気迫と躍動感見せたチェルシーが逆転でベスト8進出! 負傷者とツキに恵まれなかったドルトムントは公式戦11戦ぶり黒星で敗退に…《CL》
2023.03.08 07:13 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、チェルシーvsドルトムントが7日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-0で勝利。2戦合計2-1としたチェルシーが逆転でベスト8進出を決めた。
約3週間前に行われた1stレグは、ロングカウンターからアデイェミが決めた決勝点を守り抜いたドルトムントが注目の初対決を1-0で先勝した。
敵地で競り負ける形となったチェルシーは、以降のプレミアリーグでもサウサンプトン、トッテナムに敗れて今季3度目の公式戦3連敗。それでも、直近のリーズ戦ではヴェスレイ・フォファナによるチーム4戦ぶりのゴールによって1-0の勝利を収め、7試合ぶりの白星を奪取。逆転突破を目指すこの一戦に向けて小さなきっかけを手にした。中2日での大一番では先発2人を変更。CL登録外のバディアシルに代えてククレジャ、ロフタス=チークに代えて負傷明けのリース・ジェームズを起用した。
一方、先勝でアドバンテージを手にしたドルトムントは、以降のブンデスリーガでもヘルタ・ベルリン、ホッフェンハイム、RBライプツィヒを相手に3連勝。公式戦10連勝と最高の状態で敵地でのリターンレグを迎えた。2-1で勝利したRBライプツィヒ戦からは先発1人を変更。サスペンションのリエルソンに代えてラファエル・ゲレイロを起用。なお、筋肉系の問題で出場が微妙だった守護神コベルは間に合わず、控えGKマイヤーが引き続きプレーすることになった。
交通渋滞によってドルトムントのチームバス到着が遅れによって10分遅れでのキックオフとなった試合は、アウェイサポーターによる黄色の発煙に包まれた中でスタート。開始直後にはドルトムントにいきなりアクシデントが発生。左ハムストリングを痛めたブラントがピッチに座り込むと、プレー続行が不可能となって5分にレイナがスクランブル投入された。
立ち上がりの守勢を凌いだドルトムントは10分を過ぎた辺りからボールを持てるようになると、リスクを冒すことはないものの、冷静にボールを前進させていく。そして、17分にはボックス手前左で得たFKの場面で名手ロイスが壁の上を縦回転のボールで落とす決定的なシュートを枠の左隅へ飛ばすが、これはGKケパの見事なワンハンドセーブに阻まれた。
序盤の攻防を経た試合は1stレグのアドバンテージを持つドルトムントがボールを握り、チェルシーがミドルプレスで応戦する形に。必然と中盤での潰し合いが目立つ展開の中で、前半半ば過ぎにはチェルシーに決定機。28分、リース・ジェームズが右サイド深い位置から入れたクロスのこぼれ球をボックス手前右のハヴァーツが左足ダイレクトシュート。だが、このシュートは右ポストの内側を叩いた。
前回対戦に続いて枠に嫌われる不運に見舞われたチェルシーだが、この決定機をきっかけに良い形でプレスが嵌り始めて狙いを定めたボール奪取が増えていく。38分にはフェリックスのミドルスルーパスを起点にスターリング、ハヴァーツの連続シュートでゴールネットを揺らすが、これはスターリングの抜け出しのタイミングでオフサイドの判定。
その後も2度の決定機を逸する、今季を象徴するようなフラストレーションが溜まる状況が続いたホームチームだったが、前半の内にゴールをこじ開けた。43分、左サイドでのコバチッチの粘りからルーズボールに反応したチルウェルがグラウンダーのクロスを供給。ボックス中央のスターリングはダイレクトシュートを豪快に空振ったが、足元にこぼれたボールを確保。対面のロイスを抜くことはできなかったが、相手の足に当たって戻ってきたボールをうまくコントロールして右足を振り抜くと、これが豪快にゴールネットを揺らした。
その後、互いに際どい場面を作り合うもホームチームの1点リードで前半は終了。試合は2戦合計1-1のイーブンで後半45分の戦いに突入した。
追いついた勢いに乗って後半もアグレッシブな姿勢を全面に押し出したチェルシーは立ち上がりにいきなりの勝ち越し機。左サイド深くでチルウェルが入れたクロスがボックス内のDFヴォルフの左手に直撃。このプレーに対してオンフィールド・レビューが入ると、PKが与えられた。
ここでキッカーを務めたのは、決定力不足が批判を浴びるハヴァーツ。GKマイヤーと駆け引きして右を狙ったシュートは右ポストを叩く痛恨の失敗に。だが、VARの介入が入ると、シュート前にドルトムントの選手がボックス内に侵入するエンクローチメントのファウルがあったとして蹴り直しに。すると、判定に救われたハヴァーツは2度目のシュートを今度は冷静に右下隅へ蹴り込み、53分の勝ち越しゴールとした。
この連続失点によって2戦合計スコアで初めてビハインドを背負ったドルトムントはここから反撃を開始。58分には波状攻撃からボックス左でゲレイロが折り返したボールを中央のアラーが競ってこぼれたところをベリンガムが右足で蹴り込むが、ゴール至近距離からのシュートはわずかに枠の右へ外れる。
さらに、64分にエズジャンを下げてバイノー=ギテンスを投入した直後には絶妙なインナーラップでボックス右に侵入したヴォルフがレイナの横パスを収めて右足を強振。だが、枠を捉えたシュートはGKケパのビッグセーブに阻まれた。
前半からのハイインテンシティに加え、守勢が続く状況を受けてポッター監督は67分にフェリックスを下げてギャラガーを投入。並びを[3-5-2]の形に変更して中盤の守備にテコ入れを図った。
後半半ばから終盤にかけては引き続きドルトムントが攻勢を仕掛けるものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めない膠着状態に陥る。流れを変えたいテルジッチ監督はアラーを下げて機動力のあるマレンを投入。
これに対してチェルシーはコバチッチとスターリングを下げて、ロフタス=チーク、負傷明けで古巣初対戦のプリシッチを同時投入。さらに、カードトラブル回避と相手のパワープレーを考慮し、エンソ・フェルナンデスからザカリアにメンバーを入れ替えて逃げ切り態勢に入った。
その後、最少得点差のまま試合は最終盤に突入。1点を返せば延長戦まで持ち込めるドルトムントは、決死のパワープレーを敢行したが、ベリンガムやヴォルフのヘディングシュートは不発に終わり、このままタイムアップ。
ホームで久々に躍動感、気迫みなぎる戦いを見せて公式戦12試合ぶりの複数得点を奪って勝ち切ったチェルシーが逆転でベスト8進出。一方、負傷者の影響やツキに見放されたドルトムントは、公式戦11試合ぶりの敗戦で無念のベスト16敗退となった。
約3週間前に行われた1stレグは、ロングカウンターからアデイェミが決めた決勝点を守り抜いたドルトムントが注目の初対決を1-0で先勝した。
敵地で競り負ける形となったチェルシーは、以降のプレミアリーグでもサウサンプトン、トッテナムに敗れて今季3度目の公式戦3連敗。それでも、直近のリーズ戦ではヴェスレイ・フォファナによるチーム4戦ぶりのゴールによって1-0の勝利を収め、7試合ぶりの白星を奪取。逆転突破を目指すこの一戦に向けて小さなきっかけを手にした。中2日での大一番では先発2人を変更。CL登録外のバディアシルに代えてククレジャ、ロフタス=チークに代えて負傷明けのリース・ジェームズを起用した。
交通渋滞によってドルトムントのチームバス到着が遅れによって10分遅れでのキックオフとなった試合は、アウェイサポーターによる黄色の発煙に包まれた中でスタート。開始直後にはドルトムントにいきなりアクシデントが発生。左ハムストリングを痛めたブラントがピッチに座り込むと、プレー続行が不可能となって5分にレイナがスクランブル投入された。
絶好調の主力離脱で動揺が見えるアウェイチームに対して、逆転突破に向けてエンジン全開のホームチームが、勢いを持って試合の主導権を掌握にかかる。6分にはスターリングとのパス交換でボックス左に持ち込んだフェリックス、8分にはフェリックスの浮き球パスに抜け出したハヴァーツがいずれもフィニッシュまで持ち込むが、相手守備の寄せもあって決め切ることができない。
立ち上がりの守勢を凌いだドルトムントは10分を過ぎた辺りからボールを持てるようになると、リスクを冒すことはないものの、冷静にボールを前進させていく。そして、17分にはボックス手前左で得たFKの場面で名手ロイスが壁の上を縦回転のボールで落とす決定的なシュートを枠の左隅へ飛ばすが、これはGKケパの見事なワンハンドセーブに阻まれた。
序盤の攻防を経た試合は1stレグのアドバンテージを持つドルトムントがボールを握り、チェルシーがミドルプレスで応戦する形に。必然と中盤での潰し合いが目立つ展開の中で、前半半ば過ぎにはチェルシーに決定機。28分、リース・ジェームズが右サイド深い位置から入れたクロスのこぼれ球をボックス手前右のハヴァーツが左足ダイレクトシュート。だが、このシュートは右ポストの内側を叩いた。
前回対戦に続いて枠に嫌われる不運に見舞われたチェルシーだが、この決定機をきっかけに良い形でプレスが嵌り始めて狙いを定めたボール奪取が増えていく。38分にはフェリックスのミドルスルーパスを起点にスターリング、ハヴァーツの連続シュートでゴールネットを揺らすが、これはスターリングの抜け出しのタイミングでオフサイドの判定。
その後も2度の決定機を逸する、今季を象徴するようなフラストレーションが溜まる状況が続いたホームチームだったが、前半の内にゴールをこじ開けた。43分、左サイドでのコバチッチの粘りからルーズボールに反応したチルウェルがグラウンダーのクロスを供給。ボックス中央のスターリングはダイレクトシュートを豪快に空振ったが、足元にこぼれたボールを確保。対面のロイスを抜くことはできなかったが、相手の足に当たって戻ってきたボールをうまくコントロールして右足を振り抜くと、これが豪快にゴールネットを揺らした。
その後、互いに際どい場面を作り合うもホームチームの1点リードで前半は終了。試合は2戦合計1-1のイーブンで後半45分の戦いに突入した。
追いついた勢いに乗って後半もアグレッシブな姿勢を全面に押し出したチェルシーは立ち上がりにいきなりの勝ち越し機。左サイド深くでチルウェルが入れたクロスがボックス内のDFヴォルフの左手に直撃。このプレーに対してオンフィールド・レビューが入ると、PKが与えられた。
ここでキッカーを務めたのは、決定力不足が批判を浴びるハヴァーツ。GKマイヤーと駆け引きして右を狙ったシュートは右ポストを叩く痛恨の失敗に。だが、VARの介入が入ると、シュート前にドルトムントの選手がボックス内に侵入するエンクローチメントのファウルがあったとして蹴り直しに。すると、判定に救われたハヴァーツは2度目のシュートを今度は冷静に右下隅へ蹴り込み、53分の勝ち越しゴールとした。
この連続失点によって2戦合計スコアで初めてビハインドを背負ったドルトムントはここから反撃を開始。58分には波状攻撃からボックス左でゲレイロが折り返したボールを中央のアラーが競ってこぼれたところをベリンガムが右足で蹴り込むが、ゴール至近距離からのシュートはわずかに枠の右へ外れる。
さらに、64分にエズジャンを下げてバイノー=ギテンスを投入した直後には絶妙なインナーラップでボックス右に侵入したヴォルフがレイナの横パスを収めて右足を強振。だが、枠を捉えたシュートはGKケパのビッグセーブに阻まれた。
前半からのハイインテンシティに加え、守勢が続く状況を受けてポッター監督は67分にフェリックスを下げてギャラガーを投入。並びを[3-5-2]の形に変更して中盤の守備にテコ入れを図った。
後半半ばから終盤にかけては引き続きドルトムントが攻勢を仕掛けるものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めない膠着状態に陥る。流れを変えたいテルジッチ監督はアラーを下げて機動力のあるマレンを投入。
これに対してチェルシーはコバチッチとスターリングを下げて、ロフタス=チーク、負傷明けで古巣初対戦のプリシッチを同時投入。さらに、カードトラブル回避と相手のパワープレーを考慮し、エンソ・フェルナンデスからザカリアにメンバーを入れ替えて逃げ切り態勢に入った。
その後、最少得点差のまま試合は最終盤に突入。1点を返せば延長戦まで持ち込めるドルトムントは、決死のパワープレーを敢行したが、ベリンガムやヴォルフのヘディングシュートは不発に終わり、このままタイムアップ。
ホームで久々に躍動感、気迫みなぎる戦いを見せて公式戦12試合ぶりの複数得点を奪って勝ち切ったチェルシーが逆転でベスト8進出。一方、負傷者の影響やツキに見放されたドルトムントは、公式戦11試合ぶりの敗戦で無念のベスト16敗退となった。
チェルシーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
チェルシーの人気記事ランキング
1
「問題は監督が…」 エンクンクとともに去就注目のフェリックス、チェルシー指揮官が言及
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督がポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(25)に言及した。イギリス『フットボール・ロンドン』が報じる。 今季からチェルシーに復帰したフェリックス。今季のここまで公式戦20試合で7得点2アシストをマークするが、レギュラー定着とまで言えず、12試合に出場するプレミアリーグに限れば3回の先発にとどまる。 そうしたなか、古巣ベンフィカへの復帰話や、ミランの関心報道も。チェルシーでの状況はコール・パーマーがフェリックスのメインポジションでもあるトップ下で絶対的すぎるが故だが、今冬の動向が注目される。 マレスカ監督はそんな25歳のポルトガル代表アタッカーについて、同じく移籍話が浮かぶクリストファー・エンクンクの名とともに触れ、チームが志向するシステム的に出番の確保に苦しんでいると話す。 「彼は間違いなくチェルシーの選手だ。ジョアンやクリスト(エンクンク)にとっての問題は監督がほとんどの試合で攻撃的MFを1人しか、つまりコール・パーマーをプレーさせているということだ」 「彼らは出場時間を掴むのに苦労しているが、他に理由などない。2人ともトップの選手だ」 2025.01.25 15:30 Sat2
今冬積極補強のユベントス、ヴェイガ獲得後もチェルシーからさらなる補強を模索か
ポルトガル代表DFレナト・ヴェイガ(21)をレンタル移籍で獲得したユベントスだが、さらなる補強をチェルシーから狙っているようだ。 今シーズン、新たに就任したチアゴ・モッタ監督の下で思うような成績は残せていないユベントス。引き分け数はリーグトップの「13」ながら無敗は維持していたが、先週末に行われたセリエA第22節では首位ナポリ相手に敗れ、ついに初黒星を喫してしまった。 現在セリエAで5位につけるユベントスは、トップ4フィニッシュを果たすため今冬の移籍市場でチーム強化に着手。すでにポルトガル人DFアルベルト・コスタ、フランス代表FWランダル・コロ・ムアニ、そしてヴェイガの加入を正式発表している。 しかし、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、クラブはさらなる補強を模索中。そのターゲットは、チェルシーで燻るイングランド人MFカーニー・チュクエメカ(21)だという。 アストン・ビラのアカデミー出身であり、将来有望な若手として注目を集めてきたチュクエメカ。しかし、2022年夏にビラからチェルシーに完全移籍すると、度重なる負傷もあってここまで出場機会を得られていない。 今シーズンも、エンツォ・マレスカ監督が新たに就任したチームでヨーロッパ・カンファレンスリーグで4試合、EFLカップ(カラバオカップ)で1試合に出場するのみ。プレミアリーグでは1試合もベンチ入りできていない状況が続いている。 チュクエメカにはドルトムント、ミラン、ラツィオ、ナポリなど多くのクラブが関心。ただし、すでにチェルシーと話し合いを進める準備があるとされるユベントスが、争奪戦を一歩リードしていると言えそうだ。 2025.01.28 16:10 Tue3
新戦力2人デビューのシティがチェルシーに会心の逆転勝利! 主砲ハーランドが殊勲の1G1A【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第23節、マンチェスター・シティvsチェルシーが25日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが3-1で逆転勝利した。 5位のシティズンズ(勝ち点38)と、4位のブルーズ(勝ち点40)による青の強豪対決。 シティは前節、イプスウィッチ相手に今シーズンのリーグ最多6ゴールを挙げて圧勝。だが、直後のチャンピオンズリーグ(CL)ではパリ・サンジェルマン(PSG)との生き残りを懸けた大一番で2-4の逆転負け。この敗戦によってプレーオフ圏外の25位に転落し、最終節クラブ・ブルージュ戦勝利が逆転でのプレーオフ行きへの必須条件となった。その重要な一戦へ弾みを付けるべく臨んだホーム開催の強豪対決ではPSG戦から先発3人を変更。負傷のルベン・ディアス、デ・ブライネ、サヴィオに代えて新戦力のクサノフ、マーモウシュをギュンドアンとともに抜擢した。 対するチェルシーは前節、ウォルバーハンプトン相手に3-1で勝利。勝ち切れない状況が続いたなか、リーグ戦6戦ぶりの白星を挙げた。シティと異なり、ミッドウィークに試合はなく、中4日と準備万端で臨むアウェイゲームでは優勝争い踏みとどまりを目指して難敵撃破を狙った。マレスカ監督はこの古巣対戦に向けて先発3人を変更。アダラビオヨ、デューズバリー=ホールに代えて負傷明けのコルウィル、エンソ・フェルナンデス、ペドロ・ネトに代えてサンチョが復帰した。 開始2分にはオフサイドとなったものの、注目のマーモウシュが裏抜けからのシュートでいきなり見せ場を作ると、この直後にはプレミア初のウズベキスタン人選手となったもう一人の新顔が悪目立ちしてしまう。 3分、ロングボールに被って焦ったか、クサノフが自陣ボックス手前でGKエデルソンへのヘディングでのバックパスが当たり損ねて短くなると、これを狙っていたジャクソンが冷静に右足アウトで折り返したボールをゴール前に走り込んだマドゥエケが無人のゴールへワンタッチで流し込み、2試合連続ゴールとした。 プレミアデビューから開始3分で失点関与となる最悪なデビューとなったクサノフは直後にはアフターチャージでイエローカードももらってしまい、ピッチ上のチームメイトだけでなくホームサポーターもザワつく。すると、9分にはチェルシーのカウンターからビッグチャンスが生まれるが、背後へ抜け出したパーマーのやや消極的なパスがずれてしまい、最終的にサンチョが放ったシュートはブロックに遭う。 辛くも2失点目を回避したシティは直後の10分に決定機。ボックス右のベルナルド・シウバからマイナスのパスを受けたフォーデンが鋭い左足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。 最初の決定機での同点ゴールには至らずも、ようやく落ち着きを取り戻したシティは自分たちのリズムで試合を進めていくと、左サイドで積極的に攻撃参加を見せたグヴァルディオルを起点に幾度か際どいシーンを作り出していく。また、デビュー戦ながら積極的なアクションが光るマーモウシュが34分にこぼれ球に詰めてゴールネットを揺らすが、ここは惜しくもオフサイドの判定。 それでも、攻勢を続けるホームチームは42分、ギュンドアンの浮き球パスに絶妙なタイミングで抜け出したヌネスがGKと一対一のビッグチャンス。これはGKサンチェスの好守に阻まれるが、こぼれ球に詰めたグヴァルディオルが冷静に押し込んだ。 前半終了間際に追いついて良い形で試合を折り返したシティ。後半立ち上がりは一進一退の攻防となったが、時間の経過とともに主導権を掌握していく。51分にはDFコルウィルのミス絡みでボックス内に持ち込んだハーランドに決定機も、ここはGKサンチェスの好守に遭う。 その後、シティはクサノフを下げてストーンズ、チェルシーはジャクソンに代えてエンクンクと最初の交代カードを切り合ったなか、後半半ばに試合が動く。68分、GKエデルソンからのロングフィードに反応したハーランドがヘディングのフリックで背後に流してDFチャロバーを振り切ると、中途半端に飛び出したGKサンチェスのポジションを見極めてボックス手前右から絶妙なループシュートを流し込み、エースの見事なゴールでホームチームが試合を引っくり返した。 この失点を受け、チェルシーはサンチョとリース・ジェームズを下げてペドロ・ネト、グストを同時投入。シティはマーモウシュに代えて切り札のデ・ブライネをピッチに送り込む。 そのデ・ブライネやベルナルド・シウバを起点にシティが冷静にゲームをコントロールすると、87分には再びGKエデルソンからのフィードを起点にデ・ブライネがヘディングで競ったボールを前線でキープしたハーランドが背後を狙うフォーデンへ絶妙なラストパスを通す。このままDFを引き連れてボックス内に持ち込んだフォーデンが冷静に左足シュートを流し込み、リーグ3試合連続ゴールでトドメを刺した。 そして、ホームでの上位対決を制したシティがチェルシーにシーズンダブルを達成し、4位に浮上。最高の形で週明けのクラブ・ブルージュ戦に臨むことになった。 マンチェスター・シティ 3-1 チェルシー 【マンチェスター・C】 ヨシュコ・グヴァルディオル(前42) アーリング・ハーランド(後23) フィル・フォーデン(後42) 【チェルシー】 ノニ・マドゥエケ(前3) 2025.01.26 05:10 Sun4
チャンス欲するチェルシー逸材がイタリア復帰に前進? ラツィオが改善オファーで自信
チェルシーのMFチェーザレ・カサデイ(22)がラツィオ移籍に前進したようだ。 2023年のU-20ワールドカップ(W杯)で得点王&MVPのダブル受賞でより将来が楽しみなカサデイ。クラブキャリアでは2022年夏にチェルシー入りしたが、苦戦が続く。 エンツォ・マレスカ新監督のもとで迎えた今季もここまで公式戦6試合の出場のみ。プレータイムにして424分にとどまり、プレミアリーグの方は1試合も出番が巡らずだ。 そうしてこの冬にユベントスの関心も取り沙汰されるカサデイだが、ここにラツィオも名乗り。だが、チェルシーとの交渉で両者の移籍金額に隔たりも取り沙汰される。 そのなか、アルフレッド・ペドゥーラ記者の最新レポートによると、ラツィオは移籍金1200万ユーロ(約19億6000万円)+25%のセルオンで新たにオファーしたという。 これにチェルシーもオープンな姿勢とのことで、まだサインが必要だが、ラツィオは自信を深める模様だ。 チェルシーでこれ以上燻るわけにもいかないカサデイ。ラツィオはキャリアを好転させるきっかけを掴むクラブとなるのだろうか。 2025.01.26 13:25 Sun5