東山が日体大柏とのPK戦制し初のベスト4!前回大会の悔しさ知るGK佐藤が魂のセーブ【高校サッカー選手権】
2023.01.04 16:15 Wed
4日、第101回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝、東山高校(京都)vs日本体育大学柏高校(千葉)が浦和駒場スタジアムで行われ、0-0で既定の80分を終了。PKスコア4-3で東山が初のベスト4入りを決めた。
2大会連続5回目の出場となった東山は、星稜高校(石川) 、聖和学園高校(宮城)、高川学園(山口)を退けてベスト8入り。また、地区大会決勝では市立船橋高校を下して全国への切符を手にした日体大柏は、芦屋学園高校(兵庫)、丸岡高校(福井)、飯塚高校(福岡)に勝利し、初出場ながらも躍進を見せている。
前回大会は青森山田高校の前に準々決勝で涙をのんだ東山。[4-2-4]を称する攻撃的な日体大柏。
東山は阪田澪哉(→セレッソ大阪)、日体大柏はオウイエ・ウイリアム(→柏レイソル)と、Jクラブ内定者を擁する両チーム。まずは7分、オウイエが滞空時間の長いヘディングで見せ場を作る。
日体大柏は4分後にもカウンターから平野伶がボックス内で決定機を迎えた。だが、東山のGK佐藤瑞起がタイミングよく飛び出して見事なショットストップを披露すると、直後には高い位置でのボール奪取から阪田が強烈なミドル。こちらも日体大柏のGK原田眞透が好セーブを披露した。
両チーム無得点で迎えた後半も守護神が大仕事。東山の豊嶋蓮央がロングスローから際どいヘディングを放ったが、GK原田が好反応。至近距離での一撃を右手一本ではじき出す。
55分にはサイドから阪田が右足を振れば、対するオウイエも裏抜けからの左足。69分には阪田が個人技で魅せ、オウイエはポストプレーで吉田のフィニッシュを導くが、両チームともに守備陣が粘り強く対応し、ゴールを割らせない。
その中で78分、東山がバックパスを取られ、日体大柏がペナルティスポット近辺からの間接FKというビッグチャンスを迎えた。
全員がゴールライン上に並び、絶対死守の姿勢を見せる東山に対し、日体大柏はボールの前に選手が縦に並ぶトレインを形成。2人がまたいで3人目の植木笙悟が足裏で流し、4人目・オウイエが狙う。だが、ここは決死のブロックを見せた東山に軍配が上がった。
ゴールレスのまま既定の80分を終了し、勝負の行方はPK戦に。PK3-3で迎えた5人目では、先攻・日体大柏、オウイエのキックをGK佐藤がストップすると、東山は真田蓮司が決めて勝負あり。東山が初のベスト4入りを果たし、国立行きの切符を手にした。
東山高校(京都) 0-0[PK4-3] 日本体育大学柏高校(千葉)
2大会連続5回目の出場となった東山は、星稜高校(石川) 、聖和学園高校(宮城)、高川学園(山口)を退けてベスト8入り。また、地区大会決勝では市立船橋高校を下して全国への切符を手にした日体大柏は、芦屋学園高校(兵庫)、丸岡高校(福井)、飯塚高校(福岡)に勝利し、初出場ながらも躍進を見せている。
前回大会は青森山田高校の前に準々決勝で涙をのんだ東山。[4-2-4]を称する攻撃的な日体大柏。
日体大柏は4分後にもカウンターから平野伶がボックス内で決定機を迎えた。だが、東山のGK佐藤瑞起がタイミングよく飛び出して見事なショットストップを披露すると、直後には高い位置でのボール奪取から阪田が強烈なミドル。こちらも日体大柏のGK原田眞透が好セーブを披露した。
一進一退の攻防が続く中で34分、日体大柏は吉田眞翔が見事なドリブルからボックス内で一対一を迎えたが、ここもGK佐藤が立ちはだかる。40分にはオウイエがまたも高い打点のヘディングを放つも、着地で右ヒザを痛めて悶絶。状態が心配されたが、無事にプレーへと復帰した。
両チーム無得点で迎えた後半も守護神が大仕事。東山の豊嶋蓮央がロングスローから際どいヘディングを放ったが、GK原田が好反応。至近距離での一撃を右手一本ではじき出す。
55分にはサイドから阪田が右足を振れば、対するオウイエも裏抜けからの左足。69分には阪田が個人技で魅せ、オウイエはポストプレーで吉田のフィニッシュを導くが、両チームともに守備陣が粘り強く対応し、ゴールを割らせない。
その中で78分、東山がバックパスを取られ、日体大柏がペナルティスポット近辺からの間接FKというビッグチャンスを迎えた。
全員がゴールライン上に並び、絶対死守の姿勢を見せる東山に対し、日体大柏はボールの前に選手が縦に並ぶトレインを形成。2人がまたいで3人目の植木笙悟が足裏で流し、4人目・オウイエが狙う。だが、ここは決死のブロックを見せた東山に軍配が上がった。
ゴールレスのまま既定の80分を終了し、勝負の行方はPK戦に。PK3-3で迎えた5人目では、先攻・日体大柏、オウイエのキックをGK佐藤がストップすると、東山は真田蓮司が決めて勝負あり。東山が初のベスト4入りを果たし、国立行きの切符を手にした。
東山高校(京都) 0-0[PK4-3] 日本体育大学柏高校(千葉)
阪田澪哉の関連記事
J1の関連記事
記事をさがす
|
|
阪田澪哉の人気記事ランキング
1
ヴェルディらしさ全開で手にした6戦ぶり白星…屈辱乗り越えた背番号11も指揮官の起用に応える奮闘
ヴェルディらしさ全開のパフォーマンスで接戦を制し待望のリーグ6戦ぶりの白星を挙げた。 東京ヴェルディは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 前節の川崎フロンターレ戦では前々節のヴィッセル神戸戦で出た“戦う”部分をしっかりと示すプレーをみせ、敵地でリーグ最多得点を挙げる上位チームの攻撃を完封。一方で、シュート3本に終わるなど、大胆さやアタッキングサードでの質を欠いて3試合連続無得点。手応えも課題も感じるゴールレスドローに終わった。 その川崎F戦から主に攻撃面の課題にフォーカスして臨んだC大阪戦。立ち上がりは強度とパスワークで上回る相手の勢いを受け、FWチアゴ・アンドラーデにあわやという場面も作られる難しい入りに。 それでも、前半半ばを過ぎて徐々に自分たちのリズムを掴むと、33分にはMF福田湧矢との連携で右サイドの深い位置を取ったMF翁長聖の浮き球のクロスを、ファーに走り込んだMF新井悠太がハーフバウンドの難しいボールを右足ダイレクトシュートで合わせ、プロ初ゴールとなるJ1初ゴールでチームにリーグ4戦ぶりのゴールをもたらした。 1点リードで折り返した後半は立ち上がりに相手GKを潰してのショートカウンターなどで2点目に迫ったが、このチャンスで仕留め切れず。以降は守勢の展開のなかで20分近くを残して交代枠をすべて使って逃げ切り態勢に。FW北野颯太やMF阪田澪哉らに再三の決定的なシュートを打たれたが、守護神マテウスの再三のビッグセーブとピッチ上の11人の献身によってウノゼロで勝ち点3を掴み取った。 引き続き最後の質に課題は残しながらも、シュート意識やゴールへ向かう矢印の大きさを含め攻撃面の意識の変化は顕著だった。 また、昨季好調時に比べてスタメンから交代選手の完璧なバトンリレーには至らずも、指揮官が今季は出し切ってバトンを渡す試合がほぼないと指摘していたなか、この試合ではアクシデンタルな形で早めの交代となったMF齋藤功佑を除き前線を中心にスタメンの選手が持てるものを出し切って仲間に引き継ぐ、際の部分で泥臭く戦うという部分でヴェルディらしさ全開の一戦となった。 同試合後、城福浩監督は追加点を奪い切れなかった課題を口にしながらも、チーム全体で想定していたゲーム展開のなかで、各自がやるべき仕事をこなし狙い通りの形で奪った久々の得点を含め手応えを得た一戦だったと振り返った。 「最初の15分ぐらいはおそらく圧力をかけられるだろうと、ボールを握られる可能性もあると、これは選手とも共有をしていました。インテンシティの高い時間帯のセレッソというのは、圧力のかけ方も収める技術も含めて非常に高いレベルを示していた。できることならば相手陣でやる時間をもう少し増やしたかったですけど、途中から自分たちの時間になることも含めて想定内でした」 「押されているときに失点しなかったというのは非常に大きかった。自分たちの時間がある程度できたなかで、我々が突き詰めている攻撃のやり方で点を取れたということは、非常に大きかった。できることならば、後半の決定的なシーンで2点目を取れれば、もう少し落ち着いた展開になったと思います。非常に個のレベルの高いセレッソさん相手に終盤まで1点リードで最後に何が起こるかわからないような状況になったというのは、自分たちがそうしてしまったこと。反省点としたらいくつかありますけれども、よく最後まで選手が体を張ってゴールを防いでくれたというふうに思います」 また、試合前の時点で注目を集めたのは、川崎F戦で途中出場選手として求めたチームプレーヤーとしてのハードワークを怠り、インアウトという厳しい決断を下したFW山見大登のスタメン起用だった。試合2日後の公開練習では目の色を変えて一つひとつのメニューに懸命に取り組む姿が印象的だったが、日々各選手の機微を見逃さないように意識する指揮官はそのポジティブな変化をやはり見逃さなかった。 山見のスタメン起用の決断に至った流れについて問われた城福監督は、「この前のインアウトだから彼が出たわけではない」と明言。もちろんリバウンドメンタリティに期待した部分はあったものの、常々自身の目で公平に見極めるという部分で背番号11がスタメンに相応しいパフォーマンスを見せていたと説明した。 「彼にとってインアウトというのは本当に屈辱的なことですし、それは彼だけじゃなくて選手にとっては公衆の面前で本当に屈辱を味わうようなことなんだと思います。その視点で見れば、とてもじゃないけど、その決断はなかなかできない。しかも彼はインアウトが初めてではないので」 「ただ、何故に彼にそれをやるかといえば、やはり彼に期待しているからです。いろんなやり方があるかと思いますけれども、期待を寄せる選手の方法論はいろいろあれど、言うべきときや、やるべきときにはしっかりとそれを伝えること。本人がそれをどう受け取って、リバウンドメンタリティをどう示すかと。そこがまた次の伸びしろに、積み重なった土台になっていくというふうに思っています」 「次の日の練習がものすごく大事だというのは、彼にも伝えていましたし、彼は本当に悔しい思いのなかでそれを実行してくれた。この前のインアウトだから彼が出たのではなくて、オフ明けのトレーニングを見たら、誰しも彼が先発と言ってもおかしくないというふうに感じたと思いますしそれこそが大事」 「人間の成長なんていうのは、三歩進んで二歩下がるものなので、願わくば下がってほしくはないですけれども、彼はまたひとつベースが上がってくれたとしたら、このチームにとって非常に大きな戦力になるんじゃないかなというふうに思います」 その指揮官の期待通り、この試合の山見は決定機になりそうな場面でやや力む場面が目立って決定的な仕事には至らなかった一方、70分過ぎにFW染野唯月と交代でピッチを後にするまでチームプレーヤーとして奮闘。 前線からのアグレッシブなプレスや味方を助けるプレスバック、「誰のボールでもないときにアクションを起こす」という課題の部分でも常にアラートにプレー。守備時には新井やMF食野壮磨ら周囲の選手への声掛けも怠らず、ピッチを去る際には体力面も頭の消耗も相当に見えたが、周囲に促されて向かった前節とは異なり、やり切った様子でコーチングエリアの指揮官のもとを訪れてハイタッチをかわし、城福監督もその献身を労った。 決勝点を決めた新井とともに再三のビッグセーブで勝利の立役者となったのは守護神マテウス。 指揮官は会見で「マテウスのビッグセーブが多いというのを我々は望んではいない」と、守護神の仕事が多い展開を歓迎すべきではないとしながらも、「シュートを打つ体勢に入る相手選手のスピードと角度と、自分が出ていく間合いというのはマテウスが持っている真骨頂」。「シュートストップだけではなくて、ゴールから飛び出してアングルを狭くする。あるいはシュートを体に当てるという感覚は、本当に高いレベル。彼の判断力というのは非常に頼もしいものがあります」と、その献身を称えた。 常々、チームに対して多くを要求するブラジル人GKは今季に入って攻撃陣を叱咤激励し続けてきたなか、今回の試合ではチームが奪った虎の子の1点を見事に守り抜くさすがの活躍を披露した。 「チャンスを作った機会というのが多々あったなかで、決め切ることができなかったというところは、もう一度振り返らないといけないですし、このレベルを続けているようだと、J1では勝ち切れない試合というのは増えてくる」と、引き続き攻撃陣の奮起を促す。 その一方で、「11人がしっかり走り切って、ディフェンスのところでも貢献した結果、こういう1-0というゲームで終われた。シュート数のところでいえば、川崎戦と比べれば増えましたし、もちろん1点目のユウタ(新井悠太)のゴールもそうですけど、いいクロスからの得点だったと思うので、そういった部分はポジティブに捉えていい」と、チームのポジティブな部分にも言及。前向きな形で改善に取り組んでいく。 ここ数試合では勝てそうな内容の試合で引き分けに終わるケースが少なくなかったなか、勝ち切った点は今後に向けた好材料だ。 マテウスも「今日の勝利はここからよくなっていく一歩だと思うので、この勝利を意味があるものにするには、ここから勝ち続けないといけない。そういった意味でも次の試合だったり、この先の試合というのは大事になってくるのかなと思います」と、苦しみながらも手にした6試合ぶりの勝ち点3を浮上のきっかけにしたいと語った。 2025.04.26 13:20 Sat2
選手権の優秀選手発表! 初優勝の岡山学芸館、準優勝の東山が共に最多の6名選出【高校サッカー選手権】
9日に幕を閉じた第101回全国高校サッカー選手権。岡山県代表の岡山学芸館高校が、京都府代表の東山高校と対戦し、3-1で勝利した。 岡山学芸館にとっては初優勝。岡山県勢にとっても2006年の作陽高校以来の決勝進出となり、同県初の優勝となった。 決勝後、今大会の優秀選手が発表。優勝した岡山学芸館からは6名、準優勝の東山からも6名が選出され最多となった。 その他、鹿島アントラーズに入団内定のDF津久井佳祐(昌平/埼玉)、セレッソ大阪に入団内定のMF大迫塁(神村学園/鹿児島)、清水エスパルスに入団内定のFW森重陽介(日大藤沢/神奈川)、ボルシアMGに加入するFW福田師王(神村学園/鹿児島)らが選出されている。 ◆大会優秀選手 GK 雨野颯真(前橋育英/2年) 佐藤瑞起(東山/3年) 平塚仁(岡山学芸館/2年) DF 多久島良紀(青森山田/3年) 鈴木大翔(尚志/3年) 齋藤駿(前橋育英/3年) 津久井佳祐(昌平/3年) 志津正剛(東山/2年) 新谷陸斗(東山/3年) 井上斗嵩(岡山学芸館/3年) 碇明日麻(大津/2年) 田辺幸久(大津/2年) 吉永夢希(神村学園/2年) MF 徳永涼(前橋育英/3年) 篠田翼(昌平/3年) 相原大翔(日体大柏/3年) 真田蓮司(東山/3年) 松橋啓太(東山/3年) 阪田澪哉(東山/3年) 名願斗哉(履正社/3年) 木村匡吾(岡山学芸館/3年) 岡本温叶(岡山学芸館/3年) 山田蒼(岡山学芸館/3年) 田原瑠衣(大津/3年) 大迫塁(神村学園/3年) 笠置潤(神村学園/3年) FW 小湊絆(青森山田/3年) 吉田眞翔(日体大柏/3年) 中山織斗(國學院久我山/3年) 塩貝健人(國學院久我山/3年) 森重陽介(日大藤沢/3年) 古田和之介(履正社/3年) 今井拓人(岡山学芸館/3年) 小林俊瑛(大津/3年) 福田師王(神村学園/3年) 西丸道人(神村学園/2年) 2023.01.10 13:25 Tue3
