苦境ローマが今季2勝目! ディバラ2Aでルカク&ロッロ弾【セリエA】
2023.10.02 05:46 Mon
セリエA第7節、ローマvsフロジノーネが1日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-0で勝利した。
前節、敵地でジェノアに1-4のスコアで惨敗し、早くも今シーズン3敗目を喫した16位のローマ。開幕6試合で勝ち点5でクラブワーストの厳しい船出となったモウリーニョのチームは、元指揮官ディ・フランチェスコ率いる昇格組で、8位に位置するフロジノーネ相手に3試合ぶりの白星を狙った。
ジェノア戦からは先発2人を変更。負傷のジョレンテに代えてボーヴェ、クリステンセンに代えてカルスドルプを起用。クリスタンテを3バックの中央に配置した。
古巣対策か、[4-3-3]から[3-4-2-1]にへの布陣変更で臨んだフロジノーネに対して、立ち上がりからアグレッシブに攻撃を仕掛けていくローマ。しかし、なかなか攻め切れずにいると、18分にはエンディカとGKルイ・パトリシオの連携ミスからボックス右に持ち込んだクニにあわや失点という決定機を許す。
この直後にはフロジノーネがDFロマニョーリの負傷でMFブレシャニーニのスクランブル投入を余儀なくされると、ディ・フランチェスコ監督はすぐさま並びを本来の[4-3-3]に戻した。
幸先よく先制に成功したホームチームだが、今季わずか1勝の重圧もあってか、ここからうまくゲームをコントロールできない。攻撃を受ける回数自体は少ないものの、フロジノーネに度々深い位置への侵入を許すと、クニやバエスといった前線の選手にボックス近辺で足を振られる。
また、前に出てきた相手に対して、得意のカウンターを仕掛けたいところだったが、攻撃のスピードアップや最後の部分で連携、プレーの質を欠き、フィニッシュで終わることができない。それでも、何とか前半を1点リードで終えた。
迎えた後半、気を引き締め直して集中した入りを見せたローマ。相手の反撃の勢いを削ぐため、立ち上がりから積極的に追加点を目指していく。前半に比べて中盤やディバラがポケットを取る場面が増え、幾度か良い形の崩しを見せるが、ボーヴェやディバラのチャンスは相手守備の好守に阻まれる。
後半は概ね自分たちのリズムで試合を進めているものの、守備に問題を抱える中で最少得点差は心臓に悪いジャッロロッシ。後半半ばを過ぎても2点目が遠かったが、頼れるカピターノがこの試合2度目の歓喜をオリンピコにもたらす。
83分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのディバラがボックス右のスペースへ絶妙な浮き球のボールを落とすと、大外にフリーで走り込んだペッレグリーニが角度のないところから見事な右足ダイレクトボレーを叩き込んだ。
これで勝利に大きく近づいたローマは殊勲のペッレグリーニ、ディバラを下げてアワール、アズムンの投入でクローズの作業に入る。そして、相手の反撃を凌ぎ切って今季2度目のクリーンシートで試合を締めくくったモウリーニョのチームが、苦しい序盤戦において今季2勝目を手にした。
前節、敵地でジェノアに1-4のスコアで惨敗し、早くも今シーズン3敗目を喫した16位のローマ。開幕6試合で勝ち点5でクラブワーストの厳しい船出となったモウリーニョのチームは、元指揮官ディ・フランチェスコ率いる昇格組で、8位に位置するフロジノーネ相手に3試合ぶりの白星を狙った。
ジェノア戦からは先発2人を変更。負傷のジョレンテに代えてボーヴェ、クリステンセンに代えてカルスドルプを起用。クリスタンテを3バックの中央に配置した。
この直後にはフロジノーネがDFロマニョーリの負傷でMFブレシャニーニのスクランブル投入を余儀なくされると、ディ・フランチェスコ監督はすぐさま並びを本来の[4-3-3]に戻した。
すると、この変更で流れが変わったか、ローマがファーストチャンスをモノにする。21分、マンチーニがグラウンダーで差し込んだ鋭い縦パスをバイタルエリア右のディバラがワンタッチでコースを変えてペナルティアーク左のルカクに繋ぐ。ルカクは冷静な切り返しでDFを滑らせて左足に持ち替えると、左足の鋭いシュートをゴール右隅に突き刺した。
幸先よく先制に成功したホームチームだが、今季わずか1勝の重圧もあってか、ここからうまくゲームをコントロールできない。攻撃を受ける回数自体は少ないものの、フロジノーネに度々深い位置への侵入を許すと、クニやバエスといった前線の選手にボックス近辺で足を振られる。
また、前に出てきた相手に対して、得意のカウンターを仕掛けたいところだったが、攻撃のスピードアップや最後の部分で連携、プレーの質を欠き、フィニッシュで終わることができない。それでも、何とか前半を1点リードで終えた。
迎えた後半、気を引き締め直して集中した入りを見せたローマ。相手の反撃の勢いを削ぐため、立ち上がりから積極的に追加点を目指していく。前半に比べて中盤やディバラがポケットを取る場面が増え、幾度か良い形の崩しを見せるが、ボーヴェやディバラのチャンスは相手守備の好守に阻まれる。
後半は概ね自分たちのリズムで試合を進めているものの、守備に問題を抱える中で最少得点差は心臓に悪いジャッロロッシ。後半半ばを過ぎても2点目が遠かったが、頼れるカピターノがこの試合2度目の歓喜をオリンピコにもたらす。
83分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのディバラがボックス右のスペースへ絶妙な浮き球のボールを落とすと、大外にフリーで走り込んだペッレグリーニが角度のないところから見事な右足ダイレクトボレーを叩き込んだ。
これで勝利に大きく近づいたローマは殊勲のペッレグリーニ、ディバラを下げてアワール、アズムンの投入でクローズの作業に入る。そして、相手の反撃を凌ぎ切って今季2度目のクリーンシートで試合を締めくくったモウリーニョのチームが、苦しい序盤戦において今季2勝目を手にした。
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー
ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue2
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu3
ジャスティン・クライファートが偉業達成! 史上3人目となる欧州5大リーグ得点者に
ボーンマスの元オランダ代表FWジャスティン・クライファートが偉業を達成した。イギリス『Sport bible』が伝えている。 かつてアヤックスやバルセロナなどで活躍したパトリック・クライファートを実の父親に持つクライファート。 かつて父もプレーしたアヤックスでプロキャリアをスタートした後、2018年にローマ(イタリア)へ完全移籍。ただ、セリエAの名門では定位置奪取とはいかず、RBライプツィヒ(ドイツ)、ニース(フランス)、バレンシア(スペイン)へのレンタル移籍を繰り返した。 そして、今夏の移籍市場でローマからボーンマス(イングランド)に完全移籍していた。 24歳にしてヨーロッパ5大リーグをコンプリートする形となった同選手は、さらに25日に行われたプレミアリーグ第13節のシェフィールド・ユナイテッド戦(3-1で勝利)で偉業を達成。 前半終了間際にエリア外へ飛び出してクリアを試みたGKフォダリンガムからボールを奪い切ったクライファートは角度がないところから無人のゴールへミドルシュートを突き刺し、プレミアリーグデビューから10戦目にして初ゴールを記録。すでにセリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン、ラ・リーガでゴールを決めていたため、今回のプレミアリーグ初ゴールによってヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げる偉業達成となった。 なお、これまでヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げた選手は、クライファート以前に2人のみ。1人目は元ルーマニア代表FWフロリン・ラドチョウ氏で、同氏は現役時代にミラン、エスパニョール、シュツットガルト、ウェストハム、モナコなどでプレー。 2人目はモンテネグロ代表FWステファン・ヨベティッチ(現オリンピアコス)で、同選手はフィオレンティーナ、マンチェスター・シティ、セビージャ、モナコ、ヘルタ・ベルリンといったクラブでプレーしていた。 2023.11.26 08:30 Sun4
ローマ監督、J・クライファートの放出望まず 「将来を期待する若手の1人」
ローマを率いるパウロ・フォンセカ監督はオランダ代表FWユスティン・クライファート(21)をチームに残したいようだ。 ローマは昨夏にレンタルで獲得したアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンの買い取りを目指しているが、保有権を持つアーセナルとの交渉が難航。買い取り額で隔たりが生じており、クライファートの譲渡でムヒタリアンを買い取る憶測が浮上している。 ところが、元オランダ代表FWのパトリック・クライファートを父に持つクライファートの放出はフォンセカ監督の意に反するもののようだ。ポルトガル『Publico.pt』で、クラブとしても将来の主力化が期待される若手だと述べ、放出に否定的見解を示した。 「彼ら(クライファート親子)は違う」 「彼の父親は偉大な選手であり、偉大なストライカーだった。ユスティンも父親と同じくらい優れている選手だ」 「彼はローマが将来を期待する若手の1人だ」 クライファートは2018年にアヤックスから加入。今季はここまで公式戦27試合に出場して7ゴール2アシストを記録している。 2020.06.16 16:00 Tue5