【プレミア注目プレビュー】トップ4確定狙うユナイテッドがチェルシーと激突! 今季PL最後のビッグ6戦

2023.05.25 12:00 Thu
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プレミアリーグ第32節延期分、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが、日本時間25日28:00にオールド・トラッフォードでキックオフされる。トップ4確定を目指す赤い悪魔がボトムハーフに沈むブルーズと対峙する、今季プレミア最後の対ビッグ6戦だ。
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シーズン最終盤に入って好不調の波が激しい4位のユナイテッド(勝ち点69)だが、直近はウォルバーハンプトン、ボーンマスというボトムハーフの相手にきっちり勝ち切って2連勝。ここ最近では破竹の7連勝を飾った5位のリバプール(勝ち点66)の追い上げを受けてきたが、そのライバルが前節のアストン・ビラ戦でドロー。この結果、残り2試合で1ポイントを獲得できれば、自力でのトップ4フィニッシュが可能となった。
その残り2試合はチェルシー、フルアムのロンドン勢とのホームゲームとなるが、来月3日に控えるマンチェスター・シティとのFAカップ決勝に万全の状態で臨むため、今回のチェルシー戦できっちりノルマ達成といきたいところだ。

一方、ここまで12位に低迷するチェルシー(勝ち点43)は前節、3連覇を決定したシティが“Bチーム”を送り出してきた中、0-1で敗れる屈辱を味わった。さらに、ランパード体制でわずか1勝のチームは今季のボトムハーフフィニッシュも確定。

残り2試合に向けて完全にモチベーションを欠く状況だが、ここまで地獄のようなシーズンに付き合わせたファンに報いるため、今節か最終節のニューカッスル戦で対トップハーフ初勝利を得たい。
なお、昨年10月下旬に行われたスタンフォード・ブリッジでの前回対戦は1-1のドローで決着。試合を通して堅い展開が目立った中、後半終盤にMFジョルジーニョのPKでホームチームが先行も、ほぼラストプレーとなったセットプレーでMFカゼミロが奪った同点ゴールによって劇的な決着となった。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、ヴァラン、リンデロフ、ショー
MF:カゼミロ、エリクセン
MF:アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、サンチョ
FW:マルシャル

負傷者:GKヒートン、DFマルティネス、フィル・ジョーンズ、MFファン・デ・ベーク、ザビッツァー、FWラッシュフォード
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはマルティネスとザビッツァーの主力が引き続き不在となるが、ケガと体調不良で直近2試合を欠場していたラッシュフォードが復帰可能だ。

スタメンはラッシュフォードのベンチスタートを予想し、現状のベストメンバーとなる前述の11名を起用するとみる。変更点があるとすれば、サンチョとマルシャルに代えてヴェグホルスト、ガルナチョを入れ替えるぐらいか。

◆チェルシー◆
【3-5-2】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケパ
DF:フォファナ、チアゴ・シウバ、クリバリ
MF:チャロバー、エンソ・フェルナンデス、ギャラガー、ロフタス=チーク、ホール
FW:ハヴァーツ、スターリング

負傷者:GKベッティネッリ、DFチルウェル、リース・ジェームズ、バディアシル、ククレジャ、MFマウント、コバチッチ、カンテ、FWブロヤ、フェリックス
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しても直近のシティ戦から大きな変化はないが、練習復帰したフェリックスのベンチ入りは可能な模様だ。

システムに関しては[4-3-3]と[3-5-2(3-4-2-1)]を併用している中、シティ戦でも採用した後者の継続を予想。スタメンはクリバリを先発に復帰させ、チャロバーを右ウイングバックに配する形を予想。前線に関しては2シャドーの形を採用する場合、マドゥエケやムドリクに出番があるかもしれない。

★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFカゼミロ
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凄み増す万能型MFがCL出場権獲得に導くか。昨夏、レアル・マドリーを離れマンチェスターを新天地に選んだブラジル代表MF。加入以降は2度の一発退場、累積警告によって7試合を欠場したものの、それ以外はほぼフル稼働でリーグ戦26試合に出場。3ゴール3アシストの数字を残す。

見事なバイシクル弾で決勝点を記録した前節のボーンマス戦後の会見では「組織力、ポジショニング、予測、多くのボールをインターセプトし、デュエルに勝ち、ファイターであり、チームをまとめる」と、テン・ハグ監督もその万能ぶりを激賞している。

シーズン終盤に入って持ち味のフィルター能力、展開力だけでなく攻撃力でも凄みを見せる31歳は、今回のチェルシー戦でもユナイテッド勝利のキーマンだ。未だ守備が整理されていない相手に対して、中盤の相棒と共に急所を刺すパスやミドルシュートを積極的に狙い、攻撃の起点として存在感を示したい。そして、プレミア初ゴールを挙げた相手に今度は同点ゴールではなく決勝ゴールを決めたい。

◆チェルシー:MFコナー・ギャラガー
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生え抜きとしての意地を示せるか。WBA、クリスタル・パレスでの充実した武者修行を経て、昨夏満を持してトップチームでのポジション争いに挑んだ23歳MF。ここまで先発出場は16試合にとどまるが、リーグ戦33試合と出場試合数ではハヴァーツと並んでチームトップだ。

ただ、4人の指揮官の下でウイングバックを含め中盤や前線の複数ポジションで起用される中、ここまで3ゴール1アシストと、パレスでの前年に記録した8ゴール3アシストに比べて物足りない数字となっている。

便利屋の域を出ない状況に加え、ホームグロウンによる“帳簿上”の価値の高さによって今夏の売却候補の筆頭と一時報じられたが、ここに来て新監督就任有力のポチェッティーノがクラブに残留をリクエストしたとの話もあり、残留の目が出てきている。ギャラガーとしては残り2試合で新指揮官へ良いアピールを見せると共に、生え抜きとしての気概を示したいところだ。

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