レーティング:セビージャ 1-1(PK:4-1) ローマ《EL》
2023.06.01 07:25 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)決勝、セビージャvsローマが5月31日にブダペストのプスカシュ・アレーナで行われ、120分間の激闘は1-1で終了。その後、PK戦を4-1で制したセビージャが3シーズンぶり最多7度目の優勝を果たした。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽セビージャ採点

GK
13 ボノ 7.5
PK戦で圧巻の2セーブをみせ、7度目の優勝の立役者に。試合の中でも決定的なシュートを冷静に阻止した
DF
16 ヘスス・ナバス 6.5
オウンゴールを誘発する正確なクロスを供給。前半半ば以降は交代まで右サイドで優位性をチームにもたらした
(→モンティエル 6.0)
ヘスス・ナバスからのバトンを受け継いで集中したパフォーマンスを継続。カタールW杯に続きタイトルをもたらすPKを決めた
44 バデ 6.0
失点場面ではアラートさを欠いたが、以降はチーム全体が押し込んだことで守備では危なげなくプレー。ただ、配球の部分ではもう少し工夫がほしかった
家族の不幸に見舞われて難しい精神状態で大一番に臨んだ中、延長後半最終盤まで気迫のパフォーマンスを見せた。的確な潰しにマイボール時も本職中盤の安定感を見せた
(→マルコン -)
3 テレス 6.5
アクーニャの代役として奮闘。試合の立ち上がりはやや不安定さもあったが、以降は攻守両面で効果的なプレーを見せた
(→レキク 5.5)
求められた守備に加え、攻撃参加でも積極性を見せた
MF
55 オカンポス 6.5
前半はやや窮屈なプレーとなったが、後半はスソやラメラの恩恵によって仕掛けやボックス内でフィニッシュに絡む仕事で存在感。PK戦では1人目として重圧を撥ね返す見事な一撃を決めた
20 フェルナンド 6.5
試合最終盤はかなり足に来ていたが、ベテランとは思えないハードワークで中盤のバトルで優位性をもたらした。黒子としてさすがの仕事ぶりだった
(→ジョルダン -)
21 オリベル・トーレス 5.0
中央を締められた状況で相手守備陣にうまく掴まれて窮屈なプレーに終始
(→スソ 7.0)
決定的な仕事はなかったが、絶妙な立ち位置とテクニックで相手守備を翻弄。流れを大きく引き寄せる要因に
10 ラキティッチ 7.5
ベテランとは思えない驚異的な運動量と卓越した戦術眼でゲームを支配。惜しいミドルシュートやチャンスメークで存在感を示し、PK戦でも冷静に決め切った
25 ブライアン・ヒル 5.0
スペースを消された中、球際の勝負で劣勢に。なかなか持ち味を発揮できぬまま前半のみの出場に
(→ラメラ 6.0)
大一番で古巣初対戦。持ち味のキープ力や意外性のあるプレーで攻撃を牽引。一方で、1枚カードをもらった状態での危ういファウルであわや退場の場面も。判定次第ではPK戦でのゴールもなかった
FW
15 エン=ネシリ 5.5
前線で身体を張る仕事を120分間継続。ただ、スモーリングの壁を最後まで破れず
監督
メンディリバル 7.0
自身初のメジャー大会の決勝で稀代の名将を破って初タイトル。後半の2枚替えを含めて選手交代や細かな修正は見事だった
▽ローマ採点

GK
1 ルイ・パトリシオ 6.0
失点はノーチャンス。それ以外の枠内シュートを冷静に止めてPK戦でも読みは合っていた
DF
23 マンチーニ 6.0
機転を利かせたパスで先制点を演出も、不運なオウンゴールを献上。最後まで身体を張り続けたが、PK戦ではボノに止められる
6 スモーリング 7.0
再三のクロスを圧巻の強さと読みでことごとく撥ね返し続けた。攻撃時のセットプレーでも制空権を握り、個人としては素晴らしいパフォーマンスだった
3 イバニェス 6.0
マンチーニ同様に無念のPK失敗。ただ、再三の接触プレーでダメージを負っていた中、最後まで身体を張って相手の攻勢を撥ね返し続けた
MF
19 チェリク 5.5
攻撃では味方に使ってもらえなかったものの、効果的なプレーを幾度か見せた。守備でも粘ったが、後半終盤はかなり体力的に厳しかった
(→ザレフスキ 5.5)
投入直後にカードをもらったが、以降は粘りの守備で貢献。プレースキックでも幾度か精度の高いボールを供給
4 クリスタンテ 6.0
最も負担が大きいポジションで延長戦ではかなり厳しい状況も戦い切った。さらに、強烈なPKを決めるなどタフさを示した
8 マティッチ 6.5
延長後半最終盤に力尽きたが、獅子奮迅のエモーショナルなパフォーマンスでチームを支え続けた。ベンチへ下がった後もリーダーとしてチームを鼓舞し続けた
(→ボーヴェ -)
37 スピナッツォーラ 5.0
前半は高い位置で仕掛けるシーンもあったが、負傷明けの難しいコンディションで後半以降は守勢の状況で相手に翻弄された
(→ディエゴ・ジョレンテ 5.5)
求められた守備的な役割を完遂
FW
21 ディバラ 6.5
ぶっつけ本番の先発で見事にゴールを記録。前半は攻撃の起点として存在感も、後半守勢の中でさすがにパワーを出し切れず
(→ワイナルドゥム 5.5)
攻撃面で周囲と意図が合わない場面が目立ったが、勤勉な守備でチームを助けた
9 エイブラハム 5.5
前半は仕掛けるシーンもあったが、以降は守備に奔走。よく身体を張った
(→ベロッティ 5.5)
幾つか見せ場を作ったが、直近の試合でのフル出場の影響もあってカウンターの局面で怖さを出し切れず
7 ペッレグリーニ 5.5
中盤で攻守にハードワークをこなし、プレースキックで決定機を創出。ただ、チームを優勝に導くカピターノの仕事は果たせず
(→エル・シャーラウィ 5.5)
切り札としての起用となったが、周囲が疲弊しすぎていてなかなか見せ場を作れず
監督
モウリーニョ 5.5
苦しい台所事情の中で120分間では最多王者に屈せず。ただ、欧州大会決勝で初黒星を喫して2季連続のタイトル獲得はならず
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ボノ(セビージャ)
試合の中ではラキティッチやスソの活躍が見事だったが、タイトルに直結するPK戦で勝利の立役者となった守護神をMOMに選出。リーグ戦ではドミトロビッチに正GKの座を譲っていたが、モロッコ代表でも見せたトーナメントでの勝負強さを見事に発揮した。
セビージャ 1-1(PK:4-1) ローマ
【セビージャ】
オウンゴール(後10)
【ローマ】
ディバラ(前35)
▽セビージャ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
13 ボノ 7.5
PK戦で圧巻の2セーブをみせ、7度目の優勝の立役者に。試合の中でも決定的なシュートを冷静に阻止した
DF
16 ヘスス・ナバス 6.5
オウンゴールを誘発する正確なクロスを供給。前半半ば以降は交代まで右サイドで優位性をチームにもたらした
ヘスス・ナバスからのバトンを受け継いで集中したパフォーマンスを継続。カタールW杯に続きタイトルをもたらすPKを決めた
44 バデ 6.0
失点場面ではアラートさを欠いたが、以降はチーム全体が押し込んだことで守備では危なげなくプレー。ただ、配球の部分ではもう少し工夫がほしかった
6 グデリ 7.0
家族の不幸に見舞われて難しい精神状態で大一番に臨んだ中、延長後半最終盤まで気迫のパフォーマンスを見せた。的確な潰しにマイボール時も本職中盤の安定感を見せた
(→マルコン -)
3 テレス 6.5
アクーニャの代役として奮闘。試合の立ち上がりはやや不安定さもあったが、以降は攻守両面で効果的なプレーを見せた
(→レキク 5.5)
求められた守備に加え、攻撃参加でも積極性を見せた
MF
55 オカンポス 6.5
前半はやや窮屈なプレーとなったが、後半はスソやラメラの恩恵によって仕掛けやボックス内でフィニッシュに絡む仕事で存在感。PK戦では1人目として重圧を撥ね返す見事な一撃を決めた
20 フェルナンド 6.5
試合最終盤はかなり足に来ていたが、ベテランとは思えないハードワークで中盤のバトルで優位性をもたらした。黒子としてさすがの仕事ぶりだった
(→ジョルダン -)
21 オリベル・トーレス 5.0
中央を締められた状況で相手守備陣にうまく掴まれて窮屈なプレーに終始
(→スソ 7.0)
決定的な仕事はなかったが、絶妙な立ち位置とテクニックで相手守備を翻弄。流れを大きく引き寄せる要因に
10 ラキティッチ 7.5
ベテランとは思えない驚異的な運動量と卓越した戦術眼でゲームを支配。惜しいミドルシュートやチャンスメークで存在感を示し、PK戦でも冷静に決め切った
25 ブライアン・ヒル 5.0
スペースを消された中、球際の勝負で劣勢に。なかなか持ち味を発揮できぬまま前半のみの出場に
(→ラメラ 6.0)
大一番で古巣初対戦。持ち味のキープ力や意外性のあるプレーで攻撃を牽引。一方で、1枚カードをもらった状態での危ういファウルであわや退場の場面も。判定次第ではPK戦でのゴールもなかった
FW
15 エン=ネシリ 5.5
前線で身体を張る仕事を120分間継続。ただ、スモーリングの壁を最後まで破れず
監督
メンディリバル 7.0
自身初のメジャー大会の決勝で稀代の名将を破って初タイトル。後半の2枚替えを含めて選手交代や細かな修正は見事だった
▽ローマ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK
1 ルイ・パトリシオ 6.0
失点はノーチャンス。それ以外の枠内シュートを冷静に止めてPK戦でも読みは合っていた
DF
23 マンチーニ 6.0
機転を利かせたパスで先制点を演出も、不運なオウンゴールを献上。最後まで身体を張り続けたが、PK戦ではボノに止められる
6 スモーリング 7.0
再三のクロスを圧巻の強さと読みでことごとく撥ね返し続けた。攻撃時のセットプレーでも制空権を握り、個人としては素晴らしいパフォーマンスだった
3 イバニェス 6.0
マンチーニ同様に無念のPK失敗。ただ、再三の接触プレーでダメージを負っていた中、最後まで身体を張って相手の攻勢を撥ね返し続けた
MF
19 チェリク 5.5
攻撃では味方に使ってもらえなかったものの、効果的なプレーを幾度か見せた。守備でも粘ったが、後半終盤はかなり体力的に厳しかった
(→ザレフスキ 5.5)
投入直後にカードをもらったが、以降は粘りの守備で貢献。プレースキックでも幾度か精度の高いボールを供給
4 クリスタンテ 6.0
最も負担が大きいポジションで延長戦ではかなり厳しい状況も戦い切った。さらに、強烈なPKを決めるなどタフさを示した
8 マティッチ 6.5
延長後半最終盤に力尽きたが、獅子奮迅のエモーショナルなパフォーマンスでチームを支え続けた。ベンチへ下がった後もリーダーとしてチームを鼓舞し続けた
(→ボーヴェ -)
37 スピナッツォーラ 5.0
前半は高い位置で仕掛けるシーンもあったが、負傷明けの難しいコンディションで後半以降は守勢の状況で相手に翻弄された
(→ディエゴ・ジョレンテ 5.5)
求められた守備的な役割を完遂
FW
21 ディバラ 6.5
ぶっつけ本番の先発で見事にゴールを記録。前半は攻撃の起点として存在感も、後半守勢の中でさすがにパワーを出し切れず
(→ワイナルドゥム 5.5)
攻撃面で周囲と意図が合わない場面が目立ったが、勤勉な守備でチームを助けた
9 エイブラハム 5.5
前半は仕掛けるシーンもあったが、以降は守備に奔走。よく身体を張った
(→ベロッティ 5.5)
幾つか見せ場を作ったが、直近の試合でのフル出場の影響もあってカウンターの局面で怖さを出し切れず
7 ペッレグリーニ 5.5
中盤で攻守にハードワークをこなし、プレースキックで決定機を創出。ただ、チームを優勝に導くカピターノの仕事は果たせず
(→エル・シャーラウィ 5.5)
切り札としての起用となったが、周囲が疲弊しすぎていてなかなか見せ場を作れず
監督
モウリーニョ 5.5
苦しい台所事情の中で120分間では最多王者に屈せず。ただ、欧州大会決勝で初黒星を喫して2季連続のタイトル獲得はならず
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ボノ(セビージャ)
試合の中ではラキティッチやスソの活躍が見事だったが、タイトルに直結するPK戦で勝利の立役者となった守護神をMOMに選出。リーグ戦ではドミトロビッチに正GKの座を譲っていたが、モロッコ代表でも見せたトーナメントでの勝負強さを見事に発揮した。
セビージャ 1-1(PK:4-1) ローマ
【セビージャ】
オウンゴール(後10)
【ローマ】
ディバラ(前35)
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