王者マドリーが昨季決勝に続きリバプール粉砕! 両エース躍動でアンフィールドでの歴史的な5発逆転勝利《CL》
2023.02.22 07:00 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、リバプールvsレアル・マドリーが21日にアンフィールドで行われ、アウェイのマドリーが2-5で逆転勝利した。
一方、ディフェンディングチャンピオンのマドリーは、RBライプツィヒらと同居したグループFを順当に首位通過。ラ・リーガでは絶好調のバルセロナに8ポイント差を付けられての2位に甘んじるが、クラブ・ワールドカップ優勝に加え直近のラ・リーガ2連勝と公式戦4連勝でアンフィールドに乗り込むことになった。2-0で勝利したオサスナ戦からは先発2人を変更。ナチョとセバージョスに代わってカルバハルとベンゼマが復帰。前線はロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスのトリデンテとなった。また、遠征メンバー外だったクロースが体調不良から回復したことで、急遽ベンチ入りを果たした。
直近2試合の好パフォーマンスによって自信をもって試合に入ったリバプールが、持ち味である強度の高いハイプレスでマドリーのビルドアップに強い制限をかける。キックオフ直後のショートカウンターはガクポがボックス内で足を滑らせてフィニッシュでの完結はならずも、流れを掴んだホームチームがファーストシュートをゴールに結びつける。
ホームチームの勢い、アンフィールドの雰囲気に呑まれて早くもビハインドを背負ったマドリーは、すぐさま反撃に出たいところだったが、相手のプレスと球際の勝負で苦戦。それでも、12分にはDFジョー・ゴメスのミスを突いたカウンタープレスの形からペナルティアーク付近で浮いたロドリゴが右足のシュート。だが、枠を捉えたシュートはDFファン・ダイクの好ブロックにはじき出される。
先制後も落ち着くことなく畳みかけるリバプールは12分、ヌニェス、ガクポの強靭なフィジカルを生かしたロングカウンターから右サイドのサラーが果敢にドリブルでボックス内へ切り込んでいく。相手DF2枚に寄せ切られる前に左足を振るが、これは惜しくも枠の右へ外れる。
この決定機は逃したクロップのチームだったが、相手の信じがたいミスを突いてまんまと2点目を奪い切る。14分、立ち上がりから両チームの選手たちが盛んに足を滑らせるシーンが目立っていた中、カルバハルがやや処理が難しいバックパスをGKクルトワに送る。これに対してサラーがプレスをかけると、焦ってボールの処理をもたついた上に足を滑らせたクルトワが痛恨のボールロスト。この絶好機でサラーが左足のシュートを難なく流し込み、CL6試合連続ゴールを達成。さらに、スティーブン・ジェラードを抜きクラブのUEFAコンペティション最多得点者(42ゴール)となった。
守護神の痛恨のミスで2点のビハインドを背負ったマドリーだったが、この苦境の中で若きエースがチームを救う。21分、左サイドでの崩しからベンゼマと短くパス交換したヴィニシウスがボックス左で右足を鋭く振ると、ゴール前の密集を抜けたシュートがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
圧倒的な個人技によって1点差に戻った試合はここから一進一退の攻防に。25分には序盤から機能するホームチームの右サイドでの崩しからヘンダーソンの絶妙な折り返しにサラー、ヌニェスとゴール前で反応。だが、ここはマドリー守備陣の身体を張ったブロックに阻まれる。だが、このときの守備対応の際に右ハムストリングを痛めたアラバがプレー続行不可能となり、27分にナチョがスクランブル投入されることに。
ディフェンスリーダーの負傷交代で再び嫌な流れが漂うアウェイチームだが、幾つか惜しいチャンスを作り出すと、幸運な形から再び若きエースがゴールをこじ開ける。36分、自陣中央でバイチェティッチからボールを奪ったバルベルデがハイラインの背後を狙うヴィニシウスを走らせるスルーパスを供給。これは先に反応したジョー・ゴメスがカットされてGKアリソンにバックパスされるが、うまく切り替えて同胞へのプレスに切り替えたブラジル代表FWは右サイドへのパスをブロック。これがブロックショットの形でゴールネットに吸い込まれた。
クルトワに続きアリソンと世界最高峰の守護神のミスによって2-2のイーブンに戻った試合は前半終盤にかけても白熱。ハーフタイム直前にはマドリーがGKクルトワのロングスローからバルベルデ、ヴィニシウスと左サイドで繋いでゴール前に走り込むロドリゴにビッグチャンスが訪れるが、ここはDFロバートソンが見事な絞りからの繊細な処理で先にボールをクリア。逆転ゴールを許さなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も早い時間帯にスコアが動く。立ち上がりの47分、左サイド深くに抜け出したヴィニシウスがジョー・ゴメスに倒されて好位置でFKを獲得。ここでキッカーのモドリッチがゴール前のスペースに低い弾道の速いボールを入れると、ファーサイドからゴール前をフリーで横切る形となったミリトンが難なく頭で押し込み、試合を引っくり返した。
お粗末なセットプレーの守備対応によってこの試合初めてビハインドを背負い、明らかに気落ちするホームチーム。その隙を見逃さない試合巧者のマドリーは一気に突き放す。55分、オフサイドラインぎりぎりで右サイドのスペースに飛び出したロドリゴがボックス付近でタメを作る。そこにサポートに入ったベンゼマがボックス内でのパス交換から左足を振ると、ゴール前のDFジョー・ゴメスにディフレクトして大きくコースが変わったシュートがGKアリソンの反応の逆を突く形でゴールネットを揺らした。
不運はあったもののUEFAコンペティションのホームゲームで初の4失点を喫したリバプールは、64分にガクポとヌニェスを下げてジョタ、フィルミノを同時投入。勢いのある若手から経験豊富なベテランアタッカーへのスイッチでゴールを目指す。だが、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチームとなった。
67分、自陣中央でファビーニョからボールを奪い切ったモドリッチが豪快に中央突破。左で背後を狙うヴィニシウスに繋ぐと、ボックス付近まで運んだ背番号20はDF2枚を引き寄せて絶妙な右足アウトサイドパスを並走するベンゼマへ通す。幸運な形での今季CL初ゴールで気を良くするエル・ブランコのエースはボックス内で飛び出したGKアリソンを憎らしいフェイントで左にかわすと、最後はゴールカバーのいないゴール左隅へ左足のシュートを突き刺した。
相手の圧倒的な個のクオリティと不運もあって屈辱的な5失点となったリバプールは、敗色濃厚の状況の中でジョー・ゴメス、ヘンダーソンとアレクサンダー=アーノルドを除く右のユニットにテコ入れを図るべくマティプとミルナーを同時投入。だが、3点リードでゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたマドリーを前になかなかボールを奪えず。幾度かアレクサンダー=アーノルドの正確な右足のキックからチャンスの糸口を掴みかけるが、相手の集中した守備を崩し切れない。
その後、軽傷のロドリゴや殊勲のベンゼマ、モドリッチを下げて逃げ切り態勢に入ったマドリーが、危なげなく試合をクローズ。昨季ファイナルに続きリバプールを敵地で返り討ちし、大きなアドバンテージを手にして来月15日開催のホームでの2ndレグを戦うことになった。
一方、直近の2試合連続クリーンシートを完全に忘れさせるホームでの屈辱的な5失点大敗を喫したリバプールは、2ndレグを待たずして16強敗退が濃厚となった。
PR
昨季ファイナルで激闘を演じた優勝候補による8強進出を懸けた初戦。昨季ファイナリストのリバプールは、今グループステージにおいてグループAをナポリに次ぐ2位で突破。ここまでのプレミアリーグでは8位に甘んじる不振が続くが、直近の2試合ではエバートン、ニューカッスルを相手に、いずれも2-0の快勝を収めて年明け以降初となる連勝を飾った。負傷者の復帰を含め復調傾向を示すクロップのチームは、昨季決勝のリベンジを狙う一戦では直近のニューカッスル戦と全く同じスタメンを採用。肩の負傷で出場が危ぶまれたヌニェスも無事スタートからピッチに立った。直近2試合の好パフォーマンスによって自信をもって試合に入ったリバプールが、持ち味である強度の高いハイプレスでマドリーのビルドアップに強い制限をかける。キックオフ直後のショートカウンターはガクポがボックス内で足を滑らせてフィニッシュでの完結はならずも、流れを掴んだホームチームがファーストシュートをゴールに結びつける。
4分、相手陣内中央でルーズボールを回収してバイチェティッチ、ヘンダーソン、サラーとスムーズに右サイドへ展開。ボックス手前右でボールを持ったサラーがDF2枚の間を抜く絶妙な斜めのラストパスを供給すると、DFミリトンの死角からゴール前に飛び出したヌニェスが見事な右足のバックヒールで流し込んだ。
ホームチームの勢い、アンフィールドの雰囲気に呑まれて早くもビハインドを背負ったマドリーは、すぐさま反撃に出たいところだったが、相手のプレスと球際の勝負で苦戦。それでも、12分にはDFジョー・ゴメスのミスを突いたカウンタープレスの形からペナルティアーク付近で浮いたロドリゴが右足のシュート。だが、枠を捉えたシュートはDFファン・ダイクの好ブロックにはじき出される。
先制後も落ち着くことなく畳みかけるリバプールは12分、ヌニェス、ガクポの強靭なフィジカルを生かしたロングカウンターから右サイドのサラーが果敢にドリブルでボックス内へ切り込んでいく。相手DF2枚に寄せ切られる前に左足を振るが、これは惜しくも枠の右へ外れる。
この決定機は逃したクロップのチームだったが、相手の信じがたいミスを突いてまんまと2点目を奪い切る。14分、立ち上がりから両チームの選手たちが盛んに足を滑らせるシーンが目立っていた中、カルバハルがやや処理が難しいバックパスをGKクルトワに送る。これに対してサラーがプレスをかけると、焦ってボールの処理をもたついた上に足を滑らせたクルトワが痛恨のボールロスト。この絶好機でサラーが左足のシュートを難なく流し込み、CL6試合連続ゴールを達成。さらに、スティーブン・ジェラードを抜きクラブのUEFAコンペティション最多得点者(42ゴール)となった。
守護神の痛恨のミスで2点のビハインドを背負ったマドリーだったが、この苦境の中で若きエースがチームを救う。21分、左サイドでの崩しからベンゼマと短くパス交換したヴィニシウスがボックス左で右足を鋭く振ると、ゴール前の密集を抜けたシュートがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
圧倒的な個人技によって1点差に戻った試合はここから一進一退の攻防に。25分には序盤から機能するホームチームの右サイドでの崩しからヘンダーソンの絶妙な折り返しにサラー、ヌニェスとゴール前で反応。だが、ここはマドリー守備陣の身体を張ったブロックに阻まれる。だが、このときの守備対応の際に右ハムストリングを痛めたアラバがプレー続行不可能となり、27分にナチョがスクランブル投入されることに。
ディフェンスリーダーの負傷交代で再び嫌な流れが漂うアウェイチームだが、幾つか惜しいチャンスを作り出すと、幸運な形から再び若きエースがゴールをこじ開ける。36分、自陣中央でバイチェティッチからボールを奪ったバルベルデがハイラインの背後を狙うヴィニシウスを走らせるスルーパスを供給。これは先に反応したジョー・ゴメスがカットされてGKアリソンにバックパスされるが、うまく切り替えて同胞へのプレスに切り替えたブラジル代表FWは右サイドへのパスをブロック。これがブロックショットの形でゴールネットに吸い込まれた。
クルトワに続きアリソンと世界最高峰の守護神のミスによって2-2のイーブンに戻った試合は前半終盤にかけても白熱。ハーフタイム直前にはマドリーがGKクルトワのロングスローからバルベルデ、ヴィニシウスと左サイドで繋いでゴール前に走り込むロドリゴにビッグチャンスが訪れるが、ここはDFロバートソンが見事な絞りからの繊細な処理で先にボールをクリア。逆転ゴールを許さなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も早い時間帯にスコアが動く。立ち上がりの47分、左サイド深くに抜け出したヴィニシウスがジョー・ゴメスに倒されて好位置でFKを獲得。ここでキッカーのモドリッチがゴール前のスペースに低い弾道の速いボールを入れると、ファーサイドからゴール前をフリーで横切る形となったミリトンが難なく頭で押し込み、試合を引っくり返した。
お粗末なセットプレーの守備対応によってこの試合初めてビハインドを背負い、明らかに気落ちするホームチーム。その隙を見逃さない試合巧者のマドリーは一気に突き放す。55分、オフサイドラインぎりぎりで右サイドのスペースに飛び出したロドリゴがボックス付近でタメを作る。そこにサポートに入ったベンゼマがボックス内でのパス交換から左足を振ると、ゴール前のDFジョー・ゴメスにディフレクトして大きくコースが変わったシュートがGKアリソンの反応の逆を突く形でゴールネットを揺らした。
不運はあったもののUEFAコンペティションのホームゲームで初の4失点を喫したリバプールは、64分にガクポとヌニェスを下げてジョタ、フィルミノを同時投入。勢いのある若手から経験豊富なベテランアタッカーへのスイッチでゴールを目指す。だが、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチームとなった。
67分、自陣中央でファビーニョからボールを奪い切ったモドリッチが豪快に中央突破。左で背後を狙うヴィニシウスに繋ぐと、ボックス付近まで運んだ背番号20はDF2枚を引き寄せて絶妙な右足アウトサイドパスを並走するベンゼマへ通す。幸運な形での今季CL初ゴールで気を良くするエル・ブランコのエースはボックス内で飛び出したGKアリソンを憎らしいフェイントで左にかわすと、最後はゴールカバーのいないゴール左隅へ左足のシュートを突き刺した。
相手の圧倒的な個のクオリティと不運もあって屈辱的な5失点となったリバプールは、敗色濃厚の状況の中でジョー・ゴメス、ヘンダーソンとアレクサンダー=アーノルドを除く右のユニットにテコ入れを図るべくマティプとミルナーを同時投入。だが、3点リードでゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたマドリーを前になかなかボールを奪えず。幾度かアレクサンダー=アーノルドの正確な右足のキックからチャンスの糸口を掴みかけるが、相手の集中した守備を崩し切れない。
その後、軽傷のロドリゴや殊勲のベンゼマ、モドリッチを下げて逃げ切り態勢に入ったマドリーが、危なげなく試合をクローズ。昨季ファイナルに続きリバプールを敵地で返り討ちし、大きなアドバンテージを手にして来月15日開催のホームでの2ndレグを戦うことになった。
一方、直近の2試合連続クリーンシートを完全に忘れさせるホームでの屈辱的な5失点大敗を喫したリバプールは、2ndレグを待たずして16強敗退が濃厚となった。
PR
レアル・マドリーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
圧巻バルセロナが衝撃マニータで2戦連続クラシコ大勝! フリック新体制で初タイトル【スーペル・コパ】
スーペル・コパ・デ・エスパーニャ決勝、レアル・マドリーvsバルセロナが12日にサウジアラビアのキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティで行われ、2-5で圧勝したバルセロナが2シーズンぶり最多15度目の優勝を果たした。 マジョルカとの準決勝を後半の3ゴールによって快勝し、大会連覇に王手をかけたマドリー。今季のラ・リーガ前回対戦で大敗を喫した宿敵にリベンジを期して臨んだファイナルでは準決勝と全く同じスタメンを採用した。 一方、アスレティック・ビルバオを2-0で退けたバルセロナは2025年を連勝でスタート。昨年末のリーグ戦での不振をひとまず払しょくした。その勢いに乗ってエル・ブランコ相手の連勝を狙った大一番ではこちらもアスレティック戦と同じメンバーで臨み、シュチェスニーが引き続き起用された。 タイトルを懸けたエル・クラシコということもあり、様子見の入りも予想されたが、立ち上がりからオープンな攻防が繰り広げられていく。 キックオフ直後から押し込んだバルセロナはヤマルのカットインシュート、ゴール前でのハフィーニャの叩きつけるヘディングシュートでいきなり決定機を創出。だが、ここはGKクルトワの見事な連続セーブに阻まれた。 すると、直後の5分にはマドリーの高速カウンターが発動。相手CKを撥ね返した流れでヴィニシウスがカサドからボール奪取。すかさず右で浮いたムバッペに縦パスを通すと、そのまま快足を飛ばしてボックス付近まで運ぶ。ヴィニシウスのクロスのランニングと重なりながらも、うまく外側へ運んで右足のシュートをゴール左へ突き刺した。 0-4で惨敗したラ・リーガのクラシコで戦犯と批判を浴びたフランス代表FWの圧巻の個人技によってエル・ブランコが早々に先制した今回の伝統の一戦。しかし、失点後もハフィーニャが右ポストを掠めるシュートで反撃姿勢を示すと、こちらも圧倒的な個人技でスコアをタイに戻す。 22分、右サイドで浮いたクンデからの縦パスをレヴァンドフスキがうまく右のスペースへ流すと、これに抜け出したヤマルが絶妙なコース取りでボックス中央まで切り込んでニア下へ左足の丁寧なグラウンダーシュートを流し込んだ。 1-1のイーブンに戻った直後には筋肉系のトラブルか、イニゴ・マルティネスがピッチに座り込んでしまい、アラウホがスクランブル投入される。少し嫌な流れが漂うが、畳みかける攻めでこれを払拭してみせた。 36分、ボックス内でルーズボールに頭から飛び込んだガビに対して、足を出してクリアを試みたカマヴィンガの足裏が太もも付近に直撃。オンフィールド・レビューの末にPKが与えられる。これをキッカーのレヴァンドフスキがゴール右へ突き刺した。 前半のうちに試合を引っくり返したバルセロナは39分、再びハーフウェイライン付近の右サイドで浮いたクンデがゴール前のスペースへ絶妙なロングクロスを入れると、これに反応したハフィーニャがフリーで走り込んでゴール左隅へヘディングシュートを流し込んだ。 その後もバルセロナペースで進んだ前半アディショナルタイムのラストプレーではエル・ブランコのお株を奪う圧巻の高速カウンターが発動。 マドリーの左CKの場面でショートコーナーからロドリゴが不用意にバックパスしたところをヤマルがカット。ボールを引き取ったハフィーニャがボックス付近まで運んだ後、後方からサポートに入ったバルデに短く繋ぐと、ブラウグラナの背番号3がゴール右隅へ左足のシュートを流し込んだ。 前半だけで前回対戦と同じ4ゴールを奪ったバルセロナのワンサイドゲームとなったクラシコ。3点を追うマドリーはカードトラブルの可能性があったカマヴィンガを下げてセバージョスをハーフタイム明けに投入した。 後半もオープンな立ち上がりの中、両者の明暗が分かれる。47分、ボックス左のライン際でヴィニシウスが上げたクロスをファーでフリーのロドリゴが右足で合わすが、これは左ポストを掠めて痛恨の決定機逸に。 すると、直後の48分には再びバルセロナがロングカウンターを発動すると、カサドのスルーパスで完全に背後へ抜け出したハフィーニャが巧みな切り返しでチュアメニを外してボックス内に持ち込んで左足シュートをゴール右隅に流し込み、自身のドブレーテとともにチームとしてマニータを達成した。 出ばなをくじかれたマドリーだが、腹をくくって前に出ると、思わぬ展開に。うまくハイラインの背後を取ったムバッペがエリア外に飛び出したGKシュチェスニーに足をかけられて倒されると、オンフィールド・レビューの末に決定機阻止でのレッドカードが掲示される。 数的不利を背負ったバルセロナがガビ、ヤマルを削ってGKペーニャとともにダニ・オルモを投入するも、マドリーはこのファウルで得たFKをキッカーのロドリゴがゴール右隅へ突き刺し、反撃の狼煙を上げる1点を挙げた。 数的優位を得て残り30分で3点差を追いつくべくアンチェロッティ監督は64分のモドリッチ投入を皮切りに、フラン・ガルシア、ブラヒム・ディアスの同時投入で前がかっていく。 ただ、2失点目以降は集中した守備を取り戻したバルセロナに対して、交代選手がなかなか良さを出せず、徐々に攻撃がトーンダウンしていくマドリー。後半終盤はブロックの前でボールを動かすにとどまるフラストレーションの溜まる状況が続いた。後半アディショナルタイムにはムバッペが見事な個人技でゴールに迫るも、ここはGKペーニャのビッグセーブに阻まれて万事休す。 この結果、前回対戦に続く2試合連続のクラシコ大勝となったバルセロナがフリック新体制での初タイトルを獲得。敗れたマドリーは今季7冠の夢が潰えることに。 レアル・マドリー 2-5 バルセロナ 【レアル・マドリー】 キリアン・ムバッペ(前5) ロドリゴ・ゴエス(後15) 【バルセロナ】 ラミン・ヤマル(前22) ロベルト・レヴァンドフスキ(前36[PK]) ハフィーニャ(前39、後3) アレハンドロ・バルデ(前55) <span class="paragraph-title">【動画】スーペル・コパでゴラッソの応酬</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">圧巻のカウンター炸裂<br>キレキレのエンバペが<br>ジッダを沸かす<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/fNUNNMMUyx">pic.twitter.com/fNUNNMMUyx</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878520283726057894?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">FINALの舞台でも<br>違いを見せる17歳<br>ヤマルの鮮やかなゴールで<br>バルサが追いつく<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/I4MPlX4scy">pic.twitter.com/I4MPlX4scy</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878524494169657370?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">クンデの正確無比なクロスに<br>ラフィーニャが頭で合わせる<br>バルサの前線3人がスコアラーに<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/dDjz3PiqIx">pic.twitter.com/dDjz3PiqIx</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878528528754618798?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">シュチェスニ退場直後に<br>ロドリゴのFKが炸裂<br>数的優位となった<br>マドリーが反撃開始<br><br>スーペルコパ決勝<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・マドリー</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#バルセロナ</a><br><br><a href="https://t.co/QVaHndy0Tg">https://t.co/QVaHndy0Tg</a> <a href="https://t.co/ffyhXcDark">pic.twitter.com/ffyhXcDark</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1878540693188341957?ref_src=twsrc%5Etfw">January 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.13 06:08 Mon2
試合終了後の乱闘にアンチェロッティ監督が苦言「意味がない、不必要だった」、チュアメニとベリンガムは問題なし
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が9日に行われ、3-0で勝利したスーペル・コパ準決勝マジョルカ戦を振り返った。 マドリーは序盤から優勢に試合を進めた中、63分にMFジュード・ベリンガムのゴールで均衡を破り、追加タイムに2点を加えて勝利した。試合終了後には両軍が入り乱れる乱闘があったが、アンチェロッティ監督は苦言を呈している。 「両チームにとって不要なものだった。意味がない、不必要だ。試合は既に終わっていた。とはいえ誰も責めることはない。マジョルカの選手もうちの選手もだ。選手たちは少し熱くなっていた。私はマフェオを落ち着かせようとピッチに出たが、結局は何も起こらなかった」 また、脳震とうの可能性を考慮し大事を取って52分に交代したMFオーレリアン・チュアメニと、試合終盤にハムストリングをさすっていたMFジュード・ベリンガムについては以下のように述べ、スーペル・コパ決勝バルセロナ戦出場に問題はないようだ。 「チュアメニは大丈夫だ。医師は彼のプレーを止めさせることを望んだ。ベリンガムは暑さによって大きなダメージを受けたが、休めば元気になるだろう」 2025.01.10 08:30 Fri3
ヴィニシウスとやり合っていたマフェオにチュアメニは辟易「いつも彼と問題を抱える」
レアル・マドリーのフランス代表MFオーレリアン・チュアメニが9日に行われ、3-0で勝利したスーペル・コパ準決勝マジョルカ戦を振り返った。 センターバックで出場したチュアメニは52分にCKの守備の際、相手選手の頭部と接触し、脳震とうの可能性を考慮してそのまま交代となっていた。 ベンチでは笑顔も見られていたため大事には至っていない様子だったが、「医師は深刻な状態になる可能性があるから交代するのが最善だと言っていた」と無事を報告。 一方で試合中、FWヴィニシウス・ジュニオールとやり合い続け、試合終了後に乱闘の原因となったマジョルカDFパブロ・マフェオに苦言を呈した。 「いつも彼と問題を抱える。どの試合でもだ。怒ってはいるが、重要なのは試合に勝つこと。相手の挑発に乗ることは彼の望む通りになってしまう」 2025.01.10 09:00 Fri4
“バルサに5失点”は違和感なし…名手グティが古巣マドリーに言及「アンチェロッティから明確なアイデアがなくなっているね」
名手グティがスペイン『El Chiringuito』で古巣レアル・マドリーの現状について語った。 今季当初から停滞感が漂う欧州王者マドリー。 FWキリアン・ムバッペは一定のペースでネットを揺らすようになってきたが、トニ・クロース氏の後釜不在、対バルサ2連敗で計9失点、MFオーレリアン・チュアメニのセンターバック起用継続…など、どこかモヤモヤが続く。 長いエル・ブランコ史でも比類なきスタープレーヤー、元スペイン代表MFのグティ氏は、直近のバルセロナ戦5失点惨敗でさえ、今さら驚くべきことではない事象だと語る。 「(昨秋)バルセロナに0-4で敗れた試合があったろう。あれはマドリーに発された“警告”だ。物事がうまく進んでいないことの証明、今後もうまくいかないことの前兆だったわけだ。ジッダ(今回)で起きたことに違和感はない」 「バルセロナだけではない。ミランやリバプールにも敗れている。今季のマドリーは有力なライバルとの試合で勝てないマドリーだ。スキーム、攻撃、守備…カルロ・アンチェロッティから明確なアイデアがなくなっているね」 「マドリーともなれば、ほとんどの試合が格下との対戦であり、問題を抱えていても、90分の中でさほど大きな懸念とはならない。結果的に大半の試合で勝ち点を積み上げる」 「しかし、リーグタイトルを獲るだとか、チャンピオンズリーグ(CL)で優勝するだとか、そういった目標が明確なら、予めビッグマッチを想定した準備が必要となる。ただでさえ、そこで勝つのは困難なのだから」 現マドリーに厳しい見解を寄せたグティ氏。その一方、すでにスペインサッカー界を牽引する存在となったバルセロナのFWラミン・ヤマル(17)については「リオネル・メッシのように時代を画す選手になる」とベタ褒めした。 2025.01.15 21:17 Wed5