ローマが難敵ウディネ撃破で3位死守! 生え抜き2人のゴールに守護神がPKストップ《セリエA》
2023.04.17 05:45 Mon
セリエA第30節、ローマvsウディネーゼが16日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-0で勝利した。
リーグ2連勝で僅差ながらも3位に浮上したローマは、10位のウディネーゼ相手のホームゲームで3連勝でのトップ4圏内死守を狙った。直近のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグのフェイエノールト戦ではエイブラハムとディバラの負傷交代に加え、ペッレグリーニのPK失敗が響いて敵地で0-1の敗戦を喫したモウリーニョのチーム。
週明けのホームでのリターンレグに弾みを付けたいジャッロロッシは、前回対戦で屈辱の0-4の大敗を喫した曲者相手にリベンジの勝利を目指した。ELからは先発6人を変更。ディバラとエイブラハムの代役にベロッティ、ワイナルドゥムが起用されたほか、ボーヴェやチェリクら控え選手に出番が回ってきた。
試合は立ち上がりからやや行ったり来たりのオープンな展開に。日程面でアドバンテージを持つウディネーゼに入りこそ手を焼いたローマだったが、時間の経過と共にセカンドボールを効果的に回収しながらペッレグリーニとワイナルドゥムを起点に押し込んでいく。
流れの中では決定機に至らずも、22分には得意のセットプレーの流れからゴール前のマンチーニがゴール至近距離からヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKシルベストリの好守に阻まれる。さらに、カウンターの形からワイナルドゥムの強烈なシュートなどでゴールを脅かす。
メインキッカーのディバラ不在の中で直近のフェイエノールト戦でペッレグリーニが失敗していたこともあり、クリスタンテがキッカーを務めるが、右隅を狙ったシュートは右ポストを直撃。2試合連続のPK失敗となったが、撥ね返りに誰よりも早く反応したボーヴェが冷静に右足ダイレクトで無人のゴールへ蹴り込んでチームを救う値千金の今季リーグ戦初ゴールとした。
幸先よく先制に成功したローマは以降も優勢に試合を進めると、前半終了間際にはボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーのペッレグリーニが鋭い低弾道のシュートを枠の右隅へ飛ばすが、これは相手GKの好守に阻まれて2点目を奪うことはできなかった。
迎えた後半、立ち上がりはウディネーゼの攻勢を受ける形となったローマだったが、後半最初の決定機を見事に追加点に結びつける。
55分、自陣中央のクリスタンテからハーフウェイライン付近の左サイドでパスを受けたベロッティが、豪快な縦への仕掛けでボックス手前まで運ぶ。そして、ボックス右へ走り込むペッレグリーニへ絶妙な斜めのグラウンダーパスを通すと、この試合がカピターノとして100試合目となった生え抜きMFが冷静にゴール左隅へ流し込んだ。
ボーヴェ、ペッレグリーニのローマっ子2人のゴールで勝利に大きく近づいたホームチームだが、頭部にダメージを負ったか体調不良かワイナルドゥムが自ら交代を要求。このアクシデントによって60分にマティッチが投入される。
ここから自慢の堅守を武器に試合をクローズしていきたいジャッロロッシだったが、67分にはボックス内でロヴリッチが放ったシュートがマンチーニの左手に当たって痛恨のPK献上。だが、キッカーのペレイラが左を狙ったシュートは守護神ルイ・パトリシオが完璧に読み切って見事なPKストップ。
何とかクリーンシートを維持したローマは75分に3枚替えを敢行。ウイングバックをエル・シャーラウィとチェリクからザレフスキとスピナッツォーラに入れ替え、ベロッティに代えて肩の負傷が懸念されていたエイブラハムを投入。週明けのフェイエノールト戦を睨んだ交代を行う。
その後、試合終了間際には殊勲のペッレグリーニがスタンディングオベーションでベンチへ退いた中、91分にはスピナッツォーラの左クロスをゴール前のエイブラハムが頭で合わせてダメ押しの3点目を奪取。難敵ウディネーゼにきっちりリベンジを果たして3連勝のローマが3位を死守すると共に、週明けオリンピコでのフェイエノールト戦へ大きな弾みを付けた。
リーグ2連勝で僅差ながらも3位に浮上したローマは、10位のウディネーゼ相手のホームゲームで3連勝でのトップ4圏内死守を狙った。直近のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグのフェイエノールト戦ではエイブラハムとディバラの負傷交代に加え、ペッレグリーニのPK失敗が響いて敵地で0-1の敗戦を喫したモウリーニョのチーム。
週明けのホームでのリターンレグに弾みを付けたいジャッロロッシは、前回対戦で屈辱の0-4の大敗を喫した曲者相手にリベンジの勝利を目指した。ELからは先発6人を変更。ディバラとエイブラハムの代役にベロッティ、ワイナルドゥムが起用されたほか、ボーヴェやチェリクら控え選手に出番が回ってきた。
流れの中では決定機に至らずも、22分には得意のセットプレーの流れからゴール前のマンチーニがゴール至近距離からヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはGKシルベストリの好守に阻まれる。さらに、カウンターの形からワイナルドゥムの強烈なシュートなどでゴールを脅かす。
すると、33分には左CKの場面でベロッティのヘディングシュートがボックス内のロベルト・ペレイラの右手に直撃。オンフィールド・レビューの結果、PKを獲得する。
メインキッカーのディバラ不在の中で直近のフェイエノールト戦でペッレグリーニが失敗していたこともあり、クリスタンテがキッカーを務めるが、右隅を狙ったシュートは右ポストを直撃。2試合連続のPK失敗となったが、撥ね返りに誰よりも早く反応したボーヴェが冷静に右足ダイレクトで無人のゴールへ蹴り込んでチームを救う値千金の今季リーグ戦初ゴールとした。
幸先よく先制に成功したローマは以降も優勢に試合を進めると、前半終了間際にはボックス手前の好位置で得たFKの場面でキッカーのペッレグリーニが鋭い低弾道のシュートを枠の右隅へ飛ばすが、これは相手GKの好守に阻まれて2点目を奪うことはできなかった。
迎えた後半、立ち上がりはウディネーゼの攻勢を受ける形となったローマだったが、後半最初の決定機を見事に追加点に結びつける。
55分、自陣中央のクリスタンテからハーフウェイライン付近の左サイドでパスを受けたベロッティが、豪快な縦への仕掛けでボックス手前まで運ぶ。そして、ボックス右へ走り込むペッレグリーニへ絶妙な斜めのグラウンダーパスを通すと、この試合がカピターノとして100試合目となった生え抜きMFが冷静にゴール左隅へ流し込んだ。
ボーヴェ、ペッレグリーニのローマっ子2人のゴールで勝利に大きく近づいたホームチームだが、頭部にダメージを負ったか体調不良かワイナルドゥムが自ら交代を要求。このアクシデントによって60分にマティッチが投入される。
ここから自慢の堅守を武器に試合をクローズしていきたいジャッロロッシだったが、67分にはボックス内でロヴリッチが放ったシュートがマンチーニの左手に当たって痛恨のPK献上。だが、キッカーのペレイラが左を狙ったシュートは守護神ルイ・パトリシオが完璧に読み切って見事なPKストップ。
何とかクリーンシートを維持したローマは75分に3枚替えを敢行。ウイングバックをエル・シャーラウィとチェリクからザレフスキとスピナッツォーラに入れ替え、ベロッティに代えて肩の負傷が懸念されていたエイブラハムを投入。週明けのフェイエノールト戦を睨んだ交代を行う。
その後、試合終了間際には殊勲のペッレグリーニがスタンディングオベーションでベンチへ退いた中、91分にはスピナッツォーラの左クロスをゴール前のエイブラハムが頭で合わせてダメ押しの3点目を奪取。難敵ウディネーゼにきっちりリベンジを果たして3連勝のローマが3位を死守すると共に、週明けオリンピコでのフェイエノールト戦へ大きな弾みを付けた。
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