フェリックス初ゴールも後半失速チェルシーがハマーズとドロー…3戦連続ドローでCLドルト戦へ《プレミアリーグ》
2023.02.11 23:34 Sat
プレミアリーグ第23節、ウェストハムvsチェルシーが11日にロンドン・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
激戦必至のダービーは前から圧力をかけ合う展開がしばらく続くが、時間の経過と共にアウェイのチェルシーが主導権を握る。後方からボールを動かしつつ、背後を狙うフェリックスらの動き出しを意識した仕掛けから幾度か良い形でフィニッシュに持ち込んでいく。
一方、[5-4-1]の布陣からアントニオ、ボーウェンを起点にロングカウンターを狙うウェストハムは序盤にアクシデント。マドゥエケとの接触プレーで右肩を痛めたパケタが一度はプレーに復帰したものの、再度の接触プレーで続行不可能に。14分にソウチェクがスクランブル投入となった。
プレミア最高額のアルゼンチン代表MFのお膳立てからフェリックスに禊となる加入後初ゴールが生まれたチェルシー。以降もストレスなくボールを動かして攻撃を組み立てると、惜しくもオフサイドでゴールは認められずもハヴァーツが決定機に絡む。
一方、失点後もプレスが嵌らず、後ろに重いウェストハムだったが、右サイドを起点とした攻めからアントニオに最初の決定機が生まれると、直後にワンチャンスを生かして追いつく。
28分、右サイドでの細かいパス交換からタッチライン際でフリーとなったツォウファルが余裕をもってクロスを上げると、ニアのボーウェンが冷静に頭でフリック。ファーに流したボールに飛び込んだエメルソンが左足ワンタッチで古巣のゴールへ流し込んだ。
エメルソンに恩返し弾を許して追いつかれたチェルシーは、以降しばらくは相手の勢いに晒される。だが、徐々にハイプレスをいなして引っくり返す場面を増やしていくと、そこから多くの決定機を作り出す。34分にはボックス右で仕掛けたマドゥエケの左足シュート、40分にはボックス手前の好位置で得たFKをフェリックスが直接狙うが、いずれもGKファビアンスキの好守に阻まれた。
チェルシーペースも1-1のイーブンで折り返した試合。後半はややオープンな立ち上がりとなる。互いにフィニッシュまであと一歩という場面が目立つ中、54分にはライスが強烈なミドルシュートで両チームを通じて後半最初のシュートを記録した。
後半も時間の経過と共にボール支配率を高めるチェルシーだが、前半と比べてボールを“持たされる”形となり、相手の守備ブロックの前でボールを動かすにとどまる。
後半半ばを迎えて膠着状態が続くと、両ベンチが動く。チェルシーはムドリクとマドゥエケの両翼をマウント、ツィエクに入れ替えたほか、ククレジャを下げてより攻撃的なチルウェルを投入。対するウェストハムはアントニオとベンラーマに代えてイングス、ダウンズを投入し、中盤を厚くした[3-5-2]に並びを変えた。
この交代によって試合に再び動きが出始めると、74分にはチェルシーに決定機。左サイドで縦に仕掛けたチルウェルからの正確なクロスに反応したハヴァーツがニアでヘディングシュートを放つが、これはDFの絞りもあって枠の左に外してしまう。
後半終盤にかけても一進一退の攻防が続く中、82分にはウェストハムに絶好機。相手陣内左サイドで得たFKの場面でエメルソンの正確なクロスをゴール前のライスがヘディングシュート。GKが弾いたこぼれをソウチェクが押し込む。だが、VARのレビューの結果、ライスの抜け出しの時点でのオフサイドが取られ、逆転ゴールは取り消しとなった。
その後は疲労が目立つチェルシーに対して、ウェストハムがパワーを出してやや優勢に試合を運んだが、チェルシーも粘りの守備で逆転を許さず。
結局、白熱のダービーは1-1のドローに終わり、チェルシーは3試合連続ドローと勝ち点1を持ち帰るにとどまり、CLドルトムント戦に弾みを付けることはできなかった。
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今冬の超大型補強とは裏腹に前節もフルアムと0-0のドローに終わり、9位に甘んじるチェルシー。週明けにドルトムントとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16初戦を控える中、17位に低迷するウェストハムとのダービーでリーグ3試合ぶりの白星を狙った。ポッター監督は曲者とのダービーに向け、フルアム戦から先発3人を変更。ギャラガーとマウント、ツィエクに代えてロフタス=チーク、3試合のサスペンションが明けたフェリックス、加入後初先発のマドゥエケを起用した。一方、[5-4-1]の布陣からアントニオ、ボーウェンを起点にロングカウンターを狙うウェストハムは序盤にアクシデント。マドゥエケとの接触プレーで右肩を痛めたパケタが一度はプレーに復帰したものの、再度の接触プレーで続行不可能に。14分にソウチェクがスクランブル投入となった。
押し込んだ状態からハマーズの守備ブロック攻略を図るチェルシーは、今冬の新戦力コンビが魅せる。16分、波状攻撃の流れからムドリクがルーズボールをマイボールにすると、左サイドに張ったククレジャから内側でパスを受けたエンソ・フェルナンデスが絶妙な浮き球パスをゴール前に供給。フェリックスが一瞬の動き出しでDFを外すと、ドフリーの状態から右足インサイドの丁寧なボレーで流し込んだ。
プレミア最高額のアルゼンチン代表MFのお膳立てからフェリックスに禊となる加入後初ゴールが生まれたチェルシー。以降もストレスなくボールを動かして攻撃を組み立てると、惜しくもオフサイドでゴールは認められずもハヴァーツが決定機に絡む。
一方、失点後もプレスが嵌らず、後ろに重いウェストハムだったが、右サイドを起点とした攻めからアントニオに最初の決定機が生まれると、直後にワンチャンスを生かして追いつく。
28分、右サイドでの細かいパス交換からタッチライン際でフリーとなったツォウファルが余裕をもってクロスを上げると、ニアのボーウェンが冷静に頭でフリック。ファーに流したボールに飛び込んだエメルソンが左足ワンタッチで古巣のゴールへ流し込んだ。
エメルソンに恩返し弾を許して追いつかれたチェルシーは、以降しばらくは相手の勢いに晒される。だが、徐々にハイプレスをいなして引っくり返す場面を増やしていくと、そこから多くの決定機を作り出す。34分にはボックス右で仕掛けたマドゥエケの左足シュート、40分にはボックス手前の好位置で得たFKをフェリックスが直接狙うが、いずれもGKファビアンスキの好守に阻まれた。
チェルシーペースも1-1のイーブンで折り返した試合。後半はややオープンな立ち上がりとなる。互いにフィニッシュまであと一歩という場面が目立つ中、54分にはライスが強烈なミドルシュートで両チームを通じて後半最初のシュートを記録した。
後半も時間の経過と共にボール支配率を高めるチェルシーだが、前半と比べてボールを“持たされる”形となり、相手の守備ブロックの前でボールを動かすにとどまる。
後半半ばを迎えて膠着状態が続くと、両ベンチが動く。チェルシーはムドリクとマドゥエケの両翼をマウント、ツィエクに入れ替えたほか、ククレジャを下げてより攻撃的なチルウェルを投入。対するウェストハムはアントニオとベンラーマに代えてイングス、ダウンズを投入し、中盤を厚くした[3-5-2]に並びを変えた。
この交代によって試合に再び動きが出始めると、74分にはチェルシーに決定機。左サイドで縦に仕掛けたチルウェルからの正確なクロスに反応したハヴァーツがニアでヘディングシュートを放つが、これはDFの絞りもあって枠の左に外してしまう。
後半終盤にかけても一進一退の攻防が続く中、82分にはウェストハムに絶好機。相手陣内左サイドで得たFKの場面でエメルソンの正確なクロスをゴール前のライスがヘディングシュート。GKが弾いたこぼれをソウチェクが押し込む。だが、VARのレビューの結果、ライスの抜け出しの時点でのオフサイドが取られ、逆転ゴールは取り消しとなった。
その後は疲労が目立つチェルシーに対して、ウェストハムがパワーを出してやや優勢に試合を運んだが、チェルシーも粘りの守備で逆転を許さず。
結局、白熱のダービーは1-1のドローに終わり、チェルシーは3試合連続ドローと勝ち点1を持ち帰るにとどまり、CLドルトムント戦に弾みを付けることはできなかった。
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