首位アーセナルが3連勝で中断期間へ! 主将ウーデゴールの2ゴールで下位ウルブス撃破《プレミアリーグ》
2022.11.13 06:43 Sun
プレミアリーグ第16節、ウォルバーハンプトンvsアーセナルが12日にモリニュー・スタジアムで行われ、アウェイのアーセナルが0-2で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。
首位のアーセナルは前節、チェルシーとのビッグロンドン・ダービーを1-0のスコア以上の完成度の差を見せつけてリーグ連勝を達成した。ただ、主力を温存したEFLカップではブライトン相手に1-3で完敗し、圧倒的な強さを誇るエミレーツ・スタジアムでの今季初黒星となった。
カップ戦敗退のバウンスバックを図ると共に、首位でのカタール・ワールドカップ中断入りを目指すアルテタのチームは、ロペテギ新監督招へいが決定し、スティーブ・デイビス暫定体制ラストゲームとなる19位のウルブスとのアウェイゲームに臨んだ。スペイン人指揮官はブライトン戦で温存した主力を復帰させ、ダービーと全く同じスタメンを採用。冨安は引き続きベンチ外となった。
試合開始直後に体調不良を訴えたジャカの治療のため、試合が一時中断となるアクシデントが発生したが、スイス代表MFは無事プレーに復帰。再開後は拮抗した攻防が続く。
ボールの主導権を握って押し込み始めたアーセナルだが、一度プレーに復帰したジャカがやはりプレー続行困難となり、16分にファビオ・ヴィエイラがスクランブル投入された。
前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。普段に比べて両ウイングの打開は鳴りを潜めるが、ジェズスが相変わらずの存在感を発揮。35分にはカウンターからサカのスルーパスに抜け出し、ボックス左から右足を振るが、これは惜しくもクロスバーを叩く。続く40分には相手を押し込み、ホワイトの正確な右クロスからファーで浮いたジェズスがヘディングシュートを放つが、今度は枠の左に外れる。
一方、狙いとするゴールレスの展開を維持するウルブスは前半終了間際に千載一遇の決定機が訪れる。サリバの不用意なバックパスを奪ったゲデスがそのままボックス内に侵入し右足を振り抜くが、これは決死のカバーに入ったDFガブリエウにブロックされて土壇場での先制点とはならなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半、立ち上がりはウルブスの堅守速攻が機能。2トップがロングカウンターから良い形でボックス内に侵入する場面を作り出す。
後半はなかなかリズムを掴み切れないアーセナルだったが、最初のチャンスをゴールに結びつける。55分、ボックス手前左でジンチェンコからパスを受けたジェズスがカットインの途中でボックス内に抜けたファビオ・ヴィエイラに絶妙なスルーパスを供給。ポルトガル人MFがGKを引き付けてゴールライン際で折り返すと、フリーで飛び込んだウーデゴールが押し込んだ。
アーセナルの鮮やかな崩しから均衡が破れた試合はここからよりオープンな展開に。相手が前に出てきたことで、アタッキングサードでよりスペースを使えるようになったアーセナルは、ボールを動かしながら久々のゴールがほしいジェズスが積極的に足を振っていく。
対してウルブスは失点前からの攻撃を継続しつつ、68分にはモウティーニョとネウソン・セメドを下げてポデンセ、これがプレミアリーグデビューとなる19歳DFレンビキサを同時投入。だが、結果的にこの交代が裏目に出る。
75分、左サイド深くでレンビキサからボールを奪い返したマルティネッリが自身と入れ替わりにボックス内へ走り込むジンチェンコへヒールパス。ジンチェンコのグラウンダーの折り返しのこぼれに反応したマルティネッリのダイレクトシュートはGKジョゼ・サの好守に阻まれるが、ゴール前のウーデゴールがこぼれ球を冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。
キャプテンのこの試合2点目で勝利に大きく近づいたアーセナルは、ここからややゲームコントロール優先の戦い方にシフト。これに対してウルブスは後ろの枚数を削ってマテウス・ヌネスを投入し、攻勢を強めていく。
試合終盤はホームチームが再三ゴールを脅かすが、得点力不足が深刻なチームはこの試合でも最後の質を欠く。
その後、3枚替えで試合をクローズしたアーセナルが、下位相手に決定力の差を見せ付け3連勝を達成。今節敗れた2位のマンチェスター・シティとの勝ち点を5ポイントに広げ、首位で中断期間を迎えることになった。
首位のアーセナルは前節、チェルシーとのビッグロンドン・ダービーを1-0のスコア以上の完成度の差を見せつけてリーグ連勝を達成した。ただ、主力を温存したEFLカップではブライトン相手に1-3で完敗し、圧倒的な強さを誇るエミレーツ・スタジアムでの今季初黒星となった。
カップ戦敗退のバウンスバックを図ると共に、首位でのカタール・ワールドカップ中断入りを目指すアルテタのチームは、ロペテギ新監督招へいが決定し、スティーブ・デイビス暫定体制ラストゲームとなる19位のウルブスとのアウェイゲームに臨んだ。スペイン人指揮官はブライトン戦で温存した主力を復帰させ、ダービーと全く同じスタメンを採用。冨安は引き続きベンチ外となった。
ボールの主導権を握って押し込み始めたアーセナルだが、一度プレーに復帰したジャカがやはりプレー続行困難となり、16分にファビオ・ヴィエイラがスクランブル投入された。
以降は押し込んで手数をかけた攻めで5バック攻略を目指すアーセナル、ゲデスとアダマ・トラオレの快足2トップでロングカウンターを狙うウルブスという構図の下で一進一退の攻防に。20分にはセメドのスルーパスに抜け出したゲデスがボックス内で右足シュート、23分にはジンチェンコの左クロスにガブリエウ・ジェズスのヘディングシュートと互いに際どいシーンを作り出す。
前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。普段に比べて両ウイングの打開は鳴りを潜めるが、ジェズスが相変わらずの存在感を発揮。35分にはカウンターからサカのスルーパスに抜け出し、ボックス左から右足を振るが、これは惜しくもクロスバーを叩く。続く40分には相手を押し込み、ホワイトの正確な右クロスからファーで浮いたジェズスがヘディングシュートを放つが、今度は枠の左に外れる。
一方、狙いとするゴールレスの展開を維持するウルブスは前半終了間際に千載一遇の決定機が訪れる。サリバの不用意なバックパスを奪ったゲデスがそのままボックス内に侵入し右足を振り抜くが、これは決死のカバーに入ったDFガブリエウにブロックされて土壇場での先制点とはならなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半、立ち上がりはウルブスの堅守速攻が機能。2トップがロングカウンターから良い形でボックス内に侵入する場面を作り出す。
後半はなかなかリズムを掴み切れないアーセナルだったが、最初のチャンスをゴールに結びつける。55分、ボックス手前左でジンチェンコからパスを受けたジェズスがカットインの途中でボックス内に抜けたファビオ・ヴィエイラに絶妙なスルーパスを供給。ポルトガル人MFがGKを引き付けてゴールライン際で折り返すと、フリーで飛び込んだウーデゴールが押し込んだ。
アーセナルの鮮やかな崩しから均衡が破れた試合はここからよりオープンな展開に。相手が前に出てきたことで、アタッキングサードでよりスペースを使えるようになったアーセナルは、ボールを動かしながら久々のゴールがほしいジェズスが積極的に足を振っていく。
対してウルブスは失点前からの攻撃を継続しつつ、68分にはモウティーニョとネウソン・セメドを下げてポデンセ、これがプレミアリーグデビューとなる19歳DFレンビキサを同時投入。だが、結果的にこの交代が裏目に出る。
75分、左サイド深くでレンビキサからボールを奪い返したマルティネッリが自身と入れ替わりにボックス内へ走り込むジンチェンコへヒールパス。ジンチェンコのグラウンダーの折り返しのこぼれに反応したマルティネッリのダイレクトシュートはGKジョゼ・サの好守に阻まれるが、ゴール前のウーデゴールがこぼれ球を冷静にゴール左隅へ蹴り込んだ。
キャプテンのこの試合2点目で勝利に大きく近づいたアーセナルは、ここからややゲームコントロール優先の戦い方にシフト。これに対してウルブスは後ろの枚数を削ってマテウス・ヌネスを投入し、攻勢を強めていく。
試合終盤はホームチームが再三ゴールを脅かすが、得点力不足が深刻なチームはこの試合でも最後の質を欠く。
その後、3枚替えで試合をクローズしたアーセナルが、下位相手に決定力の差を見せ付け3連勝を達成。今節敗れた2位のマンチェスター・シティとの勝ち点を5ポイントに広げ、首位で中断期間を迎えることになった。
アーセナルの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
アーセナルの人気記事ランキング
1
アーセナルのスビメンディ獲得が決定的に! アルテタ監督は2季連続で古巣ソシエダの主力引き抜きへ
アーセナルが、レアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(26)獲得を決定的なモノにしたようだ。 2024年夏にリバプールから強い関心を受けるも、クラブへの強い愛情によって残留を決断した26歳MF。しかし、イマノル・アルグアシル監督の今季限りでの退任によって一時代が終焉を迎えるなか、複数のビッグクラブからの関心が伝えられ今夏のステップアップが決定的と見られていた。 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、6000万ユーロ(約98億2000万円)の契約解除条項が設定されているスビメンディに対して、アーセナルは個人間での口頭合意に至ったという。 契約解除条項行使に向けた資金も準備しており、今後正式な手続きを開始する予定だという。 ソシエダの下部組織出身のスビメンディは、2020年9月にファーストチームに昇格。これまで公式戦通算230試合以上に出場し10ゴール9アシストを記録していた。 今シーズンも主軸としてプレーし、公式戦44試合で2ゴール2アシストを記録。アンカーのポジションで高い守備能力と類稀なるゲームメイク力を発揮し、ラ・レアルの中盤を支えている。 アーセナルではイタリア代表MFジョルジーニョの今季限りでの退団が決定的となっており、ガーナ代表MFトーマス・パルティの去就に関わらず、中盤の補強が優先事項のひとつとなっていた。 なお、現役時代にソシエダでプレーしたミケル・アルテタ監督は、昨夏のスペイン代表MFミケル・メリーノに続いて2シーズン連続で古巣の中心選手を引き抜く形となった。 2025.05.10 19:05 Sat2
「我々は農民のリーグ」5年ぶりCL決勝のPSG、プレミア4クラブ撃破での決勝進出を指揮官が冗談混じりに語る「選手たちには祝福の言葉を」
パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に際し、プレミアリーグチームとの相性の良さを冗談まじりに語った。 7日、CL準決勝2ndレグが行われ、PSGはアーセナルと対戦した。 アウェイでの1stレグで1-0と先勝していたPSG。2ndレグは序盤からアーセナルが押し込む展開となるも、GKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブもあり得点を許さないと、PSGがファビアン・ルイス、アクラフ・ハキミのゴールで2点をリード。ブカヨ・サカに1点を返されるが、2-1で勝利し、2戦合計3-1で決勝進出を果たした。 悲願の初優勝まであと1つとなったPSG。今シーズンはリーグ・アンで無敗優勝を達成(その後に敗戦)しており、圧倒的な強さを見せてきた中、CLでは意外なデータも残っている。 今シーズンのCLでは、リーグフェーズでアーセナル、マンチェスター・シティと対戦し1勝1敗。ラウンド16でリバプール、準々決勝でアストン・ビラ、そして準決勝で再びアーセナルと対戦。4チームを撃破して決勝に進出した。 リーグ・アンはPSGの一強状態が続いており、今年で4連覇。2020--21シーズンはリールが優勝も、その前はPSGが3連覇しており、2016-17シーズンのモナコの優勝を挟み、その前は4連覇しており、2012-13シーズン以降は、13シーズンで11度の優勝を誇っている。 しばしば1強リーグは揶揄される傾向にあり「ファーマーズリーグ(農民のリーグ)」と呼ばれることも。ルイス・エンリケ監督は、今回の決勝進出を受け、プレミアリーグのクラブを下しての決勝進出を祝福した。 「我々はファーマーズリーグだが、素晴らしい結果を残し、皆から称賛されているので満足している」 「若いチームだが、メンタリティとキャラクターは素晴らしい。選手たちには祝福の言葉を贈らなければならない」 悲願の初優勝へあと1つ。インテルとの決勝は5月31日に行われる。 <span class="paragraph-title">【動画】アーセナル相手に完勝!PSGは初優勝まであと1勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="aAXMBCqW0os";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.08 19:40 Thu3
アーセナルに連勝のPSGが5季ぶり2度目の決勝進出、初優勝を懸けたファイナルでインテルと激突【CL】
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)vsアーセナルが7日に行われ、2-1でPSGが勝利した。この結果、2戦合計スコアを3-1としたPSGが決勝に進出している。 先週敵地で行われた1stレグを1-0と先勝したPSGは、リーグ戦連敗となった4日前のストラスブール戦では優勝を決めていたため主力を温存。1stレグで負傷交代したデンベレがベンチスタートとなり、最前線にはバルコラが入った。 一方、逆転での決勝進出を目指すアーセナルは、来季のCL出場権獲得が確定していないことから4日前のボーンマス戦で主力を投入。しかし逆転負けし、公式戦連敗となった。そのアーセナルは1stレグを出場停止で欠場したトーマスが復帰。最前線にはメリーノが入った。 開始3分、ライスが決定的なヘディングシュートを浴びせたアーセナルは1分後にもロングスローからマルティネッリのボレーでゴールに迫り、良い入りとする。 さらに8分、またもロングスローの流れからウーデゴールが強烈なボレーを放って枠を捉えたが、1stレグでも好守を連発したGKドンナルンマのビッグセーブに阻まれる。 守勢の入りとなったPSGだったが、徐々にボールを持てるようになると17分に決定機。クワラツヘリアがボックス左から放ったコントロールシュートが右ポストに直撃した。 さらに23分、カウンターからドゥエがオンターゲットのシュートを浴びせたPSGが27分に先制する。FKのこぼれ球を拾ったファビアン・ルイスがペナルティアーク中央から強烈なボレーを突き刺した。 2戦合計スコアで2点のリードを得たPSGは30分にもビッグチャンス。ロングカウンターの流れからバルコラが決定的なシュートを浴びせたが、GKラヤのファインセーブに阻まれた。 ハーフタイムにかけては前がかるアーセナルに対し、PSGが効率的にカウンターを打って牽制。主導権を握って前半を終えた。 迎えた後半もPSGがアーセナルをいなしつつ立ち上がった中、64分にアーセナルがゴールに迫る。ボックス右からサカの放ったコントロールミドルが枠を捉えたが、ここもGKドンナルンマのファインセーブに阻まれた。 直後、PSGはロングカウンターからハキミの放ったシュートがボックス内のルイス=スケリーの手に当たると、VARの末にPK判定に。だが、キッカーのヴィティーニャが狙いすましたゴール右へのグラウンダーシュートはGKラヤのセーブに阻まれてしまう。 それでもデンベレを投入して勝負を決めにかかったPSGが72分に大きな追加点。デンベレのリターンパスをボックス内で受けたハキミがシュートを決めきった。 諦めないアーセナルは4分後、トロサールの左クロスからサカがすかさず1点を返すと、80分にも決定機。しかしカラフィオーリの左クロスに右足で合わせたサカのシュートは枠を捉えきれず。 2-1で試合を締めたPSGがアーセナルに連勝とし、5季ぶり2度目の決勝進出とした。ファイナルでは初優勝を懸けてインテルと対戦する。 PSG 2-1 アーセナル 【PSG】 ファビアン・ルイス(前27) アクラフ・ハキミ(後27) 【アーセナル】 ブカヨ・サカ(後31) 2025.05.08 05:55 Thu4
PSGデンベレのアーセナル戦出場は? エンリケ監督「復帰できるだろう」
パリ・サンジェルマン(PSG)にとっては朗報だ。負傷のフランス代表FWウスマーヌ・デンベレがアーセナル戦に間に合うこととなった。 7日にチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグを控えているPSG。ホームにアーセナルを迎え、決勝進出を懸けて戦う。 アウェイでの1stレグは0-1で勝利。デンベレのゴールで先勝したが、そのデンベレは負傷交代しており、2ndレグの出場が危ぶまれていた。 週末のストラスブール戦を欠場したデンベレだったが、5日にトレーニングに復帰。ルイス・エンリケ監督はアーセナル戦での起用は問題ないとした。 「彼はここ2日間、我々と一緒にトレーニングをしてきた」 「火曜日に彼を見たはずだ。彼にとっては通常のトレーニングだ。水曜日は復帰できるだろう」 今シーズンのデンベレは公式戦で33ゴールを記録しており、PSGの攻撃を牽引。CL決勝進出に向けて、大きな援護となるだろう。 2025.05.06 22:45 Tue5