3トップ揃い踏みのマドリーがアフリカ王者撃破! アル・ヒラル待つ決勝進出!《クラブ・ワールドカップ》
2023.02.09 06:08 Thu
FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2022準決勝、アル・アハリ(エジプト)vsレアル・マドリー(スペイン)が8日に行われ、1-4で勝利したマドリーが決勝進出を決めた。
アフリカ王者のアル・アハリは、今大会ここまでオークランド・シティ(ニュージーランド)、シアトル・サウンダーズ(アメリカ)を連破し、準決勝に進出。直近2大会連続で3位フィニッシュのエジプトの名門は、優勝候補相手に悲願のファイナル進出を狙った。
一方、昨季のUEFAチャンピオンズリーグを制し、2018年大会以来の今大会出場を果たしたマドリー。史上最多5度目の優勝を目指すエル・ブランコは、超過密日程の中で今大会初戦に臨んだ。0-1で敗れた直近のマジョルカ戦からは先発3人を変更。負傷でベンチ外のアセンシオに加え、カルバハルとセバージョスがベンチスタートとなり、アラバとモドリッチ、クロースが復帰した。
立ち上がりからボールを握ったマドリーだが、中2日の日程に加えてモロッコへの移動の影響もあってか、全体的に身体が重く相手の強度の高い球際の守備に苦戦。なかなか決定機まで持ち込めない。逆に、19分にはディフェンスラインが揃わず、シェリフにボックス左への侵入を許すが、ここはシュートミスに救われた。
その後はややオープンな展開が続く中、早い時間帯に先制点がほしいマドリーは、27分にチュアメニが強烈なミドルシュートでGKにセーブを強いる。さらに、直後の29分にはロドリゴが左サイドの深い位置でボールを奪い、鮮やかな仕掛けでDFをかわしてボックス内に侵入。だが、GKとの一対一で冷静に放ったチップキックは惜しくも左ポストを叩いた。
42分、クロースが入れたロングフィードの流れから相手ディフェンスラインが続けてミスを犯すと、まんまとボックス付近でボールをかっさらったヴィニシウスがそのままボックス内に持ち込み、慌てて飛び出したGKをあざ笑うかのような絶妙なループシュートを流し込んだ。
ヴィニシウスの個人技によって1点リードで試合を折り返したマドリーは後半も畳みかける。開始直後の47分にモドリッチの絶妙なグラウンダースルーパスに抜け出したロドリゴがボックス内で右足のシュート。これはGKの好守に阻まれたが、こぼれ球にいち早く反応したバルベルデが冷静なシュートフェイントでDFとGKの寄せるタイミングを外して鋭いシュートを突き刺した。
この2点目でファイナル進出へ大きく近づいたマドリーだが、疲労の影響もあってか、全体的にプレー強度を落としてしまう。すると、早い時間帯のゴールを目指すアル・アハリの反撃に晒されるが、エル・シャハトのシュートミスにも救われて事なきを得る。
以降はマドリーがゲームをコントロールし始めるが、アル・アハリが一瞬の隙を突いて1点を返す。65分、ボックス右で仕掛けたエル・シャハトがカマヴィンガのファウルを誘ってPKを獲得。キッカーのマールルが冷静に決めた。
この1点でスタジアムの空気が変わると、アフリカ王者は直後に同点に迫る。69分、右サイドを突破したエル・シャハトからの完璧なクロスを、ゴール前にタイミング良く走り込んだアフシャがワンタッチで合わすが、シュートを枠の上にふかしてしまう。続く79分には左CKからタヘルが巧みなヘディングシュートを枠に飛ばすが、今度はGKルニンの好守に阻まれた。
クロースに代えてセバージョスの投入し、中盤の運動量を上げて試合を締めにかかるマドリー。82分にはヴィニシウスがボックス内で倒されてPKを獲得。試合を決めるチャンスが転がり込むが、キッカーのモドリッチが右を狙って蹴ったシュートは相手GKの好守に阻まれる。
このPK失敗によって嫌な流れが漂うが、百戦錬磨の欧州王者はここから底力を見せる。まずは92分、ロドリゴがセバージョスとボックス内での密集で圧巻のコンビプレーでゴール前へ抜け出すと、最後は冷静なチップキックを流し込み、再三の決定機逸を払しょくする貴重な3点目とする。さらに、試合終了間際の98分にはラストプレーとなったFKの直前に投入されたアリーバスがボックス内でルーズボールを回収し、絶妙な左足のシュートを決め切って嬉しいトップチーム初ゴールとした。
そして、苦しみながらも最終的に3点差をつけて勝ち切ったマドリーが決勝進出を決めた。
なお、最多5度目の優勝を目指すマドリーは11日にアル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝戦に臨む。一方、敗れたアル・アハリはフラメンゴ(ブラジル)と3位決定戦を戦う。
アフリカ王者のアル・アハリは、今大会ここまでオークランド・シティ(ニュージーランド)、シアトル・サウンダーズ(アメリカ)を連破し、準決勝に進出。直近2大会連続で3位フィニッシュのエジプトの名門は、優勝候補相手に悲願のファイナル進出を狙った。
一方、昨季のUEFAチャンピオンズリーグを制し、2018年大会以来の今大会出場を果たしたマドリー。史上最多5度目の優勝を目指すエル・ブランコは、超過密日程の中で今大会初戦に臨んだ。0-1で敗れた直近のマジョルカ戦からは先発3人を変更。負傷でベンチ外のアセンシオに加え、カルバハルとセバージョスがベンチスタートとなり、アラバとモドリッチ、クロースが復帰した。
その後はややオープンな展開が続く中、早い時間帯に先制点がほしいマドリーは、27分にチュアメニが強烈なミドルシュートでGKにセーブを強いる。さらに、直後の29分にはロドリゴが左サイドの深い位置でボールを奪い、鮮やかな仕掛けでDFをかわしてボックス内に侵入。だが、GKとの一対一で冷静に放ったチップキックは惜しくも左ポストを叩いた。
徐々にゴールへ迫りながらもロドリゴを中心に最後の精度を欠くマドリー。マジョルカ戦同様にベンゼマ不在を感じさせる難しい試合となるかに思われたが、もう一人のエースが魅せる。
42分、クロースが入れたロングフィードの流れから相手ディフェンスラインが続けてミスを犯すと、まんまとボックス付近でボールをかっさらったヴィニシウスがそのままボックス内に持ち込み、慌てて飛び出したGKをあざ笑うかのような絶妙なループシュートを流し込んだ。
ヴィニシウスの個人技によって1点リードで試合を折り返したマドリーは後半も畳みかける。開始直後の47分にモドリッチの絶妙なグラウンダースルーパスに抜け出したロドリゴがボックス内で右足のシュート。これはGKの好守に阻まれたが、こぼれ球にいち早く反応したバルベルデが冷静なシュートフェイントでDFとGKの寄せるタイミングを外して鋭いシュートを突き刺した。
この2点目でファイナル進出へ大きく近づいたマドリーだが、疲労の影響もあってか、全体的にプレー強度を落としてしまう。すると、早い時間帯のゴールを目指すアル・アハリの反撃に晒されるが、エル・シャハトのシュートミスにも救われて事なきを得る。
以降はマドリーがゲームをコントロールし始めるが、アル・アハリが一瞬の隙を突いて1点を返す。65分、ボックス右で仕掛けたエル・シャハトがカマヴィンガのファウルを誘ってPKを獲得。キッカーのマールルが冷静に決めた。
この1点でスタジアムの空気が変わると、アフリカ王者は直後に同点に迫る。69分、右サイドを突破したエル・シャハトからの完璧なクロスを、ゴール前にタイミング良く走り込んだアフシャがワンタッチで合わすが、シュートを枠の上にふかしてしまう。続く79分には左CKからタヘルが巧みなヘディングシュートを枠に飛ばすが、今度はGKルニンの好守に阻まれた。
クロースに代えてセバージョスの投入し、中盤の運動量を上げて試合を締めにかかるマドリー。82分にはヴィニシウスがボックス内で倒されてPKを獲得。試合を決めるチャンスが転がり込むが、キッカーのモドリッチが右を狙って蹴ったシュートは相手GKの好守に阻まれる。
このPK失敗によって嫌な流れが漂うが、百戦錬磨の欧州王者はここから底力を見せる。まずは92分、ロドリゴがセバージョスとボックス内での密集で圧巻のコンビプレーでゴール前へ抜け出すと、最後は冷静なチップキックを流し込み、再三の決定機逸を払しょくする貴重な3点目とする。さらに、試合終了間際の98分にはラストプレーとなったFKの直前に投入されたアリーバスがボックス内でルーズボールを回収し、絶妙な左足のシュートを決め切って嬉しいトップチーム初ゴールとした。
そして、苦しみながらも最終的に3点差をつけて勝ち切ったマドリーが決勝進出を決めた。
なお、最多5度目の優勝を目指すマドリーは11日にアル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝戦に臨む。一方、敗れたアル・アハリはフラメンゴ(ブラジル)と3位決定戦を戦う。
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ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed5
