欧州王者マドリーが4大会ぶり最多5度目の優勝! 善戦アル・ヒラルとの撃ち合い制す《クラブ・ワールドカップ》
2023.02.12 06:01 Sun
FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2022決勝、レアル・マドリー(スペイン)vsアル・ヒラル(サウジアラビア)が11日に行われ、5-3で勝利したマドリーが4大会ぶり最多5度目の優勝を決めた。
大会最多5度目の優勝を目指すマドリーは、準決勝でアル・アハリ(エジプト)と対戦。アフリカ王者相手に圧倒する試合内容とはいかなかったが、ヴィニシウス、バルベルデ、ロドリゴの若手トリデンテ揃い踏みの活躍によって4-1の快勝。2018年大会以来の栄冠に王手をかけた。アンチェロッティ監督はその準決勝から先発2人を変更。ナチョとロドリゴに代えて、カルバハルと当初遠征メンバーを外れていた主砲ベンゼマがスタメンに入った。
一方、アル・ヒラルは開催国王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)、南米王者のフラメンゴ(ブラジル)を退けてクラブ史上初の決勝進出。準決勝では2本のPKや相手の退場というアドバンテージを生かし切り、サレム・アル・ドサリの2ゴール、ビエットのゴールによって3-2の勝利を収めた。欧州王者相手に最大の番狂わせを狙うサウジアラビアの雄は、チャン・ヒョンスやカリージョ、ビエットらを引き続きスタメンで起用した。
アル・ヒラルが球際の勝負でほぼ互角に渡り合い、決勝らしい緊迫感の溢れる立ち上がりとなる。
しかし、時間の経過と共に欧州王者が攻守両面でクオリティの差を見せつける。13分、ボックス手前でバルベルデとパス交換したベンゼマからボックス左のスペースを狙うヴィニシウスへスルーパスが通ると、ブラジル代表FWはGKの股間を抜く右足のシュートを流し込み、マドリーが先制に成功する。
2失点目直後にもベンゼマの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされるなど、大会最多王者を前に劣勢が続くアル・ヒラル。だが、ヨーロッパの最高峰の舞台でも活躍してきた主砲がチームに勇気を与える。
26分、流れるようなカウンターからカンノのミドルスルーパスにハーフウェイライン付近で抜け出したマレガがそのまま相手陣内を独走。ボックス付近で右足を振ると、GKルニンの脇を抜けたボールがゴールネットを揺らした。
これで1点差に戻った試合はマドリーがペースを握りながらも、引き続き存在感を示すマレガを起点にアル・ヒラルもカウンターで決定機まで持ち込むなど、一進一退の展開に。その流れの中で互いにゴールを奪うチャンスが訪れたものの、守備陣の好守もあって2-1のスコアのままハーフタイムを迎えた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した状況が続くが、欧州王者が両エースによる圧巻のコンビプレーで一歩前に出る。54分、左サイドでカマヴィンガのパスを受けたヴィニシウスが右足アウトを使った完璧なクロスを、GKとディフェンスラインの間のスペースへ供給。これにタイミング良く飛び込んできたベンゼマがうまくバウンドに合わせて蹴り込んだ。
この3失点目で少し緩んだアジア王者の隙を見逃さないマドリーは、直後の58分に4点目を奪取。カウンターから右サイドのスペースを駆け上がったカルバハルが味方とのパス交換でボックス内に侵入。内側を並走するバルベルデに完璧なラストパスを送ると、ウルグアイ代表MFはGKの肩口を狙ったチップキック気味のフィニッシュでゴールネットを揺らした。
優勝に大きく近づいたことで、アンチェロッティ監督は60分過ぎに2枚替えを敢行。サプライズでの先発起用となったベンゼマを下げてロドリゴ、直前に負傷したチュアメニに代えてセバージョスを投入した。
この交代直後の63分にはアブドゥルハミドのスルーパスに抜け出したビエットが冷静にGKとの一対一を制し、アル・ヒラルが前半同様に意地を見せる。だが、マドリーは68分にヴィニシウスがセバージョスとの連携から絶妙なコントロールシュートを叩き込み、すぐさま3点差に戻す。
これで試合の大勢が完全に決したかに思われたが、最後まで諦めないアル・ヒラルは、79分にショートカウンターからミカエルが鮮やかな仕掛けでボックス内に侵入。最後はゴール前のビエットが巧みな反転シュートを流し込み、欧州王者に食い下がる。さらに、直後には再びミカエルの仕掛けからゴール右でフリーのマレガに絶好機も、ここはシュートを枠に飛ばせず。
相手のシュートミスに救われて辛くも4失点目を免れたマドリーは、ここから気を引き締め直すと、最終的に5-3のスコアのまま試合をクローズ。
善戦のアル・ヒラルを退けたエル・ブランコが、4大会ぶり最多5度目の優勝を飾り、UEFAスーパーカップに続く今季2つ目のタイトルを手にした。
大会最多5度目の優勝を目指すマドリーは、準決勝でアル・アハリ(エジプト)と対戦。アフリカ王者相手に圧倒する試合内容とはいかなかったが、ヴィニシウス、バルベルデ、ロドリゴの若手トリデンテ揃い踏みの活躍によって4-1の快勝。2018年大会以来の栄冠に王手をかけた。アンチェロッティ監督はその準決勝から先発2人を変更。ナチョとロドリゴに代えて、カルバハルと当初遠征メンバーを外れていた主砲ベンゼマがスタメンに入った。
一方、アル・ヒラルは開催国王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)、南米王者のフラメンゴ(ブラジル)を退けてクラブ史上初の決勝進出。準決勝では2本のPKや相手の退場というアドバンテージを生かし切り、サレム・アル・ドサリの2ゴール、ビエットのゴールによって3-2の勝利を収めた。欧州王者相手に最大の番狂わせを狙うサウジアラビアの雄は、チャン・ヒョンスやカリージョ、ビエットらを引き続きスタメンで起用した。
しかし、時間の経過と共に欧州王者が攻守両面でクオリティの差を見せつける。13分、ボックス手前でバルベルデとパス交換したベンゼマからボックス左のスペースを狙うヴィニシウスへスルーパスが通ると、ブラジル代表FWはGKの股間を抜く右足のシュートを流し込み、マドリーが先制に成功する。
さらに、18分には右サイド深くに抜け出したモドリッチのクロスに対して、GKとDFのクリアが短くなると、ボックス右で浮き球のルーズボールに反応したバルベルデが右足ボレーシュート。DFの股間を抜けたボールをGKがはじき出せず、そのままゴールネットを揺らした。
2失点目直後にもベンゼマの強烈なミドルシュートでゴールを脅かされるなど、大会最多王者を前に劣勢が続くアル・ヒラル。だが、ヨーロッパの最高峰の舞台でも活躍してきた主砲がチームに勇気を与える。
26分、流れるようなカウンターからカンノのミドルスルーパスにハーフウェイライン付近で抜け出したマレガがそのまま相手陣内を独走。ボックス付近で右足を振ると、GKルニンの脇を抜けたボールがゴールネットを揺らした。
これで1点差に戻った試合はマドリーがペースを握りながらも、引き続き存在感を示すマレガを起点にアル・ヒラルもカウンターで決定機まで持ち込むなど、一進一退の展開に。その流れの中で互いにゴールを奪うチャンスが訪れたものの、守備陣の好守もあって2-1のスコアのままハーフタイムを迎えた。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した状況が続くが、欧州王者が両エースによる圧巻のコンビプレーで一歩前に出る。54分、左サイドでカマヴィンガのパスを受けたヴィニシウスが右足アウトを使った完璧なクロスを、GKとディフェンスラインの間のスペースへ供給。これにタイミング良く飛び込んできたベンゼマがうまくバウンドに合わせて蹴り込んだ。
この3失点目で少し緩んだアジア王者の隙を見逃さないマドリーは、直後の58分に4点目を奪取。カウンターから右サイドのスペースを駆け上がったカルバハルが味方とのパス交換でボックス内に侵入。内側を並走するバルベルデに完璧なラストパスを送ると、ウルグアイ代表MFはGKの肩口を狙ったチップキック気味のフィニッシュでゴールネットを揺らした。
優勝に大きく近づいたことで、アンチェロッティ監督は60分過ぎに2枚替えを敢行。サプライズでの先発起用となったベンゼマを下げてロドリゴ、直前に負傷したチュアメニに代えてセバージョスを投入した。
この交代直後の63分にはアブドゥルハミドのスルーパスに抜け出したビエットが冷静にGKとの一対一を制し、アル・ヒラルが前半同様に意地を見せる。だが、マドリーは68分にヴィニシウスがセバージョスとの連携から絶妙なコントロールシュートを叩き込み、すぐさま3点差に戻す。
これで試合の大勢が完全に決したかに思われたが、最後まで諦めないアル・ヒラルは、79分にショートカウンターからミカエルが鮮やかな仕掛けでボックス内に侵入。最後はゴール前のビエットが巧みな反転シュートを流し込み、欧州王者に食い下がる。さらに、直後には再びミカエルの仕掛けからゴール右でフリーのマレガに絶好機も、ここはシュートを枠に飛ばせず。
相手のシュートミスに救われて辛くも4失点目を免れたマドリーは、ここから気を引き締め直すと、最終的に5-3のスコアのまま試合をクローズ。
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