昨季決勝カードに連勝の王者マドリーがベスト8進出! 一矢報いることも叶わずのリバプールはベスト16敗退に…《CL》
2023.03.16 06:59 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、レアル・マドリーvsリバプールが15日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが1-0で勝利。この結果、2戦合計6-2としたマドリーの準々決勝進出が決まった。
約3週間前にアンフィールドで行われた1stレグはリバプールが前半序盤に2点を先行も、そこからヴィニシウスとベンゼマの両エースがいずれも2ゴールを奪うなど圧巻のカムバックを見せたマドリーが敵地で5-2の逆転勝利を収めた。
難攻不落の要塞を鮮やかに攻略し、ベスト8進出へ大きなアドバンテージを手にしたマドリー。以降は公式戦3試合未勝利と苦戦を強いられたが、直近のエスパニョール戦を3-1で逆転勝利。4試合ぶりの白星を手にしてホームでのリターンレグを迎えた。今週末にラ・リーガのエル・クラシコを控える中、アンチェロッティ監督は前節から先発2人を変更。チュアメニとロドリゴに代えてリュディガー、負傷明けのベンゼマを起用。ナチョが左サイドバック、カマヴィンガがアンカーにポジションを変えた。
一方、欧州でのホームゲームでワーストの5失点を喫した完敗したリバプール。以降のリーグ戦では絶好調マンチェスター・ユナイテッドを相手にクラブ史に残る7-0の圧勝を収めたが、直近の試合ではリーグ最下位ボーンマス相手に痛恨の0-1の敗戦。改めてパフォーマンスの不安定さを露呈し、難しいチーム状況で敵地へ乗り込む形となった。そのボーンマス戦からは先発2人を変更。負傷でベンチ外のバイチェティッチ、ベンチスタートのエリオットに代えてミルナーとジョタを起用。ジョタを最前線、ガクポを右のインサイドハーフに置いた。
戦前の予想通り、逆転突破へ4点が必要なリバプールが前から強い圧力をかけてショートカウンターの形からのゴールを狙う。開始7分にはカルバハルの不用意なバックパスに反応したサラーがリュディガーをかわしてボックス内に走り込むヌニェスにラストパスを通すが、ヌニェスの右足のグラウンダーシュートはGKクルトワの足を使った好守に阻まれた。
以降は互いに相手のミスやセカンドボールへの良い反応から局面を打開してチャンスを作り合う一進一退の攻防が続いていく。その流れでマドリーは20分にカマヴィンガ、22分にはモドリッチとペナルティアーク付近からの鋭いミドルシュートでゴールを脅かすが、GKアリソンのビッグセーブに阻まれる。
前半半ばを過ぎてボールを持つ時間が増えてきたリバプールは、なかなか中央を崩すことはできないものの、右サイドのアレクサンダー=アーノルドのクロスからフィニッシュの場面を創出。さらに、左サイドのヌニェスの鋭いカットインからのコントロールシュート、ガクポのボックス右からのシュートが枠を捉えるが、いずれもGKクルトワのファインセーブに阻まれた。
互いに明確な決定機を作り合ったが、前回対戦で痛恨のミスを犯していた世界最高峰の両守護神が意地のハイパフォーマンスでゴールを割らせず。試合はゴールレスでの折り返しとなった。
同じメンバーでの戦いとなった後半はボールが落ち着かず、行ったり来たりの展開に。互いにボールを奪った後のファーストパス、スイッチを入れるパスを引っかけられる場面が目立つ。それでも、フィニッシュまで持ち込めないアウェイチームに対して、1stレグのアドバンテージもあって余裕があるホームチームは、より効果的にフィニッシュまで持ち込む。53分にはベンゼマとバルベルデのコンビでハイラインを破って連続でシュートを放つが、GKアリソンの牙城を破れず。
一方、後半に入って決定機はおろかシュート0本で刻々と時間が進むリバプールは57分に2枚替えを敢行。ジョタとヌニェスを下げてエリオットとフィルミノを投入し、エリオットが右のインサイドハーフ、ガクポが左ウイング、フィルミノがセンターフォワードに立ち位置を取った。
この交代で流れを変えたいクロップのチームだが、中盤の構成力の低さに加えて要のサラーやガクポが局面の勝負でマドリーの屈強な守備陣に封じ込まれて攻撃は八方ふさがりに。依然として後半はシュート0の状況が続く。73分にはミルナーを下げてオックスレイド=チェンバレンを投入した。
後半は完全にゲームをコントロールするマドリーは徐々に試合を締める段階に入ると、この時間帯に突破を決定づけるゴールが生まれた。78分、相手陣内でボールを動かしてカマヴィンガからペナルティアーク付近で一瞬浮いたベンゼマの足元に縦パスが入る。ベンゼマはDFファン・ダイクに寄せられてボールを失いかけるが、ボックス左でルーズボールに反応したヴィニシウスが体勢を崩しながらも右で浮いたベンゼマに繋ぐと、これをエースが右足で難なく流し込んだ。
守備陣の奮闘に両エースが応えて待望の先制点を奪ったマドリーは、殊勲の両エースやモドリッチらベテランをベンチに下げて控え選手を一気にピッチに送り込んで逃げ切り態勢に入る。そして、リバプールに一矢報いるゴールを許さずにこのまま1-0で試合を終わらせたエル・ブランコが、昨季ファイナルの再現カードに連勝してベスト8進出を決めた。
約3週間前にアンフィールドで行われた1stレグはリバプールが前半序盤に2点を先行も、そこからヴィニシウスとベンゼマの両エースがいずれも2ゴールを奪うなど圧巻のカムバックを見せたマドリーが敵地で5-2の逆転勝利を収めた。
難攻不落の要塞を鮮やかに攻略し、ベスト8進出へ大きなアドバンテージを手にしたマドリー。以降は公式戦3試合未勝利と苦戦を強いられたが、直近のエスパニョール戦を3-1で逆転勝利。4試合ぶりの白星を手にしてホームでのリターンレグを迎えた。今週末にラ・リーガのエル・クラシコを控える中、アンチェロッティ監督は前節から先発2人を変更。チュアメニとロドリゴに代えてリュディガー、負傷明けのベンゼマを起用。ナチョが左サイドバック、カマヴィンガがアンカーにポジションを変えた。
戦前の予想通り、逆転突破へ4点が必要なリバプールが前から強い圧力をかけてショートカウンターの形からのゴールを狙う。開始7分にはカルバハルの不用意なバックパスに反応したサラーがリュディガーをかわしてボックス内に走り込むヌニェスにラストパスを通すが、ヌニェスの右足のグラウンダーシュートはGKクルトワの足を使った好守に阻まれた。
前回対戦の立ち上がりのように冷や汗をかく入りとなったものの、何とか無失点で立ち上がりを凌いだマドリー。以降は落ち着いてボールを動かしながらストロングポイントである左サイドのヴィニシウスに積極的に縦へ仕掛けさせて相手を引っくり返していく。徐々に良い形で押し込み始めると、14分にはセットプレーの二次攻撃からゴール右でリュディガーのヘディングパスに反応したヴィニシウスが至近距離から右足のボレーシュートを枠に飛ばすが、これはGKアリソンが右腕ではじき出す圧巻のセーブで阻んだ。
以降は互いに相手のミスやセカンドボールへの良い反応から局面を打開してチャンスを作り合う一進一退の攻防が続いていく。その流れでマドリーは20分にカマヴィンガ、22分にはモドリッチとペナルティアーク付近からの鋭いミドルシュートでゴールを脅かすが、GKアリソンのビッグセーブに阻まれる。
前半半ばを過ぎてボールを持つ時間が増えてきたリバプールは、なかなか中央を崩すことはできないものの、右サイドのアレクサンダー=アーノルドのクロスからフィニッシュの場面を創出。さらに、左サイドのヌニェスの鋭いカットインからのコントロールシュート、ガクポのボックス右からのシュートが枠を捉えるが、いずれもGKクルトワのファインセーブに阻まれた。
互いに明確な決定機を作り合ったが、前回対戦で痛恨のミスを犯していた世界最高峰の両守護神が意地のハイパフォーマンスでゴールを割らせず。試合はゴールレスでの折り返しとなった。
同じメンバーでの戦いとなった後半はボールが落ち着かず、行ったり来たりの展開に。互いにボールを奪った後のファーストパス、スイッチを入れるパスを引っかけられる場面が目立つ。それでも、フィニッシュまで持ち込めないアウェイチームに対して、1stレグのアドバンテージもあって余裕があるホームチームは、より効果的にフィニッシュまで持ち込む。53分にはベンゼマとバルベルデのコンビでハイラインを破って連続でシュートを放つが、GKアリソンの牙城を破れず。
一方、後半に入って決定機はおろかシュート0本で刻々と時間が進むリバプールは57分に2枚替えを敢行。ジョタとヌニェスを下げてエリオットとフィルミノを投入し、エリオットが右のインサイドハーフ、ガクポが左ウイング、フィルミノがセンターフォワードに立ち位置を取った。
この交代で流れを変えたいクロップのチームだが、中盤の構成力の低さに加えて要のサラーやガクポが局面の勝負でマドリーの屈強な守備陣に封じ込まれて攻撃は八方ふさがりに。依然として後半はシュート0の状況が続く。73分にはミルナーを下げてオックスレイド=チェンバレンを投入した。
後半は完全にゲームをコントロールするマドリーは徐々に試合を締める段階に入ると、この時間帯に突破を決定づけるゴールが生まれた。78分、相手陣内でボールを動かしてカマヴィンガからペナルティアーク付近で一瞬浮いたベンゼマの足元に縦パスが入る。ベンゼマはDFファン・ダイクに寄せられてボールを失いかけるが、ボックス左でルーズボールに反応したヴィニシウスが体勢を崩しながらも右で浮いたベンゼマに繋ぐと、これをエースが右足で難なく流し込んだ。
守備陣の奮闘に両エースが応えて待望の先制点を奪ったマドリーは、殊勲の両エースやモドリッチらベテランをベンチに下げて控え選手を一気にピッチに送り込んで逃げ切り態勢に入る。そして、リバプールに一矢報いるゴールを許さずにこのまま1-0で試合を終わらせたエル・ブランコが、昨季ファイナルの再現カードに連勝してベスト8進出を決めた。
レアル・マドリーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
マドリーは今夏左SBも補強へ…新指揮官のスタイルに合致した複数候補をリストアップ
レアル・マドリーは今夏の移籍市場で左サイドバックの補強にも動くようだ。 UEFAスーパーカップを除き今シーズンの主要タイトルをすべて逃すことが決定的となったマドリー。エル・クラシコ敗戦翌日にはカルロ・アンチェロッティ監督の今シーズン限りの退団が決定し、新シーズンはレバークーゼンの指揮官を今季限りで退任するシャビ・アロンソ監督を新指揮官に迎えて捲土重来を期す。 新シーズンに向けてはすでにリバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの獲得が内定。また、懸念のセンターバックではボーンマスのスペイン代表DFディーン・ハイセン、リバプールとアーセナルでプレーするフランス代表のイブラヒマ・コナテ、ウィリアム・サリバらの名前が挙がっている。 そんななか、クラブはフランス代表DFフェルラン・メンディの離脱が続き、2番手のスペイン人DFフラン・ガルシアの力不足も否めない左サイドバックの補強にも動くようだ。 以前にはバイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス獲得に動いていたが、現在のターゲットは新指揮官の教え子とクラブ在籍歴がある3選手が有力な候補だという。 1人目はレバークーゼンでプレーするスペイン代表DFアレハンドロ・グリマルドで、スペイン『Cadena SER』は適切な移籍金で獲得可能な元バルセロナDFが指揮官のラブコールに応じる可能性は高いとみている。 その他ではミランのフランス代表DFテオ・エルナンデス、ジローナのスペイン人DFミゲル・グティエレス、ベンフィカU-21スペイン代表DFアルバロ・カレーラス。いずれもクラブのカンテラに在籍経験があり、スペイン『Relevo』は900万ユーロ(約14億8000万円)の買い戻し条項を有するグティエレスは具体的なターゲットになると考えている。 また、それ以外でもボーンマスのハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズ、アヤックスのオランダ代表DFジョエル・ハトにも関心を示しているという。 いずれの選手も3バックと4バックを併用する新指揮官のスタイルに合致しそうなプロフィールの持ち主だが、どの選手がエル・ブランコの新戦力になるのか。 2025.05.13 22:33 Tue2
重傷を負ったレアルの17歳逸材CBが復帰間近、昨夏のツアー帯同に続くCWC参加なるか
レアル・マドリーU-19のU-17スペイン代表DFジョアン・マルティネスが、復帰へと近づいている。スペイン『マルカ』が報じた。 今シーズン開幕前のアメリカツアーでは、ブレイクを果たしたスペイン人DFラウール・アセンシオらとともにファーストチームに帯同したマルティネス。カルロ・アンチェロッティ監督も高く評価した17歳センターバックだが、ツアー終了後のトレーニングで左ヒザ前十字じん帯断裂の重傷を負っていた。 2024年8月の負傷からもうすぐ7カ月が経とうというなか、すでにボールを使ったピッチでのトレーニングを再開しているとのこと。リハビリは最終段階にあり、あと1カ月ほどでチームに復帰できる段階まで来ているという。 アルバロ・アルベロア監督率いるU-19チームでのシーズン中の復帰が期待される一方、ファーストチーム に帯同してのFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)参加も視野に。出場することが目標ではなく、再びアンチェロッティ監督のもとでトレーニングし、その後のプレシーズンに備えたいという考えのようだ。 2025.02.26 18:58 Wed3
「CL史上最も美しいボレー」ジダンが自らの左足でビッグイヤーを手繰り寄せる【インクレディブル・ゴールズ】
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。 今回は元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏が決めたボレーだ。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiI2WEZ4ZHBqcCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> フランスを初のW杯優勝に導き、クラブレベルでも多大な功績を残したジダン氏。今回紹介するのはジダンのボレーと言えば!というゴールだ。 ジダンやルイス・フィーゴ氏らを筆頭に多くのタレントを擁したマドリーは、2001-02ジーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で順調に勝ち上がり、レバークーゼンとの決勝に辿り着く。 そして迎えた決勝、FWラウール・ゴンサレスとDFルシオがそれぞれゴールを挙げ、1-1で迎えた前半終了間際に、ジダンのあのボレーが誕生する。 左サイドのロベルト・カルロスのクリアとも取れる高いロビングのボールを、ボックス内のジダンはしっかりとタイミングを計り、利き足ではない左足でボレー。完璧にボールの芯を捉えたこの強烈なシュートは、見事にネットに突き刺さり、初のビッグイヤー獲得を自らのゴールで引き寄せた。 足元に吸い付くような華麗なボールタッチ、ピッチを俯瞰しているかのような絶妙なスルーパス、そして抜群のボディバランスを駆使し、数々のスーパーゴールを生み出したジダン氏だが、中でもこのビューティフルゴールは、多くのサッカーファンの記憶に残っているゴールと言えるだろう。 2020.05.29 22:15 Fri4