プレミアリーグ、FFP規則違反疑いでエバートンの審査を独立委員会に付託…クラブは身の潔白訴える

2023.03.25 08:30 Sat
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Getty Images
プレミアリーグは24日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規則違反の疑いで、エバートンを独立委員会に付託した。

今回の一件は、2021-22シーズンに発生し、当時のプレミアリーグのライバルであったリーズ・ユナイテッドとバーンリーが公式に訴え出たものによる。

プレミアリーグの規則において、各クラブは3年間で最大1億500万ポンド(約167億8000万円)の損失を出すことが許容されているが、収益性と持続可能性のルールとして知られるこの規則違反に関しては、罰金あるいは勝ち点減点の処罰が科される可能性がある。
プレミアリーグは24日、エバートンに対する以下の声明を発表した。

「プレミアリーグ規則W.82.1に従い、プレミアリーグは本日、エバートン・フットボール・クラブによるリーグの収益性と持続可能性の規則違反の疑いを、プレミアリーグ規則W.3.4に基づく委員会に付託したことを確認します」

「クラブが違反していると主張されている評価期間は、2021/22シーズンが終了する期間です」

「コミッションは、プレミアリーグとメンバークラブから独立しています。委員会のメンバーは、プレミアリーグ規則W.19、W.20、およびW.26に従って、プレミアリーグ司法委員会の独立議長によって任命されます」

「プレミアリーグ規則W.82に従い、委員会の前の手続きは秘密にされ、内密に審理されます」

「プレミアリーグ規則W.82.2の下で、委員会の最終的な決定はプレミアリーグのウェブサイトで公開されます。そのときまで、リーグはこれ以上のコメントをすることはありません」

一方、エバートンは今回のプレミアリーグの声明を受け、身の潔白を主張する声明を発表した。

「エバートン・フットボールクラブは、プレミアリーグが収益性と持続可能性の規制違反の申し立てを独立委員会に審査を委ねる決定を下したことを知り、失望しています」

「クラブは違反の申し立てに強く異議を唱えており、独立した専門家チームとともに、すべての財務規則と規制に準拠し続けていることを完全に確信しています」

「エバートンは、委員会に対してその立場を断固として擁護する準備ができています。クラブは数年にわたり、オープンで透明性のある方法でプレミアリーグに情報を提供し、常に最大限の誠意を持って行動することを意識的に選択してきました」

「クラブは現時点でこれ以上コメントすることはありません」

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