【ラ・リーガ第36節プレビュー】トップ4目指す久保ソシエダはアルメリア戦! 熾烈残留争いも白熱
2023.05.23 19:00 Tue
先週末に行われた前節はすでに優勝を決めたバルセロナがレアル・ソシエダに敗れて今季ホーム初黒星。また、マドリードの2強は快勝したアトレティコ・マドリーが今季初の公式戦連敗となったレアル・マドリーを抜いて再び2位に返り咲いている。
今シーズン最後のミッドウィーク開催となる第36節では、4位のソシエダ(勝ち点65)と、5位のビジャレアル(勝ち点60)の一騎打ちとなったチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いと、熾烈な残留争いに注目だ。
ソシエダは前節、優勝決定直後のバルセロナと鬼門カンプ・ノウで対戦。MF久保建英やFWオヤルサバルら一部主力をベンチに置いた一戦で開始早々にMFメリーノのゴールで先制に成功すると、後半は5バックで堅守速攻の色合いを強めると、途中投入の久保を起点としたロングカウンターからFWセルロートのゴールで追加点。その後、1点こそ返されたが、ラ・リーガで24連敗中だった鬼門攻略で貴重な勝ち点3を積んだ。
連勝を狙う今節はホームで14位のアルメリア(勝ち点39)と対戦。前節、マジョルカに3-0の快勝を収め、残留のため勝ち点を積み上げたい曲者相手のアノエタのゲームでは、久保ら主力の先発復帰が濃厚。古巣バルセロナ戦では鋭い仕掛けや正確なクロスで再三の好機を演出するなど好調を維持する“タケ”の躍動に期待したいところだ。
そのラ・レアルを5ポイント差で追走するビジャレアルは、16位のカディス(勝ち点38)と対戦する。直近4勝1分けとシーズン最終盤に入って再び調子を取り戻してきたセティエンのチーム。前節は難敵ジローナ相手にFWピノのゴールで早々に先制点を奪ったが、同点に追いつかれて試合最終盤に突入。だが、土壇場の93分に相手FKを直接キャッチしたGKレイナのロングスローを受けたFWジャクソンの馬力のある仕掛けからの正確なクロスを途中出場のエースFWジェラール・モレノがきっちり仕留めて敵地で劇的な2-1の勝利を収めた。
19位のエスパニョール(勝ち点34)から13位のバレンシア(勝ち点40)まで6ポイント差の中に7チームがひしめく熾烈な残留争いでは、その内の下位3チームがいずれも上位陣相手に挑む。
前節、エスパニョールは難敵ラージョとのアウェイゲームを2-1で制したルイス・ガルシアのチームは、2位死守を狙うアトレティコ(勝ち点72)と対戦。頸椎負傷のFWモラタは不在も、絶好調のFWグリーズマンやMFデ・パウルを軸に前節はオサスナを3-0で撃破したシメオネ率いる格上相手にホームで何とか勝ち点を得られるか。
前節、カディスとの直接対決に敗れて18位に転落したバジャドリー(勝ち点35)は、王者バルセロナ(勝ち点85)をホームで迎え撃つ。ソシエダ相手のホーム初黒星で祝賀ムードに水を刺されたチャビのチームでは、ピチーチ賞を狙うFWレヴァンドフスキ、サモラ賞を狙うGKテア・シュテーゲンらが依然として高い集中力を維持しており、勝ち点を獲得するのは至難の業となる。
最下位エルチェとの下位対決を1-1のドローで終えて降格圏を脱出した17位のヘタフェ(勝ち点35)は、白熱のセビージャ・ダービーをゴールレスドローで終えた6位のベティス(勝ち点56)と対戦。ヨーロッパリーグ(EL)出場権確保を狙うホームチームに対して、ボルダラス仕込みの激しいスタイルで勝ち点奪取を狙う。
最後に、今季初の公式戦連敗となった3位のレアル・マドリー(勝ち点71)は、11位のラージョ(勝ち点46)とのマドリード自治州ダービーで連敗ストップを狙う。前節のバレンシアとのアウェイゲームは前半の低調なパフォーマンスに、相手守護神ママルダシュヴィリの再三のパラドンに阻まれて0-1の敗戦に。ただ、この試合ではその敗戦という結果以上に、今季何度も人種差別被害に遭っていたFWヴィニシウスに対するメスタージャの一部の不届き者の愚行が物議を醸す後味の悪い試合に。
再三削られた上、人種差別被害によって一時プレー続行を拒否するなど、難しいメンタル状態だったヴィニシウスは試合終盤の小競り合いの際の暴力行為で退場となっており、今回の試合はサスペンションで不在に。エル・ブランコとしては、このラージョ戦においてサンティアゴ・ベルナベウ全体で若きエースへの連帯を示すと共に、スタンド観戦の同選手に勇気を与える白星を捧げたい。
《ラ・リーガ第36節》
▽5/23(火)
《26:30》
セルタ vs ジローナ
レアル・ソシエダ vs アルメリア
《29:00》
バジャドリー vs バルセロナ
▽5/24(水)
《26:30》
エルチェ vs セビージャ
ビジャレアル vs カディス
レアル・マドリー vs ラージョ
《29:00》
ベティス vs ヘタフェ
エスパニョール vs アトレティコ・マドリー
▽5/25(木)
《26:30》
マジョルカ vs バレンシア
《28:30》
オサスナ vs アスレティック・ビルバオ
今シーズン最後のミッドウィーク開催となる第36節では、4位のソシエダ(勝ち点65)と、5位のビジャレアル(勝ち点60)の一騎打ちとなったチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いと、熾烈な残留争いに注目だ。
ソシエダは前節、優勝決定直後のバルセロナと鬼門カンプ・ノウで対戦。MF久保建英やFWオヤルサバルら一部主力をベンチに置いた一戦で開始早々にMFメリーノのゴールで先制に成功すると、後半は5バックで堅守速攻の色合いを強めると、途中投入の久保を起点としたロングカウンターからFWセルロートのゴールで追加点。その後、1点こそ返されたが、ラ・リーガで24連敗中だった鬼門攻略で貴重な勝ち点3を積んだ。
そのラ・レアルを5ポイント差で追走するビジャレアルは、16位のカディス(勝ち点38)と対戦する。直近4勝1分けとシーズン最終盤に入って再び調子を取り戻してきたセティエンのチーム。前節は難敵ジローナ相手にFWピノのゴールで早々に先制点を奪ったが、同点に追いつかれて試合最終盤に突入。だが、土壇場の93分に相手FKを直接キャッチしたGKレイナのロングスローを受けたFWジャクソンの馬力のある仕掛けからの正確なクロスを途中出場のエースFWジェラール・モレノがきっちり仕留めて敵地で劇的な2-1の勝利を収めた。
この勢いに乗って戦うホームゲームでは熾烈な残留争いに身を置くカディスが相手。守備的な入りが予想されるアウェイチームに対して、負傷者の復帰によって厚み増す多士済々のアタッカー陣の活躍で勝ち切りたい。
19位のエスパニョール(勝ち点34)から13位のバレンシア(勝ち点40)まで6ポイント差の中に7チームがひしめく熾烈な残留争いでは、その内の下位3チームがいずれも上位陣相手に挑む。
前節、エスパニョールは難敵ラージョとのアウェイゲームを2-1で制したルイス・ガルシアのチームは、2位死守を狙うアトレティコ(勝ち点72)と対戦。頸椎負傷のFWモラタは不在も、絶好調のFWグリーズマンやMFデ・パウルを軸に前節はオサスナを3-0で撃破したシメオネ率いる格上相手にホームで何とか勝ち点を得られるか。
前節、カディスとの直接対決に敗れて18位に転落したバジャドリー(勝ち点35)は、王者バルセロナ(勝ち点85)をホームで迎え撃つ。ソシエダ相手のホーム初黒星で祝賀ムードに水を刺されたチャビのチームでは、ピチーチ賞を狙うFWレヴァンドフスキ、サモラ賞を狙うGKテア・シュテーゲンらが依然として高い集中力を維持しており、勝ち点を獲得するのは至難の業となる。
最下位エルチェとの下位対決を1-1のドローで終えて降格圏を脱出した17位のヘタフェ(勝ち点35)は、白熱のセビージャ・ダービーをゴールレスドローで終えた6位のベティス(勝ち点56)と対戦。ヨーロッパリーグ(EL)出場権確保を狙うホームチームに対して、ボルダラス仕込みの激しいスタイルで勝ち点奪取を狙う。
最後に、今季初の公式戦連敗となった3位のレアル・マドリー(勝ち点71)は、11位のラージョ(勝ち点46)とのマドリード自治州ダービーで連敗ストップを狙う。前節のバレンシアとのアウェイゲームは前半の低調なパフォーマンスに、相手守護神ママルダシュヴィリの再三のパラドンに阻まれて0-1の敗戦に。ただ、この試合ではその敗戦という結果以上に、今季何度も人種差別被害に遭っていたFWヴィニシウスに対するメスタージャの一部の不届き者の愚行が物議を醸す後味の悪い試合に。
再三削られた上、人種差別被害によって一時プレー続行を拒否するなど、難しいメンタル状態だったヴィニシウスは試合終盤の小競り合いの際の暴力行為で退場となっており、今回の試合はサスペンションで不在に。エル・ブランコとしては、このラージョ戦においてサンティアゴ・ベルナベウ全体で若きエースへの連帯を示すと共に、スタンド観戦の同選手に勇気を与える白星を捧げたい。
《ラ・リーガ第36節》
▽5/23(火)
《26:30》
セルタ vs ジローナ
レアル・ソシエダ vs アルメリア
《29:00》
バジャドリー vs バルセロナ
▽5/24(水)
《26:30》
エルチェ vs セビージャ
ビジャレアル vs カディス
レアル・マドリー vs ラージョ
《29:00》
ベティス vs ヘタフェ
エスパニョール vs アトレティコ・マドリー
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