【ラ・リーガ第15節プレビュー】再開初戦は年内最終戦! 首位バルサはダービー、久保のソシエダは上位対決

2022.12.29 19:00 Thu
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カタール・ワールドカップ(W杯)開催による約1カ月の中断を経て再開されるラ・リーガは、今回行われる第15節が2022年最終戦となる。

バルセロナが首位、それを2ポイント差で追うレアル・マドリーと2強が早くも頭一つ抜け出す一方、トップ4争いは混戦模様。今節では新年から本格化する中盤戦、後半戦を占う一節となるはずだ。

その再開初戦ではバルセロナが16位のエスパニョールとの今季最初のバルセロナ・ダービー、レアル・マドリーが12位のバジャドリーといずれもボトムハーフのチームと対峙する。
バルセロナは中断前のオサスナ戦を後半終盤のFWハフィーニャの劇的ゴールで逆転勝利し見事に5連勝を達成。だが、同試合で前半に退場したFWレヴァンドフスキが3試合の出場停止を科されており、リーグ得点ランキング首位独走の13ゴールを挙げる主砲不在は大きな懸念材料だ。

対戦相手のエスパニョールはリーグ5戦未勝利も、ダービーでは異なるチームに変貌するため、チャビ監督としては頼れるエース不在の中でその手腕が試される。スペイン代表らの早期敗退もあり、フランス代表のDFクンデとFWデンベレを除きW杯の影響は比較的少ないが、順位のわりに守備が堅い地元のライバル撃破に向けてはFWアンス・ファティやFWフェラン・トーレス、FWデパイといった攻撃陣の活躍が必須だ。
その首位チームの取りこぼしを期待しつつ、勝利で2022年を締めくくりたいレアル・マドリー。中断前最終戦のカディス戦は勝利したものの、それ以前の2試合を1分け1敗で終えるなど、パフォーマンスを落としていたアンチェロッティのチームは、この再開初戦で力強いリスタートを切りたいところ。

MFチュアメニとMFカマヴィンガのフランス代表コンビ、クロアチア代表で獅子奮迅のMFモドリッチの起用は困難も、負傷でW杯を欠場したエースFWベンゼマはすでに復帰しており、休養十分のMFクロースらを含め概ねベストメンバーを組めるはずだ。

混戦のトップ4争いをリードする3位のレアル・ソシエダは、3ポイント差で7位のオサスナとの上位対決に臨む。セビージャを敵地で破って中断期間に入ったチームは、再開初戦となったコパ・デル・レイでも格下コリアを相手に5-0で完勝している。その試合では温存される形となったMF久保建英は、消化不良となったW杯の鬱憤を晴らすべく堅守オサスナ攻略を図る。チームでは中断期間にMFダビド・シルバ、FWチョと主力が続々と復帰しており、久保にとってはよりプレーしやすい環境が整っている。

その他の上位陣では6位のベティスと、4位のアスレティック・ビルバオの直接対決、5位のアトレティコ・マドリーと最下位のカディスが対峙する2試合に注目。

2試合未勝利で中断期間に入ったベティスだが、この中断期間に負傷者がある程度戻ってきており、本来の力を見せられるはずだ。対するアスレティックは直近の公式戦3試合連続完封勝利と状態は良く、それぞれガーナ代表、スペイン代表でW杯を戦ったウィリアムズ兄弟のプレーにも注目だ。

チャンピオンズリーグ敗退に中断前3戦未勝利と、期待外れの前半戦を過ごしたアトレティコは、年明けにバルセロナとのビッグマッチを控える中で最下位相手のホームゲームで勝利を目指す。

実力差を考えれば、取りこぼしの可能性は低いが、すでに練習復帰したFWグリーズマンを除きW杯決勝を戦ったMFデ・パウルら3選手が不在。また、主力を起用したコパ・デル・レイでの格下相手の思わぬ苦戦も気がかりなところだ。一方、エルチェは中断期間にパブロ・マチン監督を新指揮官に招へいしており、その采配にも注目が集まる。

《ラ・リーガ第15節》
▽12/29(木)
《25:00》
ジローナ vs ラージョ
《27:15》
ベティス vs アスレティック・ビルバオ
《29:30》
アトレティコ・マドリー vs エルチェ

▽12/30(金)
《25:00》
ヘタフェ vs マジョルカ
《27:15》
セルタ vs セビージャ
カディス vs アルメリア
《29:30》
バジャドリー vs レアル・マドリー

▽12/31(土)
《22:00》
バルセロナ vs エスパニョール
《24:15》
レアル・ソシエダ vs オサスナ
ビジャレアル vs バレンシア

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