「大きな安堵」久々ゴールの堂安律がW杯後に感じたプレッシャー、体調不良を告白「吐き続け、時には40度前後の熱が…」

2023.03.16 22:56 Thu
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Getty Images
フライブルクに所属する日本代表MF堂安律が久々のゴールを振り返った。PSVからフライブルクへと移籍し、今シーズンはブンデスリーガで戦っている堂安。ここまでブンデスリーガの全試合に出場し24試合で3ゴール5アシストを記録している。

カタール・ワールドカップ(W杯)では日本代表の一員としてプレーし、ドイツ代表、スペイン代表と強豪相手に2ゴールを記録。シーズン前半の好調ぶりをそのままW杯でも見せることとなった。
しかし、後半戦はなかなか結果が出ずにいたが、12日に行われた第24節のホッフェンハイム戦で、第5節以来となるゴールを記録。決勝ゴールとなった中、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンで流行している「ペッパーミル」パフォーマンスをするなど、安堵した様子を見せていた。

堂安はドイツ『ビルト』のインタビューに応じ、大きなプレッシャーがかかっていたことを告白した。

「このゴールは僕にとって大きな安堵です。人前で話すことはしたくないですが、頭と心の中ではゴールを決めたいと思っていました」

「ワールドカップの後、僕は大きなプレッシャーにさらされていました。みんなはゴールを決めなければいけないと言います。外見上は落ち着いて見えたかもしれないですが、内面では全然違いました」

強気な発言もあり、ゴールへの意欲があることを示してきた堂安だったが、同時にプレッシャーも感じていたことを告白。W杯後には苦しんでいたことも明かした。

「調子が良くなかったので、レバークーゼン戦はかなり早く交代しなければいけなかったです。その後は本当に最悪でした。吐き続け、時には40度前後の熱が何日も続きました。本当に気分が悪かったです」

堂安は2月26日に行われたレバークーゼン戦に先発出場したが、25分で不調を訴えて急遽交代する事態に。3月4日のボルシアMG戦もベンチスタートとなり、終盤に出場していた。

「僕はベッドに横になって、さらに気分が悪くなりました。一方では病気が原因であり、もう1つでは良くなることがないからです。何週間もピッチで運に恵まれていなかったのに、さらにこんなことになるなんて信じられない。何度も考えました」

ただ、堂安はこのことが回復後にはプラスに働いたともコメント。仲間との会話も回復への助けになったという。

「再び元気になった時、気分もずっと良くなり、以前よりもエネルギーが増した気がしたんです」

プレーをし続けたこともあり、疲労も少なからずあったはずの堂安。3試合は出場時間が短い中、完全復帰したホッフェンハイム戦でゴール。これにはクリスティアン・シュトライヒ監督も試合後に称賛の言葉を送っていた。

「リツは素晴らしい男だ。彼は病気で、ユーベ戦でプレーできないことに見事に対処した。選手にとっては素晴らしい舞台だから残念だった。でも、今はホッフェンハイム戦で彼をピッチに残しておいて良かったと思う」

再びエネルギーを手にし、日本代表にも招集された堂安。16日にはヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグでユベントスと再び対戦する。

1stレグは1-0で敗れているものの、逆転のチャンスはある状況。堂安は「全てを捧げます。もちろん難しいと思いますが、可能性は決してゼロではないです」と意気込んだ。

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