ブルーノ弾守り切ったユナイテッドが絶好調ビラ撃破! 逆転ニューカッスルは3連勝で3位堅持《プレミアリーグ》

2023.05.01 00:26 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第34節、マンチェスター・ユナイテッドvsアストン・ビラが4月30日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが1-0で勝利した。
PR
トップ4争いの行方を左右する4位のユナイテッド(勝ち点60)と、6位のアストン・ビラ(勝ち点54)の上位対決。
ユナイテッドは前節、手負いのトッテナム戦で前半2点のリードを手にしたが、過密日程の影響でパワーダウンした後半に守勢を強いられた結果、2点差を追いつかれて連勝が「3」でストップした。

直近10試合無敗と後半戦において最も勢いがあるエメリのチームをホームで迎え撃った上位対決では、スパーズ戦から先発2人を変更。ワン=ビサカとアントニーに代えて、マラシアとザビッツァーが起用された。最前線にラッシュフォード、2列目に右からブルーノ・フェルナンデス、ザビッツァー、サンチョが並ぶ形に。

互いに上位対決ということもあり、連戦の重さを感じさせないアグレッシブな入りを見せる。ボールの主導権はホームチームが握るものの、立ち上がりから攻守の主導権が目まぐるしく入れ替わる展開に。
その中で相手のハイラインの背後を効果的に突いていくユナイテッドは、10分を過ぎてラッシュフォード、ザビッツァーといずれもボックス内に抜け出す形から際どいフィニッシュに持ち込むが、ここはGKマルティネスの好守に阻まれる。

立ち上がりの守勢を凌いだビラは、らしい形から19分に最初の決定機を作る。ラムジーのスルーパスに抜け出したブエンディアがボックス右でタメを作った後にDFの股間を抜く折り返しを供給。ワトキンスは合わせ切れずも、こぼれ球に反応したアレックス・モレノが強烈な左足シュートを枠に飛ばすが、これはGKデ・ヘアの好守に阻まれる。

前半半ばを過ぎてもテンションの高い白熱の攻防が継続。縦への推進力溢れる攻撃で先制点を目指すユナイテッドは、28分にもサンチョの左サイドでの仕掛けからボックス内で横パスを受けたカゼミロが右足を振るが、これは惜しくもクロスバーを叩く。

それでも、序盤からの徹底的に背後を狙う仕掛けで以降も優勢に試合を進めていたユナイテッドが、前半終盤にゴールをこじ開けた。39分、相手GKマルティネスからのロングボールをカゼミロが大きく撥ね返すと、これでディフェンスラインの背後を完全に取ったラッシュフォードがボックス左からシュート。これはマルティネスに右へ弾かれるが、こぼれ球にフルスプリントで追いついたB・フェルナンデスが角度のないところから右足で蹴り込んだ。

ユナイテッドの1点リードで折り返した試合は前半の戦いを踏襲する形で進んでいく。失速したトッテナム戦の反省を生かして強度の高いプレーを維持するテン・ハグのチームは、背後をシンプルに使った攻めにアタッキングサードでのサンチョやラッシュフォードの個人技でチャンスを窺う。

予想以上に守勢を強いられてなかなか攻撃に出られないビラは64分、ヤングとデンドンケルを下げてベルトラン・トラオレとチャンバースを同時投入。さらに、モレノとブエンディアに代えてディーニュ、デュランとプレースタイルが異なる選手をピッチへ送り出した。

すると、徐々にシンプルな攻めやセットプレーで相手ゴールに迫ったアウェイチームは、ボックス内での混戦からドウグラス・ルイスの連続シュートで同点ゴールに迫ったが、ここはDFリンデロフらの身体を張った守備にことごとく撥ね返された。

一方、再三の決定機を決め切れずに最少得点差で後半終盤に突入したユナイテッドは、エリクセンやラッシュフォードらをベンチに下げてフレッジやマグワイアら守備的な選手の投入で完全に逃げ切り態勢に。試合終盤は相手のパワープレーに対して5バックの形で応対。後半ラストプレーではマラシアが与えたFKから波状攻撃を浴びたものの、これを何とか撥ね返して1-0のまま試合をクローズした。

この結果、エメリ新体制移行後すべての試合でゴールを奪ってきたビラを完封したユナイテッドが、トップ4フィニッシュに向けて大きな勝ち点3を手にしている。

また、同日行われたニューカッスルvsサウサンプトンは、ホームのニューカッスルが3-1で勝利した。

2試合連続の大勝で3位をがっちりとキープするニューカッスル(勝ち点62)は、得意のホームゲームで最下位のサウサンプトン(勝ち点24)を迎え撃った。

試合は一進一退の攻防が続く中、ゴードンらが決定機で仕留め切れずに0-0のまま前半終盤に突入。すると、41分にはサウサンプトンのカウンターからボックス右でスレマナが折り返したボールをゴール前に飛び込んだスチュアート・アームストロングに押し込まれて先制を許した。

迎えた後半、ゴードンを下げてウィルソンを投入すると、この交代が完璧に試合の流れを変えた。54分、左に流れたイサクの折り返しをゴール前のウィルソンがワンタッチで合わせて同点に追いつく。

ここから攻勢を強めたホームチームは79分にセットプレーの流れから相手のオウンゴールで逆転に成功。さらに、81分には背後へのロングボールの流れでDFの拙い対応を突いたウィルソンが冷静な仕掛けからこの試合自身2点目を奪い切って試合を引っくり返した。

そして、見事な逆転勝利で3連勝のマグパイズがまた一歩悲願のチャンピオンズリーグ出場権獲得に近づいている。

PR
関連ニュース

ブルーノ・フェルナンデスが注目の去就に改めて発言 「望んでくれる限りはここにいるつもり」

マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(29)が注目の去就に改めて発言した。 新たにキャプテンの役割を託される今季も公式戦15得点12アシストと攻撃陣の絶対軸となるブルーノ。ただ、ユナイテッドは決勝進出のFAカップを除けば、チャンピオンズリーグ(CL)もグループステージ最下位で敗退と散々たる結果に終わり、主戦のプレミアリーグも最終節を残して8位と振るわずだ。 来る夏には組織改革を進めるジム・ラトクリフ共同オーナーのもと、現場レベルも大幅な整理が推察され、ブルーノもオファー次第で売却かと報じられ、話題に。ブルーノからも「いつだって選手が残留を望む必要があるけど、残ってほしいとも思われないといけない」との発言がなされ、不透明感が漂う。 注目を集める形でシーズン終盤を迎えたブルーノは15日にニューカッスル・ユナイテッドを相手に行われたプレミアリーグ第37節のホーム最終戦後、イギリス『スカイ・スポーツ』で「まだ2試合あるし、最高の形で締めくくらないといけない」と決意を新たにしつつ、揺れる去就にも改めて言及したという。 「クラブが僕を求め、将来の一員として望んでくれる限りはここにいるつもり。何かしらの理由で彼らが僕を望まないのであれば、出ていく」 こちらも進退が不透明だが、ニューカッスル戦後のエリク・テン・ハグ監督からも改めて残留を願う声が聞こえてくるブルーノ。最近のイギリス『The Athletic』ではクラブとの会談を経て残留との見方もあるが、いかに。 2024.05.17 15:05 Fri

去就不透明のB・フェルナンデスにサウジから関心、ロナウド所属のアル・ナスルが巨額オファー計画か

サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルは、今夏にマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(29)を狙う可能性があるようだ。 2シーズン目を迎えたエリク・テン・ハグ監督の下で、低調なシーズンとなってしまったユナイテッド。今夏にはジム・ラトクリフ共同オーナーのもと、大幅な選手整理も予想されているが、大黒柱であるブルーノの去就も不透明となっている。 ブルーノは『DAZN』のインタビューにおいて、「選手はいつだってここにいるのを望む必要があるけど、残ってほしいと思われないといけない」と発言。思うような成績を残せていないチームへの不満もうかがえる発言は憶測を呼んだが、クラブとしては全力で慰留する考えであり、残留は既定路線と考えられている。 しかし、イギリス『デイリー・メール』によると、アル・ナスルが今夏に動き出す可能性がある模様。同クラブに所属するクリスティアーノ・ロナウドは、元同僚であるブルーノとの再共演を熱望しているようだ。 アル・ナスルはブルーノに対して最大で9000万ポンド(約176億円)の移籍金を提示する用意があるとのこと。ユナイテッドにとっても無視できない金額になるが、クラブや選手がどのような決断を下すかが注目される。 2024.05.16 17:50 Thu

2戦連続先発で存在感発揮のアムラバト、常に準備していたものの「100%の状態ではない」

マンチェスター・ユナイテッドのモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトが自らのパフォーマンスを振り返っている。クラブ公式サイトが伝えた。 15日、プレミアリーグ第34節延期分でニューカッスルをホームに迎えたユナイテッド。イングランド代表MFコビー・メイヌーやコートジボワール代表FWアマド・ディアロ、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドのゴールで3-2の打ち合いを制した。 そんな中、中盤で奮闘したのが今シーズン、フィオレンティーナからユナイテッドにレンタル加入しているアムラバト。前節のアーセナル戦に続き先発すると、相手のカウンターからのピンチを巧みなスライディングタックルで防ぐ見せ場もあり、チームの勝利に大きく貢献した。 ユナイテッドではここまでリーグ戦9試合の先発にとどまっている上、本職ではないサイドバックも任されるなど難しい立ち位置が続いたが、求められた際に全力を出せるよう準備を整えていたと試合後にコメント。フル出場での勝利を喜んでいる。 「(ベンチ続きの日々は)当然簡単ではなかった。誰もがプレーしたいと思っているからね。忍耐強くならなければならなかったが、常にチームのために戦う準備はできていた」 「チームが僕を必要とする時、必要とされる場所で1分でも10分でもプレーする。トレーニングでは常にベストを尽くすし、チームを助けられるようトライする」 「できることは1つしかないと思う。ハードワークして、チャンスが来るのを待つだけだ。シーズン終盤だから少し遅いかもしれないが、そのチャンスが来て、今日勝てたことを嬉しく思う」 また、プレータイムの少なさゆえまだ真価を発揮できていないとも語ったアムラバト。それでも今できることはやったと胸を張っている。 「自分をアピールできるのは良いことだけど、まだトップのソフィアン・アムラバトではないし、どんなプレーができるかだ。ここ4、5カ月で90分間プレーしたのは2度目だから、普段のような100%の状態ではない」 「だけど、自分が良いプレーをしたこと、そしてチームとしても良いプレーが見せられたことをとても嬉しく思っている。それに、僕らはこの試合で勝利したかった」 2024.05.16 17:04 Thu

「どうやったらこんな間違いができる?」足裏がかかとに入るもノーファウル…ゴードンは渦中のVARに激怒「明確なミスジャッジだ」

ニューカッスルのイングランド代表FWアンソニー・ゴードンが、判定に対して怒りを露わにした。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 ゴードンは15日に行われたプレミアリーグ第34節延期分のマンチェスター・ユナイテッド戦で先発。ヨーロッパリーグ(EL)出場権を賭けた重要な一戦だったが、31分に失点を許す苦しい展開に。その直後、ボックス内に進入したゴードンが背後からソフィアン・アムラバトに倒されるも判定はノーファウル。映像で見ると、アムラバトの足裏がゴードンのかかとに入りソックスも破れていたが、VARでも判定は変わらなかった。 後半は点の取り合いとなりゴードンにも得点が生まれたが、あと一歩及ばず2-3で敗北。ニューカッスルはチェルシーに抜かれて7位に転落しており、非常に痛い黒星となった。 試合後、ゴードンは自身へのファウルでPKが与えられなかったことに激怒。特に映像を見ながら何もしなかったとVARへの怒りは止まらず、VAR廃止に向けたクラブ投票が行われるとも報じられる中で、現状のままは許されないとの見方を示した。 「これは明確で明らかなミスジャッジだ。どうやったらこんな間違いができるのか、僕にはわからない。VARは排除するか、改善するかのどちらかしかないだろう。それはとてもシンプルだ」 「ピッチ上で審判が間違った判断をするのは仕方ない。物事の発生は本当に一瞬だからね。だけど、VARが間違った判断をする意味がわからない。ミスを修正するためにあるはずだ。(アムラバトは)僕のアキレス腱を蹴り、背中を押していた。正直言って、こうなる意味がわからない」 2024.05.16 15:30 Thu

「絶対に引き止めたい」退団報道も出ているB・フェルナンデスの去就にテン・ハグ監督が言及「彼はクラブを愛している」

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が、去就が騒がしいポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスについて語った。クラブ公式サイトが伝えた。 15日、プレミアリーグ第34節延期分でユナイテッドはホームにニューカッスルを迎えると、撃ち合いに。ホーム最終戦で3-2で勝利を収めることに成功した。 今シーズンはケガ人が相次いだこともあり、苦しい1年となったが、FAカップで決勝に勝ち上がっており、タイトル獲得のチャンスが最後にある。 一方で、新オーナーも決定し、選手たちの入れ替えも行われることに。その中で注目を集めているのが、キャプテンでもあるB・フェルナンデスだ。 チームを去るという報道も出ている中、試合後にテン・ハグ監督が去就に言及。クラブとしては引き留めるつもりであることを明言した。 「絶対にクラブはブルーノを引き留めたいと思っている。疑いの余地はない」 「彼はマンチェスター・ユナイテッドを愛しているし、ユナイテッドファンを愛しているし、ユナイテッドでプレーをすることを愛している」 「彼は常にベストを尽くしているのがわかるだろう。そして、彼はたとえケガをしていても、プレーする模範だ。彼はフットボールを愛している」 「彼は勝ちたがっている。それが、彼の性格を表現している方法だと私は思う」 また、苦しいシーズンながらもキャプテンとしてチームを支えたB・フェルナンデスのパフォーマンスを評価。労いの言葉を送った。 「彼のパフォーマンスにはとても満足している。そして、シーズン中の彼のパフォーマンスは、彼の周りで多くの選手が負傷し、その度にチームを背負わなければならない時、彼にとっては簡単ではなかった」 「しかし、彼個人に関して言えば、良いレベルを維持しており、特に春には素晴らしいレベルまで成長すると言えるだろう。とても満足している」 <span class="paragraph-title">【動画】B・フェルナンデス、決勝ゴールとなったホイルンドのゴールをアシスト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="t-rRF64WQC8";var video_start = 572;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.16 13:20 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly