J3福島が田中康介、向井颯、雪江悠人と契約更新

2022.12.30 14:53 Fri
左から田中、向井、雪江
©︎J.LEAGUE
左から田中、向井、雪江
福島ユナイテッドFCは30日、DF田中康介(23)、MF向井颯(19)、FW雪江悠人(26)の3選手と契約を更新したことを発表した。

奈良県出身の田中は京都サンガF.C.の下部組織で育ち、立命館大学を経て、2021年に入団。初年度から明治安田生命J3リーグで24試合に出場し、2年目となった今季は主力として32試合でピッチに立った。

セレッソ大阪U-18在籍歴を持つ向井は大阪府出身。興国高校から今季入団したが、公式戦の出場はなかった。
雪江は埼玉県出身で、修徳高校から立正大学を経て、2019年に加入。初年度から主力として活躍し、今季はFW登録ながらセンターバックを主戦場にJ3で28試合に出場した。

3選手はクラブを通じてコメントしている。
◆田中康介
「来季も福島ユナイテッドFCでプレーさせて頂くことになりました。2023シーズンは福島ユナイテッドFCがJ2昇格を果たし、J3リーグの主役になれるよう、自分の力を最大限発揮します。ファンサポーターの皆様、スポンサーの皆様、来季も福島ユナイテッドFCの応援、ご支援の方よろしくお願い致します」

◆向井颯
「来シーズンも福島ユナイテッドFCでプレーすることになりました。昨シーズンはなかなか試合に絡めず、自分の思い描いていたようなスタートはきれませんでしたが、それでも自分なりに成長できたことや学んだことはとても多かったです。それを来シーズン存分に発揮できるよう福島のために全力で闘います」

◆雪江悠人
「来シーズンも福島ユナイテッドFCでプレーさせていただくことになりました。今シーズンはJ2ライセンスが交付され、J2昇格という目標を明確に感じることができました。その中で、チームとしても個人としてもJ2昇格という目標を本気で目指して挑みましたが、期待に応えられず本当に不甲斐なく思っています」

「4年前、プロという舞台に立たせてもらったこのチームでもっと上の景色を見に行きたいです。今はまだ足りないことの方が多いかもしれませんが、チームとしても個人としても成長し、J2昇格を果たしたいと思います。来シーズンも応援よろしくお願いします」

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熾烈なプレーオフ争いのJ3もラスト1試合/六川亨の日本サッカーの歩み

Jリーグも今年はJ1が2試合、J3が1試合を残すのみとなった。週末の24日にはJ2昇格プレーオフ争いをしている松本を取材に沼津まで足を延ばそうと思っている。日程が重なっていることもあり、これまでJ3は取材したことがなかった。しかし今シーズンは自宅から大宮が近いということもあって、何度かNACK5スタジアムに足を運びJ3の試合を見る機会があった。 今シーズン、寺田周平監督が就任した福島は、かつての川崎Fを彷彿させるショートパスによる攻撃的なサッカーで楽しませてくれた。チームを牽引するのは高速ドリブルの森晃太だが、川崎FからレンタルのSB松長根悠仁と攻撃的MF大関友翔は1シーズンで川崎Fに戻ってもおかしくない将来性豊かな逸材だった。 J1復帰はダントツの強さを誇った大宮が早々と決めたが、レンタル加入したFW杉本健勇は、その攻撃力はもちろんのこと、前線からの献身的な守備でチームの昇格に貢献した。彼の存在なくして大宮のJ2昇格とJ3優勝は語れない。 そんなJ3リーグで「天国から地獄」に落ちたのが沼津だった。第31節まではプレーオフ圏内の4位にいたものの、下位の八戸と讃岐に連敗して6位に後退。その後は第33節の金沢に1-0、続く長野に1-1と持ち直して勝点51の4位に再浮上した。ところが第35節で9位の北九州にアウェーで1-1と引き分けると、第36節の宮崎にホームで1-2と敗れて勝点(52)を伸ばせずプレーオフ圏外の7位まで後退してしまった。 同じ第36節、福島は金沢を2-1で下して勝点53の6位に浮上。北九州も讃岐を2-1で退けて勝点52、得失点差で8位に食い込んできた。そして迎えた第37節、6位と8位の直接対決となった福島対沼津戦はホームの福島が2-1で競り勝ち勝点56の6位をキープ。敗れた沼津は8位と変わらず、長野と1-1で引き分けた北九州が順位を1つ上げて7位に浮上した。 残るは第38節の1試合だが、24日の沼津対松本戦は、実はかねてから取材を計画していた。それというのも、この試合が昇格プレーオフ進出を賭けた直接対決になると予想していたからだ。ところが松本は第34節からの4連勝で11位から4位に大きくジャンプアップ。昇格プレーオフ進出を1試合残して決めた。松本と同じ勝点57のFC大阪もプレーオフ進出を決めており、残り1つの枠を勝点56の福島と同53の北九州が争っているが、得失点差で福島の優位は動かない。 ただし松本、FC大阪、福島は最終戦の結果次第で3チームの順位が入れ替わる可能性があるため、3位の富山との対戦を避けつつ、プレーオフ準決勝をホームで開催するためにも激しい戦いが予想される。 最終戦の相手はFC大阪が9位の八戸、福島がJFL降格の決まった岩手、そして北九州はブービーでJFL2位の高知との入替戦に臨むYS横浜。これはこれで面白い試合展開になるかもしれない。 いずれにせよ福島は昨シーズン15位、北九州にいたっては最下位ながらJFLで優勝したHonda FCはアマチュアチームのため昇格資格がなく降格を免れたチーム。こうしたチームがいきなりJ2昇格の権利を獲得しようかという活躍を見せるのもJリーグの不思議な魅力かもしれない。 文・六川亨 2024.11.19 08:00 Tue
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