのポルトガル人指揮官対決。DF菅原由勢の先発復帰を期待したいサウサンプトンとブレントフォードの一戦も要注目だ。 《プレミアリーグ第20節》 ▽1/4(土) 《21:30》 トッテナム vs ニューカッスル 《24:00》 ボーンマス vs エバートン アストン・ビラ vs レスター・シティ クリスタル・パレス vs チェルシー マンチェスター・シティ vs ウェストハム サウサンプトン vs ブレントフォード 《26:30》 ブライトン vs アーセナル ▽1/5(日) 《23:00》 フルアム vs イプスウィッチ 《25:30》 リバプール vs マンチェスター・ユナイテッド ▽1/6(月) 《29:00》 ウォルバーハンプトン vs ノッティンガム・フォレスト 2025.01.04 12:00 Sat
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不利判定で公式戦25試合ぶり黒星もスロット監督は達観「負けなければならないなら…」

リバプールのアルネ・スロット監督が8日に行われ、0-1で先勝を許したEFLカップ準決勝1stレグ、トッテナム戦を振り返った。 2連覇を狙うリバプールが決勝進出を懸けてトッテナムと相まみえた初戦、両軍に好機がありながら迎えた終盤の86分に新星MFルーカス・ベリヴァルのゴールで先勝を許した。 決勝点を許したベリヴァルに2枚目のイエローカードが出なかったことで物議を醸しているが、スロット監督は公式戦25試合ぶりの黒星を達観している。 「あれは良いゴールだった。非常に冷静なフィニッシュだったと思う。だが、皆さんはそれに興味がないと思う。その前のプレーに興味があるはずだ。先週の日曜にはここに座ったアンジェ(ポステコグルー監督)が幾つかの判定に満足していなかったと思う。多くの人がシーズンが終われば不利な判定は有利な判定を受けることで収束するという。シーズンには不運なことも幸運なこともある。日曜にトッテナムは不利な判定を下されたが、今日は彼らに有利な判定が下されたかもしれない。というのもこの試合で私は一度も負けるとは感じなかったからだ。試合の大半をコントロールし、相手陣内でプレーすることができていた。そんな中、トッテナムのように良いサッカーができるチームに対して数十秒でも10人での戦い(ベリヴァルのタックルを受けてツィミカスが負傷し治療を受けていた)を強いられたのは不運だった」 一方で2枚目のイエローカードは出るべきだったと主張している。 「議論の余地はないと思う。どの監督もゴールから離れたあの位置であれば、プレーを止めてイエローカードを出してもらうことを望んだと思う。こちらのカウンターアタックの人数は少なかったしね。そもそもあのタックルは無謀だったと思うし、アドバンテージを取リ終えた後にイエローカードが出るべきだったと思う」 1点ビハインドでアンフィールドに帰ることになったリバプールだが、スロット監督は「負けてしまったのは理想からは程遠いが、もしどこかで負けなければならないなら、2ndレグが残っているこの試合だった」と反撃を見据えていた。 2025.01.09 11:30 Thu

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