【CL準々決勝プレビュー】王者マドリーvs不振チェルシー! 3季連続の対戦は想定外の師弟対決に《レアル・マドリーvsチェルシー》
2023.04.12 12:00 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、レアル・マドリーvsチェルシーが、日本時間12日28:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。奇しくも師弟対決が実現した王者マドリーと、不振ブルーズによる3シーズン連続の対決だ。前大会王者のマドリーは、RBライプツィヒやセルティックと同居したグループFを順当に首位通過。難敵リバプールと対峙したラウンド16では、難攻不落のアンフィールドでの1stレグを5-2の逆転勝利で飾ると、ホームでの2ndレグは1-0のスコア以上の力の差を見せつけて2戦合計6-2のスコアでベスト8進出を決めた。
ラ・リーガでは宿敵バルセロナに13ポイント差を付けられて2連覇は絶望的な状況だが、今季最後のエル・クラシコとなったコパ・デル・レイ準決勝ではカンプ・ノウで4-0の大勝。久々のファイナル進出を果たし、すでに獲得したUEFAスーパーカップ、FIFAクラブ・ワールドカップに続くカップ戦制覇に近づく。超過密日程が続いた中、直近のビジャレアル戦では素晴らしいパフォーマンスを披露した相手に2-3の敗戦を喫したが、ターンオーバーを行っていたこともあり、今回の一戦への切り替えは容易なはずだ。
一方、チェルシーは今季ここまでのCLをトゥヘル、ポッターという2人の指揮官で戦った。ミランらと同居したグループEを首位通過したチームは、ラウンド16でドルトムントと対戦。敵地での1stレグを0-1で落としたが、ホームでの2ndレグを2-0で勝利し2戦合計2-1のスコアで逆転での8強入りを決めた。
しかし、前述の両指揮官の下で苦戦するプレミアリーグではトップ4圏内と17ポイント差の11位に低迷する中、インターナショナルマッチウィーク明け初戦となったアストン・ビラ戦での敗戦後にポッター監督を電撃解任。ブルーノ・サルトールを暫定指揮官に据えた1試合を経て、今月6日にはランパード監督を再招へい。クラブレジェンドに今季終了までチームを託す決断を下した。ただ、その新指揮官の再初陣となった直近のウォルバーハンプトン戦は低調な内容で0-1の敗戦。これでチームはリーグ戦3試合無得点を含む4戦未勝利という厳しい状況で今回の大一番を迎えることになった。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、リュディガー、ナチョ
MF:モドリッチ、カマヴィンガ、クロース
FW:ロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:DFフェルラン・メンディ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者はメンディが唯一の欠場者となり、ふくらはぎに問題を抱えるアラバにも欠場の可能性がある模様だ。
スタメンに関しては前述の11名を予想したが、バックラインではリュディガーかナチョに代わってアラバ、中盤から前線ではチュアメニ、バルベルデにスタメンの可能性がある。ただ、バルベルデに関してはビジャレアル戦後にパートナーとお腹の子供を侮辱したとされるMFアレックス・バエナを殴った暴行事件で世間を騒がせており、メンタル状態が懸念されている。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

GK:ケパ
DF:リース・ジェームズ、フォファナ、クリバリ、チルウェル
MF:カンテ、エンソ・フェルナンデス、コバチッチ
FW:スターリング、ハヴァーツ、フェリックス
負傷者:GKベッティネッリ、DFアスピリクエタ、チアゴ・シウバ、MFマウント、カンテ、チュクエメカ、FWブロヤ
出場停止者:なし
出場停止者はいないが、バディアシル、オーバメヤン、マドゥエケらが登録外で起用できない。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題があるアスピリクエタ、マウント、チアゴ・シウバも遠征メンバーに入ったが、起用の可否は微妙な状況だ。一方でカンテに関しては起用可能な状態にあるようだ。
システムに関しては前体制終盤は[3-4-2-1]をメインに使っていたが、ランパード監督の初陣では[4-3-3]を採用。そのため、この試合でも後者の継続が有力だ。
スタメンはウルブス戦をベースに、ククレジャとギャラガーのところにチルウェル、カンテを起用するとみる。前線ではスターリングに代えてプリシッチや今季CLでマドリーと対戦しているムドリクの起用も想定される。
★注目選手
◆レアル・マドリー:MFエドゥアルド・カマヴィンガ

急成長続ける末恐ろしい20歳新鋭。今回のビッグマッチに向けては両エースストライカーに古巣初対戦のリュディガーといった注目プレーヤーが名を連ねるが、後半戦のキーマンとなっているフランス代表MFに注目したい。
加入1年目は才能の片りんを披露するにとどまったカマヴィンガだが、今季は同胞チュアメニの加入やセバージョスの台頭に触発されたか、中盤でアンカー、インテリオールの両ポジションでハイパフォーマンスを披露。さらに、フランス代表での起用法に可能性を感じたアンチェロッティ監督が手薄な左サイドバックで起用し始めると、同ポジションでも持ち味の身体能力、攻撃センスを遺憾なく発揮。いずれのポジションにおいてもファーストチョイスとなり得る強烈な存在感を放つ。
今回の一戦に向けてはアンカー起用が見込まれており、レ・ブルーの偉大なる先達であるカンテに加え、先にカタールW杯で敗れたアルゼンチン代表の若き司令塔であるエンソ・フェルナンデスとの興味深いマッチアップが実現するはずだ。そのマッチアップの中でエル・ブランコの背番号12が優位性をチームにもたらすことができれば、ホームでの先勝がより近づくことになる。
◆チェルシー:FWジョアン・フェリックス

マドリード帰還で決定的な仕事果たせるか。シメオネ監督との確執もあり、今冬の移籍市場でアトレティコからチェルシー入りを果たしたポルトガル代表FW。自身を含め多くの新加入選手の影響で連携構築がスムーズに進まない中、ゲームメイクと崩しの局面で違いを生み続けている。
ただ、公式戦12試合で2ゴール0アシストと勝ち点に直結する数字面では期待を裏切り、シーズン序盤から続く得点力不足解消の起爆剤とはなり切れず。この間に自身に攻撃の全権を委ねたポッター監督が去り、ランパード新監督の下での新たな起用法にも注目が集まるところだ。
そういった中、3カ月ぶりに帰還するマドリードの地でライバルと対峙する大一番では、攻撃の起点となる仕事だけでなく結果に直結する決定的な仕事が求められる。マドリー戦では2分け4敗と一度も勝利がなく、個人としても0ゴール0アシスト。チェルシーの選手として初めて臨む一戦ではその相性の悪さを払しょくできるか。
ラ・リーガでは宿敵バルセロナに13ポイント差を付けられて2連覇は絶望的な状況だが、今季最後のエル・クラシコとなったコパ・デル・レイ準決勝ではカンプ・ノウで4-0の大勝。久々のファイナル進出を果たし、すでに獲得したUEFAスーパーカップ、FIFAクラブ・ワールドカップに続くカップ戦制覇に近づく。超過密日程が続いた中、直近のビジャレアル戦では素晴らしいパフォーマンスを披露した相手に2-3の敗戦を喫したが、ターンオーバーを行っていたこともあり、今回の一戦への切り替えは容易なはずだ。
しかし、前述の両指揮官の下で苦戦するプレミアリーグではトップ4圏内と17ポイント差の11位に低迷する中、インターナショナルマッチウィーク明け初戦となったアストン・ビラ戦での敗戦後にポッター監督を電撃解任。ブルーノ・サルトールを暫定指揮官に据えた1試合を経て、今月6日にはランパード監督を再招へい。クラブレジェンドに今季終了までチームを託す決断を下した。ただ、その新指揮官の再初陣となった直近のウォルバーハンプトン戦は低調な内容で0-1の敗戦。これでチームはリーグ戦3試合無得点を含む4戦未勝利という厳しい状況で今回の大一番を迎えることになった。
なお、両チームはCL決勝トーナメントの直近2シーズン連続で対戦。2021-22シーズン準決勝はチェルシーが1勝1分けで突破し、最終的に優勝を決めた。しかし、昨シーズン準々決勝は2戦合計4-4のイーブンも、延長戦を制したマドリーが突破し、こちらも最終的に優勝を収めている。また、チェルシーでの現役時代にアンチェロッティ監督の指導を受けたランパード監督は、師匠がエバートンを率いた時代に指揮官として師弟対決に臨んでおり、その際は1勝1敗のイーブンだった。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、リュディガー、ナチョ
MF:モドリッチ、カマヴィンガ、クロース
FW:ロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:DFフェルラン・メンディ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者はメンディが唯一の欠場者となり、ふくらはぎに問題を抱えるアラバにも欠場の可能性がある模様だ。
スタメンに関しては前述の11名を予想したが、バックラインではリュディガーかナチョに代わってアラバ、中盤から前線ではチュアメニ、バルベルデにスタメンの可能性がある。ただ、バルベルデに関してはビジャレアル戦後にパートナーとお腹の子供を侮辱したとされるMFアレックス・バエナを殴った暴行事件で世間を騒がせており、メンタル状態が懸念されている。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケパ
DF:リース・ジェームズ、フォファナ、クリバリ、チルウェル
MF:カンテ、エンソ・フェルナンデス、コバチッチ
FW:スターリング、ハヴァーツ、フェリックス
負傷者:GKベッティネッリ、DFアスピリクエタ、チアゴ・シウバ、MFマウント、カンテ、チュクエメカ、FWブロヤ
出場停止者:なし
出場停止者はいないが、バディアシル、オーバメヤン、マドゥエケらが登録外で起用できない。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題があるアスピリクエタ、マウント、チアゴ・シウバも遠征メンバーに入ったが、起用の可否は微妙な状況だ。一方でカンテに関しては起用可能な状態にあるようだ。
システムに関しては前体制終盤は[3-4-2-1]をメインに使っていたが、ランパード監督の初陣では[4-3-3]を採用。そのため、この試合でも後者の継続が有力だ。
スタメンはウルブス戦をベースに、ククレジャとギャラガーのところにチルウェル、カンテを起用するとみる。前線ではスターリングに代えてプリシッチや今季CLでマドリーと対戦しているムドリクの起用も想定される。
★注目選手
◆レアル・マドリー:MFエドゥアルド・カマヴィンガ

Getty Images
急成長続ける末恐ろしい20歳新鋭。今回のビッグマッチに向けては両エースストライカーに古巣初対戦のリュディガーといった注目プレーヤーが名を連ねるが、後半戦のキーマンとなっているフランス代表MFに注目したい。
加入1年目は才能の片りんを披露するにとどまったカマヴィンガだが、今季は同胞チュアメニの加入やセバージョスの台頭に触発されたか、中盤でアンカー、インテリオールの両ポジションでハイパフォーマンスを披露。さらに、フランス代表での起用法に可能性を感じたアンチェロッティ監督が手薄な左サイドバックで起用し始めると、同ポジションでも持ち味の身体能力、攻撃センスを遺憾なく発揮。いずれのポジションにおいてもファーストチョイスとなり得る強烈な存在感を放つ。
今回の一戦に向けてはアンカー起用が見込まれており、レ・ブルーの偉大なる先達であるカンテに加え、先にカタールW杯で敗れたアルゼンチン代表の若き司令塔であるエンソ・フェルナンデスとの興味深いマッチアップが実現するはずだ。そのマッチアップの中でエル・ブランコの背番号12が優位性をチームにもたらすことができれば、ホームでの先勝がより近づくことになる。
◆チェルシー:FWジョアン・フェリックス

Getty Images
マドリード帰還で決定的な仕事果たせるか。シメオネ監督との確執もあり、今冬の移籍市場でアトレティコからチェルシー入りを果たしたポルトガル代表FW。自身を含め多くの新加入選手の影響で連携構築がスムーズに進まない中、ゲームメイクと崩しの局面で違いを生み続けている。
ただ、公式戦12試合で2ゴール0アシストと勝ち点に直結する数字面では期待を裏切り、シーズン序盤から続く得点力不足解消の起爆剤とはなり切れず。この間に自身に攻撃の全権を委ねたポッター監督が去り、ランパード新監督の下での新たな起用法にも注目が集まるところだ。
そういった中、3カ月ぶりに帰還するマドリードの地でライバルと対峙する大一番では、攻撃の起点となる仕事だけでなく結果に直結する決定的な仕事が求められる。マドリー戦では2分け4敗と一度も勝利がなく、個人としても0ゴール0アシスト。チェルシーの選手として初めて臨む一戦ではその相性の悪さを払しょくできるか。
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