【プレミアリーグ シーズンプレビュー】史上初の4連覇目指すシティにライバルの包囲網

2023.08.11 12:45 Fri
Getty Images
2023-24シーズンのプレミアリーグが8月11日(金)に開幕を迎える。昨シーズンはアーセナルとの熾烈なタイトルレースを制したマンチェスター・シティが3連覇の偉業を達成。今シーズンは史上初の4連覇を目指すシティを、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、昨季苦杯を舐めたリバプールらライバルが全力で阻止にいく構図のタイトル争いとなるはずだ。
PR
◆史上初の4連覇へ目立った死角なし~マンチェスター・シティ~
Getty Images

昨季、悲願のビッグイヤー獲得を含め宿敵マンチェスター・ユナイテッド以来のシーズントレブルを達成した3連覇王者が優勝候補の筆頭だ。昨季はシーズンを通してアーセナルに首位の座を譲りながらも、優勝争いにおいて重要な終盤戦において傑出した勝負強さと安定感を見せつけ、クラブ史上初の3連覇を成し遂げたペップ・シティ。今シーズンはプレミアリーグ史上初の4連覇に向け、ライバルたちの包囲網突破を狙う。
今夏の移籍市場ではキャプテンのMFギュンドアンに加え、FWマフレズと近年の黄金期の立役者2選手が退団したものの、流出濃厚と思われたDFウォーカーとMFベルナルド・シウバの慰留に成功。一方、ギュンドアンの後釜にMFコバチッチ、ディフェンスラインに次代の世界最高DFの呼び声高いDFグヴァルディオルを補強。今後はマフレズの後釜となる右ウイング、MFパケタがトップターゲットとされる中盤の補強に動く可能性はあるものの、ディフェンスラインを中心にすでに世界屈指のスカッドを誇る。

CL決勝まで戦ったことによる休暇の短さやタフなアジアツアーの影響もあり、開幕直前のコミュニティ・シールドでアーセナルに敗れるなど、ここまでの仕上がりは今一つだが、例年スロースタートの傾向もあり、大きな問題はないはずだ。
昨季は[3-2-4-1]の可変式の布陣やDFストーンズの“偽CB”と新たな引き出しを見せたグアルディオラ監督は、現状のスカッドに合わせて[4-3-1-2]気味のオプションを試すなど今季も新たなスタイルの追求に余念なく、加入2年目でさらなる爆発が期待される怪物FWハーランドの存在を含め、今季も熾烈タイトルレースの大本命だ。

◆最有力対抗馬も久々参戦CLの影響懸念~アーセナル~
Getty Images

その絶対王者に格の違いを見せつけられたものの、近年で最もポジティブなシーズンを過ごしたアーセナルは、今季は正真正銘のタイトルコンテンダーとして20シーズンぶりのリーグタイトルに再挑戦する。

青年指揮官アルテタと共に辛抱強く若手の育成、スカッド刷新を図った結果、昨季は最大の目標だったトップ4フィニッシュを大きく上回る2位フィニッシュという望外の結果を手にしたアーセナル。しかし、開幕からリーグタイトル獲得を至上命令としていた王者に比べ、シーズン中に目標を上方修正した感もあり、若手中心のスカッドは重要な終盤戦に脆さを露呈した。

今季はその反省を生かして開幕前からリーグタイトルを目標に掲げ、今夏の移籍市場ではシティとの争奪戦を制してMFライスを、チェルシーとアヤックスからMFハヴァーツ、DFティンバーという実力者をピンポイントで補強。さらに、守護神ラムズデールのライバルとしてGKラヤの獲得も決定的だ。MFジャカを除き主力に流出もなく、クラブとしてタイトル獲得への本気度を示している。

プレシーズン、前述のコミュニティ・シールドを含め、チームは昨季同様のロケットスタートを再現すべく早めの仕上がりを見せているが、9月中旬からのチャンピオンズリーグ(CL)開幕による過密日程を前にやや仕上げが早すぎる印象もあり、シーズンを通してのペース配分という部分はやや懸念材料。その反動か否かは不明だが、エースFWガブリエウ・ジェズスがすでに負傷離脱しており、アルテタ監督としてはDFサリバやDF冨安健洋が相次いで離脱した昨季終盤の二の舞は避けたいところだ。

◆テン・ハグ体制2年目で成熟進む。覇権奪還は若手アタッカー陣次第~マンチェスター・ユナイテッド~
Getty Images

シティとアーセナルの2強に水をあけられたものの、テン・ハグ体制1年目で3位フィニッシュに加え、久々のタイトルとなるEFLカップ制覇と上々のシーズンを過ごしたユナイテッド。テン・ハグ体制2年目で成熟進む中、今季はその差を埋めながら覇権奪還を目指す。

グレイザーファミリーの不誠実な対応によってクラブ売却は未だ実現せず、今夏の移籍市場ではライバルに後れを取る形となった。それでも、前守護神デ・ヘアの後釜に指揮官のアヤックス時代の教え子であるGKオナナを獲得し、中盤にチェルシーの生え抜きMFマウント、前線に“NEXTハーランド”の呼び声高いFWホイルンドを補強。あとは退団濃厚のMFフレッジ、DFマグワイアの後釜に、噂されるMFアムラバトやDFパヴァールかDFトディボを獲得できれば、補強はほぼ完了となる見込みだ。

昨季はカウンター主体も足元の技術に長けたオナナの加入でビルドアップの質は大きく向上し、指揮官が志向する本来のスタイルをようやく体現できるはずだ。これにより、対戦相手に応じてより柔軟な戦い方ができる点は大きなプラスだ。ただ、昨季58得点に終わった得点力の改善に関してはプレミア初挑戦のホイルンド次第という部分もあり、エースFWラッシュフォードのシーズンを通しての安定したパフォーマンスに、FWガルナチョやFWアントニー、FWサンチョら若手アタッカー陣の決定力向上が必須だ。

◆捲土重来期す名門~リバプール、トッテナム、チェルシー~
Getty Images

昨季はトップ4フィニッシュを逃し、ビッグ6の敗者となった名門3クラブは今夏の大幅なスカッド刷新を経て捲土重来を期す。

昨季、多くの負傷者に悩まされて5位フィニッシュとなったリバプールはクロップ体制を継続。ただ、今夏の移籍市場ではFWフィルミノ、MFミルナーが契約満了で、キャプテンのMFヘンダーソンとMFファビーニョがサウジアラビアからの巨額オファーを受け入れて電撃退団。近年の黄金期を支えた多くのベテランがチームを離れることになった。補強に関してはMFマク・アリスター、MFソボスライという人気株を早い段階で獲得したものの、以降の獲得交渉は難航。ただ、開幕直前にチェルシーと競合したMFカイセドに巨額オファーを掲示し、3人目の補強に迫っている模様。この移籍が決まれば、中盤の刷新は成功と考えていいはずだ。

前線ではエースFWサラーに加え、負傷明けのFWルイス・ディアスとFWジョタ、加入2年目で真価発揮が期待できるFWヌニェス、FWガクポと多士済々な面々が揃っており、現状ではハイリスク・ハイリターンのDFアレクサンダー=アーノルドの“偽SB”起用をうまくマネジメントできれば、十分に優勝争いに絡む力はある。

コンテ体制2年目をヨーロッパ圏外の8位で終えたトッテナムは、前セルティック指揮官のポステコグルー監督を新指揮官に招へい。新守護神ヴィカーリオ、MFマディソン、DFファン・デ・フェンら6人の新戦力を迎え、ローンバックのMFロ・チェルソ、DFウドジェらもプレシーズンに好パフォーマンスを披露し、カウンター一辺倒だった昨季から指揮官が志向するポゼッションスタイルへの移行は比較的スムーズに進む。しかし、開幕直前に絶対的エースFWケインのバイエルン移籍が決定的となり、状況は一変。今夏の早い段階で流出を覚悟していたものの、このタイミングでのエース流出が与える影響は計り知れない。

1億ユーロ超えと言われる売却益の使い道は現時点で不明だが、世界屈指の万能型ストライカーの穴を埋めるのは容易ではなく、昨季リーグ戦1ゴールに終わったFWリシャルリソンやもう一人のエースFWソン・フンミンの既存戦力の奮起に加え、FWデイビッドやFWオルバン、FWワイら若手がリストアップされる新ストライカー補強が今季の成功のカギを握る。

トッド・ベーリー氏率いる新オーナーの下で臨んだ昨季は無軌道な補強や指揮官交代の影響で12位フィニッシュという屈辱を味わったチェルシー。巻き返しを狙う今季はポチェッティーノ監督を新指揮官に据え、移籍市場においては良くも悪くも最も活発な動きを見せている。

膨れ上がったスカッド、FFPの問題を抱えるクラブはマウントやMFロフタス=チークといった生え抜きに加え、MFカンテやコバチッチ、ハヴァーツ、DFアスピリクエタら近年の主力や功労者を相次いで放出。代わって若手偏重の補強方針の下、MFエンクンクやFWジャクソン、MFウゴチュク、GKロベルト・サンチェス、DFディザジといった新戦力を補強。大胆なスカッド刷新に踏み切った。また、今後も新ストライカー、手薄な中盤の補強を継続する見込みだ。若手育成に長けたアルゼンチン人指揮官だが、様変わりしたスカッド掌握にはそれ相応の時間を要する可能性が高く、シーズン序盤で躓くようなことがあれば、経験不足のチームの軌道修正は困難を極めることになる。

◆欧州との二足の草鞋履き更なる躍進狙う~ニューカッスル、ブライトン、アストン・ビラ~
Getty Images

昨季はビッグ6に比肩するパフォーマンスを見せ、それぞれヨーロッパコンペティション行きを決めたニューカッスル、ブライトン、アストン・ビラの3クラブはその欧州の大会と並行しつつ、リーグ戦での成功を目指す。

サウジアラビア政府系ファンドの買収以降、エディ・ハウ監督の卓越した手腕と的確な補強によって躍進を見せるニューカッスルは悲願のCL出場権を獲得。さらなる躍進を目指す新シーズンに向けてはミランの主力MFトナーリ、国内の有望な若手であるMFバーンズ、DFリヴラメントを補強。手薄なポジションにしっかりとテコ入れを図った。

この補強によって各ポジションに主力クラスを2人ずつ揃えることになったが、CLとの二足の草鞋を履くタフなシーズンにおいて、昨季機能していたリーグ屈指のハイインテンシティのスタイルをシーズン通して維持できるかはやや疑問が残る。そのため、ハウ監督が本来志向するポゼッションスタイルでのゲームコントロールなどマイナーチェンジは不可欠か。

ビッグ6らに資金力では遠く及ばないものの、有能なフロントの下で適切な指揮官、選手の発掘によってクラブ史上初のヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得にこぎ着けたブライトン。智将デ・ゼルビが率いる昨季の6位チームは、今夏もマク・アリスター、サンチェスに加え、カイセドという主力を引き抜かれる形となったが、ミルナーやDFイゴール、MFダフード、FWジョアン・ペドロら実力者を補強。さらに、移籍市場閉幕までにアヤックスのMFクドゥスの獲得にも動く模様だ。

前述の主力流出に加え、特異なポゼッションスタイルに対する対戦相手の分析も進んでおり、今季は真価が試されるシーズンとなる。そういった中、新戦力と共にチーム浮沈のカギを握るのが、MF三笘薫だ。ここ最近ではシティからの関心も報じられるが、現時点では残留が既定路線となっており、今やリーグ屈指のアタッカーとして認知されるシーガルズの左の翼は対戦相手の徹底マークが予想される中、攻撃を牽引する仕事が求められる。

2019-20シーズンのプレミアリーグ復帰以降、積極的に資金を投下して着実にチーム力を上げているアストン・ビラ。昨季はシーズン途中のウナイ・エメリ監督招へいが大きなターニングポイントとなり、後半戦で快進撃を見せると、最終的にカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得。今夏、セビージャの辣腕スポーツディレクターのモンチ氏を招へいしたクラブは、DFパウ・トーレス、MFティーレマンス、FWムサ・ディアビと国内外のビッグクラブが獲得を狙ったタレントを獲得。さらに、MFブエンディアの長期離脱の影響もあり、ガラタサライのMFザニオーロの獲得にも動く。相手の長所を消すことに長けた指揮官の分析力と、カウンターを主体としたハイインテンシティのスタイルで今季もビッグ6を脅かすことが期待される。

◆予想困難な残留争い~その他クラブ~
Getty Images

上位争いは前述のクラブに限られる可能性が高いが、ヨーロッパで最も資金力と競争力を持つプレミアリーグにおいてはそれ以外のクラブも侮れない実力者が多く、中位争いや残留争いも予想が困難だ。

現状ではプレミアリーグ初昇格のルートン・タウンやシェフィールド・ユナイテッドの昇格組2クラブに、FFPの問題で多くの主力が流出した上、ロペテギ監督の電撃退任に伴い、前ボーンマスのオニール監督を急遽招へいしたウォルバ―ハンプトン辺りが難しい戦いを強いられそうだ。また、エースFWザハの退団に加え、MFオリーズにもビッグクラブ移籍の噂がある、老将ホジソン率いるクリスタル・パレス辺りも苦戦が見込まれる。

一方、コンパニ監督の下で昨季チャンピオンシップ(イングランド2部)を制したバーンリーや、マルコ・シウバ監督がサウジアラビア行きを拒否して残留したフルアム、前ラージョ指揮官のイラオラ監督を招へいし、逸材MFアレックス・スコットやDFアーロンズ、DFケルケズといった興味深いタレントを補強したボーンマスといったクラブの躍進が期待される。

PR

マンチェスター・シティの関連記事

マンチェスター・シティからの対談を求めているイングランド代表DFカイル・ウォーカー(34)だが、ミラン入りが接近しているようだ。 2017年7月にトッテナムからシティに完全移籍で加入すると、プレミアリーグ4連覇を含む6度の優勝に貢献。右サイドバックをメインに公式戦319試合で6ゴール23アシストを記録している。 2025.01.22 23:55 Wed
ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドがマンチェスター・シティの潔白を信じて新契約にサインしたようだ。 今季でシティ在籍3年だが、傑出したゴールセンスで得点を量産し、押しも押されぬ得点源となるハーランド。17日にシティから新契約締結が発表され、その期間はなんと2034年夏までと驚きを誘った。 プレミア史最 2025.01.22 19:05 Wed
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)の大一番に向けた意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。 今シーズンは12月に公式戦7試合未勝利に陥るなど、まさかの不振に苦しむシティ。それでも、プレミアリーグでは5試合無敗で5位にまで浮上するなど復調の気配を見せている 2025.01.22 18:50 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第7節残り9試合が22日に行われる。ここでは第7節2日目の22日に開催されるカードの展望を紹介していく。 ◆リーグフェーズ第7節② ▽1/22(水) 《26:45》 シャフタール vs ブレスト ライプツィヒ vs スポルティングCP 《29:00》 ミラン 2025.01.22 18:00 Wed
ディフェンスラインの世代交代を図るマンチェスター・シティが3人目の若手DFの獲得に近づいているようだ。 今冬の移籍市場ではウズベキスタン代表DFアブドゥコディル・クサノフ(20)、ブラジル人DFヴィトール・レイス(19)と2人の若手センターバックを獲得したシティ。 一連の補強によって手薄なセンターバックの選 2025.01.22 14:20 Wed

プレミアリーグの関連記事

マンチェスター・シティからの対談を求めているイングランド代表DFカイル・ウォーカー(34)だが、ミラン入りが接近しているようだ。 2017年7月にトッテナムからシティに完全移籍で加入すると、プレミアリーグ4連覇を含む6度の優勝に貢献。右サイドバックをメインに公式戦319試合で6ゴール23アシストを記録している。 2025.01.22 23:55 Wed
ノッティンガム・フォレストは21日、ブラジル代表DFムリージョ(22)との契約延長を発表した。 新たな契約期間は2029年夏まで。大きな期待が懸かることとなった。 ムリージョはコリンチャンスの下部組織育ちで、2023年8月に完全移籍でフォレストに加入。2023-24シーズンは初のプレミアリーグ挑戦となった中 2025.01.22 23:25 Wed
世界的なスターが、ノースロンドン・ダービーを盛り上げていたようだ。 2年連続でプレミアリーグ2位となり、今シーズンは悲願の優勝を目指して戦っているアーセナル。首位のリバプールとの勝ち点差はあるものの、2位につけて必死に追いかけている。 15日にはトッテナムとのノースロンドン・ダービーで2-1と勝利。しっかり 2025.01.22 22:55 Wed
ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドがマンチェスター・シティの潔白を信じて新契約にサインしたようだ。 今季でシティ在籍3年だが、傑出したゴールセンスで得点を量産し、押しも押されぬ得点源となるハーランド。17日にシティから新契約締結が発表され、その期間はなんと2034年夏までと驚きを誘った。 プレミア史最 2025.01.22 19:05 Wed
成績不振に陥っているトッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督だが、まだクラブ上層部からの信頼は失っていないようだ。 今シーズン、プレミアリーグ22試合を消化して7勝3分け12敗の15位(勝ち点24)と大不振に陥るトッテナム。いまや4位チェルシー(勝ち点40)よりも降格圏に沈む18位イプスウィッチ(勝ち点16)の方 2025.01.22 18:05 Wed

マンチェスター・シティの人気記事ランキング

1

今季シティで苦しむグアルディオラ監督が30年間連れ添った妻と離婚…その原因は?

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督と、長年連れ添った妻であるクリスティーナ・セラさんの離婚理由が明らかになったようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 これまでバルセロナやバイエルンで数多くの栄冠を勝ち取り、2016年から指揮を執るシティでも昨シーズンは前人未到のプレミアリーグ4連覇を成し遂げたグアルディオラ監督。その戦術は多くの指揮官に影響を与えており、世界最高の監督とも評されている。 しかし、今シーズンはシティでまさかの大苦戦。現在はやや不調を脱しつつあるものの、昨年12月にはキャリア初の公式戦7試合未勝利に陥るなど、かつてない姿を見せていた。 不振の最中には試合結果への落胆から自身の頭と鼻にひっかき傷を作るなど、精神面の乱れも指摘されていたグアルディオラ監督。そうした中で今週になってスペイン紙からは、30年連れ添ってきたファッションデザイナーのクリスティーナ・セラさんとの離婚が報じられた。 その離婚理由について、『デイリー・メール』はグアルディオラ監督の友人の証言として、指揮官の「仕事中毒」を指摘。クリスティーナ・セラさんは17歳の娘と2019年にバルセロナへ戻ると家族のブティック運営に携わっており、随分前から別居状態だったようだ。 関係者はグアルディオラ監督の不倫の可能性などについては否定。2人は友好的な関係を保ったまま別れたようであり、3人の子供たちとの関係も良好なようだ。 それでも、今シーズンは指揮官キャリアで初と言っても良い厳しい時期を過ごすグアルディオラ監督。家族との別れはそんな指揮官にとって、大きな打撃となりそうだ。 2025.01.15 17:30 Wed
2

【プレミアリーグ第22節プレビュー】ユナイテッドvsブライトンに、アーセナルvsアストン・ビラ! CL再開控える中での一節

先週末に行われた第21節では首位のリバプールとノッティンガム・フォレストの上位対決が痛み分けに終わるなど、上位陣がとりこぼしたなかで、ノースロンドン・ダービーを制したアーセナルが独り勝ちの形となった。 週明けにUEFAコンペティションのリーグフェーズ再開となる第22節。今節は欧州参戦組とともにマンチェスター・ユナイテッドvsブライトン&ホーヴ・アルビオン、アーセナルvsアストン・ビラの強豪対決に注目が集まる。 12位のユナイテッドは前節、最下位のサウサンプトンと対戦し、FWアマド・ディアロの後半終盤の圧巻のハットトリックによって3-1の逆転勝利。リーグ5戦ぶりの白星を挙げた。PK戦を制したFAカップのアーセナル戦に続き公式戦2連勝となったが、パフォーマンス自体は低調で引き続き気を引き締めて戦いたい。週明けには重要なヨーロッパリーグ(EL)のレンジャーズ戦を控えており、ターンオーバーの必要もあるが、難敵相手に勝ち切る上ではチーム全体でのハードワークが求められるところだ。 一方、9位のブライトンは前節、イプスウィッチ・タウン相手に2-0の勝利。MF三笘薫の8試合ぶりのゴールが決勝点となり、チームとしては9戦ぶりの白星となった。ディフェンスラインの陣容はやや手薄も、前線はMFマーチやFWウェルベックらの復帰によって選手層の厚みとともにオプションが増えており、ポジション争いの激化とともに良い形で敵地へ乗り込めるはずだ。攻守に隙がある相手に対して前線からのプレスでショートカウンターを意識しつつ、切り替えの精度で上回ってオールド・トラッフォード攻略といきたい。なお、岡崎慎司と並ぶプレミア通算14ゴールの三笘はこの試合での新記録達成も期待したい。 宿敵相手の会心の逆転勝利によって公式戦4試合ぶりの白星を挙げた2位のアーセナルは、7位のアストン・ビラとのタフな一戦で連勝を狙う。トッテナム戦では先制を許したものの、攻守両面で圧倒。得意のセットプレーとカウンターからのFWトロサールのゴールで逆転勝利を収めた。週明けのチャンピオンズリーグ(CL)はディナモ・ザグレブとのホームゲームと比較的与しやすい相手となるため、まずはこの一戦に全力を注ぎたい。 対するアストン・ビラは直近の公式戦3連勝と好調を維持。いずれの試合も1点差勝利だが、昨季の好調時の勝負強さを取り戻した印象だ。週明けのCLはやや不振のモナコとのアウェイゲームとなるが、トップ8維持へ結果を残したいところ。ターンオーバーの採用も見込まれるなか、復調のエースFWワトキンスにドルトムントからの新戦力FWマレンらのパフォーマンスに注目だ。 リーグ2戦連続ドローで足踏みの首位リバプールは曲者ブレントフォードとのアウェイゲームに臨む。1-1のドローとなったフォレスト戦はややリズムを欠いた前半の戦いが響き、後半は本領発揮の猛攻を仕掛けたものの同点に追いつくのが精いっぱい。終盤の再三の決定機もGKセルスの驚異的なセーブに阻まれた。すでにストレートインを決めている週明けのCLはリールとのホームゲームとある程度ターンオーバーも見込まれており、前節マンチェスター・シティに2点のビハインドを追いついたタフな11位のチームとのアウェイゲームに集中したい。フォレスト戦ではうまく抑え込まれたFWサラーの奮起に、途中出場で決定的な仕事を果たしたFWジョタ、目に見える結果が求められるMFソボスライらの活躍に期待したいところだ。 リーグ5戦未勝利で4位のチェルシーは17位のウォルバーハンプトンとのマンデーナイト開催の一戦で6試合ぶりの勝利を目指す。前節のボーンマス戦では一時逆転を許したなか、後半アディショナルタイムにDFリース・ジェームズが決めた直接FKで2-2のドローに持ち込んだが、試合を通してのパフォーマンスに大きな波がある点が勝ち点3を取り切れていない要因だ。今回の一戦ではMFパーマーやMFエンソ・フェルナンデスら一部主力のコンディションに不安を抱える状況での戦いとなるが、下位相手のホームゲームでの取りこぼしは許されない。 6位のマンチェスター・シティは週明けにパリ・サンジェルマンとのCLでの重要な一戦を控えるなか、降格圏の18位に沈むイプスウィッチと対戦する。前節のブレントフォード戦ではMFフォーデンの2ゴールで先行しながら、後半終盤の連続失点によって痛恨の2-2のドロー。年またぎでの公式戦連勝がストップした。本来であれば、週明けの大一番へ主力温存といきたいところだが、まずは悪い流れを払拭して弾みを付けるのが先決。2034年までの長期契約締結となったエースFWハーランドの大暴れに期待だ。 リバプールとの上位対決で連勝が「6」でストップしたフォレストは、DF菅原由勢を擁する最下位のサウサンプトンと対戦。上位対決では後半は防戦一方の展開を強いられたが、守護神セルスの活躍もあって逆転まで持ち込ませなかった部分で、やはりその強さを示した。今回の試合では逆に主導権を握る展開となるだけに、リバプール戦で消化不良に終わったMFギブス=ホワイト、MFアンダーソンらボールプレーヤーの活躍がカギを握りそうだ。新体制でのリーグ戦初白星が遠いセインツでは菅原の引きつづきの先発起用とともに、MFディブリングの躍動に期待したい。 ノース・ロンドンダービーの敗戦で5試合未勝利で14位まで転落したトッテナムは、モイーズ体制2戦目で初勝利を狙う16位のエバートンと対戦。週明けにELのホッフェンハイム戦と引き続き過密日程を強いられるなか、MFビスマとFWブレナン・ジョンソンに欠場の可能性があり、引き続き苦しい台所事情に。一方で、DFベン・デイビスに復帰の可能性があり、MFグレイが本職の中盤に入るとなれば、そのパフォーマンスにも注目したい。 その他ではFWイサクが8試合連発と圧巻のパフォーマンスを見せる6連勝中のニューカッスルと、9戦無敗の8位ボーンマスとの好調対決に、MF鎌田大地を擁する15位のクリスタル・パレスと13位のウェストハムとのロンドン・ダービーも要注目だ。 《プレミアリーグ第22節》 ▽1/18(土) 《21:30》 ニューカッスル vs ボーンマス 《24:00》 ブレントフォード vs リバプール レスター・シティ vs フルアム ウェストハム vs クリスタル・パレス 《26:30》 アーセナル vs アストン・ビラ ▽1/19(日) 《23:00》 エバートン vs トッテナム マンチェスター・ユナイテッド vs ブライトン ノッティンガム・フォレスト vs サウサンプトン 《25:30》 イプスウィッチ vs マンチェスター・シティ ▽1/20(月) 《29:00》 チェルシー vs ウォルバーハンプトン 2025.01.18 15:10 Sat
3

リバプールは抜けて強い? 最後の最後で力尽きたブレントフォード敵将が大絶賛 「優勝の大本命」

ブレントフォードのトーマス・フランク監督が今季のリバプールをプレミアリーグ優勝の“大本命”と評した。イギリス『デイリー・メール』が報じる。 アルネ・スロット新監督のもと、プレミア覇権奪還へまい進中のリバプール。直近のプレミア2試合でいずれも引き分けが続くなか、18日の第22節ではブレントフォードのホームに乗り込み、2-0で勝利した。 ブレントフォード戦も終盤まで0-0とさらなる引き分けも頭をよぎった、途中出場のダルウィン・ヌニェスが後半アディショナルに殊勲の2発。2位アーセナルを6ポイント差に突き放し、首位固めに成功した。 ブレントフォードからすれば、悔しい結果となったが、今年に入ってアーセナル、マンチェスター・シティに続くビッグクラブとの対戦だったフランク監督はリバプールから抜けた強さを感じたようだ。 「うちはこの短期間でマンチェスター・シティ、アーセナル、そしてリバプールと対戦した。私からすれば、彼らは他の2チームよりも上のレベル。完成されているね。プレミアリーグでも、世界でも、最高のチームさ。優勝の大本命だ」 そう敵将からも力を認められるリバプール。5連覇がかかるシティが遅れを取る今季、2019-20シーズン以来の優勝チャンスといえるが、このまま突っ走れるか。 <span class="paragraph-title">【動画】ヌニェス大仕事のブレントフォード戦</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="JWA3UThmaPM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.19 19:15 Sun
4

シティがFWハーランドの契約延長を発表! 異例の9年半新契約に「何があろうともシティの一員」

マンチェスター・シティは17日、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(24)の契約更新を発表した。期間は2034年6月までとなる。 なお、『The Athletic』によると、これまで盛り込まれていた契約解除条項は存在せず。金銭面に関しては不明なものの、史上最も高額なスポーツ契約の1つとなる。 2022年7月にドルトムントからシティに加わり、プレミアリーグで得点を量産し続けているハーランド。今シーズンはチームとともに自身も不調に陥ったが、それでもリーグ戦21試合で16ゴール1アシストを記録している。 前契約は2027年6月までとなっていたなか、34歳で契約満了を迎える異例の9年半契約を新たに交わしたストラカー。クラブを通じて思いを語った。 「新しい契約にサインすることができて本当に嬉しいし、この素晴らしいクラブでさらに多くの時間を過ごせることを楽しみにしている」 「マンチェスター・シティは特別なクラブだ。素晴らしい人々と素晴らしいサポーターで溢れており、誰もが最高のパフォーマンスを発揮できる環境が整っている」 「また、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)や彼のコーチングスタッフ、チームメイト、そしてクラブの全員に感謝したい。彼らはこの数年間、僕のことを大いに助けてくれた。彼らのおかげでここが特別な場所になったし、今は何があろうともシティの一員だ」 「これからも成長を続け、より良くなるために努力し続け、僕らが今後さらなる成功を収められるよう全力を尽くしていきたい」 2025.01.17 18:25 Fri
5

チェルシーFWフェリックスにミランが動く! ラッシュフォード獲得の難しさも考慮して

チェルシーのポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(25)を巡り、ミランの動きだ。 今季就任のパウロ・フォンセカ前監督を切り、セルジオ・コンセイソン新監督のもとで再出発のミラン。今冬の補強も巻き返しの一手として取り沙汰され、マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードや、マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカーらと紐づく。 攻撃陣の強化策としてはラッシュフォードに対する関心が大きな話題だが、イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、コンセイソン監督が好むターゲットの一人とされるフェリックスにも注目しているという。 というのも、ラッシュフォードを巡る交渉の難しさを考慮してのことで、レンタルの可能性を探り、チェルシーに最初の問い合わせを行った模様。だが、現時点でチェルシーにレンタルでの放出意思なく、「ノー」と返事されたそうだ。 今季からチェルシーに復帰したフェリックスは今季のここまで公式戦19試合で7得点2アシスト。ただ、レギュラー定着とは言えず、11試合でプレーするプレミアリーグに限れば3回の先発にとどまり、古巣ベンフィカへの復帰話もちらつく。 ミランの動きは今後、本格化するのだろうか。 2025.01.18 14:45 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly