【ELグループステージ総括】日本人選手6クラブが決勝T進出! PLメガクラブとローマ勢に明暗
2022.11.04 20:10 Fri
2022-23シーズンのヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ全日程が3日に終了した。今大会にはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドの優勝候補2チームに加え、ラツィオやローマ、ベティスといった5大リーグの強豪クラブが参戦。また、日本人選手7人が参戦した。
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
◆アーセナルが順当首位通過、苦戦ローマ勢に明暗

昨季は比較的地味な顔ぶれとなったグループステージだったが、今季はアーセナルとユナイテッドという2つのメガクラブが参戦した。
アルテタ体制4シーズン目で戦術の浸透、若手の台頭に勝者のメンタリティを持つFWガブリエウ・ジェズス、MFジンチェンコら即戦力の加入で力を増すアーセナル。プレミアリーグではマンチェスター・シティやリバプールらを抑えて首位を維持する中、PSVとボデ/グリムト、チューリッヒと同居したグループAを順当に首位通過した。
チャンピオンズリーグ(CL)と異なり、ある程度メンバーを落とせるELではターンオーバーが可能となった中、負傷明けでコンディションを上げたい主力や若手、控え選手をメインスカッドに据えた。リーグ戦での序列を引っくり返すような選手は現れなかったものの、MFファビオ・ヴィエイラやFWマルキーニョスの成長を促すと共に、ポジション争いをある程度活性化させることに成功。4連勝で2位以内を確定させた後はPSV相手の初黒星、格下チューリッヒ相手に思わぬ苦戦を強いられたが、目標だったラウンド16ストレートインをきっちり決めている。
ただ、格下相手に大勝したゲームは3-0で勝利した第5節のシェリフ戦のみで、決定力不足や試合運びのまずさを露呈。最終節では敵地でソシエダにリベンジを果たしたが、グループ全体の得失点差で及ばず、グループ2位でプレーオフへ回る形に。戦術面の浸透はある程度進んだが、最終節でトップチーム初ゴールを挙げた18歳FWガルナチョを除き若手や控えの台頭は皆無。守護神デ・ヘアが出ずっぱりでセカンドGKドゥブラフカら控えGKの実戦不足は有事の際の懸念材料だ。
そのイングランドの強豪2クラブと共にグループステージ時点では優勝候補の一角に挙がった強豪クラブでは、今大会に相性が良いスペイン勢のベティス、フライブルク、フェネルバフチェらが安定したパフォーマンスで首位通過を決定。一方、ローマとラツィオのイタリア勢は共に厳しいグループステージとなった。
前述のベティスと同じグループCに同居したローマは、昨季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝の実績に加え、FWディバラ、FWベロッティ、MFワイナルドゥム、MFマティッチら実力者を補強し、勝負師モウリーニョの存在もあって開幕前には優勝候補の一角に挙がった。しかし、その新戦力の中でワイナルドゥムとディバラが長期離脱、ベロッティも不振に陥ってチームとして苦戦。ベティス相手の1敗1分けは別として、格下ルドゴレツにも敗戦する屈辱を味わった。そして、3位で最終節を迎えた中、ルドゴレツに薄氷の勝利を飾って逆転でのプレーオフ行きを決めるので精いっぱいだった。
そのローマ以上に苦戦したのが、サッリ体制2年目のラツィオ。昨季の主力をほぼ残留させ、MFベシーノやDFロマニョーリら実力者を補強したが、主砲インモービレのバックアップ不在が響く形に。フェイエノールト、ミッティラン、シュトゥルム・グラーツと決して厳しいグループではなかったが、ミッティランに屈辱の1-5の大敗、煮え切らないシュトゥルム・グラーツとの2戦連続ドロー。思うように勝ち点を伸ばせずにいると、首位で迎えたフェイエノールトとの最終節では0-1と競り負け、全チームが勝ち点8で並ぶ異例の大混戦の中で3位敗退。ECLのプレーオフに回ることになった。
その他では元レアル・マドリーDFマルセロやDFヴルサリコ、FWファン・ウィジョら積極補強で注目を集めたオリンピアコス、今大会の常連であるディナモ・キーウ、ブラガ、ツルヴェナ・ズヴェズダといったクラブが無念の敗退となっている。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフでは各グループの2位通過チームと、CLグループステージ3位敗退組からバルセロナ、ユベントスのメガクラブに加え、セビージャ、アヤックス、レバークーゼン、スポルティングCPら強豪が激突。各チームの勝ち上がり次第ではラウンド16以降は例年以上の豪華な対戦カードが期待できそうだ。
◆6選手が決勝T進出~日本人選手~

今シーズンのELグループステージではアーセナルのDF冨安健洋、ソシエダのMF久保建英、フライブルクのMF堂安律、モナコのFW南野拓実、ウニオン・ベルリンのMF原口元気、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹、ヘルシンキのMF田中亜土夢ら7人の日本人選手がプレーした。
その中で冨安、久保、堂安、町田の4選手が首位通過でのラウンド16ストレートイン、南野と原口が2位通過でのプレーオフ行きを決めている。
グループステージで活躍が光ったのは、ビジャレアル時代以来2シーズンぶりのEL参戦となった久保と昨季PSV時代に続き2シーズン連続の参戦となった堂安の日本代表アタッカーコンビ。
“ラ・レアル”加入以降、絶対的な主力に君臨する久保は、左肩の脱臼で欠場したユナイテッドとの最終節を除き5試合に出場。相棒FWセルロートとのホットラインで2アシストを記録したほか、ユナイテッドとのアウェイでの初戦では“夢の劇場”で躍動感あるパフォーマンスをみせ、格上の守備陣を圧倒。チームの首位通過に尽力している。
一方、堂安はフライブルクがEL初参戦となった中で今大会を知る貴重な存在として攻撃を牽引。5試合の出場で1ゴール1アシストを記録。初戦のカラバフ戦ではチームに歴史的勝利をもたらす決勝点、第3節のナント戦では決勝点をアシストする決定的な仕事を果たしている。
アーセナルの首位通過に貢献した冨安はグループステージ全試合に出場。DFホワイトとの右サイドバックでのポジション争いで後れを取ったシーズン序盤はリーグ戦でクローザー起用が続いた中、チューリッヒとボデ/グリムトとの2試合でフル出場。ここでのパフォーマンスが評価されてリーグ戦でも左右のサイドバックでポジションを奪取すると、首位攻防となったPSVとの第4節ではチームを勝利に導く今季公式戦初アシストを記録した。最終節のチューリッヒ戦では筋肉系のトラブルで途中出場からの負傷交代となったが、決勝トーナメントでは主力としての活躍が期待されるところだ。
なお、クラブ史上初のEL参戦となったサン=ジロワーズの町田は開幕から臀部の負傷が長引き長期離脱を強いられており、チームが首位通過の快挙を成し遂げた中でグループステージは全試合欠場に。ラウンド16以降でのELデビューを目指す。
2位通過組ではウニオンの原口が全試合に出場し、南野は3試合の出場にとどまった。これまでウニオンの中盤の主力を担ってきた原口だが、ブンデスリーガで首位に立つ絶好調のチームにおいて大きく序列を下げている。そういった中、ELでは3試合の先発出場を含めて十分なプレー機会を得たが、リーグ戦での序列を覆すまでのアピールはできなかった。一方の南野は鳴り物入りでの加入も、CL予備予選での低調なパフォーマンスによって大きく評価を落とすと、リーグ・アンとELの両コンペティションでも完全に控えの立場に甘んじた。
昨季はECLでプレーしたものの、自身初のELグループステージを戦った田中はいずれも途中出場で2試合に出場。ベティスとローマという強豪と同居したこともあり、チームは最下位での敗退となっている。
▽ELグループステージ最終順位
◆グループA
1. アーセナル(勝ち点15)
――EL決勝T進出――
2. PSV(勝ち点13)
―EL決勝T・PO進出―
3. ボデ/グリムト(勝ち点4)
―ECL決勝T・PO進出―
4. チューリッヒ(勝ち点3)
◆グループB
1. フェネルバフチェ(勝ち点14)
――EL決勝T進出――
2. スタッド・レンヌ(勝ち点12)
―EL決勝T・PO進出―
3. AEKラルナカ(勝ち点5)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ディナモ・キーウ(勝ち点1)
◆グループC
1. レアル・ベティス(勝ち点16)
――EL決勝T進出――
2. ローマ(勝ち点10)
―EL決勝T・PO進出―
3. ルドゴレツ(勝ち点7)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ヘルシンキ(勝ち点1)
◆グループD
1. ユニオン・サン=ジロワーズ(勝ち点13)
――EL決勝T進出――
2. ウニオン・ベルリン(勝ち点12)
―EL決勝T・PO進出―
3. ブラガ(勝ち点10)
―ECL決勝T・PO進出―
4. マルメ(勝ち点0)
◆グループE
1. レアル・ソシエダ(勝ち点15)
――EL決勝T進出――
2. マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点15)
―EL決勝T・PO進出―
3. シェリフ(勝ち点6)
―ECL決勝T・PO進出―
4. オモニア(勝ち点0)
◆グループF
1. フェイエノールト(勝ち点8)
――EL決勝T進出――
2. ミッティラン(勝ち点8)
―EL決勝T・PO進出―
3. ラツィオ(勝ち点8)
―ECL決勝T・PO進出―
4. シュトゥルム・グラーツ(勝ち点8)
◆グループG
1. フライブルク(勝ち点14)
――EL決勝T進出――
2. ナント(勝ち点9)
―EL決勝T・PO進出―
3. カラバフ(勝ち点8)
―ECL決勝T・PO進出―
4. オリンピアコス(勝ち点2)
◆グループH
1. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
――EL決勝T進出――
2. モナコ(勝ち点10)
―EL決勝T・PO進出―
3. トラブゾンスポル(勝ち点9)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ツルヴェナ・ズヴェズダ(勝ち点6)
◆CL3位敗退組
アヤックス(オランダ)
レバークーゼン(ドイツ)
バルセロナ(スペイン)
スポルティングCP(ポルトガル)
レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
シャフタール(ウクライナ)
セビージャ(スペイン)
ユベントス(イタリア)
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
◆アーセナルが順当首位通過、苦戦ローマ勢に明暗

Getty Images
昨季は比較的地味な顔ぶれとなったグループステージだったが、今季はアーセナルとユナイテッドという2つのメガクラブが参戦した。
チャンピオンズリーグ(CL)と異なり、ある程度メンバーを落とせるELではターンオーバーが可能となった中、負傷明けでコンディションを上げたい主力や若手、控え選手をメインスカッドに据えた。リーグ戦での序列を引っくり返すような選手は現れなかったものの、MFファビオ・ヴィエイラやFWマルキーニョスの成長を促すと共に、ポジション争いをある程度活性化させることに成功。4連勝で2位以内を確定させた後はPSV相手の初黒星、格下チューリッヒ相手に思わぬ苦戦を強いられたが、目標だったラウンド16ストレートインをきっちり決めている。
一方、テン・ハグ新体制でリーグ戦のスタートダッシュに失敗したユナイテッドは、ELの舞台でも苦戦。開幕前はレアル・ソシエダ、シェリフ、オモニア相手に首位通過は堅いと思われたが、ホーム開催の開幕節でソシエダに0-1の敗戦スタート。本来であれば、リーグを最優先にELでは積極的にターンオーバーを実施したいところだったが、戦術面の浸透と結果を優先するオランダ人指揮官はバックラインを中心に比較的主力を起用し続けた。
ただ、格下相手に大勝したゲームは3-0で勝利した第5節のシェリフ戦のみで、決定力不足や試合運びのまずさを露呈。最終節では敵地でソシエダにリベンジを果たしたが、グループ全体の得失点差で及ばず、グループ2位でプレーオフへ回る形に。戦術面の浸透はある程度進んだが、最終節でトップチーム初ゴールを挙げた18歳FWガルナチョを除き若手や控えの台頭は皆無。守護神デ・ヘアが出ずっぱりでセカンドGKドゥブラフカら控えGKの実戦不足は有事の際の懸念材料だ。
そのイングランドの強豪2クラブと共にグループステージ時点では優勝候補の一角に挙がった強豪クラブでは、今大会に相性が良いスペイン勢のベティス、フライブルク、フェネルバフチェらが安定したパフォーマンスで首位通過を決定。一方、ローマとラツィオのイタリア勢は共に厳しいグループステージとなった。
前述のベティスと同じグループCに同居したローマは、昨季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝の実績に加え、FWディバラ、FWベロッティ、MFワイナルドゥム、MFマティッチら実力者を補強し、勝負師モウリーニョの存在もあって開幕前には優勝候補の一角に挙がった。しかし、その新戦力の中でワイナルドゥムとディバラが長期離脱、ベロッティも不振に陥ってチームとして苦戦。ベティス相手の1敗1分けは別として、格下ルドゴレツにも敗戦する屈辱を味わった。そして、3位で最終節を迎えた中、ルドゴレツに薄氷の勝利を飾って逆転でのプレーオフ行きを決めるので精いっぱいだった。
そのローマ以上に苦戦したのが、サッリ体制2年目のラツィオ。昨季の主力をほぼ残留させ、MFベシーノやDFロマニョーリら実力者を補強したが、主砲インモービレのバックアップ不在が響く形に。フェイエノールト、ミッティラン、シュトゥルム・グラーツと決して厳しいグループではなかったが、ミッティランに屈辱の1-5の大敗、煮え切らないシュトゥルム・グラーツとの2戦連続ドロー。思うように勝ち点を伸ばせずにいると、首位で迎えたフェイエノールトとの最終節では0-1と競り負け、全チームが勝ち点8で並ぶ異例の大混戦の中で3位敗退。ECLのプレーオフに回ることになった。
その他では元レアル・マドリーDFマルセロやDFヴルサリコ、FWファン・ウィジョら積極補強で注目を集めたオリンピアコス、今大会の常連であるディナモ・キーウ、ブラガ、ツルヴェナ・ズヴェズダといったクラブが無念の敗退となっている。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフでは各グループの2位通過チームと、CLグループステージ3位敗退組からバルセロナ、ユベントスのメガクラブに加え、セビージャ、アヤックス、レバークーゼン、スポルティングCPら強豪が激突。各チームの勝ち上がり次第ではラウンド16以降は例年以上の豪華な対戦カードが期待できそうだ。
◆6選手が決勝T進出~日本人選手~

Getty Images
今シーズンのELグループステージではアーセナルのDF冨安健洋、ソシエダのMF久保建英、フライブルクのMF堂安律、モナコのFW南野拓実、ウニオン・ベルリンのMF原口元気、ユニオン・サン=ジロワーズのDF町田浩樹、ヘルシンキのMF田中亜土夢ら7人の日本人選手がプレーした。
その中で冨安、久保、堂安、町田の4選手が首位通過でのラウンド16ストレートイン、南野と原口が2位通過でのプレーオフ行きを決めている。
グループステージで活躍が光ったのは、ビジャレアル時代以来2シーズンぶりのEL参戦となった久保と昨季PSV時代に続き2シーズン連続の参戦となった堂安の日本代表アタッカーコンビ。
“ラ・レアル”加入以降、絶対的な主力に君臨する久保は、左肩の脱臼で欠場したユナイテッドとの最終節を除き5試合に出場。相棒FWセルロートとのホットラインで2アシストを記録したほか、ユナイテッドとのアウェイでの初戦では“夢の劇場”で躍動感あるパフォーマンスをみせ、格上の守備陣を圧倒。チームの首位通過に尽力している。
一方、堂安はフライブルクがEL初参戦となった中で今大会を知る貴重な存在として攻撃を牽引。5試合の出場で1ゴール1アシストを記録。初戦のカラバフ戦ではチームに歴史的勝利をもたらす決勝点、第3節のナント戦では決勝点をアシストする決定的な仕事を果たしている。
アーセナルの首位通過に貢献した冨安はグループステージ全試合に出場。DFホワイトとの右サイドバックでのポジション争いで後れを取ったシーズン序盤はリーグ戦でクローザー起用が続いた中、チューリッヒとボデ/グリムトとの2試合でフル出場。ここでのパフォーマンスが評価されてリーグ戦でも左右のサイドバックでポジションを奪取すると、首位攻防となったPSVとの第4節ではチームを勝利に導く今季公式戦初アシストを記録した。最終節のチューリッヒ戦では筋肉系のトラブルで途中出場からの負傷交代となったが、決勝トーナメントでは主力としての活躍が期待されるところだ。
なお、クラブ史上初のEL参戦となったサン=ジロワーズの町田は開幕から臀部の負傷が長引き長期離脱を強いられており、チームが首位通過の快挙を成し遂げた中でグループステージは全試合欠場に。ラウンド16以降でのELデビューを目指す。
2位通過組ではウニオンの原口が全試合に出場し、南野は3試合の出場にとどまった。これまでウニオンの中盤の主力を担ってきた原口だが、ブンデスリーガで首位に立つ絶好調のチームにおいて大きく序列を下げている。そういった中、ELでは3試合の先発出場を含めて十分なプレー機会を得たが、リーグ戦での序列を覆すまでのアピールはできなかった。一方の南野は鳴り物入りでの加入も、CL予備予選での低調なパフォーマンスによって大きく評価を落とすと、リーグ・アンとELの両コンペティションでも完全に控えの立場に甘んじた。
昨季はECLでプレーしたものの、自身初のELグループステージを戦った田中はいずれも途中出場で2試合に出場。ベティスとローマという強豪と同居したこともあり、チームは最下位での敗退となっている。
▽ELグループステージ最終順位
◆グループA
1. アーセナル(勝ち点15)
――EL決勝T進出――
2. PSV(勝ち点13)
―EL決勝T・PO進出―
3. ボデ/グリムト(勝ち点4)
―ECL決勝T・PO進出―
4. チューリッヒ(勝ち点3)
◆グループB
1. フェネルバフチェ(勝ち点14)
――EL決勝T進出――
2. スタッド・レンヌ(勝ち点12)
―EL決勝T・PO進出―
3. AEKラルナカ(勝ち点5)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ディナモ・キーウ(勝ち点1)
◆グループC
1. レアル・ベティス(勝ち点16)
――EL決勝T進出――
2. ローマ(勝ち点10)
―EL決勝T・PO進出―
3. ルドゴレツ(勝ち点7)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ヘルシンキ(勝ち点1)
◆グループD
1. ユニオン・サン=ジロワーズ(勝ち点13)
――EL決勝T進出――
2. ウニオン・ベルリン(勝ち点12)
―EL決勝T・PO進出―
3. ブラガ(勝ち点10)
―ECL決勝T・PO進出―
4. マルメ(勝ち点0)
◆グループE
1. レアル・ソシエダ(勝ち点15)
――EL決勝T進出――
2. マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点15)
―EL決勝T・PO進出―
3. シェリフ(勝ち点6)
―ECL決勝T・PO進出―
4. オモニア(勝ち点0)
◆グループF
1. フェイエノールト(勝ち点8)
――EL決勝T進出――
2. ミッティラン(勝ち点8)
―EL決勝T・PO進出―
3. ラツィオ(勝ち点8)
―ECL決勝T・PO進出―
4. シュトゥルム・グラーツ(勝ち点8)
◆グループG
1. フライブルク(勝ち点14)
――EL決勝T進出――
2. ナント(勝ち点9)
―EL決勝T・PO進出―
3. カラバフ(勝ち点8)
―ECL決勝T・PO進出―
4. オリンピアコス(勝ち点2)
◆グループH
1. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
――EL決勝T進出――
2. モナコ(勝ち点10)
―EL決勝T・PO進出―
3. トラブゾンスポル(勝ち点9)
―ECL決勝T・PO進出―
4. ツルヴェナ・ズヴェズダ(勝ち点6)
◆CL3位敗退組
アヤックス(オランダ)
レバークーゼン(ドイツ)
バルセロナ(スペイン)
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現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon4
“ポピー”を着けられないマティッチがユナイテッド浮上のカギ/編集部コラム
▽日本名では「虞美人草(ぐびじんそう)」や「雛芥子(ひなげし)」と呼ばれる可憐な花。ヨーロッパ原産のケシ科の植物は「ポピー」の名で知られている。 ▽プレミアリーグを観る方やこの時期にイギリスへ行ったことがある方は、ユニフォームや監督の胸元に「ポピー」の花が飾られるのを目にしたことがあるだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽11月11日は、イギリスでは“Remembrance Day(リメンブランス・デイ)”という記念日である。1918年11月11日の11時に第一次世界大戦の戦闘が集結し、イギリス国王のジョージ5世が定めた記念日。「戦没者追悼の日」とも言われ、今年で100年を迎えることになる。 ▽この日が近づくと、プレミアリーグのピッチには多くのポピーの花が咲く。日本で言うところの、「赤い羽根」に近いだろうか。選手たちだけでなく、一般の方も地下鉄の駅などでは募金をするとポピーの花がもらえるのだ。 ▽そんな中、週末に行われたプレミアリーグでは1人の選手の胸にポピーの花がなかった。それは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するセルビア代表MFネマニャ・マティッチだ。 ▽かつてはチェルシーでプレーしたマティッチは、2017-18シーズンからかつての師であるジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーしている。そのマティッチは、3日に行われたボーンマス戦に先発出場。90分間プレーした。 ▽ユナイテッドの中盤を支えるマティッチだが、イギリスで通例となっているポピーの花をユニフォームにつけない理由がある。それは、自身が少年期に経験した戦争を思い出してしまうからだという。自身のインスタグラム(nemanjamatic)で明かした。 「僕にとっては、1999年にセルビアの爆撃によって母国が荒廃していた。個人的には、恐怖を抱いた12歳の少年のように、ヴレロに住んでいるような個人的な感情を思い出してしまうんだ」 ▽マティッチの故郷は、旧ユーゴスラビアのシャバツ。現在のセルビア西部に位置する都市だ。旧ユーゴスラビアでは、1998年からコソボ紛争が勃発。そして、翌1999年にNATO軍によって空爆が行なわれた。 ▽第一次世界大戦の終結を記念して定められた“リメンブランス・デイ”。そして、戦没者の象徴とされる「ポピー」を身につけることは、空爆を体験をしているマティッチには難しいことのようだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽チェルシー同様に、ユナイテッドでもフィルター役を務めるマティッチ。鋭いタックルで相手を封じ、バイタルエリアで壁となるマティッチは、気の利いたプレーでチームを支える。そして、そのプレースタイル同様に、自身の考えを押し付けることはなかった。 「人々がなぜポピーを身につけているのかは十分に理解している。僕はみなさんの権利を完全に尊重するし、紛争のために愛する人を失った人には同情する」 ▽マティッチは、自身が「ポピー」を身につけていない理由を明かす前に、しっかりと戦没者へと敬意を払った。それもまた、空爆を経験しているからだろう。戦争で愛する人を失った人々の悲しみを理解しているからだ。そして続けた。 「これまで僕が行ってきたことを考えると、ユニフォームにポピーを着けることが正しいとは思わない」 「イギリスの誇りの象徴であるポピーを傷つけたり、誰かを怒らせたりはしたくない。ただ、僕たちはそれぞれの育ち方をしているし、示した通り、僕個人の選択だ」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽誠実に、そして自身の考えをしっかりと説明したマティッチ。その投稿には、多くの反応があり、誠実な対応をしたマティッチへの称賛のコメントも残されている。 ▽マティッチといえば、決して裕福ではない故郷のヴレロでも英雄的な存在。地元の小学校に修繕費を支援したり、苦しんでいる人々の借金を肩代わりしたり、「いたわり」「思いやり」の心をもって活動を行なっている。 ▽苦しいシーズンスタートとなったユナイテッドだが、モウリーニョ監督の腹心であるマティッチの誠実さ、思いやりのあるプレーは、チームに安定感をもたらせ、必ずやチームを浮上させるカギとなるだろう。そして、マティッチもそれを望んでいるようだ。 「僕が説明した理由をみんなが理解してくれることを願っている。そして、僕はこの先に待つ試合でチームをサポートすることに集中できる」 ▽「ポピー」の花言葉は「いたわり」「思いやり」。さながら、中盤でチームのバランスを取りながらプレーし、相手のことを考えて行動し、多くの支持を受けるマティッチを表しているようだ。「ポピー」を着けられなくとも、その心にはポピーの花が咲いているのかもしれない。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.11.06 21:30 Tue5
