【プレミア注目プレビュー】逆転トップ4へわずかに望み残すレッズが新生スパーズと激突!

2023.04.30 12:00 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第34節、リバプールvsトッテナムが、日本時間30日24:30にアンフィールドでキックオフされる。逆転トップ4へわずかに望み残すレッズと、新体制初白星を目指すスパーズが激突する注目の名門対決だ。逆転でのトップ4フィニッシュへわずかながら可能性を残す7位のリバプール(勝ち点53)。前節はアウェイで復調のウェストハムと対戦。先制点を許す難しい入りとなったが、FWガクポの見事なミドルシュートで早々にスコアをタイに戻すと、後半半ばにはDFマティプの豪快なヘディングシュートで逆転に成功。以降は再三のピンチやボックス内での微妙なハンドがお咎めなしに終わる幸運もあって2-1の勝利。ノッティンガム・フォレスト戦に続き接戦をモノにして3連勝を達成した。

今季最後の対ビッグ6戦で2度目の4連勝を狙うクロップのチームは、日程面、アンフィールドでのホームアドバンテージを考えれば、圧倒的に相性が良い、“お得意様”相手に勝ち点3は堅いが、シーズンを通じて守備面で見せる隙を突かれて敗れた場合、トップ4レースから即脱落となる重要な一戦となる。
一方、5位のトッテナム(勝ち点54)は2連敗にステッリーニ暫定監督解任と、泥沼の状況で臨んだ前節に天敵であるマンチェスター・ユナイテッドと対戦。前半の入りと終わりにゴールを決められる厳しい戦いを強いられたが、ヘッドダウンせずに後半もアグレッシブに臨むと、逆転までは持って行けなかったが、DFペドロ・ポロとFWソン・フンミンのゴールで2点差を追いついてドローに持ち込んだ。

シックスポインターで勝利を逃し、逆転でのトップ4フィニッシュの可能性はほぼ潰えたが、シーズンをできるだけ良い形で終えるためのきっかけは掴んだ印象。鬼門アンフィールドでの中2日でのアウェイゲームは非常にタフなものとなるが、ユナイテッド戦の後半に見せたパフォーマンスを再現し、難所攻略を図る。
なお、昨年11月にトッテナムホームで行われた前回対戦は前半にFWサラーが2ゴール、後半にFWケインが1ゴールと両エースが決定的な仕事を果たした中、接戦を制したアウェイのリバプールが2-1で勝利している。ちなみに、アンフィールドを苦手とするトッテナムは直近のリーグ戦で11戦未勝利(4分け7敗)。最後の白星はMFファン・デル・ファールトとMFモドリッチのゴールで2-0と勝利した2011年5月まで遡る。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、カーティス・ジョーンズ
FW:サラー、ガクポ、ジョタ

負傷者:DFコナテ、ラムゼイ、MFバイチェティッチ、オックスレイド=チェンバレン、ナビ・ケイタ、FWフィルミノ、ジョタ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはナビ・ケイタやフィルミノが引き続き不在となる。一方、ウェストハム戦を欠場したコナテ、同試合で強い打撲を負ったジョタに関しては試合に絡める模様だ。

スタメンは前述の11人を予想。コナテとジョタの状態次第ではマティプ、ヌニェスとの入れ替えも想定される。その他では徐々にコンディションを上げてきているチアゴが、ヘンダーソンに代わって先発復帰するプランもありそうだ。

◆トッテナム◆
【3-4-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:フォースター
DF:ロメロ、ダイアー、ラングレ
MF:ペドロ・ポロ、スキップ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:ソン・フンミン、ケイン、リシャルリソン

負傷者:GKロリス、DFエメルソン、MFベンタンクール、ビスマ、セセニョン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しても、守護神ロリスが引き続き間に合わず、直近のユナイテッド戦からの変更はない模様だ。

スタメンはユナイテッド戦と全く同じメンバーを予想するが、中2日での過密日程を受けてベン・デイビスやクルゼフスキ、タンガンガ辺りに出番が訪れる可能性もある。また、低調なパフォーマンスが批判を浴びるダイアーだが、現状の3バック継続においては引き続き起用される見込みだ。

★注目選手
◆リバプール:FWジオゴ・ジョタ
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長きに渡る沈黙から大爆発の予感。2020年9月の加入以降、前線で複数の役割を担う多才さと決定力で存在感を示したポルトガル代表FW。しかし、今季は開幕前のハムストリング、シーズン途中のふくらはぎの負傷で長期離脱を経験。シーズンを通してなかなか状態が上がらない中、気付けば昨年4月のマンチェスター・シティ戦で奪った最後のゴールから1年近く経過することに。

それでも、徐々にコンディションを上げてきた第31節のリーズ戦で約1年ぶりとなるゴールを含む2ゴールを挙げると、直後のフォレスト戦でも再び2ゴールを奪取。直近のウェストハム戦では連続ゴールが途切れたが、地上戦、空中戦のいずれにおいてもゴールを強く匂わせる好パフォーマンスを継続中だ。

今回の一戦に向けてはウェストハム戦で背中に強い打撲を負っており、ベンチスタートの可能性も報じられているが、現スカッドでエースのサラー、ガクポと共に重要な得点源となる26歳FWの決定力に期待が集まる。

◆トッテナム:FWリシャルリソン
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宿敵相手に待望の今季リーグ戦初ゴール狙う。昨夏、ケインとソン・フンミンの両エースに続く3人目のエースストライカー候補として鳴り物入りでの加入となったブラジル代表FW。しかし、新戦力起用に消極的なコンテ前監督の下でなかなかスタメンのチャンスを得られず。CLではグループステージ初戦のマルセイユ戦で2ゴールを挙げたが、細かい離脱を繰り返したリーグ戦では22試合出場で未だノーゴールの屈辱を味わっている。

深刻な不振に陥るチェルシーの新戦力勢の存在や負傷離脱もあって、そこまで目立っていないものの、総額6000万ポンドでの加入ということを考えれば、今季のワースト補強と非難されてもおかしくない状況だ。

そういった苦境の中、久々に先発復帰したユナイテッド戦では最後の局面での消極的な姿勢は気になったものの、より得意な左のシャドーでの起用もあって躍動感のあるパフォーマンスを披露。シーズン最終盤の巻き返しに向けたきっかけは掴んだ印象だ。先発か途中出場かはほぼ五分の状況だが、スパーズ加入後初出場となるかつての宿敵との一戦で元エバートンのエースストライカーの意地を見せたいところだ。

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前線の選手が多い?リバプールとチェルシー、両方でプレーした選手たち

例年より約1ヵ月遅れで開幕を迎えたプレミアリーグ。週末に行われる第2節では、いきなりチェルシーvsリバプールというビッグマッチが控えている。 今シーズンも優勝を争うであろう両チームだが、リバプールのエースであるエジプト代表FWモハメド・サラーは2014年冬にバーゼルからチェルシーに加入。チェルシーでは出場機会が限られ、フィオレンティーナ、ローマでの活躍を経てリバプールへと移籍した経緯を持つ。 また、チェルシーに所属するナイジェリア代表MFヴィクター・モーゼスも2013-14シーズンにレンタルでリバプールでプレーした経験を持っている。 他にも、サガン鳥栖にも在籍した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス氏を筆頭に、多くの名選手たちが二つのクラブでプレーしており、イギリス『DUGOUT』がそんな経歴を持つ選手10人を動画で特集している。 また、紹介されている選手以外にも、元イングランド代表FWダニエル・スタリッジらも両クラブでのプレー経験を持ち、全体的に見ると、前線の選手の割合が高いようだ。 <div id="cws_ad">◆リバプールとチェルシーでプレーした選手を映像でチェック<br /><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI2WVJaQXNYVSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ◆リバプールとチェルシーでプレーした選手たち FWモハメド・サラー チェルシー(2014-2015)公式戦19試合2ゴール リバプール(2017-)公式戦154試合97ゴール 2012年夏に加入したバーゼルにおいて、チャンピオンズリーグでチェルシーから4試合で4得点を決めると、その後の2014年冬にチェルシーに引き抜かれた。チェルシーでは本領発揮とはいかなかったものの、イタリアでの活躍を経て、2017年にリバプールに加入すると、FWサディオ・マネ、FWロベルト・フィルミノと共に強力な3トップを形成。プレミアリーグ王者リバプールのエースとしてハイペースでゴールを量産している。 MFヴィクター・モーゼス リバプール(2013-2014)公式戦22試合2ゴール チェルシー(2012-)公式戦128試合18ゴール モーゼスは、2010年から所属したウィガンでブレイクし、2012年にチェルシーへステップアップ。しかし、選手層の厚いチェルシーでは充分な出場機会が得られずに、リバプールやストークなど多くのレンタル移籍を経験した。今季は昨季のレンタル先であるインテルからチェルシーに復帰しているが、その去就は不透明だ。 DFグレン・ジョンソン チェルシー(2003-2006)公式戦66試合4ゴール リバプール(2009-2015)公式戦200試合9ゴール ウェストハムの下部組織で育ったグレン・ジョンソンは、2003年にチェルシーへと移籍。しかし、チェルシーではパフォーマンスが安定せず、当時のジョゼ・モウリーニョ監督が連れてきた、DFパウロ・フェレイラにポジションを奪われた。2009年にリバプールへと完全移籍。DFアルバロ・アルベロアがレアル・マドリーへと移籍したために、右サイドのレギュラーポジションを確保していた。 FWフェルナンド・トーレス リバプール(2007-2011)公式戦142試合81ゴール チェルシー(2011-2014)公式戦172試合45ゴール 2007年にアトレティコ・マドリーからリバプールへ移籍。加入初シーズンから得点を量産し、一気にリバプールサポーターの心を掴み、爆発的な人気を誇った。しかし、2011年1月、ライバルクラブのチェルシーへ移籍すると、移籍後初ゴールまで実に903分を要するなど中々結果を残せなかった。それでも、2012年のチャンピオンズリーグ(CL)優勝を経験するなど、多くのタイトルを獲得した。 FWニコラ・アネルカ リバプール(2001-2002)公式戦22試合5ゴール チェルシー(2008-2012)公式戦184試合59ゴール チェルシーでFWディディエ・ドログバと共に一時代を築いたアネルカは、パリ・サンジェルマン在籍時の2001-02シーズンにローンでリバプールに加入。FWマイケル・オーウェンやFWエミール・ヘスキーらと共にプレーした。 MFラウール・メイレレス リバプール(2010-2011)公式戦44試合5ゴール チェルシー(2011-2012)公式戦48試合6ゴール 2010年夏にポルトからリバプールに加入したメイレレスは、シーズン途中でケニー・ダルグリッシュ監督が就任して以降はチームのキーマンに。ファンが選ぶ年間最優秀選手にも選ばれたが、シーズン終了後に同胞のアンドレ・ビラス=ボアス監督が率いていたチェルシーに加入、FAカップとチャンピオンズリーグの2冠に貢献している。 MFジョー・コール チェルシー(2003-2010)公式戦274試合38ゴール リバプール(2010-2011)公式戦42試合5ゴール 2003年にロマン・アブラモヴィッチ体制1年目のチェルシーに完全移籍を果たすと、その翌年に指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ監督の下、右ウイングの主力としてチームのプレミアリーグ2連覇に貢献。伝統的に強さや速さが重視されるイギリスでは珍しい、ファンタジスタタイプの選手として人気を博した。その後、チェルシーでの契約を満了すると、2010年にリバプールに移籍。ここでも10番を背負ったが、ロイ・ホジソン監督の戦術に馴染めず、期待されたような活躍は出来なかった。そのため、2011年夏にレンタル移籍でリール入りし、リバプールに戻ることはなく2013年夏にウェストハムに復帰している。 MFヨッシ・ベナユン リバプール(2007-2010)公式戦134試合29ゴール チェルシー(2010-2011)公式戦24試合1ゴール 攻撃的MFや左右のウイングを主戦場に卓越したテクニックとパスセンス、高いシュートセンスを武器とする、イスラエル史上最高のアタッカーは、ウェストハム、リバプール、チェルシー、アーセナル、クインズ・パーク・レンジャーズ(QPR)とプレミアリーグクラブを渡り歩いた。なお、リバプール時代にはプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップの3つのコンペティションでハットトリックを記録しており、これはマンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロ、トッテナムFWハリー・ケインの2人しか達成していない偉大な記録だ。 MFボーデヴィン・ゼンデン チェルシー(2001-2003)公式戦59試合4ゴール リバプール(2005-2007)公式戦47試合2ゴール 母国オランダのPSV出身のゼンデン氏は、バルセロナを経て2001年にチェルシーへと加入。スピードのあるサイドアタッカーとして活躍を見せた。その後はミドルズブラを経てリバプールに加入するなど、キャリアの多くをイングランドで過ごした。 MFナイジェル・スパックマン チェルシー(1983-1987、1992-96)公式戦208試合12ゴール リバプール(1987-1989)公式戦63試合0ゴール ボーンマスでプロデビューを飾ったスパックマン氏は、1983年にチェルシーへ移籍。豊富な運動量を武器に、主力として活躍した。1987年にリバプールに移籍した後、QPR、レンジャーズを経て、1992年にチェルシーに復帰。プレミアリーグでも活躍を見せた。 DFジョーイ・ジョーンズ リバプール(1975-1978)公式戦100試合3ゴール チェルシー(1982-1985)公式戦78試合2ゴール ウェールズのレクサムでデビューを飾ったジョーンズ氏は、1975年にリバプールに移籍。左サイドバックとして、1977年のチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)制覇など、クラブの黄金期を支えた。その後、レクサム復帰を経て加入したチェルシーでも活躍を見せた。 2020.09.19 17:00 Sat

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