【EL準々決勝プレビュー】守田&町田がユーベとレバークーゼンに挑戦! ユナイテッドvsセビージャも開催
2023.04.13 12:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の1stレグが13日に開催される。ベスト4進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。
◆EL準々決勝1stレグ
▽4/13(木)
《25:45》
フェイエノールト vs ローマ
《28:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs セビージャ
ユベントス vs スポルティングCP
レバークーゼン vs ユニオン・サン=ジロワーズ
◆守田はユーベ、町田はレバークーゼンに挑む

今ラウンドにはスポルティングCPのMF守田英正、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹と2人の日本人選手が参戦。スポルティングは優勝候補ユベントス、サン=ジロワーズは2ラウンド連続でドイツ勢のレバークーゼンと対戦する。
スポルティングは前ラウンドで優勝候補でプレミアリーグ首位を走るアーセナルと対戦。ホームでの1stレグを2-2、アウェイでの2ndレグを1-1のドローで終えた中、PK戦までもつれ込んだ激闘を制してベスト8進出を成し遂げた。また、国内リーグでは4位に甘んじているものの、直近は6勝1分けの7戦無敗と好調を維持している。前ラウンドでは1stレグで不運なオウンゴール、2ndレグは累積警告で欠場と主将DFコアテスと共にチームメイトに準々決勝の舞台に連れてきてもらう格好となった守田としては、今回のユベントス戦でチームを勝利に導く活躍を期待したところだ。
一方、対戦相手のユベントスはMF堂安律を擁するフライブルクとのラウンド16を2連勝で飾り、順当に8強入り。ただ、財務違反で15ポイントをはく奪されたセリエAでは直近のローマ勢相手の敗戦で逆転でのトップ4フィニッシュはかなり厳しい状況。そのため、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて今大会へのプライオリティは高まる。地力では間違いなく分があるものの、近年欧州の舞台ではポルト、ベンフィカとポルトガル勢に苦杯を舐めさせられており、細心の注意を払って今回の初戦に臨みたい。
そのサン=ジロワーズの対戦相手となるレバークーゼンは、シャビ・アロンソ監督の就任以降安定して勝ち点を積み重ねており、直近ではバイエルンやフランクフルトといった強豪を相次いで撃破し、5連勝でリーグ6位に浮上。天才MFヴィルツや攻撃的サイドバックのフリンポンにFWディアビら攻撃陣が好調を維持しており、ELにおいても一躍優勝候補の一角に浮上している。
なお、町田に関しては長期離脱明け後に一時出場機会を得ていたが、ここ最近はなかなか試合に絡むことができておらず、今回の初戦でもベンチスタートが濃厚だ。
◆ユナイテッドvsセビージャに、昨季ECL決勝カード!

日本人選手所属クラブ以外では、2016-17シーズンの王者であるマンチェスター・ユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦が最注目カードだ。
グループステージではレアル・ソシエダに屈したユナイテッドだが、プレーオフでバルセロナ、ラウンド16でベティスと過去に苦手としていたスペイン勢を連破。そして、今ラウンドではセビージャ撃破でのベスト4進出を目指す。
ここ最近のプレミアリーグではリバプール戦、ニューカッスル戦の惨敗など低調なパフォーマンスが続いたものの、直近はブレントフォード、エバートン相手に内容が伴った2連勝でバウンスバックに成功。ただ、FWガルナチョとDFショーに加え、エースFWラッシュフォード、好調MFマクトミネイとこの試合に向けて負傷者が相次いでいる。とりわけ、勝負強さ光るラッシュフォードの離脱は大きな懸念材料だ。一方で、リーグ戦で4試合の出場停止を強いられていたMFカゼミロに加え、エバートン戦で長期離脱から復帰したMFエリクセンと中盤の離脱者が戻ってきており、今回の初戦ではその中盤の構成力を生かして勝ち切りたいところだ。
一方、プレーオフでPSV、ラウンド16でフェネルバフチェという曲者を退けて改めて今大会での勝負強さを発揮しているセビージャ。しかし、開幕からリーグ戦で低空飛行続くチームはロペテギ監督に続きサンパオリ監督を解任。インターナショナルマッチウィーク明けからメンディリバル新監督の下で立て直しを図る。その新指揮官の初陣では格下カディス相手にポジティブな白星発進も、新体制でのホーム初陣となった直近のセルタ戦では2人の退場者に、試合終盤の連続失点で勝ち点3を逃す2-2のドロー。相変わらず波に乗り切れない。FWエン=ネシリを中心に攻撃陣は本来の躍動感を取り戻しつつあるが、安定感を欠く守備陣の奮起がなければ、敵地での一戦は厳しいものになるはずだ。
また、今ラウンドではフェイエノールトとローマという昨季カンファレンスリーグ決勝の再現カードが実現。すでに両者は指揮官、サポーター共に臨戦態勢で白熱の戦いが予想される。
昨季決勝では0-1で競り負けて初代王者の称号を逃したフェイエノールトだが、今季は多くの主力が引き抜かれた中、エールディビジで首位を快走。FWシニステラやDFマラシア、MFアウルスネスといった強烈な個性を持つ選手はチームを去ったものの、チームとしての完成度は今季のチームに分がある。その中で昨季決勝の悔しさを知るMFコクチュやDFトラウナー、DFヘールトライダらがリベンジに燃える。
一方、ECL初代王者のローマは今季のEL制覇を目指す中で返り討ちを狙う。昨季に比べて攻撃面での精度、決定力を欠くものの、モウリーニョ仕込みの堅守を武器に、今季セリエAでは僅差ながらもトップ4圏内の3位をキープ。直近は格下相手に2試合連続クリーンシートで連勝中だ。敵地に乗り込み一戦ではFWディバラやMFペッレグリーニ、DFスモーリングら主力と共に、ロッテルダム育ちでフェイエノールトのアカデミー、トップチームでプレーしたMFワイナルドゥムのパフォーマンスに注目が集まる。
◆EL準々決勝1stレグ
▽4/13(木)
《25:45》
フェイエノールト vs ローマ
《28:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs セビージャ
ユベントス vs スポルティングCP
レバークーゼン vs ユニオン・サン=ジロワーズ
◆守田はユーベ、町田はレバークーゼンに挑む

Getty Images
今ラウンドにはスポルティングCPのMF守田英正、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹と2人の日本人選手が参戦。スポルティングは優勝候補ユベントス、サン=ジロワーズは2ラウンド連続でドイツ勢のレバークーゼンと対戦する。
一方、対戦相手のユベントスはMF堂安律を擁するフライブルクとのラウンド16を2連勝で飾り、順当に8強入り。ただ、財務違反で15ポイントをはく奪されたセリエAでは直近のローマ勢相手の敗戦で逆転でのトップ4フィニッシュはかなり厳しい状況。そのため、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて今大会へのプライオリティは高まる。地力では間違いなく分があるものの、近年欧州の舞台ではポルト、ベンフィカとポルトガル勢に苦杯を舐めさせられており、細心の注意を払って今回の初戦に臨みたい。
サン=ジロワーズは前ラウンドでウニオン・ベルリン相手に2戦合計6-3のスコアで勝利。グループステージに続く再撃破となった。また、首位ヘンクと2ポイント差の2位に位置するリーグ戦でも直近4勝1分けと安定したパフォーマンスを継続している。
そのサン=ジロワーズの対戦相手となるレバークーゼンは、シャビ・アロンソ監督の就任以降安定して勝ち点を積み重ねており、直近ではバイエルンやフランクフルトといった強豪を相次いで撃破し、5連勝でリーグ6位に浮上。天才MFヴィルツや攻撃的サイドバックのフリンポンにFWディアビら攻撃陣が好調を維持しており、ELにおいても一躍優勝候補の一角に浮上している。
なお、町田に関しては長期離脱明け後に一時出場機会を得ていたが、ここ最近はなかなか試合に絡むことができておらず、今回の初戦でもベンチスタートが濃厚だ。
◆ユナイテッドvsセビージャに、昨季ECL決勝カード!

Getty Images
日本人選手所属クラブ以外では、2016-17シーズンの王者であるマンチェスター・ユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦が最注目カードだ。
グループステージではレアル・ソシエダに屈したユナイテッドだが、プレーオフでバルセロナ、ラウンド16でベティスと過去に苦手としていたスペイン勢を連破。そして、今ラウンドではセビージャ撃破でのベスト4進出を目指す。
ここ最近のプレミアリーグではリバプール戦、ニューカッスル戦の惨敗など低調なパフォーマンスが続いたものの、直近はブレントフォード、エバートン相手に内容が伴った2連勝でバウンスバックに成功。ただ、FWガルナチョとDFショーに加え、エースFWラッシュフォード、好調MFマクトミネイとこの試合に向けて負傷者が相次いでいる。とりわけ、勝負強さ光るラッシュフォードの離脱は大きな懸念材料だ。一方で、リーグ戦で4試合の出場停止を強いられていたMFカゼミロに加え、エバートン戦で長期離脱から復帰したMFエリクセンと中盤の離脱者が戻ってきており、今回の初戦ではその中盤の構成力を生かして勝ち切りたいところだ。
一方、プレーオフでPSV、ラウンド16でフェネルバフチェという曲者を退けて改めて今大会での勝負強さを発揮しているセビージャ。しかし、開幕からリーグ戦で低空飛行続くチームはロペテギ監督に続きサンパオリ監督を解任。インターナショナルマッチウィーク明けからメンディリバル新監督の下で立て直しを図る。その新指揮官の初陣では格下カディス相手にポジティブな白星発進も、新体制でのホーム初陣となった直近のセルタ戦では2人の退場者に、試合終盤の連続失点で勝ち点3を逃す2-2のドロー。相変わらず波に乗り切れない。FWエン=ネシリを中心に攻撃陣は本来の躍動感を取り戻しつつあるが、安定感を欠く守備陣の奮起がなければ、敵地での一戦は厳しいものになるはずだ。
また、今ラウンドではフェイエノールトとローマという昨季カンファレンスリーグ決勝の再現カードが実現。すでに両者は指揮官、サポーター共に臨戦態勢で白熱の戦いが予想される。
昨季決勝では0-1で競り負けて初代王者の称号を逃したフェイエノールトだが、今季は多くの主力が引き抜かれた中、エールディビジで首位を快走。FWシニステラやDFマラシア、MFアウルスネスといった強烈な個性を持つ選手はチームを去ったものの、チームとしての完成度は今季のチームに分がある。その中で昨季決勝の悔しさを知るMFコクチュやDFトラウナー、DFヘールトライダらがリベンジに燃える。
一方、ECL初代王者のローマは今季のEL制覇を目指す中で返り討ちを狙う。昨季に比べて攻撃面での精度、決定力を欠くものの、モウリーニョ仕込みの堅守を武器に、今季セリエAでは僅差ながらもトップ4圏内の3位をキープ。直近は格下相手に2試合連続クリーンシートで連勝中だ。敵地に乗り込み一戦ではFWディバラやMFペッレグリーニ、DFスモーリングら主力と共に、ロッテルダム育ちでフェイエノールトのアカデミー、トップチームでプレーしたMFワイナルドゥムのパフォーマンスに注目が集まる。
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
フレッチャー氏の双子の息子がユナイテッドとプロ契約 シティのアカデミーから昨夏加入
マンチェスター・ユナイテッドがクラブOBの息子たちとプロ契約を交わしたようだ。 そのクラブOBとは元スコットランド代表MFのダレン・フレッシャー氏だ。ユナイテッドではアカデミー出身の選手として2003〜2015年まで活躍。当時のチームが華やかなメンツで彩られるなか、豊富な運動量と献身性をもってして中盤の主力としてプレーした。 そんなフレッシャー氏も40歳となり、古巣ユナイテッドのテクニカルディレクターを務める傍ら、私生活では大きく育った息子たちのパパ。双子のジャックとタイラーは昨夏にマンチェスター・シティのアカデミーからユナイテッドのアカデミーに移籍し、話題を集めた。 イギリス『デイリー・メール』によると、2人はユナイテッド入りして以来、印象的で、ジャックの方はエリク・テン・ハグ監督に好印象を与えてシニアチームの練習に急きょ参加したほど。今年3月19日が17歳の誕生日だった両者は揃ってプロ契約にサインしたという。 今季のシニアチームではマーカス・ラッシュフォード、スコット・マクトミネイ、アレハンドロ・ガルナチョに続き、アカデミー出身選手からコビー・メイヌーが台頭。ジャックとタイラーも父を追うように将来のシニアチームで活躍が期待されるが、いかに。 2024.04.04 13:15 Thu2
伝説のGKカーンが語る意外な後悔「あそこに移籍すれば良かった」
▽フットボール界のレジェンドである元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏が、キャリアにおける後悔として、「マンチェスター・ユナイテッドへの移籍」を挙げた。 ▽カーン氏は現役時代、1994年にカールスルーエから加入したバイエルンで14シーズンにわたって守護神として活躍し、8度のブンデスリーガや2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ制覇を経験した。また、ドイツ代表としては86試合に出場し、1996年のユーロ優勝や2002年の日韓ワールドカップ準優勝を経験した。 ▽ドイツ『スポーツ・ビルト』のインタビューに応じたカーン氏は、海外移籍に挑戦してみたかったという思いを吐露し、当時アレックス・ファーガソン氏が率いていたユナイテッドへの移籍についての後悔を口にした。 「アレックス・ファーガソンは未だに私に怒っているんじゃないかな。2003年か2004年、彼は私がユナイテッドに移籍すると思っていただろうからね。でもバイエルンで締めくくることが私にとってより重要だった」 「振り返ってみれば、移籍してみるべきだったと思う。私にとっていい挑戦になったはずだ」 ▽当時ユナイテッドは、2005年にGKエドウィン・ファン・デル・サールが加わるまでGKに確固たる存在を立てることができずにいた時代が続いていた。ファン・デル・サールと共に2007-08シーズンには欧州王者に君臨したユナイテッドだが、カーンが加わっていたらまた大きな違いが生まれていたことだろう。 2017.12.15 14:09 Fri3
“ジャンピングチョップ事件”いまだ和解なし、ファン・ニステルローイが宿敵との騒動を振り返る
▽現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏が、宿敵との騒動を振り返った。イギリス『インデペンデント』が伝えた。 ▽事件は約13年前のオールド・トラフォード、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルで起こった。当時のプレミアリーグは、ユナイテッドとアーセナルの2強時代。MFロイ・キーン、MFパトリック・ヴィエラという闘将に率いられていた両者の直接対決は、常に意地と意地がぶつかり合う激闘だった。 ▽そして試合では、0-0で迎えたアディショナルタイムにFWディエゴ・フォルランがボックス内でDFマーティン・キーオンに倒されてPKを獲得。しかし、このPKキッカーを務めた名手ファン・ニステルローイは、シュートをバーに当ててしまった。 ▽そして、試合は0-0のまま終了。宿敵の絶対的エースがPKを失敗したことにより勝ち点を獲得してテンションが上がったアーセナルの選手たちは、試合終了の笛とともにファン・ニステルローイを囲んで挑発。試合中も激しくやりあっていたキーオンは、ファン・ニステルローイに“ジャンピングチョップ”を敢行した。 ▽オックスフォード大学での講義にゲストとして参加したファン・ニステルローイ氏は、「キーオンに街でたまたま会ったら、どのように振舞うのか?」と尋ねられると、冗談交じりに「彼は再び私の上に飛んでくるだろう(笑)。時代を生きていくには、クレバーじゃないといけないと思ったよ」と語り、会場の笑いを誘った。 ▽一方、この事件があった2003-04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を経験したキーオン氏は先月、当時について以下のように振り返っていた。 「おそらく、私は過剰な反応を見せてしまった。ルート・ファン・ニステルローイは、ブラックリスト入りする信用できない敵だった。彼はトッププレーヤーであり、ファイターだったが、どんな手を使ってでも相手を打ちのめそうとするような選手だった」 2016.02.08 20:42 Mon4
第4審の人種差別発言で中断のPSGvsイスタンブールBBSKが9日に延期…《CL》
8日に開催予定だったチャンピオンズリーグ(CL)グループH最終節のパリ・サンジェルマンvsイスタンブール・バシャクシェヒルが、9日に延期されたようだ。 PSGとイスタンブールBBSKの属するグループHでは、決勝トーナメント進出の可能性を残すPSG、マンチェスター・ユナイテッド、ライプツィヒが勝ち点9で並ぶ大混戦となっていた。 しかし、この大一番で前代未聞の事件が起こる。0-0で迎えた14分、この試合で第4の審判を務めていたルーマニア人審判のセバスティアン・コレスク氏が、イスタンブールBBSKのアシスタントコーチを務めるピエール・アシル・ウェボ氏に対して人種差別的な発言をしたとして試合が中断。数分の話し合いの末、両チームがロッカールームへ戻る事態となった。 フランス『RMC Sport』によれば、試合はそのまま翌日への延期が決定されたとのこと。なお、キックオフは現地時間で9日18時55分(日本時間:26時55分)となったようだ。 また、同時刻開催だったライプツィヒvsマンチェスター・ユナイテッドは、3-2でライプツィヒが勝利。この結果、当該成績でユナイテッドを上回っているPSGの決勝トーナメント進出は決定。イスタンブールBBSKに勝利すればグループ首位での突破が決まる。 2020.12.09 07:45 Wed5
